今回はまさかのあの人の登場だ。
覚えてる人は・・・いるよな流石に・・・
原作開始
あれから月日は経ち、俺は二年生になった。
変わったことといえば、マシュが「エミヤ食堂」に五十鈴華を連れてきたことだ。
華道の授業で仲良くなったらしく、彼女が噂に聞く「エミヤ食堂」に一度行ってみたいといったことが原因らしい。俺はそのとき、珍しく店の手伝いをしていたので自然に話すようになった。
五十鈴は他のサーヴァントのみんなとも仲良くなり、今では偶にうちにきて食事をする。
あとは、新入生の中で男子生徒が多かったことだ。
今年の新入生は男子が多く入学してくれたおかげで肩幅が大分楽になった。
俺は一年生からは唯一の先輩男子ということになっており、それなりに男女共に交流したりもした。
後のアヒルさんチームの一年生メンバーやウサギさんチームのメンバーとも仲良くなりいい感じだぞ。
まぁ、サーヴァントのみんなが帰ってから色々と大変なんだがな。
それ以外といえば・・・みほがこの学校に来るくらいだな。
やはり、原作通りにみほの事件は起きてしまった。
そんなみほに俺は何度も連絡を入れたがなかなか返信が来ず悶々としていた。
そして、ふと返信が来たと思ったら元気にしてた十六夜君だってさ俺の方が聞きてぇよ。
少しずつ話を聞くと私の居場所はないとか、みんな離れて行っちゃったとかポロポロと言葉を零した。
「少し待ってろ、いますぐそっち行くから」
「へっ、いまからって嘘でしょ」
「待ってろよ」
俺は家から飛び出し学園艦から飛び降りて黒森峰の学園艦に向かう。
幸い、黒森峰は寄港中らしく、港に止まっているそうだ。
そんで俺は海の上を走っていた。
師匠と練習した水の上を走る練習が役に立った。
光速にならずとも一時間足らずというか余裕で黒森峰に着いた。
黒森峰の寮の場所は知っているし、みほの部屋も知っている。
あとは、静謐ちゃん並みにはいかないけど気配遮断を使いバレないようにみほの部屋に着いた。
コンコンとノックをする。
「誰ですか?」とドアを開けるみほ。
「よっ、急いできてやったぞ」
「い、十六夜君ッ、ほんとに来たの?でも、どうやって」
「海の上走ってきた」
「ウソでしょ」
「ところがどっこい、ほんとです」
そこから翌朝までみほと話をした。
「ねぇ、十六夜君。これから私どうなるのかな?」
「さぁな、俺はどうも言えない。でもな、もしなんかあったら俺に連絡しろ。
あとは、場所を言ってくれるだけで俺が光速の速さで飛んでくる。だから、安心しろ」
「うん、ありがとう」
そのときのみほの涙に濡れた笑顔は魅力的だった。
おそらく、俺が生きてきた中(前世の含め)でトップレベルの笑顔だった。
そんなこともあり、俺は今日からみほと登校することになった。
「十六夜君と登校するの久しぶりだね」
「だな、いっただろ。案外近いうちにまた一緒に登校できるって」
「ほんとだね、この学園って戦車道ないんでしょ」
「へっ・・・あ、あぁないはずだ」
すまない。ほんとすまない。だが、許してくれ。
それに、まだ会長から俺は教えられてないから知らなかったで通せる。
「じゃあ、私は職員室にいってくるから」
「おう、一緒のクラスになるはずだから。待ってるな」
そして教室に向かおうとしたら突然、校内放送が流れた。
「えぇ、普通一科 二年A組 逆廻十六夜君 今すぐ生徒会室に来い。来なさいじゃなくて来いだ」
この声は桃ちゃん先輩だな。はぁ、めんどくさそうなことになりそうだ。
どう考えてもみほを戦車道に誘えとかだろ。
重たい足取りで生徒会室に入ると・・・
「遅い、今すぐと言っただろ」
入室そうそう桃ちゃん先輩に怒鳴られる。
「へいへい、さーせん」
「十六夜ちゃん。ちょっと頼みがあるんだけど「嫌です」最後まで聞きなよ」
もう、会長さんの目が怖いよ。
「それでなんですか?」
「実はね。今年から新しく導入する選択授業の講師の方の一人をこの学園を案内してもらいたいんだ?」
あれ、みほのことじゃない。講師って戦車道のだよな。でも、蝶野さんか?違うはずだ。なら誰が。
「はいってきてくださーい」
「はい、えぇと、この度は大洗学園の戦車道で講師を務めることになりました久津輪美弥子です」
「あれ、みゃー先生?」
「その呼び方・・・もしかして、十六夜君?」
「あぁ、久しぶりだなみゃー先生」
「うっそ、ほんとにッ。久しぶりね。大きくなってさらにカッコよくなったね」
なんと、講師の人は俺の小学校四年から六年まで担任をしてくれていたみゃー先生だった。
俺が卒業した当時は26だったはずだから今は30か「十六夜くーんなにか変な事考えた?」
「い、いえ、なんも考えてませんよ・・・はい」
