やっぱり戦闘シーン?はかいてて楽しいです。
さて、先日のお食事会から時間は大分過ぎて今日はサンダース戦だ。
そして、最終整備が終わり、休憩となったところで、サンダースのナオミとアリサがやって来た。
「随分と余裕そうね」
「なんだとぉッ」
だからね、モモちゃん先輩。そんな喧嘩腰にならないでくれ。
「試合前のお食事会にと思いまして」
全員サンダースの二人に連れられサンダースが集まる所へと向かった。
その間なんだが、俺はダージリンに絡まれていた。
「試合見に来てくれたんだな」
「えぇ、勿論ですわ。頑張ってくださいませ」
「あぁ、勝つさ」
「ふふ、力強いお言葉ですわ。オレンジペコ、十六夜さんにお茶のご用意を」
「はい、どうぞ」
オレンジペコに入れてもらった紅茶を飲んだがやはり香りから全然違う。
「ほんと美味しいな。ファミレスとかで飲む紅茶と天と地ほどの差がある」
「ありがとうございます」
「あら、十六夜さんですの」
するとローズヒップもやって来た。
「よう、クルセイダーもあるじゃねぇか」
ローズヒップの後方を見るとクルセイダーがあった。
「えぇ、試合頑張ってください」
「ありがとうな」
改めてローズヒップの顔をよく見る。
「どうしましたの?」
「いや、ダージリンたちとは違うタイプの美人だなって思って」
みんなろーじヒップの印象はクルセイダーによる突撃だろうが、ローズヒップをよく見ろ。
ダージリンたちのお嬢様系の雰囲気とは違い適度にお嬢様、俗にいうなんちゃって貴族、敬語が苦手な貴族の様に見える。しかも、顔立ちは整っており、親しみやすく、口は悪いかもしれないが、素直な彼女はかなりの美少女ともいっていいだろう。
そう考えるとローズヒップて滅茶苦茶可愛くね!
「いきなりどうなさいましたの?頭でも打ちましたか?」
「いや、なんでもない。忘れろ」
「い、十六夜さんはローズヒップの様な方が好みで?」
ダージリンが声を震わせながら割り込んできた。
「好みってわけじゃないけど、ローズヒップって結構可愛いなと思って」
「なッ・・・こんな近くに強敵がいましたのね」
「殿方というのはこういうものなですか?」
ローズヒップはというと平常運転だ。
「ヤハハ、そうだな。ほとんど、俺みたいな奴だろうな。気を付けろよ」
「いわれなくともあなたのような殿方には気を付けますわ」
「いってくれるじゃねぇか」
ほんと話やすいな。適度な冗談に乗ってくれる当たりかなりコミュ力高くねぇか。
「それで、気になってたんだがさっきからアッサムはなにをしてるんだ?」
「お気になさらず」
いや、お気になさらずっていわれてもな、こちらをチラチラ見てくるから気になるんだよ。
「ただ、逆廻さんの言動をデータ化しどのようにして女性を堕としてるのかをグラフに表しているだけですので」
「おおおおおおおい、なにやってんのかな?かな?なんちゅうもんをグラフ化してんだよ。しかも堕とすって人聞きわりぃな。そんなことしてねぇっつうの」
「えっ、私って口説かれてましたの?」
「いや、口説いてねぇからな」
アッサムの言葉でハッとなるローズヒップ、そして徐々に顔が髪色と同じピンクに染まる。
「そうでしたのね、私ったらてっきり冗談かと」
「いや、二割冗談だから」
「残りの八割は本気ですのねッ」
「いや、本気というより事実いってるだけだから」
「なるほど、そうやって堕とすのですね」
「だぁぁぁ、違うっていってんだろ」
「ダージリン様?」
「どうしたのオレンジペコ」
「い、いえ、少々お顔が怖くなって「何かいいましたか?」い、いえ」
笑っているのに笑っていないダージリンを見てオレンジペコが若干涙目だ。
「ってそろそろ行かねぇと時間に間に合わねぇ、じゃ、じゃあな」
「あっ、逃げました」
「逃げましたのね」
「逃げないで」
「ふふふ、次は必ず・・・」
アッサムとローズヒップの言動のせいで黒くなるダージリンを見て涙目になるオレンジペコ。
すまない。ほんと、すまないオレンジペコ。
今度からはペコ殿と及びさせていただきます。
カオスな聖グロから逃げることに成功した俺はみんなと合流したのだがケイがいた。
「問題児ッ」
「おう、問題児様だぜッ」
「サンダースまで問題児扱いなのね」
ケイの俺の呼び方に苦笑するみほ。
