絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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お待ちかねの、沖田さんとのデート回となっております。



沖田さんとのデート

さて、今回のデートの相手は沖田さんだ。

 

ということで、俺は今日もデートにいく準備をしていた。

 

ちなみに、沖田さんと行こうと思っているのはアラウンド・ワンである。

 

アラウンド・ワンでは主にボウリングやダーツ、ビリヤードといったスポーツを楽しむことができる。

 

しかし、今回行くアラウンド・ワンには、それらのスポーツの他にゲームセンターやカラオケなども楽しむことができる。

 

「よし、じゃあ行くか」

 

「はいッ!えへへ、沖田さん大勝利ッ」

 

こうして、俺たちはアラウンド・ワンに向かう。

 

今回のデートではネロの協力を得て、二人とも大人の姿になっている。

 

なぜなら、小学生の俺たちは保護者の同伴なしでは二人でアラウンド・ワンで遊べないからだ。

 

沖田さんの服装は水色のノースリーブに白いホットパンツ。靴はハイテクスニーカーと呼ばれるモノで、色は白がベースのモノで、靴底が分厚いため、戦車のような重厚感が少し見えるスポーティーコーデである。

 

感想を述べるのなら、沖田さん大勝利ッ!!だろう。

 

かくいう、俺の服装はというと、ベージュのスラックスに白いTシャツをインナーにベージュのオープンカラーシャツを合わせたセットアップコーデだが、シャツをショルダーバックのように結んでいる。

 

そのため、綺麗目なセットアップコーデではあるが、問題児に合うコーデとなっている。

 

靴はシンプルなスニーカーを履いている。

 

 

 

 

 

「十六夜さん十六夜さんッ」

 

アラウンド・ワンにつくと目にはいったのはゲームセンターだった。

 

「どうしたんだ?」

 

「このぬいぐるみ、十六夜さんにに似てませんか?」

 

そういって、沖田さんが指差したユーフォーキャッチャーに目を向けると、金髪で所々の髪の毛が跳ねている目付きの悪い、まるで俺をデフォルメしたかのようなぬいぐるみがあった。

 

「ヤハハ、確かに似てるぜ」

 

「ならッゲットするのみですッ」

 

すると沖田さんは一瞬で財布から100円を取り出して、投入口に入れる。

 

「ふんふんふ~ん・・・ここですッ」

 

そして、沖田さんがクレーンのボタンを放す。

 

アームを広げながら垂直に降下したクレーン・・・そして、そのままぬいぐるみを掴む。

 

「そのままですよぉ~」

 

じぃ~とガラスに張り付くようにアームに捕まれたぬいぐるみから目を離さない沖田さん。

 

「よし、よし、よっしゃ~沖田さん大勝利いいい」

 

なんと、ぬいぐるみはアームから落ちることなく、最後まで投入口の上へと運ばれ、無事にゲットされたのである。

 

「ヤハハ、こういうときは、何回もやってゲットできなかったところを、俺が格好良く取るんじゃねぇのか?」

 

「えっへん、沖田さんは、できる女なんです」

 

そういって、ぬいぐるみを抱き締めた沖田さんは俺の腕も抱き締める。

 

「十六夜さん、次いきましょ」

 

俺の腕を引っ張りながら、こちらを見る沖田さん。

 

うん、めっちゃ可愛い。かわいすぎる、諸君らも分かるだろ?というか、分かれ。

 

 

 

 

 

 

続いて、やってきたのはボウリングだ。

 

「よぉ~しッ、勝負です!十六夜さんッ」

 

「ヤハハ、いいぜ、俺に勝てると思うなよ」

 

「その言葉、そっくりそのまま返します。あっ、私が勝ったら十六夜さんには私の言うことをなんでも、聞いてもらいましょう」

 

「おういいぜ、その代わり、俺が勝ったらわかってるよな?」

「えぇ、勿論です。むしろ、バッチこいッ!です」

 

こうして始まった俺と沖田さんのボウリング対決。

 

「まずは、私からていっ」

 

可愛い掛け声とは裏腹に、沖田さんが投げたボールは、とてつもない速度で一直線に真ん中のピンのちょいと右側に当たる。

 

「やりましたッ!」

 

結果はストライクだった。

 

「うっそーん」

 

あれ、沖田さんってボウリングはじめてだよね?なんでこんなに上手いの?

 

「ヤ、ヤハハ、やるじゃねぇか」

 

俺は内心で驚きつつも、冷静になる。

 

「しゃらくせぇッ」

 

そして、次は俺が投げる。

 

俺が投げたボールもまた、とてつもない速度でピンにぶつかる。

 

ピンはそのまま勢いよく飛び散る。

 

「ヤハハ、どうだ」

 

「むむむ」

 

どや顔で沖田さんの方を見ると、悔しげな表情を浮かべている。

 

ゲームはそのままお互いにストライクを鳥続けた。

 

1、2、3とゲームは進んでいくが、驚くことに全ゲーム二人ともパーフェクトだ。

 

ただでさえ、パーフェクトが出ること事態珍しいにも関わらず、それがこうして連続で続いているせいか、いつのまにか、俺と沖田さんの回りには人だかりができていた。

 

「や、やりますね」

 

「沖田さんこそ、やるじゃねぇか」

 

4ゲーム目での10投目、沖田さんはストライクを3連続で取り、またもやパーフェクトだ。

 

「ふふふ、さぁ、十六夜さん。そろそろ負けを認めてください」

 

「ばーか、誰が負けるかよ」

 

そして、俺はストライクを2回取り、ラストの1投となる。

 

「これでこのゲームも終わりだ。しゃ「十六夜さんの宝物の場所を皆さんにばらしちゃおうかなぁ」なッ」

 

沖田さんの突然の発言に、俺は気を取られてしまい、ボールはそのままガーターへ落ちてしまった。

「あ・・・あぁあああああああああ」

 

「沖田さんの大勝利いいい」

 

肩を落とす俺の隣で沖田さんは嬉しさのあまり、ピョンピョンと跳ねている。

 

「ふふふ、十六夜さんには、私の言うことをなんでも聞いてもらいましょう」

 

「ヤハハ、しかたねぇ。負けは負けだ」

 

 

 

 

 

そして、俺たちは帰路につく。

 

「それで、聞いてほしいお願いって言うのはなんなんだ?」

 

「十六夜さん。こっち見てください」

 

俺は沖田さんの方へ振り向いた。

 

すると、ガシッと顔を掴まれる。

 

俺の唇にチュッと柔らかい何かが触れる。

 

「えへへ、これが私のお願いです」

 

頬を少し朱に染めた沖田さんは恥ずかしそうにニッコリと笑う。

 

「大好きです十六夜さん」





えっと、その、すみません。投稿を間違えて、先に静謐ちゃんとのデート回をあげてしまっていたようです。


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