絶対転生特典間違えただろ   作:ナカタカナ

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 今回は先生の黒い部分が出てきます。
書いてて思いました。この人ヤバいぞと・・・ではどうぞ。


俺の弱点は先生なのかもしれない・・・しらんけど

 俺が荷物運びをしていると自動車部の部室というかもはや工場にみゃー先生が来た。

 

 「自動車部ってここであってますか?」

 

 「はい、そうですけど。新しくいらっしゃった先生ですか?」

 

 突然入ってきたみゃー先生に戸惑うナカジマだったが

確認を取る。

 

 「えぇ、戦車道の講師として呼ばれた久津輪美弥子です」

 

 「おう、来たかせんせー」

 

 「い、十六夜君?その荷物は・・・」

 

 「この悪魔どもにコキ使われてますが・・・ナニカ」

 

 俺の持っている段ボールの山を見て先生が引いている。

それも仕方ない、俺が持っている段ボールは七個で一個あたり、約30キロの重量がある。

 

 しかも、俺の顔は正面からでは見えないのだが俺が横向いているためなんとか見えているといった感じだ。

 

 「コキ使ってるなんて酷いな。しかも悪魔だってぇ?

私みたいなか弱い女の子を悪魔だなんて十六夜君は酷いねぇ」

 

 ツチヤが俺に突っかかる。基本、俺に突っかかるのはツチヤでたまにナカジマが混ざる、それで、ホシノの瞳のハイライトが消えて俺がやられる。

 

 毎回、毎回そんなことの繰り返しで精神的にやられているのだかその度に大天使スッズーキが俺を慰めてくれるのだ。

 

 「それにしても十六夜は久津輪先生と随分仲がいいのだな」

 

 電動ドライバーを持ったホシノが近づき俺の背後に立つ。

 

 「私ね、小学校四年生から卒業まで十六夜君の担任してたのよ」

 

 「小学生の十六夜・・・どんな風だったんですか?」

 

 持っていた電動ドライバーをしまったホシノが先生に詰め寄る。先生はジリジリと後ろに下がっている。

 

 「私も十六夜君の小学生時代の話聞きたいです」

 

 なんと、今まで味方だったスズキまでもが俺の敵に変わる。いや、別に敵というわけではないけどノリと勢いで・・・って俺はアンツィオじゃないからな。

 

 ドゥ-チェ、アンチョビこと千代美なのだが、どうやら

アンツィオ高校でうまくやっているらしい。

 

 本人いわく、みんないい子であるのは間違いないのだが

馬鹿ばかりらしく頭を悩ませているらしい。

 

 俺もいつか生ドゥ-チェコールを聞きたいもんだ。

秋山が潜入するときに俺もついていこうかな。

 

 話は戻り、今日の部活はやることがないらしく、部活終了時間までみゃー先生から俺の小学生時代の話を聞いている。

 

 何故、やることがないのかと説明するとアルバイトで受け持っていたものがすべて終わり自動車部としての活動を行おうと思ったところ部品が足りなく、部品を作ろうとしたがその部品すらないらしく、次の寄港までほんとうにやることがないらしい。

 

 強いて言うなら既に魔改造されている車の改造をするくらいなのだ。そのため、今日の部活は休みにされている。

 

 「十六夜君っていつもいつも授業中寝てたのよ」

 

 「それは今もだな」

 

 「やっぱり、もうダメじゃないのちゃんと授業は受けないと」

 

 「いいじゃねぇか、テストは毎回満点だぜ」

 

 「うっそだぁ」

 

 俺の成績を知らないナカジマが笑っている。

 

 「嘘じゃねぇよ。俺は今まで自分でわざと間違えようとした以外は満点取ってたぜ」

 

 「そうなんですか?」

 

 「アハハ、そうなのよね」

 

 「こんな不良が満点だ・・・と」

 

 ツチヤが戦慄している。なんだ、こいつって頭悪いのか?原作ではそんな描写されてなかったからなよくわからんが頭悪そうだとは思う。

 

 なんせ履帯でドリフトするような奴だぞ。

 

 「それに俺がわざと間違えたのも大洗に入学するときの入試だけだしな。間違えた理由も新入生代表挨拶が面倒くさかったからだ」

 

 「先生も大変ですね」

 

 「もう慣れちゃったわ。でも、十六夜君は優しいのよ」

 

 「それこそ嘘だ」

 

 今度はホシノが叫ぶ。一瞬ひぐらしが泣いている姿が頭に浮かんだのだが・・・

 