「またいつでも遊びに来てよね。歓迎するわ」
「そのときはあの歩兵練習場の施設を使わせてもらいたいぜ」
「オーケー、うちの歩兵の隊長さんに言っておくわ」
「あのガチガチの奴か」
「イエス、ああ見えて優しいのよ、マックスーッ」
「呼びましたか?」
するといつぞやのガチガチの男がやって来た。
「どうも、大洗学園の歩兵隊隊長を務める逆廻十六夜だ。今日はよろしくな」
「君が問題児か。あぁ、よろしく。正々堂々と戦おうじゃないか」
「ヤハハ、五両対十両の時点で正々堂々とは言いにくいがそうだな。正々堂々戦おうぜ。なんたってうちは少数精鋭部隊が売りだからなッ」
「それは楽しみにしてる。SEEYOUイザヨイ」
そして、試合縦鼻が完全に完了し全員がパンツァージャケットを着こみ戦車に乗り込む。
ちなみにだが、俺達歩兵のチーム名はヘビさんチームだ。
『試合開始ッ』
大学生の人のアナウンスが流れて一斉に戦車は走り出す。
今回の俺達は二チームに分かれている。
俺、きよひー、沖田姉妹は敵の歩兵の相手を主にするチーム。
マシュ、お栄ちゃん、ネロの三人は各車両に始めは乗せてもらい歩兵を発見してからそれぞれ移動するような作戦となっている。
作戦名はドクドク作戦らしい。誰が考えたかはすぐに分かるだろう。
『こちらB〇85S地点、これからシャーマンをおびき出します』
耳元に着けているマイク付きイヤホンからウサギさんチームの澤からの通信が入る。
『はっ、シャーマン六両に包囲されちゃいました』
『ウサギさんチーム南西から援軍を送ります。アヒルさんチームついて来て下さい』
開幕早々ピンチらしい。
沖田ちゃんは援軍に回ってくれ、B〇85S地点といえば森林地帯だ。そこなら木を切り倒して一両位なら倒せるだろ。
「了解した。今日は刀の代わりにサバイバルナイフを持ってきている。木を切り倒すくらいならできるだろう」
「流石ッ、頼んだぞ」
こちらからは沖田ちゃんを援軍にだして、俺達は再び敵歩兵部隊の発見に急ぐ。
「十六夜さん三時の方角に敵歩兵五名を発見しました。どうやら地雷の設置を行っている最中らしいです」
「ナイス沖田さん。じゃあ、パパっと片付けるか。ついでに地雷も撤去させてもらおうぜ。『地雷って奪ってもいいのかな?』」
『優花里』
俺は敵から地雷を奪い使うということはルール違反にならないのか確認を取るために優花里に聞く。
『なんでありますか十六夜殿』
『敵歩兵を発見したのはいいんだが、どうやら地雷を設置しているらしくてな。無力化してから地雷を奪いって使うっていうのはいいのか?』
『えっと少し待ってください・・・ペラ、ペラ、ペラあっ、使ってもいいそうです。ただ気を付けてくださいよ。突然爆発したりするかもしれません』
『使えるんだな。オッケーサンキュー分かった。みほに敵歩兵五名はいなくなるって伝えといてくれ』
『了解であります』
優花里との通信を切り、沖田さんは『縮地』俺は『縮地擬き』を使い一気に敵の歩兵との距離を詰める。
このとき、俺も沖田さんも気配遮断を使い的に気づかれずに近づき一気に五名の意識を刈り取った。
戦車道の試合で歩兵同士の交戦は基本しないのだが、するとなった場合は戦車道連盟から売られている麻酔弾
催眠ガスなどを使うのだ。
今回は催眠ガスを使った。
正確にはハンカチに催眠ガスを含ませそれを口に当ててやった。
案の定敵は眠ってしまった。
敵の歩兵を捕らえたあとは審判に連絡をいれることで回収にきてくれる。
「お疲れさまでーす」
「いえ、これも仕事ですので、それでは失礼します」
そういって審判は五名を車にレッカー車に乗せて去っていった。
このレッカー車は行動不能になった戦車を運ぶものと同じでこれからシャーマンを回収しにいくらしい。
そして、地雷の回収も終え、一度連絡をいれる。
『こちら十六夜、無事に敵歩兵五名を無力化、及び地雷の回収に成功した』
『わかった。こっちは沖田ちゃんのおかげでシャーマン二両を撃破できました』
『オッケー、こっちはドクドク作戦を続けながらニョロニョロ作戦を開始する』
ニョロニョロ作戦w一体どんな作戦なのでしょうか?
まさかのステラァァァァァァかも?
次回、サンダース戦 中編
せーの!パンツァーフォー