インフィニット・ストラトス ~とある青年の夢~ 作:filidh
俺がIS学園に帰り十数日が経ち夏休みに入った。
さて、とりあえず俺は里帰りする事を決めていたはずだったんだが…
なぜか現在ラウラに拉致されるようにしてチャーター機でドイツに向かっていた。
機内には俺、パイロット等機内で仕事をしてらっしゃる方々、ラウラ、そしてシャルロットがそこにいた。俺がラウラに拉致されそうな時にあわてて付いて来たのだ。
ということでシャルロットもなぜ俺がラウラに拉致されたのかがわかっていない。
とりあえず聞いてみよう。
「えーっと…ラウラいろいろ聞きたいが…こうなった理由説明してもらって良い?」
「今回は私個人での行動ではなくドイツ軍として動いている。」
「ふぁ!?」
「え?……ソウ、一体何やったの?」
「………いや…正直思い当たるところが多すぎて…」
「何かあるの!?思い当たるところ!?」
と頭を抱える。
あれ?俺が亡国機業にハックさせたのばれた?
それともVTシステムの事を知ったからには…って感じか?
いや、流石にそれは無いだろう。俺を連れ去るとなるとドイツの立場が悪くなる。
となると…なんだ?ラウラは説明を続ける。
「奏兄は現在国籍が無いな。」
「ああ、そうだけど。」
これでたびたび楯無にからかわれるのだ。
あの人は自由国籍。いわば俺の上位互換だ。
いつでも好きな国籍を選ぶ事ができるらしい。
一方俺は無国籍…どこも選択できないのだ。
たびたびOsaから『家無き子ならぬ国無き子ね。』といわれる。
クソ、まったくうまくないぞ、それ。
まぁ話がそれたがラウラのいう事はもっともだ。
「それで奏兄はドイツに行く許可をIS委員会に言っていたな。」
「まぁ…パスポートもないしね。結構前からお願いしてたのよ。……あれ?でもそのチケットって明日じゃなかったけ…」
「……私聞いてない…」
「いや…里帰りで…2~3日ぐらいで帰ってくるつもりだったし…」
俺の話を聞いてむすっとするシャルロットを説得する。
いきなり婆さんに『彼女です』をやる事になるのは勘弁だ。
そう考えて何もいわないでおこうと思ったんだが…
「わがドイツ軍としては世界的に貴重な男性操縦者を守るための対策としてさまざまな対策をおこなっている。」
「……ああ、あのチケットはブラフだったのね…それって俺に言うべきじゃない?」
「緊急性と機密性を要する作戦といわれたからな。私も昨日突然言われた。」
「さいですか…」
「それに奏兄とドイツに行けるんだ。黙ってるなんて許せるわけが無い。」
「それは同意。」
「……さいですか…」
と言ってうなずく二人。
こうなるのが嫌だったから黙ってたんだけどなぁ…
となると待てよ……
「なぁラウラ。もしかして俺の宿泊場所とかも決められてるのか。」
「すまないが宿泊する場所についても機密だ。」
「あ~~~……もしかして…ついてくる?」
「もちろんだ!!ドイツでは私が護衛になる、安心しろ。」
「うわぁ~~うれしいな~~(棒)」
と胸をはるラウラを見ながらげっそりする。
ただの里帰りがとんでも無く疲れる事になりそうだと考える俺を乗せて、飛行機はドイツへと向かって行った。
ドイツの空港に着くと早速お出迎えがあった。
女性の部隊と……ランベルトだ。
女性部隊のほうは恐らく噂に聞いたシュヴァルツェ・ハーゼか…
少女と言っても過言じゃないような年齢に見える人もいるな…というか大半がそんな年齢だ。
「久しぶりだね、カザネくん。」
「お久しぶりですランベルトさん。」
「……そちらの女性は?」
とシャルロットのことをちらりと見る。
適当に話しておくか。
「ええ、僕の同僚ですね。僕のISは特殊でして。」
「ああ承知してるとも、ただ国内で勝手に使うのはやめてもらっても良いかい?」
「ええ、それは十分承知ですよ。正直僕としては置いてくるつもりだったくらいですよ。」
と笑顔で話す一方ラウラたちのほうに目をやる。
なんというか…本当に隊長だったんだな。
