ブルー・ティアーズ=インテリオル+BFF
エネルギー兵器、そして狙撃。加えてBFFはリリウムが所属しているという、狙っているとしか思えない組み合わせ。
甲龍=オーメルとGAを足して2で割った感じ
見えない弾という、オーメルが好きそうな武器。そして射撃と格闘のバランス。けどどっちも物理だし、燃費って言われるとGAが混じってる、って感じ。
ラファーry=アルゼブラ
実弾武器ばっかで、機動力もある。そしてなんと言ってもとっつき。これはもう大アルゼブラしかないっしょ。第二世代型ってのもアルゼブラっぽい。
シュヴァry=アルドラ
全距離で戦える、高性能な万能型。シュヴァryの少数精鋭も生産数が少ないってのと通じてる気が。あと関係ないけど正式名称のアルブレヒト・ドライスってカッコイイよね。
紅椿=レイレナード
燃費の悪い高性能機。まあ燃費の問題は後々……だけど。使いこなせばめっちゃ強いってあたりにビビっと来た。
白式=アクアビット
説明不要。
……え、ローゼンタール? いや、あそこはほら、アレっぽい武器持ってるキャラいないから……
見上げれば、雲ひとつない真っ青な空。9月も終わりが近づき、今年の残暑はそこそこ良心的だったこともあって、太陽の光が照りつける巨大競技場の中は汗をかくほど寒くはなく、身体を冷やすほど寒くもない。絶好のスポーツ日和だ。
いよいよやって来た、キャノンボール・ファスト大会当日。
体調は万全、気迫は十全、機体の調子は完全。競技に臨むには、これ以上ないコンディション。全身に漲る力を抑えきれず、つい足踏みしたりシャドーボクシングしたり。
そんな俺を見て、鈴がふふんと笑う。
「やる気満々って感じね」
「ああ。さっきからうずうずしてたまんないよ」
「せいぜい空回りしないようにしなさいよ。あんまり余裕でぶっちぎっても、つまんないからね」
「言ってろ、今にほえ面かかせてやる」
この日のため、スラスターのエネルギー配分は練りに練ってきた。シミュレーションも十分、楯無さんの悪辣とも言うべき妨害の中、なんとか完走できるようになってきた。
後はただ、その成果を発揮するだけだ。
「ふっ……ほっ……」
「念入りに準備運動するのはいいけど、そんなんじゃ始まる前にばてるわよ」
「む……」
確かに、レースが始まるまではまだ時間がある。ウォーミングアップも熱が入り過ぎれば逆効果、スタミナを無駄に消費することになってしまう。温まった身体を冷やさないよう注意しつつ、一旦やめにしよう。
「……さて。それじゃ、みんなの様子でも見てこようかな」
しかしただじっと待つっていうのも性に合わない。各々機体の最終調整をしているみたいだし、どんな感じか見てくるとしよう。
というわけで、まずはすぐそこに居る鈴のISをチェック。
「……ずいぶんごっついな」
「〔甲龍〕は元々、燃費がいいからね。エネルギーを思う存分、スラスターの推進力に回せるのよ」
増設スラスターが四基、両肩のスフィアから後ろへと伸びている。そして胸部には、追加装甲が大きく前面に突き出していた。
……体当たりのため……じゃ、ないな。多分正面からの妨害攻撃を弾き返すためのものだ。衝撃砲は横向きになっていて、容易に追い抜くことを許さないだろう。キャノンボール・ファスト用のパッケージまで安定性が高いのか、甲龍は。
しかし逆に言えば、一度大きく突き放せば、追いつくのは難しいはず。まあその大きく突き放す、ってのがそもそも難しいだろうけど。
「ま、この〔
「ふん、そう簡単には勝たせねえよ」
確かに一番有利なのは鈴だろうけど、それだけで勝敗が決まるわけじゃない。なにより、勝負では何が起こるかわからないもんだ。
