第12話
「黒猫と氷帝少年」
テニス部に入って数日経つが…未だになれないことがある…それは…。
女子1「きゃあー《*≧∀≦》小向君カッコいい!!」
女子2「こっち向いてぇー」
この女子共の無駄にデカイ声援である…声高いから耳痛いし、ウザいし、何より声がデカイ。(←重要なので二回言いました)
無駄だ。
無駄以外の何者でもない。
ったく…オレは一応女だっつーの…(--;)
「なぁ…魔o 幸「誰がだい?(黒笑)」…オレ自主練してていい?出来れば誰もいない部室の裏とかで」とオレが魔o…いや、幸村に訴えると幸村は苦笑して「確かに…気持ちは分かるからね」と女子を一瞥して「いいよ、真田にはオレから言っとくよ」と言ってくれた。
流石部長!!
幸「こういう時だけ部長とか言わないでくれる?(黒笑)」
「そういうお前は心読むなよ」とため息を吐きながらオレは部室の裏に向かった…。
部室裏にて…。
「いや~、人がいないっていいな。静かで」
心からそう思う。
「さて、自主練しねぇとおっさんにまた怒鳴られっからな~…やるか」とオレは壁打ちを始めようとボールを上げた時だ!!
?「にゃぁ~」と足元から鳴き声が聞こえ、オレは腕を止めた。
足元を見るとそこには黒猫が一匹、ちょこんと座っていた。
「はぁ…」とため息を吐きながらオレは黒猫の前にしゃがみこむ。
こいつはこの間オレが助けた黒猫である。
「お前な…危ねーからもう来んなよっつったよな」と軽く叱るが黒猫はそんなことは気にしていないようで甘えた声ですり寄ってきた。
「な!!!」
野良猫とは思えないほどコイツは警戒心がない。
きっと元は飼い猫だったんだろうが…どちらにせよ、こんなことをされてしまっては怒るものも怒れないではないか。
オレだって一応女だ。
猫の可愛い姿を愛でていたってバチは当たらないだろうはずだ。
オレは周りを十分に確認し黒猫の喉元を撫でた。
その時だ!!
?「くかー」と近くからイビキが聞こえてきた。
驚いてイビキのした方を見るとそこには金髪の男子が気持ち良さそうに眠っていた…近くにはテニスバッグが転がっている…こいつもでテニスをするんだろうか?
そしてよく見るとその人物は見覚えある制服を着ていた…。
「これって確か…氷帝の…」
そう、その制服はこの間見た氷帝の制服だった…。
どうやらコイツは氷帝の生徒らしい…。
(テニスバッグってことはもしかしてテニス部の奴かな?)とオレは興味本意でソイツに声をかけることにした。
to be continued
黒猫を愛でる柚瑠君を書きたかったのですが今回は今まで以上に駄文です(−_−;)