「朱里ちゃんは自由研究の為に来たんだよね、俺も丁度、海の生態を自由研究にしようと思っていたんだ」
「そうなの?うん、そうしよっか。私も一人だと纏めるのが大変だったし」
俺が朱里ちゃんを誘ったのはこれが理由だ。
というよりも、やはり一人だと誘拐とかが怖いからなのだが、一緒に自由研究をしようといえばおかしくはないだろう。
「エミヤもいいよね」
「あぁ、私はマスターに賛成だ。もし、足に何かあればまたジャンヌに頼めばいい」
「みんなもいいよね」
他のみんなは渋々頷いていた。
「ごめんね、あとで一人ずつなんでもいうこと聞くから」
「「「「「「「「「「「「分かった(よ)(りました)(わよ)」」」」」」」」」」」」
あとでどうなるか分からないが、ここは必殺技を使う。
まぁ、予想通りみんな快く了承してくれた。
「じゃあ、最初はどうしようか」
「私ね、ダイオウイカの生態についてを自由研究にしようと思っていたの」
「ダイオウイカかぁ、ねぇスカサハ姉さん。さっき見てたよね」
ダイオウイカといえばスカサハ師匠(外なので姉さん)が穴が空くほど見ていたものだ。
クラーケンに似ているからといっていた。
師匠の話によれば、月の聖杯戦争(fate/extella link)でジル・ド・レェと戦った際は海魔と戦ったようなのだが、海魔のなかにはクラーケンに似た物もいたのだ。
ジル・ド・レェはジャンヌとともに戦った人物で、そのときのクラスはセイバーだったが、ジャンヌが処刑され
狂ってしまった。ジャンヌの処刑後、彼は自分の領地の子供を誘拐し、殺すといった悪逆非道の限りを続けた。
彼は第四次聖杯戦争にも参加しており、セイバー、アルトリア・ペンドラゴンをジャンヌと認識していた。
顔が似ているからね。俺のサーヴァントにもアルトリア顔はいる。
沖田さん、沖田ちゃん、ネロ、ジャンヌ、邪ンヌがいる。
話は戻るがダイオウイカの生態について書かれたものがあったのでそれをところどころ変えたりして書き写す。
基本的に自由研究は説明や準備したもの、考察を書いたものを画用紙に張り付けるといったものだ。
これで説明の部分は終わりだ。
こういった生物の生態では考察のときにもし、この生物が大量発生したらとかなどを書くことが多かった。
今回もそれでいいだろう。
次に、準備物なのだが、特に書くことはないな。
俺と朱里ちゃんは師匠に話を聞いていた。
「ダイオウイカとは美味しそうではないか?エミヤならば美味しく調理してくれるだろう」や
「あやつの体は槍が刺さりにくかった。剣を用いてもその肉を切り裂くのには苦労した」
「締め付けられると一瞬で握りつぶされてしまう。船などすぐに難破するだろう」
などの、話をしてくれたのはいいのだが、あまり参考にはならなかった。
多分だが、この話が参考になるのは実際にクラーケンと戦ったときくらいだ。
「ふぅ、これで終わりっと、あとは家で画用紙に張り付けるだけ」
「ありがと、これで自由研究は完成よ。あの、お姉さんもありがとうございました」
「気にするな。十六夜も自由研究に頭を悩ませていたようだからな」
ちなみに、俺と朱美ちゃんが師匠に話を聞いている間にみんなはお土産をかっていた。
お土産といっても近所の人に配ったり、みほちゃんたちに配ったりするだけなのだが、自分にも何か買っている。
俺と朱美ちゃんもお土産コーナーに向かいシャーペンやノートなどの文房具を買って外に出る。
「今日はほんとうにありがとうございました」
「俺もありがとうな、自由研究ほんとに助かった」
「ちゃんと、病院で診てもらってくださいね」
「はい」
こうして、旅行初日の出来事が終了した。
まぁ、七年後に再会するのだがそのときに色々と面白いことが起こるのだが、それはまだ先のお話ということで。
俺達は水族館から車で二十分ほど離れた場所にある今日泊まる宿にきていた。
その宿には温泉があるらしく、とても楽しみだ。