――――――――――
「よ、シャル、ラウラ。調子はどうだ?」
「あ、一夏。うん、バッチリだよ」
「作戦に合わせてコンディションを整えるなど容易いことだ」
二人とも、気合は十分という感じだ。レースが待ち遠しいのか、どこかそわそわしているようにも見える。
「おお……それがシュヴァルツェア・レーゲンの……ていうか、ツヴァイクのパッケージか」
「うむ。公式の場で披露するのはこれが初となるな」
ラウラの専用機、シュヴァルツェア・レーゲンの背中には増設スラスターが三基取り付けられている。推進力が一点に集中している感じで、見るからに速そうだ。
「なんかあれだな、レーゲンって万能型だろ? その割にはそのパッケージ、バランス悪そうだな」
「ほう、外見だけで良く気づいたな。確かにこれは、速度に対して旋回能力はそれほど高くはない」
「ああ、やっぱり」
スピード重視っていうのは別に珍しいわけではないけど、それがシュヴァルツェアシリーズのパッケージなのは少し意外だ。どちらかと言うと甲龍の風みたいなのの方がそれっぽいと思う。
「キャノンボール・ファスト専用ではないから――というのもあるが。当然、それだけではないさ」
「む……」
何か秘策でもあるのか。知っておきたいところではあるけど、さすがにそこまでは教えてくれないだろう。パッケージの基本性能については、気づいたことへのご褒美として教えてもらった感じだったし。
「ふむん……レーゲンにはAICもあるし、かなり警戒しないとな」
「あれ、戦闘でも危険だけど、レースだとなおさら凶悪だからね」
「ふん。避けられるだけの実力もないなら、どちらにせよ相手にならん」
「……ごもっとも」
対象の動きを止めるAICは、レースではもはや反則レベルの機能だ。けど狙うのに結構意識を集中しなきゃならないみたいだし、常に高速移動しているキャノンボール・ファストで当てるのは難しいだろう。それが避けられないのなら、他の妨害攻撃だって避けられない。その考えは、それほど間違っていないだろう。
「へえ。シャルは逆に、バランスよさそうなパッケージだな」
「うん。他にもいくつかあったんだけど、やっぱり何が起きるのかわからないからね。対応力重視、って感じかな」
シャルのラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡのパッケージ、その増設スラスターはラウラと同じく三基。けれど配置は両肩と背中に一基ずつというのが違う。ラウラのそれと比べて稼動範囲が広く、旋回能力が高そうだ。その代わり、推進力が僅かに分散し、直線での速さは劣る……って感じかな。
「スピードが出ないから、直線で弱い……ていうのは、キャノンボール・ファストでは正しくないよ」
「ああ、妨害ありだもんな」
「そういうこと」
直線のコースだからといって、真っ直ぐ飛べるわけじゃない。むしろスピードの出る直線だからこそ、細かな旋回能力が重要になってくる。そこらへんは、楯無さんにさんざん教えられ……と言うより、思い知らされた。
「うーん……やっぱりシャルは手強そうだな。引き出しが多すぎる」
「あはは……まあ、器用貧乏とも言うけどね」
「…………」
よく言うぜ――とは思ったけど、口には出さない。なんか怒られそうな気がしたし、これがシャルなりの作戦なのかも、とも思ったからだ。そういう強かさがあるからな、シャルには。
「そういう一夏はわかりやすいよね」
「ああ……というか、白式がわかりやすすぎるんだよな」