 「うふふ、本当よ。あなたは十六夜君になにかされたの?」

 

 「いつもいつも人の気持ちも知らないで他の女と

イチャイチャして、私が頑張っても知らないふりで

ほんとはわかってるはずなのに・・・」

 

 「そうなの、十六夜君のことが好きなのね」

 

 「はい」

 

 先生のド直球な質問に即答するホシノ。

 

 「照れてるのよ」

 

 「そうですかね」

 

 「えぇ、そうよ。私も小学生の彼を知ってるけど素直じゃないの照れ隠しだもの」

 

 「な、なにいってんだよ先生ッ」

 

 「ふふふ、ほらね赤くなってるでしょ」

 

 自分ではわからないが赤くなってるらしい。

 

 それより、先生は今、椅子に座っているのだが脚を組み換える度に先生の下着がチラリと見えるのだ。

 

 脚は黒いストッキングを履いており、スーツ姿のせいで仕事ができる女感を出している。

 

 下着の色は紫でレースが着いており非常に俺の性癖を刺激してくるのだ‼️何故、そこまで正確にわかるかって?

俺の視力が良すぎるからだ。

 

 ふと、目に入るだけで記憶されるのだ。

普段、記憶する必要のないものはすぐに忘れるのだがこういうのは年頃の男子として勝手に記憶されてしまう。

 

 「あっ、今先生の下着見たでしょ?『ふふふ、実はわざと見せてるんだけどね』」

 

 「なッ、ち、違う。み、見てない」

 

 「ほんとにィ?」

 

 ヤバい、先生が俺のことをジト目で見てくるし、ホシノに腕つままれてる。痛くな筈なのに痛い。

 

 「じゃあ、何色だった?」

 

 「そりゃ紫・・・あっ」

 

 ナカジマの誘導尋問にはまった俺は素直に先生の下着の色を答えてしまう。

 

 ホシノの抓る力が更に強くなり。このままだとおそらく俺の肉がもげる。

 

 「もう、駄目よ十六夜君『やっぱり男の子なのね』」

 

 口では駄目だといっている美弥子ではあるが内心では喜んでいた。

自分もアラサーではあるがまだまだいけると確信したのはこの時だったそうだ。

 

 「やーい、十六夜のへんたーい」

 

 ツチヤがからかってくる。

 

 何かを言い返そうとしたがそのとき、生徒会室での話を思い出す。

 

 俺が先生を貰ってあげられるかどうかって話だ。

正直、先生と結婚するのはありだ。精神年齢的にも同い年くらいだからだ。

しかも、先生は美人だ。そのことを思い出すと下着がさらにエロく感じてしまう。

 

 

 

 

 

 

 なんとか自動車部の連中からの煽りに耐え、自信の理性も保った俺は先生を連れて家に帰る。

エミヤと母さんには事前に先生が泊まることを伝えているため、先生を歓迎する用意をしているだろう。

「エミヤ食堂」も今日は定休日で休みである。丁度良かった。

 

 そして、道中なのだが何故か先生が俺の腕に抱き着く。

 

 先生より俺の方が身長は高いのだが、先生がハイヒールを履いているせいでほとんど同じ身長になっている。

 

 「なぁ、先生なんで俺の腕に抱き着いてるんだ?」

 

 「あら、いいじゃない。それとも・・・いやだった?」

 

 涙目ウルウルは止めろと大声で叫びたい。

 

 「い、嫌じゃねぇよ」

 

 「やった『まだ涙目には弱いのね。いいことを確認できたわ』」

 

 「先生は明日からどこに住むんだ?」

 

 「えっとね、確か有名な定食屋?飲食店?の前にあるアパートなんだけど」

 

 「へぇ、その店の名前は?」

 

 「エミヤ食堂よ」

 

 「もう一回いってくれ」

 

 「エミヤ食堂。カタカナでエミヤで食堂ね。そういえば十六夜君の叔父さんってエミヤさんだったような」

 

 「それ、うちの家族がやってる店だ。ちなみに今日泊まるのはその店の二階だ」

 

 こんな偶然あっていいのか?いや、駄目だろ。なんだよ、久しぶりにあった恩師が行き遅れを気にするキャリアウーマンになってて、しかも元教え子いや、また教え子になる俺に求婚まがいのことするなんて。

しかも、今日はうちに泊まらせて明日からはうちの前に住むだと・・・女神様は何やってんだ。

 

 今回は割と本気で殺意が湧いた。

 