今おもえば、こうして温泉がある場所に来るのは初めてだ。サーヴァントのみんなも半分くらいは初めての温泉だ。
この時の俺は、まだ知らなかった。宿で暴走したサーヴァント達が俺に何をするかを・・・
この時ほど俺は、令呪を求めたことはなかった。
カッポーン←桶の音
「はぁ、いい湯だなぁ」
「あぁ、温泉には久しぶりに入るな」
「どうせ、エミヤのことだから肝心なときにやらかすお嬢様とかいたんだろ」
「凛のことをそう呼ぶのはやめないか。いや、確かにそうだが」
「答えは得た・・・大丈夫だよ遠坂、俺も、これから頑張るからだって。カッコよすぎ」
「何故、それをしっている」
「そりゃ、アニメ見たからな。チョーカッコよかったぜアーチャー」
茶化しながらエミヤの表情を見る。
「ぶっちゃけ、かっこいい男性サーヴァントランキングでエミヤはトップ3に入ってるぞ。
一人はエミヤ、もう一人はクーフーリン、最後は誰でしょう?」
「どうせ、英雄王とかだろう」
「違いまーす、俺、アイツ嫌い。イリヤ殺したアイツ嫌い」
「私がまだ弱かったせいで、彼女を守ることができなかった」
「ヘラクレス倒すとかマジやべぇよ、アイツ。でも士郎は倒したんだよな。すげーな主人公は」
「そういうマスターも主人公キャラなのだろ?逆廻十六夜とやらは」
「そうだな、でも、原作の逆廻十六夜ほど強くないし、多分だが、原作の逆廻十六夜だったらサーヴァントとか
普通に勝っちゃう。英雄王とかエア出す前に終わると思う」
「そんなに強いのか」
「第三宇宙速度だっけな、原作はほとんど読めてないし、アニメ見ただけだからそこまで詳しいわけじゃないんだ。それに、もう一つ恩恵の無効化っていうのもあってな、宝具とか使われても無効に出来たりしそうなんだ。俺が思うに、主人公最強系だったら間違いなく上位だろうな。主人公成長系だったら士郎も上位に入ってるぞ俺の中ではだけど」
俺は自分の能力が弱いことを自覚している。
本当に原作の逆廻十六夜の能力や容姿を貰っていたら俺の力は既にサーヴァントを超えているだろう。
髪の毛だって、オレンジじゃなくて金髪だ。ヘッドホンはアレは別だが、いつか買おうと思う。
同じヘッドホンはないだろうがそれに近いものを選ぼう。
しかし、あのヘッドホンって実は超すごくないか?十六夜みたいなチート野郎が動いても壊れたりしないんだ。
確か一度ヘッドホンが無くなる話があったな。犯人は春日部耀の猫だったが。
結論をいおう。俺は弱い。
「そうか、マスターのなかで私がどのような位置にいるかは大体把握できた。それで結局最後の一人は誰なんだ?」
「勿論、僕だよねマスター」
そこへ突然現れたのはアストルフォだった。
「おう、遅かったな」
「ちょっとね、なんか脱衣所にいた男の人に女湯は
向こうだよっていわれてさぁ」
「アストルフォが可愛いからだろ。それで時間がかかったと」
「そうだよ、全く困ったもんだよ」
「しかし、本当に男なんだよな」
そこへエミヤが困ったように小さな声で呟いたが大浴場ということもありよく響いた。
「エミヤもそう思うか。俺も初めてアストルフォ見たときはメッチャ可愛いなぁって思ってたんだけど、男だよ
って宣言してたとき思わず魂抜けそうだったわ」
「ところでさぁ、カッコいい男性サーヴァントランキングの残り一人は僕だよね」
「違うぞ。最後の一人はヘラクレスだ。バーサーカーでもイリヤの為に戦っている姿を見たときは心の底から
カッコいい。流石ギリシャ神話の大英雄だって思った」
「ぶぅ、マスターは僕のことどう思ってるの?」
「可愛い男性サーヴァントランキングではトップ3に入ってるな。メンバーはアストルフォとデオンちゃんと
ラーマだな」
「そっか、じゃあいいや」
ということで今回はカッコいい男性サーヴァントランキングと可愛い男性サーヴァントランキングが出ましたね。皆さんは誰が好きですか?
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