「一点特化というのは、運用方法次第では強力ではあるが。白式の場合はそれが過ぎているうえに、発展の幅が狭い。何よりそのことが知れ渡っている」
「そうなんだよな……けどまあ、おかげで開き直れる」
「あはは、一夏らしい考え方だね」
それって褒めてるのかどうなのか。なんかこう、呆れを隠すような慰めに聞こえた。
……大舞台の前で神経質になってるのかもしれん。
「しかしどんな状況においても、白式の攻撃力は脅威だ。常に警戒するに値する、それ自体が一つの武器だ。精々上手く使え」
「了解であります、少佐殿」
ふふんと笑うラウラに、砕けた敬礼をする。そうしてから立ち去る俺を、シャルが微妙な笑顔で見送っていた。
…………なんだったんだろう、あの顔。
――――――――――
「お、いたいた」
軽いジョギングくらいのペースで歩き回っていると、シンを見つけた。隣にはセシリアの姿が。
「おーい、シン、セシリア」
「あら、一夏さん」
「…………」
パァッと、花開くような笑顔で振り返るセシリア。対照的に、無表情の見本のような顔で振り向くシン。
……いつも思うんだが。真っ暗闇の中突然コイツが現れたら、かなりのホラーな気がする。
「ふふ……わたくしも真改さんも、準備万端ですわよ」
「ああ、見りゃわかるくらいにな」
「…………」
二人ともすでにISを展開し、高速機動用パッケージを装着している。
「ところでさ。セシリアはライフルがあるからいいとして、シンはどうするんだ? 月光、着けてないみたいだけど」
「それについては僕から説明しよう!」
「うおっ!?」
「…………」
出やがったな変態! ていうかどこに居た!? 隠れられるような場所なんてなかったぞ!?
「さてさて。もともと
「そういうことを心底楽しそうに言うのはどうかと思うぜ」
ていうか朧月、キャノンボール・ファスト苦手なのか。あの機動力を考えれば、結構得意なんじゃないかと思ってたんだけど。
「苦手だよ。水月のカートリッジには限りがあるし、月輪の旋回能力は安定性とは無縁だ。どちらも戦闘でこそ活かされる、「特化した機動力」なんだよ」
「……徹底的に尖ってるんだな、朧月」
「そりゃもちろん。誰でも簡単に扱える、そんな機体はつまらないじゃあないか!」
「打鉄とリヴァイヴに謝れ」
「……………………」
そして、そんな如月社長から機体を与えられている真改と技術提供を受けているセシリアは、やっぱり見えないところで相当苦労させられてるんだろうことは想像に難くない。
「で、何しに来たんだ?」
「三日月の調整だよ。大急ぎで用意した物だからねえ、どうしても粗が目立つというか」
「お前んとこの製品は粗がどうこうっていうレベルの話じゃないと思うけどな」
方向性からしてぶっとんでやがる物ばっかじゃないか。
「まあ、それももう終わったよ。後は――」
グリンッ!! と首を回してセシリアを見る社長。
ビクゥッ!! と身をすくめるセシリア。
「……うふ。うふふふふふふふうふふふふ。さあ~て、さてさてさてさて。ところで、オルコット君」
「な……な、なんでしょうか、如月社長……」
「以前取らせてもらった、新兵器のデータ……あれを元に新しくプログラムを組んだから、ブルー・ティアーズにアップロードさせてもらっていいかな? いいよね? いいよねえ!?」
「ひぇ!? あ、いや、はい……いいです、けれども……」
「「…………」」
勢いに押された、というより、断ればどうなるかわからないという恐怖に負けた感じだった。
……かわいそうに。
「ブラボー! おお…ブラボー!! それではさっそく」
「うひぃ!? あ、あの、お手柔らかに……」
「「……………………」」
