絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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サンダース偵察 前編

 

 抽選会から数日後、俺は現在コンビニの輸送船に乗り込み秋山のとなりに座っている。

 

 何故俺までサンダースに行ってるのかって?そんなの楽しそうだからに決まってるだろ。

一応会長にも許可は取ってあるから公欠扱いされているラッキー。

 

 サーヴァント勢は付いてくるといっていたのだが大勢で行き過ぎてもバレてしまうだけなので今回は来ていない。ただ、妙に物分かりが良かったので少し不気味に感じるのだが家に帰ったらなにかありそうだな。

 

 「逆廻殿は何故戦車が好きになったんですか?」

 

 この船がサンダースに向けて出港して一時間が過ぎた頃に秋山が話しかけてきた。

 

 「さぁな、たまたまテレビでチラッとみたときに興味を持ったからか?まぁ、なんにせよ、戦車は好きだぞ」

 

 「で、では、どの戦車が一番好きなんですか?」

 

 俺が一番好きな戦車か・・・やっぱりあんこうチームが乗っているⅣ号かな。

 

 「俺はⅣ号が好きだぞ」

 

 「そうなんですかッ」

 

 「あぁ、やっぱりただ普通のⅣ号はどうでもいい。お前らが一生懸命になって戦車道をしているからⅣ号が好きなんだ。Ⅳ号が好きというよりお前らが乗っているⅣ号が好きなんだ」

 

 「・・・・・・」

 

 秋山が無言になるのでそちらの方を見ると顔を赤くした秋山がいた。

 

 「どうした?」

 

 「い、いやぁ、逆廻殿にそんな風に思われてるだなんて思ってなかったもんですから」

 

 「あぁなるほどってお前は俺にどんな印象を持ってるんだ?」

 

 「女垂らし、もしきは問題児」

 

 問題児は合ってるが女垂らしは違うぞ。えっ、違うの?違うはずだよね・・・

 

 「あぁ、それと俺のことは十六夜でいいぞ。逆廻って呼ばれるのは慣れないからな」

 

 「でしたら私のことも優花里と呼んでください」

 

 「おっけーゆかりん」

 

 「それはやめてください」

 

 ガチトーンで言われたらヘコむしかなくね?

 

 それからは色々と世間話って奴をしてサンダースまでの時間潰しをしていたんだが俺の家族の話となった。

 

 「十六夜殿のご家族といえば美男美女で有名ですがなにか面白い話とかあります?」

 

 「面白い話かぁ~、そうだな、うちのオカンはエミヤってことくらいだな」

 

 「エミヤってあの白髪の紳士殿ですか?」

 

 「そうだ」

 

 「あの紳士殿がオカンって、なんですかソレ」

 

 秋山改め優花里が笑っているのでウケは良かったみたいだ。

 

 「他には姉が多いせいで弟は苦労する」

 

 「あぁ、姉弟あるあるですね。私は一人っ子なにで少し羨ましい気もします」

 

 「姉たちからのスキンシップはなかなか理性を削られるんだぜ」

 

 「えっ」

 

 「なんだその声」

 

 いつもの優花里ちゃんボイスからは考えられないひょうな声、具体的に説明するとだがカエルがつぶれたような声・・・ってまぁ、帰うが潰れた所なんて見たことないのだがな、とりあえずそんな声が漏れる。

 

 「い、いえ、まさか十六夜殿の口から理性なんて言葉が出るとは思わなかったので」

 

 君そんなのズバズバいう子じゃ無かったよね。僕の気のせいかな?かな?

 

 「はぁ、もういいよ」

 

 俺は諦める。これ以上、俺のライフポイントが削られてしまっては精神的にまずい。

 

 「あとな、姉が美人すぎると弟は色々と苦労する」

 

 「あっ」←察し

 

 「昔からなストーカーとかに付き纏われたりしてな、その度に俺がそいつを半殺しにしてたんだぜ」

 

 「十六夜殿ってシスコンですか?」

 

 「違うッ」

 

 「いや絶対そうでしょ」

 

 「違うったら違う」

 

 「はいはい、そういうことにしておきます」

 

 ゆかりんが黒ゆかりんになってる気がする。

 

 「それにだがうちの家族は結構複雑なんだ」

 

 「それは前にもお聞きしましたが・・・」

 

 「暗い話ってことじゃないぞ」

 

 「えぇ、それは西住殿からお聞きしています」

 

 「なんというかだな、うちの家族って全員血がつながってるのかさえあやふやなんだよな」

 

 「それって」

 

 「まぁどうでもいいけど」

 

 「そうですか」

 

 「俺は俺だし、アイツらはアイツらだ。俺は幸せになるつもりだしアイツらにも幸せになってもらいたい」

 

 「家族思いなのですね」

 

 「そういわれるとそうかもな。全員一癖も二癖もある連中だがそれでも大好きな家族には変わりない」

 

 「なるほどこれがあのイケメンモードですか」

 

 そのとき、船が大きく揺れた。

 

 「おっ、どうやらついたみたいだな。降りるか」

 

 「はい、少し待っててください」

 

 

 

 

 

 

 そして無事にサンダーズ大学付属高校へと着いた俺達なのだが別行動することになった。

 

 サンダースは共学らしく男子も戦車道というか歩兵をしているらしく、俺はそちらの方を見に行くことになった。

 

 優花里はアニメと同じく戦車の方を見に行ったが。

 

 サンダースは大きかった。

 

 戦車の保有台数が全国一ということもありリッチな学校であるが故に広かった。

 

 ちなみに俺はサンダースの制服を着ている。

 

 どこにあったのかって?会長が用意してくれたらしい。なんかヤバそうな感じだが(何もヤバくありません。普通に手に入れました)

 

 あの会長のことだどうせろくでもない方法で手に入れたんだろう(もう一度いいます。普通に入手しました)

 

 少し校内を歩いていると歩兵と大きく書かれた建物を見つけた。

 

 俺は静謐ちゃん直伝のセルフ気配遮断を駆使し中に入り込む。

 

 そこに広がっていた光景は・・・





 さて、無事に乗り込むことにできた十六夜たちですが十六夜が見た物とは何だったんでしょうかね?

 感想待ってまーす。

 次回、サンダースの歩兵たちお楽しみにね。

 せーの!パンツァーフォー

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