絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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サンダース偵察 後編

無事に優花里を救出出来たあと、コンビニの輸送船に忍び込むことの出来た俺達は一休みしていた。

 

 「はぁ、一時はどうなるかと思いましたよ。ありがとうございます十六夜殿」

 

 「俺も連絡したときはビビったぞ。あっ、映像は撮れたのか?」

 

 「はい、バッチリですッ」

 

 「これでみほたちも作戦を考えるのは楽になりそうだな」

 

 「そうだったら苦労した甲斐がありますよ。十六夜殿の方はどうでした?」

 

 「サンダースってすごいな。歩兵の練習場が豪華すぎてびっくりした。うちがあんな施設を造ろうと思えば一体どれくらいの費用がかかるのやら・・・」

 

 「ま、まぁ伊達に戦車保有台数全国一じゃないですからね。相当お金はあるんでしょう」

 

 「にしてもアレはないわ」

 

 「そんなにすごかったんですか?」

 

 「あぁ、ちょっとしたテーマパークみたいだったぜ。山はあるわ、湖はあるわ。ほんと、なんすかアレ?」

 

 俺は携帯で撮った映像を優花里に見せた。

 

 「あ、あはは」

 

 顔が引き攣っている。

 

 「なぁ、いったろ。ありえねぇって」

 

 「確かにこれは少しやりすぎな気もします」

 

 「どちらにせよ、俺には勝てんけどな」

 

 たとえどんな奴が相手だろうと負けない自信はある。

 

 相手がフルメンバー(25人)で来たとしてもうちはサーヴァントもいるんだ。

むしろ、俺一人でも歩兵相手なら余裕だ。

 

 しかし、戦車道とは戦車が基本だ。

いくら俺が歩兵を倒したところでフラッグ車が倒されてしまってはどうしようもない。

 

 まぁ、みほならやってくれると思うがな。

 

 「というかなんなんですかあの身体能力はッ」

 

 そして何を思ったのか優花里はいきなりそんなことをいう。

 

 「普通に俺の身体能力だが」

 

 「オリン〇ック選手にでもなるつもりですか?いえ、オリ〇ピック選手なんか相手になりませんよね」

 

 「ヤハハ、そんなめんどくせぇことしねぇよ。俺はみんなで戦車道やってる方が何倍も楽しいんだよ。

優花里だってそうだろ」

 

 「は、はい。私は昔から戦車について話すことの出来る友達がいませんでした。でも、今はみんなと一緒に戦車について話すどころか大好きな戦車に乗ることができて、本当に楽しいです」

 

 「だろ、俺も同じだ。まぁ、俺の場合は自動車部の奴らといるのも楽しいがな」

 

 なんだかんだいって、俺は自動車部(アイツら)のことも大好きらしい。

 

 「い、十六夜殿がデレた」

 

 「おい、やめろッデレてないからな」

 

 「ツンデレ頂きました」

 

 「ツンデレちゃうわ」

 

 優花里さんッそんな言葉どこで覚えたのッ

 

 あと、俺はツンデレちゃうからな。男のツンデレとか誰得よ。

 

 「優花里さん・・・頭、冷やそうか」

 

 「ヒッ、い、十六夜殿?目が怖いですよ」

 

 「ヤハハ、ゆかりん、おいたはダメだよ」

 

 「す、すみませんッ」

 

 「許さん」

 

 「キャァァァァァ」

 

 このあと何があったかは俺しかしらない。優花里は目覚めたら記憶を失っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大洗に戻ったあと優花里は家に俺は学園に戻って自動車部の手伝いに向かった。

 

 本当なら俺も優花里の家に向かう予定だったのだがホシノからメールが届き戦車の調整を手伝ってくれといわれた。俺がいなくても戦車の整備・調整は終わるだろうが四人で五両の戦車を整備するのも大変そうということで向かうことになった。

 

 ついでにコンビニで甘いものでも勝って行ってやろうかな。

 

 そしてコンビニに着いたのだが一番くじがあった。

 

 一番くじ・・・それは運か金かのくじである。

 

 今回の一番くじは高校生戦車道をテーマとしたものだった。

 

 なんと大洗のものもあった。

 

 あり得ない。まだ公式戦にも出ていないというのにこんなにも早くグッズ?くじが出ているなんて。

そこでふと頭を横切った人物がいた。

 

 あのハゲ・・・ハゲだ。

 

 まぁ、それは置いておいてだ。これは引くしかないよな。

 

 ちなみに景品なのだが

 

 A賞 各校の隊長等身大タペストリー

 

 B賞 各校の校章タオル

 

 C賞 各校のビジュアライズボード

 

 D賞 各校の校章ラバーストラップ

 

 E賞 戦車ラバーストラップ

 

 ラストワン賞は戦車道連盟公式、各校選手の水着写真集だった。

 

 ってかまだそんなに暑くないのに水着っていうのはどうなのか?