……本当に、かわいそうに。
「いやいや、流石はイギリス。ブルー・ティアーズの中身を見せてもらったけど――ああ、もちろん政府の許可は得ているけど――なかなか、興味深かったよ。全体的な構成はもちろんのこと、細かなオプションやらなんやら、無駄なところがいくつかあったねえ」
「な!? そ、それは、どういう――」
侮辱ともとれる社長の言葉に、セシリアが激昂しかける。しかし社長は気にすることもなく、それどころかセシリアの言葉に被せるように、語り続ける。
「しかし、だからこそ素晴しい。無駄の全くない物なんて、ヒトの作るモノではないよ。そんなモノは、それこそ機械か神様にでも創らせておけばいい。考えてもみたまえ、生物の全てがただ生存と繁栄のみを目的としているのなら、そもそも感情や個性なんてものは不要なんだ。当然、趣味や嗜好も、ね。
なら、「無駄」というのは、すなわち「特権」だよ。この地球において、数十億年の進化の果てに生まれた、今の僕ら、人類のね。
ただ生存と繁栄に特化した結果、蟲や獣はどうなったかね? 答えは簡単、特定の環境でしか生きられなくなった。結局、地球上で最も力を持つ生き物は人間なんだよ。
――では。人間と他の生物とを隔てる、最も大きな要素は何か? それこそ簡単、「無駄」だよ。
無駄こそが、ヒトをヒト足らしめる要素。一切の無駄を排した時、ヒトはヒトでなくなる。イギリスはそれを良くわかっているよ。無駄だとわかっていながら、あえてそれを組み込む。それはすなわち、無駄の意味と価値を理解しているということだよ。
……まあ、僕が言いたいのはね。イギリスの技術者たちは、ただ技術だけを求める存在ではない。これだけの技術があれば、僕らがちょっと解析したらわかるくらいの無駄なんて、とっくに直している筈なんだよ。そこに僕は、彼らの気高さを感じるね。我々はただ性能を求めるだけでの機械でも、ましてや完全無欠にして全知全能の神でもなく。
――無駄すらも、全身全霊で楽しむことが出来る。それが我々、英国人という存在なのだと、語りかけてくるようだったよ」
「「「…………」」」
……以外だ。また何かとんでもないことを言って、しっちゃかめっちゃかにすると思っていたのに。
思っていたよりも遥かに真摯で誠実な語りに、不覚にも聞き入ってしまった。
………………なんか、悔しい。
「そんなブルー・ティアーズに敬意を表して、無駄な部分は無駄として残したいものだね」
「はあ……」
「というわけで、僕らの作ったプログラムはそういう方向性のものだから。少なくとも、このキャノンボール・ファストではあまり影響はないと思うよ」
「……それはつまり、ブルー・ティアーズは元々、キャノンボール・ファストには向いていない、ということですか?」
「そうだよ? というよりも、初めからキャノンボール・ファストを目的とした機体なんてものはないけどね。まあそれをどうやって調整するかが見所ではあるんだけど、それは少なくとも、僕らがブルー・ティアーズに対してやることではないよ」
「ああ、なるほど……」
「……うふふ。その分、今後の実戦訓練その他諸々では、期待してくれていいよ」
「「「………………………………」」」
……「期待してくれていい」と言われてここまで不安になるのは、ある意味すごいことなのではなかろうか。
――――――――――
「よう、箒」
「一夏か。ふふん、敵情視察、というところか?」
「ま、そんなところかな」
箒は携帯用端末のディスプレイを呼び出し、紅椿の展開装甲を調整しているようだ。横からディスプレイを覘いてみると……む? 全部マニュアル?
