Infinite possibility world ~ ver Highschool D×D   作:花極四季

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三大吸血鬼漫画は、HELLSING、彼岸島、かりんだと思ってる。


第二十三話

静謐でありながら厳かな空気が部屋一帯を支配する。

部屋の中心に置かれたテーブルを囲むように座る四人の人ならざる者。

 

魔王サーゼクス・ルシファー、そしてその《女王》グレイフィア・ルキフグス。そして魔王セラフォルー・レヴィアタン。

神の代理人であり四大天使の一人、ミカエル。聖剣使い紫藤イリナ。

《神の子を見張る者》総督、堕天使アザゼル。

それ以外にも、シトリー家の次期当主であるソーナ・シトリーとその眷属や、二天龍の一角である白龍皇のヴァーリまでもがこの部屋に集結している。

 

言葉にはせずとも、互いが互いを牽制し合っているのが肌で感じられる。

今から行われようとしているのが、和平を結ぶ為の言質を取るものだとしても、思考停止をして仲良く握手、なんてことは立場のある者として出来ないことは、誰もが語らずとも周知している。

和平という一見平等の立場で決着を付ける流れでも、そこに政治が絡む以上如何に状況を有利に出来るか打算を打つのは当然のことであり、だからこそ警戒が解けない。

本人に必要以上の野心がなくとも、身を護る意味合いも兼ねている為、この空気を打破するには外部からの刺激以外有り得ない。

 

「――リアス・グレモリーです」

 

ノックの音と共に、視線がドアへと集中する。

 

「入りなさい」

 

リアスの兄であるサーゼクスが口火を切り、ドアは開かれる。

リアスを先頭に、彼女の《兵士》であり、今代の赤龍帝である兵藤一誠が続き、眷属が更にその後に続いていく。

関係者でこの場にいないのは、《戦車》塔城小猫、《僧侶》ギャスパー・ヴラディ、そして零の傘下に在る堕天使ミッテルトの三人。

それでも充分に注目に値する面子だが、それ以上に注目すべき対象が続くことを皆が知っていた。

 

有斗零。駒王学園の三年にして、最近突如転入してきた、リアスの同級生。

その青年は、一見平凡という概念が具現化したかのような存在である。

しかし、それは第一印象に過ぎない。

その実、人間でありながら《神器》を扱い上級悪魔や堕天使の幹部さえ下してきた実力者であり、力に慢心することもなく、仲間や絆をとても大事にしており、どのような状況においても決して己を崩さない胆力を持ち、偏見や差別を嫌うという、人間にあるまじき要素を内包している青年。

実際、有名所の存在が集結したこの場においても、彼は眉一つ動かす様子もなく、ただその存在を一瞥するだけに終わる。

この状況において、まるで自宅に上がるような気軽さで適当な壁に背を預けるその姿は、異質を通り越して異常である。

 

「役者も揃ったようだし、とっとと始めようぜ。和平会談をよ」

 

頬杖を突きながらアザゼルがそう告げる。

 

「その前に、先日のコカビエル襲撃の件で遺恨をなくすという意味合いでも、話し合おうじゃないか」

 

「アレはコカビエルの野郎の独断行動だ。俺は関与しちゃいねぇよ」

 

「監督不行届であることに変わりはないんじゃない?貴方がしっかりしていれば起きなかった事件だった筈よ」

 

アザゼルの適当な対応に、魔王としてのセラフォルーが厳しい返しをする。

 

「コカビエルの暗躍に気付いていないと前提を打ったとして、貴方の行動はあまりにも遅すぎる。それに、以前妹の眷属であるアーシア・アルジェントが被害を受けたあの事件も、貴方の監督不行届が原因によるものだ。私としては、二度も同じ過ちを犯す暗愚を代表にするのは些か不安がある」

 

「――ッ、そうだ!アーシアはテメェのせいで――!!」

 

「やめなさい、イッセー」

 