完全に部隊員からしっかりと敬意を持って接されてるな…
あの中の誰がクラリッサなんだ…とりあえず嫌味の一言くらいは言ってやりたいんだが…
っと、とりあえず動くか。
「ランベルトさん、とりあえずラウラを連れて歩く分には自由行動で良いんですよね?」
「ああ、好きにしたまえ。まぁ私個人としたらそれをする必要も無いと思うのだがね。」
「ISの監視でしょ?理解してますよ。」
「いや、
「……」
なるほど…すでに俺という存在そのものが危険だと判断してるわけか…
そりゃそうだよな…機体性能で戦っているようにも見える銀の福音戦ならともかく、VTシステムと戦った時はほぼ腕のみだった。いわばIS無しでISと戦える事はドイツにはばれているのだ。
俺だったらこんな人間自国に入れたくは無い。
俺が顔を真面目にしているとランベルトがニヤリとする。
「安心したまえ。わが国は重視しているだけで危険視はしていないよ。問題はわが国の軍部の一部者だ。」
「……へ?」
「考えても見たまえ、善意で国の危機になる情報を無料同然で渡し、そして誰もが諦めたわが国の軍人を助けるために果敢に危険に飛び込む。さらに男の身でありながら、暴走しているとはいえISを使わずISを倒すような男だぞ?それを知った我が軍部はどうなると思う。」
「……引き込もうとする…もしくは警戒されるってとこですか?」
「ははは、残念ながら違うよ。英雄視されているんだよ、特に男性軍人からね。」
「………はぁ?」
「ある意味君はわが国の一部ではヒーローと同じ扱いなんだよ。もし君が『ソウ カザネ』だとファンにばれたら大変な事になるぞ?そしてそんな君を相手に護衛も与えず適当に扱うなど……私の部下が許さないだろうよ。」
そう言ってランベルトは面白そうに笑う。
この話を聞いてあたまがいたくなる。
おい…ドイツ軍人…それでいいのか?
ちらりとシュヴァルツェ・ハーゼの方を見るとこ俺の事を見ながらこそこそ話している…
おい、まさかファンとか言わないよな…ふ、深く考えないようにしておこう。
「あ~、とりあえず知りたくも無かった情報ありがとうございます。」
「ははは、気をつけたまえ。わが国のどこにファンが居るかわからないぞ。」
「……ご忠告どうも。ラウラ、そろそろ行きたいんだが良いか?」
「ああ、問題ない。そういえば…『奏兄はドイツ語でも問題なかったな…』。」
「
いや、ドイツ語は確かにしゃべれるけどさ…
ちょっとだけムッとするラウラ。
二人だけの秘密というものにあこがれてるんだろう。
………仕方ない。
「『でもお前の方から秘密を言う分には好きにしろ。』これで良いか?」
「ソウ、なんていってるの?早すぎてなんて言ってるか解らないんだけど。」
頭に?マークを浮かべながら聞いてくるシャルロット。
一方ラウラはぱぁっと顔を明るくさせる。
解りやすいやつだな。
「では行こう!!」
「ちょ、引っ張るな!?じゃあランベルトさん、また!?」
「ちょっとソウ、ラウラ!!待って!?」
ランベルトに笑われながら俺はラウラに手を引かれる。
そうやって俺のドイツでの旅が始まった。
引っ張られるように歩き続ける。
どうやらラウラは空港の出口に向かっているらしい。
「ちょっと待てラウラ、ストップ、ステイ!!荷物取ってこないと!?」
「?ああ、既に車に運び込んでいる。」
「車って…誰が運転するんだよ?」
「いいからついて来い。」
「ラウラ、ついていくから一旦手を離してくれ、歩き辛い。」
「ああ解った。」
そう言って空港のロビーを抜け車が多くとめてあるところに向かう。
あ~久しぶりのドイツ!!だが正直それほどここら辺の風景は見覚えは無い。
ラウラも誰かを探すようにした後歩き出す。
ついていくと一台の車……黒塗りの…なんだっけ…元の世界だとBMW系列の車みたいな雰囲気の車だ。そこに向かうとドイツの軍服に身を包みラウラと同じような眼帯をつけた女性がそこにいた。
「隊長、ご帰還されましたか!!お疲れ様です!!」
「ああクラリッサ、ただいま帰還した。」
!?クラリッサ!!