「おいおい……これ、大丈夫なのか?」
「何がだ?」
「いや、全部マニュアルって……」
それ、かなり難しいんじゃ……俺なんかPICをマニュアル制御にしただけでもかなり苦労したのに。しかも展開装甲は、現状では紅椿にしか搭載されていない機能。一応白式の〔雪片弐型〕もそうだけど、あれは〔零落白夜〕発動専用みたいなもんだし。とにかく、そんな希少な代物、簡単に扱えるとは思えない。マニュアル制御となればなおさらだ。
「容易いことではないのは確かだな。だがオートだと出力が足りないか、エネルギーが最後までもたん。それで勝つには、皆が足を引っ張りあっている所に漁夫の利を得る形しかない。まあ、そんなことになる確率は低いだろうし……なにより、そんな勝ち方をしても、嬉しくない。
どちらにせよ分の悪い賭けなら――私は、自分の力で勝ちにいく」
「…………」
なるほど……心配するなんて、逆に失礼だったな。箒はマニュアル制御のリスクも難しさも全部呑みこんだ上で、それを選択したんだ。
なら、俺が言うべきことはない。
「……よし。これでレース中にも、展開装甲の出力を自由に調整できる筈だ。……勝たせてもらうぞ、一夏」
「俺だって、そのつもりさ」
箒と視線を交わし、それを宣戦布告とする。
俺はくるりと背を向けて、その場を去った。
――――――――――
こうして、一年生専用機持ちグループの試合が始まるまでの時間を潰した俺は、スタートラインに立った。
会場を包む怒号のような歓声に包まれているが、けれど緊張はない。中学の時に体験した剣道の全国大会は、規模こそ桁違いではあるものの、これに期待が追加されていた。だが今の俺は、ただの「男のIS乗り」として注目されているだけの、客寄せパンダのようなもんだ。動物園の動物は緊張なんかしない、そう割り切ってしまえばいい。
……という、むちゃくちゃな理屈で自分を落ち着けようとしているだけである。実はすっごい緊張してます。
「すー……はー……」
「どうした一夏、緊張しているのか?」
声を掛けてきたのはラウラだ。他のメンバーもそこそこ緊張しているようだが、流石というか、ラウラは平然としている。
「そりゃそうだろ。IS学園でもこんな大舞台はなかったぞ」
「まあ、な。IS学園は、学園としての規模は規格外だが、それはISの訓練に必要だからだ。こうした競技を目的とした施設と比べればどうしても劣るのは仕方がない」
「……まあ、そうだよな……」
いやいや、それはわかってるんだよ。問題は、わかっていたって緊張するのは避けられない、ってことだ。
「そういうラウラは平気そうだな。慣れてる……ってわけじゃあないんだろ?」
「緊張していては実力を発揮出来んからな。実戦でそれは命取りになる」
「……予想通りの答えだなあ……」
うむ、参考にならん。
「しかし緊張といえば、マスターもまったく緊張しているようには見えんな」
「ああ……シンは、なあ……」
ちらりと目を向けると、既に試合モードに入っているシンの姿が。ラウラの言う通り、シンの意識はこれから始まる試合に完全集中していて、この歓声すらまったく耳に入っていない様子である。
「アイツだって緊張はするさ。慣れないことはもちろん、こういう勝負関連のことでもな。けどアイツは、そういう緊張感がむしろ好きなんだよ」
「うむ、すごく納得出来るな」
「で、だ。アイツはとにかく、勝負の中でも真剣勝負が大好きだ。だから、まず自分が真剣になるんだよ」
「切り替え、か。それが上手いのだな、マスターは」
「上手いなんてもんじゃないよ。アイツの集中は、速さも深さも尋常じゃない」
「ほう……」
一瞬でマックスまで持ってくからな、シンは。それが発揮される状況は、少々限定されているけれども。
「ふむ……興味深い話ではあるが、しかし後にしよう」
「ああ。……今は、目の前のことに集中しないとな」
このちょっとした会話のおかげか、不思議と緊張は解れていた。入念な準備運動のおかげで、身体は十分に温まっている。ギリギリではあったが、なんとかレース開始前に、自分を最高の状態に持ってこれた。
――後は、勝つだけだ。
『それでは、レースを開始します』
場内アナウンスが響き、会場が一瞬、静寂に包まれる。
特大スクリーンに表示されたシグナルランプが、一つ、また一つと点灯していく。
これが、レース。戦闘とは違う、この独特の緊張感が。
(なるほど、これは――)
いつだったか、テレビでF1のレースを見た時。スタート直前、すごくワクワクしたのを覚えている。
あのワクワクを、今度は俺自身が参加者となって味わってる。あんな危険なレースになんで挑むのかと思った時もあるが、今ならわかる。
だって、こんなの――
(病み付きになりそうだぜ――!!)
そして、最後のシグナルランプが。
今、赤い輝きを灯した。
前回よりちょっとだけ投稿早いよ!
…………すいません、頑張ります。