アーシアを誰よりも大事に想う一誠の怒りを込めた咆吼は、自らの王によって静止させられる。

彼とてここで食ってかかったところでこちらが不利になることぐらい承知している。

だが、誰かを想うことは理屈じゃない。だからこそ、簡単には止められない。

 

「しかし、部長!」

 

「イッセーさん。私のことはいいんです。そう言ってくれるだけで、私は十分救われています」

 

アーシアの介入によって、急激に冷めていく熱。

本人が良いと言っている以上、これ以上の言及はアーシア自身の立場をより危うくさせるだけ。

それどころか、リアス・グレモリーに限らず、仲間全てに迷惑を掛けてしまう。

一誠は爪が食い込むぐらい拳に力を込め、一歩下がる。

 

「彼女自身の問題は差し置いても、貴方のミスであることに変わりはない。その辺りはどう説明をつける?」

 

「総督だからといって堕天使全員を把握している訳じゃねぇ。特に末端のやることなんざ、たかが知れている。それを把握していたとして、案件の価値として下位に置かれたのは間違いないだろうな」

 

「しかし、現状況において、下手な刺激は再び戦争の引き金を引く要素であったことに変わりはない。戦争を望まないのは貴方とて同じだろう?」

 

「それを言うなら、お前さん達の方だってはぐれ悪魔の被害が横行しているだろ?俺ばかり目くじら立てられるのは些かお門違いって奴じゃないか?」

 

「そちらの問題に関してはあくまで同種族内の問題であり、尻ぬぐいも悪魔が行っている。貴方のように他種族に被害を与えている、ということは一切ないつもりだ」

 

「そうかい。ま、レイナーレ?だったか。アイツのやらかしたことはともかくとして、コカビエルに関しちゃあヴァーリを派遣して処理を頼んだんだ。……とはいえ、その粗方もアイツが済ませちまってたようだがな」

 

アザゼルの視線が、零へと向く。

気付いているのかいないのか、その視線を受けて尚俯いたまま微動だにする様子はない。

 

「コカビエルの暴走は、彼自身の証言から戦争の再発を望む故のものだと判断しますが、反論はありますか?」

 

「ねーよ。つーか、もういいだろ?とっとと済ませちまおうぜ、和平を結ぶのをよ。俺がコカビエルとグルになって何か考えているとか疑っているんだろうが、そんな不確定要素の為に会談をお開きにしたとなっちゃあ、それこそ自分達が何か企てていると疑われても不思議じゃないからな」

 

投げやりながらも的を射たアザゼルの言葉に、誰もが僅かばかり口を紡ぐ。

アザゼルの態度こそ巫山戯ているように思えるが、だからと言って本当に彼が何かを企てているのかといえば、全て憶測の域を出ず、疑惑ばかりが先行している状態である。

確固たる証拠も無い状態で、ただ疑わしいという理由で戦争の火種を残す選択に走るのは、それこそ暗愚というもの。

三勢力間の悲願でもある和平会談だが、こうして三勢力のトップが総じて集結できるタイミングなど、早々訪れるものではない。

この期を逃せば、次は何ヶ月、否、何年後か。

仮に短期間で再び会合の話がつくことになろうとも、一度こじれた関係をそのままに継続するのは実質不可能。

それに、その短期間の間に戦争が勃発する何かが起こらない保証はどこにもない。

故に、疑惑を呑み込んででも会談を成立させなければならない。

それを理解しているからこそ、アザゼルは平然としていられるのだ。

 

「そこで、だ。その中でも過剰戦力と成り得るであろう二天龍に、今回の和平についての意見を聞いておこうじゃないか。……それと、そこの傍観者決め込んでる無愛想な奴にもよ」

 

その言葉に、ようやく面を上げる零。

しかし相変わらず、その表情に色はない。

この三すくみを結束する重要な会談を、まるでつまらない演劇を見ているかのように眺めているようにも見えた。

 

「俺は強い奴と戦えれば戦争に拘る理由はない。――予想外にも、都合の良い相手も出来たことだしな」

 

ヴァーリの視線に込めた闘争本能を、鬱陶しそうにいなす零。

その態度が、余計に白龍皇の本能を擽る。

 

