投稿が遅れて申し訳ありません。
でもね、許して、こちとら体育大会があったんだよ。
先輩が何故酔ったかなんだが・・・ことの始まりはスカサハさんのせいだ。
先輩は覚えていないようだが、軽くこの私、マシュが説明させていただきます。
「ふむ、日本酒というのも悪くはないな」
「師匠はそれで何本目なんだ?そろそろやめとかないと体壊すぞ」
「師匠ではなくお姉ちゃんだろ。それに、私は体を壊すなどという愚行はしない」
「だからってそんなバンバン飲むなよ」
「弟の癖に姉に文句をいうのかぁ~、貴様も飲めば分かる」
「ちょ、やめろって、俺は未成年だッフグッ・・・ゴク、ゴク、ゴク」
先輩はスカサハさんに捕まえられて日本酒の瓶を口にぶち込まれました。
「ブハッ」
一気に半分以上の日本酒を飲まされた先輩の目は据わっており頬は朱に染まっています。
「どうだ、酒の味は?」
「ヒグッ・・・まじぃな~」
「なんだと、ならもっと飲むか」
「いらねぇ」
呂律が回っていないのをみると完全に酔ってしまっているようです。
「い、十六夜君ッ大丈夫」
「みほかぁ~にゃんだそんなに慌ててぇ」
「にゃんだぁ~って待ってて、お水持ってくるから」
「みーほー」
「なっ」
「あぁぁぁぁぁぁぁ」
なんと先輩はみほちゃんに抱きついたのです。
「ちょ、十六夜君」
「みほぉ~可愛いなぁ、といかみんなかわいいなぁ
先輩はみんなを見回して可愛い可愛い連呼し出します。絶対に酔っぱらっています。
「旦那さぁまぁ~」
きよひーさんが怒ってらっしゃいます。まずいですよ。宝具が来ます。
「奏者よ、余もおるぞ」
「あらあらまぁまぁ、すっかり酔っぱらってしまっていますね」
ネロさんにいつの間にかいた頼光さんまで怒っています。
「ヤハハ~美人ばっかだぁ~ここがアヴァロンか~」
先輩も先輩で何言ってるんですかッ
アルトリアさんに殺されますよ。えぇ、絶対に殺されますよ。
「おっ、磯辺ぇ~」
今度は磯辺さんに寄りかかります。
「な、なんだいきなり」
「いやぁ、磯辺はぁ~立派なキャプテンだなってさぁ、バレー部ないのに頑張ってるからぁ」
「酔い過ぎだぞッ。い、いきなりそんなこというなッ」
先輩が普段は口に出さないようなことまで口に出してしまっています。
こんなことは初めてなのでどう対処すればいいのか分かりません。
「たーかちゃんッ」
「なっ、なんで私の名前を」
今度は歴女チームのカエサルさんに絡む先輩。というかカエサルさんってタカちゃんって名前なんですね。
(本名は鈴木貴子です)
「ヤハハ、俺はなんでもしっているんだぁ」
「てか、ほんとなんで知ってるのッ」
「ひなちゃんっていったらわかるか、ヤハハ」
「ひなちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
ひなちゃんとは誰のことでしょうか。カエサルさんのお友達でしょうか?
「腹黒ツインテール」
「十六夜ちゃん、それは喧嘩を売ってるのかな?」
「ヤハハ、そんなわけねぇよ。会長みたいなロりっ子に喧嘩したら一瞬で吹き飛んじまう」
「確かにそうだね。でもね、私も怒るときは怒るんだよ」
「会長がいつも頑張ってるのは知ってるからなぁ~」
「と、突然なにをいうのかな十六夜ちゃん」
「だからね、せめてもう少し俺の扱いを易しくしてくれないかな?なんて」
「うん、無理ッ」
「ホシノー」
「はぁ、全くどうしたんだ?」
いつもの立ち位置と逆に見えます。
いつもはホシノさんが先輩に甘えているのに対して今の状況は先輩がホシノさんに甘えてしまっています。
しかも、会長さんに虐められてメンタルが弱っている先輩はホシノさんに余計甘えています。
羨ましい・・・ホシノさんそこ代わってください。
「綺麗な肌だぁ~すべすべだぁ」
「そ、そうか」
「タンクトップがエロい」
「なッ」
「ヤハハ」
「ちょ、十六夜ッ」
「澤っちー」
狼狽えるホシノさんを放置して今度は澤さんですか。誰これ構わずに寄りかかってしまっています。
「ひゃっ、せ、先輩ッ」
「ヤハハ、一年ながら車長として頑張ってる可愛い可愛い後輩にご褒美をあげよう?授けよう?」
そういって先輩は澤さんの頭を撫でます。
「せ、先輩恥ずかしいです」
「綺麗な髪だな~艶々してるぞ」
「はぅ」
澤さんは顔を真っ赤にさせて俯いています。よく見ると耳も赤くなっています。
「旦那様ぁ、浮気はダメですよ」
そんな先輩にきよひーさんが抱き着き耳元で囁きます。
背後には大蛇が見えます。これが先輩のいっていたスタンドですか。
「きよひーの胸って柔らかいなぁ」
背後から抱きしめられていた先輩はクルッときよひーさんと対面するような形になりきよひーさんの胸に頬ずりしています。うらやま・・・じゃなくて、ナニシテルンデスカッ
「ひゃっ、旦那様ぁ、大胆です」
「良い匂いがする、ヤハハ、きよひーはぁお菓子だったんだなぁ」
すると今度はなんときよひーさんの耳をはむっと加えて甘噛みしています。
「あっ、だ、だんな、さまぁ、み、耳はらめ」
完全にアレな展開にほとんどの人が顔を赤くさせており手で顔を隠していますが指の間からチラッと見ています。やはり、そういうのに興味はあるのでしょうか。
「あらあら、母の元へおいでなさい」
きよひーさんの耳から口を離した瞬間を狙って頼光さんの罠カードが発動します。
「母さん」
先輩も頼光さんには敵わないようですっかり甘えてしまっています。
なんか、可愛いです。でも、私だっていますよ。こんな柔らかそうなマシュマロがあるのに。
「ふふふ、すっかり甘えん坊ですね」
「すぴーすぴー」
頼光さんに抱きしめられたまま先輩は寝てしまい気持ちよさそうな表情をしています。
寝顔は子供のようで普段の先輩からは考えられないようなギャップがあります。
「なに、あの十六夜・・・可愛すぎ」
「確かに、これは少々来るものがあるね」
「十六夜君って酔うとあんなになるんですね」
「いつもあれだったら面白いのにな」
ホシノさん以外の自動車部の人は落ち着いてますね。
そして、ホシノさん。あなたは金輪際先輩に近づかないでくださいと言いたいところですが、私もホシノさんの気持ちは分かるので何も言いません。
「あら、もうこんな時間。スカサハさん、十六夜君を頼みますね」
どうやら店の方が忙しい時間になったようで頼光さんは先輩をスカサハさんに預けて下に降ります。
「あぁ・・・ふふ、すっかり昔の十六夜に戻ってしまっているな。懐かしいな、昔はよく、こうして膝枕をしたものだ」
一応いいますが、酒を先輩に呑ましたのはあなたですからね。
あなたのせいで先輩がこんな風になっているんですからね。そこんとこ忘れてませんかッ。
こんな感じで先輩が目覚めるまではこの場にいた全員が千お会いの寝顔を写真に撮っていました。
これをダシに先輩をいいように扱おうと思っているんでしょうがそんなことはさせません。
十六夜ッ羨ましい。
代われ、マジでそこ代われッ
そして、マシュさんやあなたも大概ヤバいぞ