 

 だがしかし、これは引くしかないよね。

 

 流石にラストワンは難しいがそれでもA、B、C、D、Eそれぞれ欲しい。

ということで自動車部の全員分コンビニスイーツを購入し一番くじを引く。

 

 「十回で」

 

 「はい、十回分引いてください」

 

 お馴染みの箱を渡された時、俺は驚いた。

 

 くじが少なかったのだ。

 

 もう一度いおう、くじが少なかったのだ。

 

 「これって何枚残ってるんだ?」

 

 「そうですね、十八枚ですね」

 

 「全部買います」

 

 そして十八枚全部購入したのだが結果をいうと神引きだった。

 

 A賞 六個 (ダージリン・カチューシャ・アンチョビ・マリー・まほ・ミカ)

 

 B賞 三個 (聖グロ・サンダース・アンツィオ)

 

 C賞 二個 (聖グロ・黒森峰)

 

 D賞 三個 (聖グロ・黒森峰・大洗)

 

 E賞 四個 (聖グロチャーチル・サンダースシャーマンファイアフライ・黒森峰ティーガーⅡ・黒森峰ヤークトティーガー)

 

 ラストワン賞

 

 とまぁ、この結果だ。

 

 見てお分かりいただけただろうか?この聖グロ率

 

 嬉しいよ。滅茶苦茶嬉しいよ。でもね、なんでこんなに出るの?

 

 BC自由学園に至っては一個しかでてないし、他にもヨーグルト高校とかあったのだがアニメまたは最終章で登場した高校しか出ていない。

 

 タペストリーに至ってはなんだこの結果、みんな引いたんだよん?

普通なら何回も引くはずなんだが、なんでこんな残ってたの。ほんと意味が分からん。

 

 ま、まぁ、そのおかげでこうして神引きできたのだが。

 

 約二万円が消えてしまったがこれならお釣りがきてもいいだろう。

 

 十六夜君大勝利ィィィィィぃィィィ

 

 

 

 

 

 そして両手にコンビニ袋を持った俺は自動車部のガレージに着いたのだが珍しいメンツがそろっていた。

 

 自動車部の四人は勿論、あんこうチームを除いたカメさん、カモメさん、カバさん、ウサギさんチームがいた。

 

 「遅いぞぉってあれ、その手に持ってるの何?」

 

 「おぉ、おかえりぃ。偵察ご苦労様ぁ」

 

 ついて早々ホシノと会長が話しかけてきた。

 

 「ちょっとな、コンビニに寄って来たんだ。それよりみんなどうしたんだ?」

 

 「少しでも練習しておきたいなと思って」

 

 澤辺が理由は話してくれた。

 

 なんでも聖グロ戦で足を引っ張ってしまったので今度は先輩達二迷惑を掛けないように少しでも上手くなるためにこうして練習していたらしい。

 

 「なるほど、ほらこれやるよ」

 

 俺は澤辺に先ほどコンビニで購入したプリンを渡す。

 

 「あ、ありがとうございます」

 

 「頑張れよ。俺は歩兵だし戦車を動かしたりするなんてことはねぇが、少しでもお前らが戦車を撃破出来るように支援してやる。ジャンジャン主砲撃って撃破しちまえ」

 

 「「「「「「はいっ」」」」」」

 

 ウサギさんチームも元気になったようでなりよりだ。

 

 「なぁ十六夜、さっきから気になってたんだがそれはなんだ?」

 

 ホシノがやけに俺の持っている袋に興味を持っているなと思い袋を見ると・・・

 

 水着のダージリン、アンチョビ、カチューシャと何故かノンナ、ミカにマリー、まほが見えていた。

 

 「・・・あ、あぁ、こ、これなぁ・・・ヤ、ヤハハ一番くじのラストワンだけど」

 

 この場にいた全員がホシノの言葉により気づいたらしく一気に場が凍る。

 

 「へぇ、そうなんだぁ」

 

 会長さんがなんか怒ってるし。

 

 「先輩・・・変態」

 

 近藤さんッ怖いよ。

 

 「い、十六夜もそういうのがこ、ここ、好みなんだな」

 

 そして磯辺よその反応は少しばかり気まずい。

 

 まるで男友達の家に行ったらエロ本があったみたいな反応、しかもそういう方面に多少耐性のある女子の反応なんだ。男子としては気まずいったらありゃしない。

 

 「あい」

 

 あいじゃないよ、なにがあいなのかな桂里奈ちゃん。

 

 「は、破廉恥だぞ」

 

 そう、普通はそういう反応だよね桃ちゃん先輩。

 

 「ま、待て、これはいかがわしいものじゃないぞ。普通の、ごく普通の水着写真集だ」

 

 何をいっているのだ俺は・・・悲しくなってきた。

 

 「あちゃ~十六夜の性癖があらわに」

 

 笑ってないでなんとかしろよツチヤァァァ 

 

 「「・・・・・・・」」

 

 ホシノと大天使スズキに至っては無言、怖いよ。

 

 「私は知らないよぉ」

 

 ナカジマまで俺を見捨てるのかッ。

 

 「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 この日、俺は幻想殺しさんの気持ちがよくわかりました。

 





 次回はオリジナル展開です。

 せーの!パンツァーフォー

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