「俺は賛成です。戦争なんて無いに越したことはないと思う。アーシアのような辛い思いをする子が出るのはもう沢山だ」

 

「イッセーさん……」

 

「平凡な回答だな。――お前はどうだ?有斗零。お前は俺達が和平も結ぶことに異論はないか?」

 

「何故私に話を振る」

 

その口調は、本当に疑問を抱いているようだった。

この会談は悪魔、天使、堕天使の三勢力による同盟を結ぶことを目的としたものであり、人間である彼が参加すること自体、本来ならばおかしいという意味では、彼の疑問も尤もである。

だが、彼はただの人間じゃない。

この場にいる誰もが、その認識を違えることは最早有り得ない程に、彼は力を示してきた。

彼はもう、ただのヒトには戻れない。

 

「俺が聞きたかったからだよ。いや、口にしていないだけで、そう思っているのは俺だけじゃないだろうよ」

 

その言葉によって、この場にいる全ての視線が零へと集中する。

輪の外に出て傍観者を決め込むには些か目立ちすぎた。最早、この状況から逃れるのは不可能と言っても過言ではない。

視線の一切を一瞥した後、観念したのか溜息を吐いて、口を開く。

 

「……和平には賛成だ。それ以上に言うことはない」

 

「そうかい」

 

にべもない答えだったが、正否を問う質問であった以上、要求の水準は満たしているので、彼を悪く言うことは出来ない。

しかし、会話を終えたばかりの筈の零が、思い出したかのように再び面を上げる。

 

「――いや、ひとつだけ言わせてもらうなら、そう都合良く事が運ぶか、甚だ疑問だと言うことぐらいだな」

 

零から発せられた不穏な言葉に、周囲の空気が揺らぐ。

 

「何を根拠にそんなことを?」

 

ミカエルが疑問を口にする。

 

「コカビエルのような戦争を望む者にとって、この会談が邪魔以外の何物でもないことは語らずとも承知していることだろう。そんな者達からしても、こうして一同が介した時点で、和平は実質為ったと考えるのが自然だ。しかし、私には妨害工作が今の一度も無かったことが逆に不自然さを拭えない」

 

「私達の動向に気が付いていないという可能性は?」

 

「そういう楽観的な考えは薦められないな。足下を掬われたいというのであれば別だがな」

 

ミカエルの回答を一蹴する。

彼自身もその考えはあり得ないと踏んだ上での意見だったが、まさかここまで明け透け無い返しが来るとは思わず、少し呆然としてしまう。

 

「零よぉ、いちいち前置きはいいから、結論だけ言ってくれや」

 

「……つまりだ。今まで襲撃がなかったが、気付かれていない可能性はまず有り得ない。ならばどのタイミングで襲撃が行われるかは最早明白ではないか?」

 

「――それは、まさか」

 

リアスの呟きは、世界が赤紫色に変質したことで中断される。

しかし、この異常事態の中、そんなリアスの言葉を代弁するかのように、零が心静かなまま言葉を紡いでいく。

 

「実質の和平は為ったとはいえ、現時点では形式として成立してはいない。達せられてしまえばどうしようもないが、そうでなければまだ反撃の仕様がある。つまり――」

 

零は壁に預けていた身体を持ち上げ、外を見やる。

学園の外には、魔法陣から釣られるように降りてくる夥しい数の魔術師の集団が存在していた。

 

「――謀反を起こすならば、今が最後のチャンスだということだ」

 

零の抱いていた懸念は、まさに今現実となった。

 

「……これは時間停止か。あんなレアな《神器》はそうそう無い。こりゃあ、あのヴァンパイア少年は敵の手中と見て良いな」

 

アザゼルが窓に近付き、外を眺める。

 

「そして魔術師の集団が行っている儀式は、あの少年を《禁手》に至らせるの為の楔ってことだろうな」

 

「……私の眷属を道具のように利用しているだなんて、許せないわ」

 