 転生させてくれたのは本当に感謝してるけど、これはないでしょ。

 

 「ほら、ここだ」

 

 「うわぁ、すごいわねぇ」

 

 今日は裏口の玄関ではなく正面の店の方から家に入る。

 

 「ただいま」

 

 「おかえりなさい」

 

 「さっきメールした通りなんだけど先生連れてきた」

 

 「あらあらまあまあ、お久しぶりです先生」

 

 「頼光さん。お久しぶりです。この度はお世話になることになってしまい申し訳ないです」

 

 「いえ、お気になさらず。我が息子がお世話になった恩人です。ゆっくりしてくださいね」

 

 「美弥子先生久しぶりです」

 

 店の奥にある階段から降りてきたマシュが先生に挨拶する。

 

 「マシュちゃん?大きくなったわね」

 

 「はい、先生も相変わらずお綺麗です」

 

 「ありがと、みんなは元気?」

 

 「はい、とっても元気ですよ。それにしてもまた先生が私達の先生をしてくれるなんて」

 

 「マシュちゃんは戦車道志望なの?」

 

 「そうなんです。といっても正確には歩兵の方なんですけど」

 

 「そうなの。十六夜君も歩兵するって聞いたから・・・もしかして他のみんなも?」

 

 「多分そうだと思います」

 

 「あはは、これは大変だなぁ」

 

 「お世話になります」

 

 母さんが再び先生に頭を下げる。

 

 「先生はアレルギーとかありますかね?」

 

 厨房から出てきたエプロン姿のエミヤが先生に質問する。

 

 「あっ、大丈夫です。すみません。夕飯まで作っていただいてしまい」

 

 「気にしないでくれ。先生にはこれから私の息子たちが迷惑をかけるだろうから」

 

 エミヤも母さんと同じような事をいう。

 

 「あなたが十六夜の先生ですか?初めまして、私はアルトリア・P・エミヤです」

 

 「えっと、十六夜君、どちらさま?」

 

 「エミヤの奥さんのアルトリアさん」

 

 「へっ、え、あ、はい。私が久津輪美弥子です。小学校のとき三年間十六夜君の担任をしていました」

 

 「私の弟分はなにかとご迷惑をおかけしていると思います」

 

 「さっきから俺が迷惑かける話しかしてねぇじゃねぇかッ」

 

 そろそろ俺も怒るぞ。流石の俺もそこまで迷惑はかけたりしないぞ。

 

 「大丈夫です。生徒は少しやんちゃな方が可愛いですから」

 

 「そういってもらえると助かります」

 

 珍しくアルトリアが義姉っぽいことをしている。

普段はエミヤの料理掃除機なのに今日に限っては王様モードを発動しているのか?

 

 「マシュ、みんなを呼んできてくれ。先生もそちらに座ってください」

 

 エミヤが厨房から両手に大皿を持って出てきた。

その大皿からはとてつもなく食欲がそそられる臭いがする。

 

 「ほら、先生」

 

 先生の前の椅子を引いて座らせる。

 

 「十六夜君?」

 

 「当店の女性向けサービス。貴重な男性店員十六夜君の接客だ。では、奥様。ごゆるりとお過ごしくださいなんてな」

 

 これはBBちゃんが考えたサービスで一人で来られた女性や女性だけの集団で来られた人に対して俺が店の手伝いをしている日はするサービスだ。

 

 内容は主に荷物持ちをして案内から椅子引きなどの簡単な物なのだが受けは良く、ほとんどの女性に喜んでもらっている。なんたって十六夜君だからな。さぞ女性にはモテモテでしょう。

 

 始めは恥ずかしかったのだが今となっては何も感じないようになっていた。

 

 上からみんなも降りてきて久しぶりにあった先生に挨拶をしたり色々話をしている。

 

 実は先生、師匠のことが苦手なのだ。理由はドッヂボール大会で俺と師匠とエミヤが人外じみたボールを投げあっていたときに師匠が投げたボールが顔面に直撃しそうになったのだ。そのときから、先生は師匠を苦手に思っている。

 

 こうして、いつもの食卓に一人増えた状態での食事が始まった。

 

 俺は思った。原作開始が今日からなのに、大丈夫なのかなと・・・




 まさかあの先生がこんな風に黒化していたなんて・・・まさか聖杯の泥のせいか?

 回答 いえ、違います。ただ十六夜君の反応が面白いから楽しんでいるのです。

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 感想待ってるぜ。面白かったらお気に入り追加ヨロです。

 次回、戦車道やります

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