こいつがあの俺が兄呼ばわりされる原因を作った奴か!!
「ああ、奏兄、シャルロット。紹介しよう、彼女が私の部隊『シュヴァルツェ・ハーゼ』副隊長、クラリッサ・ハルフォーフ大尉だ。」
「はじめまして…風音奏です。」
「はい、クラリッサ・ハルフォーフ大尉です。このたびあなたがこの国にいる間、主に運転手として動く事になると思います。クラリッサとお呼びださい。」
と言って手を差し伸べてくる。
握手におおじて俺は口を引きつらせそうになるのを我慢する。
こやつが…ラウラに変なことを吹き込んだ張本人…
何か言ってやろうかとも考えたがその前に彼女が小声で俺に話しかける。
「(カザネさん少しいいでしょうか?)」
「(なんでしょうか?)」
「(あなたのおかげで隊長が救われた事を知っています。)」
「(……最初から最後まででしょうか…)」
「(はい。あなたにお礼を言いたくて――)」
「(その話はまた後で。)」
お礼を言われそうになるのを遮る。
俺のやった事はそんなほめられた事じゃ無いんだ……
俺とクラリッサが何か話しているのを察したラウラがこちらに話しかける。
「どうしたクラリッサ、奏兄。」
「ああ、なんでもないよ…このクラリッサさんは僕のファンかどうか聞いてただけ。」
「なにソウ…それ…」
「僕にもよくわからないんだけど……さっきランベルトさんにも言われたんだ。でそれの確認。」
「…クラリッサ、お前は奏兄のファンなのか?」
「はい!!なんと言っても隊長を助け出してくれた人ですからね!!」
そう言って笑うクラリッサ。
ああ…と納得する二人。
とりあえずこの場は疑われないで済んだかな?
とりあえずばぁさんの所に向かおう。
そう言って俺はクラリッサに行き先を伝え車に乗る。
1~2時間ほど車で走ると見慣れた場所に着く。
街の村の入り口辺りでクラリッサに話しかかる。
「スイマセンがここで降ろしてもらってもいいですか?」
「え?確か教会までの距離は結構あったはずですが…」
一応車はとめてくれたがクラリッサは不可解そうな顔をしてくる。
俺は苦笑しながら話しかける。
「久しぶりに歩いてみたいだけですよ。ここら辺の人にはよくしてもらいましたし。えっと――」
「もちろんついていくよ?」
「私は護衛だ。」
「……ということで先にクラリッサさんだけで教会の付近で持っててもらってもいいですか?」
「ええ、わかりました。お気をつけて。」
そう言って三人で車を降りて歩き出す。
少しは変ってるかと思ったがまったく変らない町並みだ。
そういやここらへんで屋台やってたな…
「ちょっとごめん、道それるよ。」
「え?うん。」
そう言って教会に向かう道から少しそれて歩くと…見つけた。
店員も変っていない。
「『スイマセン、プレッツェル3つお願い。』」
「『プレッツェルね…!?ソウ!?ソウじゃないか!!久しぶりだなオイ!!』」