アラサーではあるが見た目は若々しく当時から高校生の様に見えていた先生は大人っぽくなり
なんというか大人の魅力に満ちていた。母さんがおっとりとした感じであれば師匠は凛とした感じでみゃー先生は
親しみやすい先輩系といったところか、しかし成熟しきった肉体は一度は誰もが夢見る隣のお姉さんのような魅力があり、まごうことなき美人となっている。
「先生も滅茶苦茶美人になってるじゃないですか。もう、結婚しちゃってるとか」
空気が凍った。
もう一度いう。空気が凍った。
「グス、グスッ、ど、どうせ私なんか行き遅れのアラサー教師ですよぉ。近づいて来る男みんな下半身でしか物事を考えないような奴ですよぉ~ふへぇーん」
その場に座り込み涙を流す。
「あ、あれ、やっちゃった奴かな」
「もう、十六夜君。女性にその手の話をしたら駄目ですよ」
小山先輩が厳しく睨みつけてきた。
「い、十六夜。今すぐ先生を慰めろ」
桃ちゃん先輩が慌てる。
「十六夜ちゃーんこれは全校放送で流した方がいいかな?」
小悪魔モードから大魔王モードへ進化、いや覚醒した会長が更に俺を追撃する。
「はぁ、まったく」
仕方がないというより今のは完全に俺が悪かったため蹲っている先生のもとへ寄る。
「悪かったよ先生。でも、安心しろよ。先生はとっても魅力的だぜ。俺の家族しってるだろ?先生は俺の家族のみんなと同じくらい魅力で溢れてるぜ。その辺の男の目玉が腐ってるだけだ。だから、自信持てって、なッ」
「ほ、ほんと?」
先ほどまでの大人の雰囲気が壊れ一気に同級生みたいな雰囲気になった先生は俺を見上げるせいで自然と上目使いとなる。
「あ、あぁ。俺はお世辞がいえるほどいい性格してないんでな。先生だってしってるだろ
あれ、なんでここに蛇がいるんだ?俺ってば素直な子なんで嘘が付けないんだ」
「ふふふ、そうね。そんなこともあったわね。ありがとう十六夜君」
先生は再び大人の雰囲気を取り戻し立ち上がる。
「先生がげんk「十六夜君が私を貰ってくれる?」えっ・・・」
今度はいきなり危ない大人の人になった先生が俺の肩を掴む。ってか痛い痛い。すんげー握力してるな。
「や、やっぱり先生みたいなおばさんはいやかな。十六夜君には素敵な人がたくさんいるものね」
最初は嬉しそうに話していたが最後の方は呪詛を呟くように話す。
「い、嫌じゃねぇよ。ただ、教師と生徒っていうのが「じゃあ、卒業したあとだったらいい?」はぁ~
ま、まぁ、俺も先生みたいな人だったら美人だし優しいし、良いと思うぜ。でも、俺みたいなガキじゃなくて
他にもいい人がいると思うからさ、な。俺が卒業するまでに見つけろよ」
「で、でもぉそんな人が見つからなかったらぁ」
「そ、そんときは考える。結婚は分からねぇけど、先生が幸せになれるようにしてやる」
「ありがとぉ十六夜くぅん」
「「「おぉ~イケメンだ」」」
「うるせぇ黙ってろ」
こうして、先生を励ましたあとは俺が先生を校内を軽く案内した。
この学園はかなり広いためそれなりに時間はかかったが案内してる最中に小学生時代の思い出話をしたのでそれなりに楽しかった。
「これでだいたい説明は終わりだな。あっ、授業行かなきゃ」
「うん、ごめんね十六夜君。助かったわ」
「気にすんな。あと、先生の授業受けにいくから待ってろよ」
「うんッ、先生待ってるね」
そういって俺は教室に戻る。時間は四校時の終わりくらいであと十分もすれば昼休みが始まる。
教室に入ると授業中だった。
「逆廻どこいってたんだぁ。午前の授業丸々サボりやがって」
教師の人が俺を怒る。今は世界史の授業をしているようだ。内容は世界の偉人
「生徒会の手伝いですよぉ。ということで仕方なーい仕方なーい」
「そうかそうか、ならこの問題を解いてみろ」
ローマ帝国第五代皇帝のフルネームを答えろだ
「はんッ舐めてんのか。ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマ二クスだ」
「せ、正解だ。なら、これを解いてみろ」
次も人物名を答える問題だ。ピカソのフルネームか
「だから、舐めんなッ。パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・
ピカソだろ。発音に多少の違いはあるだろうがこれで正解だろ」
「・・・正解だ」
「先生も授業ご苦労様なこった」
先生に敬い(笑)をして席に座り授業が終わるのを待った。
なんかみゃー先生がヒロインしちゃってるんですけど。
これはもうタグにオリヒロって付けといたほうがいいよね。
思ったより進まなかったよ。ごめんね・・・
誤字報告ありがとうございます。
感想待ってまーす。待ってまーす大事なことなので二回いいました。