リアスが苦虫を噛み潰したような表情で襲撃者を唾棄する。

グレモリーは眷属を慈しむ家系。故に、この仕打ちは憤慨ものであることは語るまでもないだろう。

 

「――それにしても、俺や魔王のような上位存在や聖剣の加護がある者がこの空間を活動出来るのはいいが、まさかお前も平然としているとはな」

 

ヴァーリの言葉に、異常事態故に失念していた身近の異常に皆が気付く。

朱乃やアーシアのような、強力な力を宿しながらも時間に囚われている者がいる中、《神器》を持つとはいえ肉体はただの人間である筈の零はどこにも異常を受けた様子もなく、部屋一帯を観察している。

 

「疑問は残るが、戦力が多いに越したことはない。何せこちらは時間停止に巻き込まれた者達を護りながらの戦いになるからね」

 

「――そうね。今はそんなことを気にしている場合じゃなかったわ」

 

サーゼクスの言葉によって皆の意識が襲撃者へと再び集中する。

 

「敵は結界に直接ゲートを繋げて侵入出来るのと対照的に、こちらは転移不可能な制限が課せられている。完全に出し抜かれましたね」

 

「今こそ問題はないが、このままでは私達とていつ時間停止の対象となるか分かったものではない。対策を立てなければ」

 

「魔王様までですか!?ギャスパーってそんなに凄いんですか?」

 

「私があの子に使ったのは《変異の駒》という特殊能力が付加された駒なの。あの子に使ったものは、ひとつで複数の駒の役割を果たす能力を宿していたの」

 

「……とんでもない奴だったんですね、アイツ」

 

「そのとんでもない力が敵に渡ったなんて、笑い話にもならんがな」

 

アザゼルの皮肉に、一誠は睨みを持って返す。

 

「……零。貴方は随分と落ち着いているが、ミッテルトの事は心配ではないのか?」

 

今まで閉口を貫いていたゼノヴィアが、異様に落ち着いている零へ向けて疑問を吐き出す。

 

「何を心配することがある?」

 

その声色から、本気でミッテルトの事を心配していないことに気が付いたゼノヴィアは、語気を強めて零へ食ってかかる。

 

「ギャスパーの待機していた部屋には彼女も置き去りにしてきた。ならば、彼が敵の手中に落ちた時点で間違いなく囚われているか何かはされている筈だ。だというのに、心配していないだと?」

 

「彼女は無事だよ」

 

「何故そんなことが分かる!」

 

「……ゼノヴィア。君はミッテルトを馬鹿にし過ぎだ。下級堕天使というレッテルが彼女の実力を錯覚させている」

 

零の意味深な態度に、思わずリアスは会話に割って入る。

 

「待って。それってどういうこと?貴方はミッテルトの何を知っているというの?」

 

「知っていることしか知らないさ。少なくとも、彼女はあの魔術師集団如きに後れは取らん」

 

どこまでも確信に満ちた様子を崩さない零。

 

「待ちなさい。彼の疑問を氷解するよりも、まずやることがあるだろう?」

 

サーゼクスの介入によって、リアスとゼノヴィアは納得できないまま引き下がる。

 

「分かりました。では、ギャスパー救出の方法ですが、キャスリングを使い、一気に懐に飛び込んで殲滅する案を提示します」

 

キャスリング――チェスにおいて、キングとルークを一手に入れ替えることが出来る、ゲーム内で一回切りのルール。

眷属のシステムをチェスになぞらえている悪魔も、そのルールに漏れず、現実に同等の効果を発揮することが出来る。

それを使い、《戦車》である小猫の下にワープし、虚を突いた迅速なギャスパー奪還をリアスは提案した。

 

「ふむ。ギャスパー君達が人質に等しい状況で馬鹿正直に正面から向かったところで、こちらの不利を煽るだけだろうし、それが最善だろう」

 

「じゃあ、イッセー。貴方も協力して頂戴」

 

「当たり前です!――でも、零先輩じゃなくていいんですか?」

 

「私のような君達の助けがなければ満足に力さえ発揮できない奴より、赤龍帝である君のサポートの方が向いているだろう」

 