「『やあ、カール、久しぶりだね。相変わらずかい?』」
「『お前ほど変るはずねぇだろ!?おい、一体どうした!?』」
「『里帰りだよ。ここら辺でなんか変わった事はあったか?』」
「『お前がISに乗れるってなったときはかなりマスメディアも来たが今じゃこのとおり寂れてるよ。ようこそ、この世の果てにってか。』」
「『おいおい、勝手に僕の実家がある町をこの世の果てにするなよ。』」
談笑しながらプレッツェルを三つ買う。
金を払った後別れを告げて歩き出す。
シャルロットとラウラに一個ずつ渡して教会に向かう。
「今の人は?」
「ああ、カールって言ってあそこの屋台でよくバイトさせてもらったんだ。」
「へぇー…あ、あそこのおじいさんもソウの事見て驚いてる。」
とシャルロットが言う方を見ると確かに何か叫んでるな…
途中いろいろとすれ違うたびにさまざまな年齢の人から声をかけられる。
「『おう!?坊主?坊主じゃねぇか!?どうした!?なんだ?問題起こして退学か!?』」
「『ウドじい、そんなはず無いだろ?里帰りだよ。』」
「『ソウ!?あんたいつ帰ってきたのさ!?』」
「『今さっきだよイルマさん。里帰りさ。』」
「『おいソウ!!帰ってくるならそう言えよ!!』」
「『ごめんゲルト、連絡する方法が無くってさ。』」
「『ソウ久しぶり。元気してた?』」
「『やあフィーネ、もちろんさ。そっちもお母さんの言う事は聞いてるかい?』」
「『ソウ!!長くいるなら家に来な!!ご馳走するよ!!』」
「『ごめんクラウディアさん。あまり長くはいないんだ。そのお誘いはまた今度。』」
歩きながら話を続ける。
声を聞きつけてか人が集まってるような気がする。
さらに足元には子供が纏わりついてくる。
「『ねーソウー遊ぼうよー。』」
「『ごめんごめん、今日はちょっと無理なんだ。ヘルマン。』」
「『えー!?約束したじゃん。』」
「『嘘!?クルトとそんなのした記憶無いよ!?』」
「『いいから遊ぼうよーー!!』」
「『ちょっと待って!?マルセルよじ登らないで!?』」
完全に子供の遊び道具にされながらも教会の方へ歩く。
シャルロットとラウラは現在の光景に唖然としている。
「『おお!?ソウ!!お前いつ帰ってきたんだ!?』」
「『今さっきさニクラス。変ってなくて安心したよ。』」
「『おお、じゃあさっさと店のバイトに来いよ、ソウ。シフトは――』」
「『ジーモン、そんな時間無いって、単なる里帰りだよ。』」
「そ、ソウ?」
「うん?どうしたシャルロット?」
「皆知り合いなの?」
「ああ、僕がこの町に居た頃にいた人は全員知り合いだし名前は全部わかるよ。」
「『あん?どうした?』」
「『あんまりにも皆近寄ってくるから連れを驚かしちゃっただけだよ。』」
「『ははは、違いない。』」
そう言って周りが一斉に笑い出す。
その声を聞きつけたのかこちらに向かってくる足音が聞こえる。
おいおい、さらに人数増えてないか?
