ようやく抽選が終わった
毎日投稿って大変
俺がアンツィオを訪れてから数日が経ち、今日は戦車道大会の抽選の日だった。
相手はまぁサンダースとなったのだがな。
「サンダーズ校って強いの?」
「優勝候補の一つですね」
「えっ、それって大丈夫なの?」
「案外ラッキーかもね」
アニメと違い今回はみゃー先生が一緒に来てくれている。
流石に蝶野さんは戦車道連盟側の人間ということもありいないが、それでもみゃー先生がいるのは心強い。
「この大会では戦車の数は制限があるからサンダース校みたい戦車がたくさんある学校と最初にあたるっていうのは運がいいわよ」
「そういう考え方もありますね」
「旦那様ぁ」
「どうしたんだきよひー?」
「旦那様が先日出掛けていた学校はどこですか?」
「アンツィオだが」
「そうですか・・・ふふふ」
きよひーの背後に蛇が見える。
「はいはいステイしてね」
頭を撫でてきよひーをなだめる。
この後はアニメ通り戦車喫茶に向かった。
アニメと違う点といえば俺とサーヴァント組とみゃー先生が付いてきたことだ。
なんでも先生も一度戦車喫茶なるものに行ってみたかったらしく付いてきたのだ。
戦車喫茶もアニメとほとんど同じでもう何回目かわからないがガルパンの世界に来たのだと実感した。
俺は重戦車パフェというパフェとセイロンティーと注文した。
他のみんなは普通のケーキとかだったが。
「でけぇ」
「「「「「それひとりで食べるの(んですか)(ですか)」」」」」
重戦車パフェ・・・名前の通り重戦車のように大きかった。
アイスはチョコ、バニラ、イチゴ、コーンフレークにポッキー、トッポ、メロンとオレンジ、イチゴにバナナが乗っている。
「いただきます」
うん、普通だった。ごく普通の味でただボリュームが多かっただけだった。
まぁ普通に美味しかったけどね。ただしセイロンティー貴様はダメだ。オレンジペコの淹れてくれた紅茶の方が何百倍もうまかった。(オレンジペコが異常なだけです。セイロンティーも普通に美味しいです)
「あれ、副隊長・・・あっ、元でしたね」
そんなティー―タイムを楽しんでいるときに聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「まだ戦車道を続けていたとはな」
もう誰だかお分かりだろう。黒森峰のまほちゃんとエリカだった。
「お言葉ですがあの試合のみほさんの判断は間違っていませんでした」
秋山がいつもより鋭い目をして言い放つ。
「部外者が口を挟まないでくれる」
「すみません」
弱っカッコよかったのに一瞬でひるんでしまった。
仕方ない。助けてやるか。
「よっ、久しぶりまほちゃん。それとエリカ」
実はなんだが俺はエリカと知り合いだったりする。
「馴れ馴れしくするなッ」
といってもみほとまほちゃんの試合を見に行くたびに顔を合わせる程度だが。
そして、この通りツンデレ台詞をいただきました。ごちそうさまです。
「ヤハハ、あんまかっかすんなって。せっかく美人なのに顔が怖いぞ」
「十六夜、私の後輩を堂々と口説かないでもらえるか」
「十六夜君、私の友達を口説かないでくれないかな?」
二人の声が重なる。
そして背後からはサーヴァントたちの視線もひしひしと伝わる。あとが怖いがここは責める。
「まほちゃんってのもアレだな。まほさんって呼ぶわ。姉妹揃って美人さんになっちゃって幼馴染の俺も幸せだぜ」
「美人・・・そうか」
「び、びびび美人ッ」
二人共、反応はそれぞれだが照れていた。
そして更にサーヴァントたちの視線が集まる。
「まぁ、一厘の冗談もここまでにして、戦車道の試合では負けねぇからな」
「残りの九割九分九厘はどうした?」
「本気だが」
「あっそ、でもね、あんたたちみたいな無名校が勝ち上れるほど戦車道は甘くないわよ。っていうかなんであんたがここにいるのよ」
「なんでって今更だな。俺は大洗学園所属、戦車道歩兵隊の隊長を務めてるんだぞ。ここにいてもおかしくないだろ」
「なっ、十六夜が歩兵だと・・・」
「どうしたんですか隊長、こんな男が歩兵になったところで戦力は変わりませんよ」
ちなみにエリカは俺の身体能力を知らない。
「エリカいいか、こいつは生身でも余裕で戦車を潰せる男だぞ」
「隊長流石の冗談も「冗談じゃない」・・・嘘ですよね?」
「嘘だったらどれだけよかったか・・・」
まほちゃん改めまほさんが遠い目をする。
「ヤハハ、酷いなぁ俺がそんな化け物な訳ないだろ。戦車を生身で潰すとかどんだけだよ」
「「「「「「「「「「どの口がほざいてるんだ」」」」」」」」」
この場にいた全員の声が重なる。
ってか沖田さんたちも重なるとか酷くない。
「ふ、ふーん、だからといって私達は負けないんだから精々無様な姿をさらさないように頑張ればいいわ」
それだけいうとエリカはまほさんを置いて出て行く。
エリカってまほさんラブだよね。置いて行っちゃっていいの?
「はぁ、ではな十六夜」
そんなエリカを追ってまほさんも出て行く。
「いやぁ、面倒な連中だったな」
ここで綺麗に終わるはずだった・・・のだが
「「「「「「「十六夜(君)(さん)分かってますよね」」」」」」
うん、サーヴァント達のお仕置きが待っている。最近は慣れたのだがな。
にしてもみゃー先生よ、何故あんたまでそこにいるんだ?
そして帰り際のことだった。
きよひーが突然俺の耳元で呟いたのだ。
「分かってますよ旦那様、みほちゃんを助けようとしたのですよね。私は分かっています。だから、今回だけ特別ですよ。いいですか、もう二度と浮気はダメですからね」
この言葉に俺は割とマジで堕ちかけた。
なんとか耐えたのだがこれはマジでヤバいな。
いつもヤンデレが強かったせいでこういう優しいきよひーが女神に見える。
「ありがとうな。大好きだぜきよひー」
「私も大好きです」
まさかの最後できよひーがいいところをもっていくスタイル。
そこにしびれるぅ憧れるぅ・・・ってことはないけど
そこに惹かれるぅ堕とされるぅ。
次回はサンダーズ偵察編です。
誤字報告ほんとありがとうございます。
感想待ってまーす。では次回お会いしましょう。
せーの!パンツァーフォー