インフィニット・ストラトス ~とある青年の夢~   作:filidh

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布団から目を覚ます。

ここは……なんだ俺の部屋か。

時計を見るとまだ夜の3時か……変な時間に目を覚ましたな…

ああ…明日も仕事だって言うのに…そう思いながら顔に手を当てて止まる。

いや、おかしい。

俺の家?いや俺の家は……違う、何かが違いすぎている。

俺の名は?風音奏?……違う!?それは夢の……

そう思って部屋から逃げるように部屋のドアを開けるとそこはあの白い空間…

さっき飛び出した部屋は既になくなっておりただドアのみがそこに残っている。

そして目の前にはあの俺がこんな事になっている原因の吟遊詩人風の男が椅子に腰掛けながら歌っている。

俺に気が付くと声をかけてくる。

 

「ようこそ狭間の世界へ…」

「……扉の世界じゃなかったのか!?クソヤロウ!!」

 

そう言って俺はそいつに近づこうとする。

ある程度距離が離れているため歩いて行く。

 

「呼び方などここでは意味を持ちません。」

「ああそうかい、俺はあんたに言ってやりたいことが山ほどある。」

 

近づいているはずなのになぜか距離は近づいている気がしない。

少し歩くスピードを上げる。

 

「何なりとおっしゃりください。」

「……まずあの世界はなんだ?」

「……夢ではないのでしょうか?」

「質問に質問で返すなって学校で習わなかったか?」

「どうであってもあなた次第では?あの世界はあなたにとって夢だったのでしょう。」

 

関係ないことのようにリュートを弾く男。

とりあえず近づかないと話にならない、走りだす。

何か少し近づけている気がする。

 

「OK、そこはどうでもいいがどうなったかだけ教えろ。」

「そのままです。」

「俺が居なくなっておしまいか?」

「いいえ、そこはあなた次第です。」

 

笑うようにしてこちらに話しかける男。

絶対、一発はぶん殴る。そう決めて全力で走る。

気のせいだな、まったく近づいてない。

 

「どういうことだ!?」

「そのままの意味です。」

「頼むからもう少しわかりやすく話せよ!!」

「「どちらに行くかはあなた次第です。」」

 

その声は俺の後ろ方からも聞こえる。

ハッと思い振り向くとあの男がもう一人いて……あの扉からは3mも離れていない。

そんな馬鹿な!?かなりの距離を走ったはずだぞ!?

前のほうを見ると先ほどまでなかった扉が3m先に現れもう一人の男がその扉の前に立つ。

 

「先ほどまであなたがいた世界…それは普通という言葉が適切でしょう。普通の人生、普通の生活、普通の終わり。それがあの世界のあなたです。」

「そしてあなたにとって夢の世界…あなたは強い、英雄のごとく、しかしそれでも世界一つは動かせない、変えれない。あなたに出来る事はあなたの力を超える事は無い。それがあなたの夢の世界。」

「「さぁどちらに行きますか?」」

「ステレオみたいにしゃべるな………いくつか質問させろ。さっきまでの世界の記憶が無いがなぜだ。」

「あなたがそちらの世界にいないから。そのまま居続ければ思い出したでしょう。ただしその分あちらの世界は忘れていく。」

「……次に夢……いや、今まで俺が居た世界は実在するな。」

「……確かにあの世界ではあなた以外の人にとっては夢じゃないでしょう。」

「最後に……決めたら戻ってこれるのか?」

「「そこはあなた次第でしょう。現にあなたはここにいる。」」

「ご説明ありがとうよ。あと一発殴らせろ。」

「「……」」

 

シカトかよ……

だがこれは俺が元の世界に戻るチャンスだ。

普通の生活をおくり

普通に友や家族とふれあい

普通に……

クソ!!何を悩む必要があるんだ……

 

「「よく考えなさい、時間はまだまだあるでしょう。」」

 

俺は二つの扉の前で悩み続けるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは……どこだ?

海と……空と……枯れ木しかない…

海には空が綺麗に反射しておりまるで見渡す限り空しかないようだ。

あれ?織斑一夏()は何でこんなところに?

そう考えていると目の前に一人の少女が居る。

白い服と…白い帽子と…白い肌。

……なぜだろう懐かしい雰囲気がする。

その少女はこちらを向くこともなく空を見る。

 

「呼んでる……行かなきゃ…」

「どこへ?」

 

そういう彼女の見ている方向を見ると何も無い…

雲の浮かんだ空だけが見える。

再び彼女が居たところを見ると誰も居ない。

そして後ろに人の気配がする……

振り返ると誰かいや、何かがいる……

それのいるところだけクレヨンで黒く塗りつぶされたようになっている…

そして俺はそれ見ただけで身の毛が立つように震えがおきる。

アレは何か言っている……

聞きたくないのに声がだんだん大きくなっている。

 

「■■■■■■■■せ■■■■!■■■■■!!」

「な、なんなんだ?」

「■■■■■せ!!」

「だからなんなんだよ!?」

「 殺 せ ! ! 」

「っ!?」

 

その黒いものが叫ぶようにしてこちらに飛び込んでくる……

とっさに自身の身を守るように顔を守るように腕を組み目をつぶる。

………何も起きない…ゆっくりと目を開けるとあたりは夕日のようになっている。

何が起きているんだ?……また後ろに気配がする…

恐る恐る振り向くと……太陽を背にした一人の女性が見える…

アレはISだろうか…騎士の様な姿をしている……

 

『力を……欲しますか?』

 

俺は彼女にそう尋ねられるのだった。






















なんというか……短いのにかいてて一番疲れました……

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