「『ソウ!!家に息子が生まれたんだ!!』」
「『本当に!?おめでとうパウル!!あと奥さんにもよろしく言っといて。』」
「『それに比べて家の娘は……ソウ、家の娘貰ってくれない?』」
「『あはは、遠慮しとくよエルナ。それにクリスタならすぐにいい人見つけるさ。』」
「『ソウ~早く遊ぼうよ。』」
「『いたたたた!!ちょっと!?噛まないで!!』」
「「………」」
そんなこんなで本当なら10分ほどで歩いてつくはずだったのに教会についた頃には20分を過ぎていた。
その頃には子供たちも飽きたのか離れて言っていた。
流石に
「あ~…疲れた。ちょっと寄り道するつもりだっただけなのに…」
「「……」」
「どうされましたか?隊長?デュノアさん?」
「いや……奏兄の人気ぶりに驚いただけだ…」
「ああ、先ほどから人が集まってきていたのはそのせいですか…」
「…IS操縦者…だからじゃないよね…」
「国家代表でもあそこまでの人気は無いぞ、普通。」
「あはは、単に娯楽があまり無い町だからね。騒げる時に騒ぎたいだけさ。」
そう言って教会に向かう。
教会前の小さな広場の雑草は誰かが処理してくれてたんだろう…俺が作ったベンチもペンキが塗りなおされている。
相変わらず教会の壁には草が生えているが…ドアは綺麗なままだな。
とりあえずドアを開ける。
右側は相変わらずたてつけが悪く<―ギィィィィィ…―>と音をならしている。これも懐かしい。
教会の中はかなり綺麗だな…また誰か修理してくれたのか…
ステンドグラスは相変わらずだな…
「『どなたですか?……ああ!!ソウ!!』」
「『ああ、婆さん。驚かそうと思ってたのにばれちゃったか…』」
「『もう十分驚いていますよ。体は大丈夫?』」
「『平気平気。そっちこそ大丈夫なの?』」
「『心配してるなら驚かすような事は止めなさい。そのまま逝ってしまいますよ?』」
「『おお、そりゃ怖い。』」
と一度ハグをした後に離れて話し始める。
相変わらずだな…婆さん。顔色もよさそうだし…何より元気そうだ。
ふと婆さんが後ろの3人に気がつく。
「『あら?後ろの方々は?』」
「『えっと……クラスメイト2人と…護衛のドイツ軍人さん。』」
「『奏兄、護衛は私だ。』」
「はいはい。『まぁ…今言ったように彼女もドイツ軍人の隊長さんだ。』」
「『そうなの…はじめまして。私の名前はアストリット・ヘンゲンと申します。』」
「『ラウラ・ボーデヴィッヒだ。奏兄の妹だ。』」
「ちょっと!?」
ラウラ、ここでそれをいきなり!?
しかし婆さんはフフフ…と笑って話を続ける。
「『あらあら。ソウに妹が出来ただなんて…さしずめ私にとっても孫娘になるのかしら?』」
「『む?……確かにそうなるな…』」
「『じゃあ私のこともおばあちゃんでいいわよ?』」
「『おばあちゃんか……』」
と言っておばあちゃんという言葉を噛み締めながらもどこかうれしそうにいているラウラ。
何とか話はまとまったか?
後はシャルロットの方か……
「あ~シャルロット。俺の方で紹介するか?」
「えっと…たどたどしくてもいいなら自分でやる。『はじめまして、シャルロット・デュノアです。よろしくお願いします。フランス人です。』」
「『あら…ソウ伝えてあげて?私はフランス語は話せないけどわかりますよって。』」
「『うぇ!?婆さんわかるの?』」
「『あら?わかっちゃおかしい?』」
「『いいや?年で忘れてなきゃ――』」
「『ソウ?女性に年齢は…』」
「『ハイハイ!!わかってるよ。』シャルロット。婆さん話せな――」
「【本当ですか?私の言っていることわかりますか?伝わればいいんですけど……】」
「『ええ、わかりますよ。』」
「……なんだ、シャルロットもドイツ語わかるんだ…」
「あまりしゃべれないんだけどね…ところどころわからなくなるところもあるし。」
そう言ってほっとしているシャルロット。
続いてクラリッサのほうか…
まぁ今の二人って言うか…ラウラと比べれば心配する事は無いだろう。
「『クラリッサ・ハルフォーフと申します。カザネさん、積もる話があるなら私は外で待ちますが…』」
「いいですよ、別に気にする必要ないです。」
「『ここは神の家なんですからお気にする必要はありませんよ。ソウとりあえず……おかえりなさい。』」
「『ああただいま、婆さん。』」
ようやく俺は自分の家に帰ってくることが出来た。
よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ。
~ソクラテス~
さて…ここから数話ほどドイツ編が無くなって活躍しなかったラウラが関係する話ですね。
まぁ…ドイツ編よりはヒロインしてません!!多分…