それは自嘲でも皮肉でもなく、ただあるがままの事実を告げただけの、平坦な音。

どこまでも冷静で、合理的思考に基づいた的確な判断は、過小評価だと反論する余地さえ与えない。

 

「行きましょう。この状況を打破しない限り、反撃もままならないわ」

 

「じゃあ、俺は外の雑魚と戯れてくるか。さっさと終わらせないと、誤って校舎ごと吹き飛ばしてしまうかもな」

 

挑発とも急かすとも取れる物騒な発言と共に、窓から外へ躍り出るヴァーリ。

一誠のような代償行為なく《禁手》を発動したヴァーリは、蟻の子を散らすように大立ち回りを演じる。

図らずもヴァーリの暇つぶしに等しい行動は、虚を突くにおいて絶好の機会を与えてくれた。

 

「あんなに簡単に《禁手》を発動出来るなんて……」

 

二天竜の一角である自身とは雲泥の差の実力を誇る現実を、まざまざと見せつけられた一誠は、愕然とする。

 

「実力差はあって当然だ。少し前までお前はただの人間だったんだからな」

 

そんな一誠の前にアザゼルが立つ。

その姿を無意識に睨み返す。

 

「そう邪険にするなよ。これやるからよ」

 

そう言って手渡されたのは、飾り気のない二つの腕輪。

 

「これは?」

 

「それがお前が《禁手》に至る際に必要な代償の代わりを担ってくれる。もうひとつはヴァンパイア少年につけろ。《神器》の暴走を抑えることが出来る」

 

「……分かった」

 

「お前の方はあくまで最終手段だ。赤龍帝の力が如何に凄かろうが、制御出来なきゃただの飾りだ。それを自覚して、決してタイミングを誤るな」

 

ヴァーリとの実力差を見せつけられたばかりなこともあり、アザゼルの忠告が骨身に染みていく。

アザゼルの言葉を噛み締めながら、腕輪を装備する。

 

「今度こそ、行くわよ!」

 

リアスの足下を中心に魔法陣が展開される。

一誠もその中に入り、それに呼応するようにキャスリングは発動した。

 

 

 

視界がコマ割りのように切り替わる。

意識を急速に切り替え、囚われの仲間達の下へと駆け出す。

だが、おかしい。人の気配がまるでない。

二人は疑念に駆られながらも足は止めない。大切な存在を助けたい一心で、些細なことは切り捨てていく。

そんな心の焦燥は、気付く筈の変化にさえ気付けない。

 

「――これって」

 

目的地に辿り着いた瞬間、どちらともなくそう呟く。

魔術師達の手によって囚われの身となっている仲間達を想定していたからこそ、そうならざるを得なかった。

 

「――リアス、兵藤一誠。遅いわよ」

 

魔術師は例外なく倒れ伏し、その中心にはギャスパーを抱き締めたミッテルトと、その姿とリアス達を交互に見やる小猫の姿があった。

気が付けば、圧迫感のある感覚は影も形もなくなっていた。

 




Q:イッセーイケメンになってね?
A:ハーレム属性が薄れた(抜けたとは言ってない)ことで、その分主人公らしさが際立ったんだと思う。……というのは半ば冗談で、イッセーは零に対して憧れを抱いている節があるので、そこから来る自らへの投影の結果、原作よりも理性的になっています。

Q:おう、ミッテルトの出番あくしろよ。
A:おう、考えてやるよ。(零以上に主人公しそうだなんて言えない……)

Q:話相変わらず進んでないけど、どういうことなの……
A:完全な第三者の視点で書くと、必然的に文章量が多くなるんだ。だから同じ文字数でも進み具合がまるで変わってくる。ぶっちゃけもっとサクサク書きたいと考えている自分は、間違いなく勘違い系を書くのに向いていない。というか、これほぼ原作の流れじゃん。書いてて虚しくなったよ。

Q:中の人の状態が分からないと、零も大概怪しいね。
A:どうせ内心はボケてるから、今の内にイケメン成分を補充すればいいさ。

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