始めまして太古なる海神クトゥルフです。
久しぶりの二次創作な上にかなり読みづらいと思いますがよろしくお願いします。
まあ、ここに投稿するのは初めてなんですけどw
それでは本編をお楽しみください。
私は長い間、地下に幽閉されていた。私の力を恐れたお姉様が私を幽閉した。暗く、じめじめした地下。誰もくることのない部屋。そこに私は閉じ込められていた。どうして、どうして私を閉じ込めるの?一人は寂しいよ。外に出たいよ。誰かと遊びたいよ。悲痛な声が誰もいない地下に響く。おもちゃも全て壊れた。触っただけなのに……。ここには何もない。お もちゃも人も遊び相手も何もない。どうしてこんな生き地獄に私はいるの?どうして?答えは出ない。そんなとき、あの子はやってきた。
「しっかし、すごいじめじめした空間だな。レミリア、ここにお前の妹がいるのか?」
「ええ。フランはここにいるわ。私は合わせる顔がないから、あなたが遊んであげて。きっと、あなたなら大丈夫よ」
「分かった。じゃ、行ってくる」
それから少しして檻が開く。そこには白黒の魔法使いがいた。
「誰なの、あなた?お姉様?」
「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。えーと、フランだっけ?」
私はこくりと頷いた。
「そうか。えーとレミリアに頼まれてお前と遊びにきたんだ」
遊び相手。私が望んでいたものだ。でも、お姉様は何で今更。そうは思っても、遊び相手に飢えていた私は歓喜に待った。その歓喜はもう狂気じみていただろうけども。
「遊び相手!私、誰とも遊んだことがないんだ!あなたが遊んでくれるの?」
「あ、ああ、そうだぜ」
「じゃ、じゃ、えーと、こうすればいいのかな?」
そうして私はレーヴァティンを振り回した。
「うおっ、危ねえ!」
「簡単には壊れないね。これは長い間一緒に遊べる!」
私はどんどん弾幕を放つ。魔理沙はそれを避けながら、攻撃してくれる。ああ、これは楽しい。他人と遊んだことなんてない私は、人と遊ぶ楽しさを覚えた。このあと、私は負け、お姉様に屋敷の下で大暴れしたことがばれ、魔理沙共々怒られたけど、それもまた楽しかった。
あの日以来、お姉様は私を地下から出してくれるようになった。パチュリーや咲夜、美鈴とはすぐに打ち解けた。だけど、お姉様は屋敷の中で唯一私を避けていた。
私は悲しかった。まだお姉様は私を恐れていると思って。
それから後、私は外に出ることが許された。妖精たちや天狗、いろんな人と知り合いになった。それでも、やはりお姉様は私を避けていた。ある日、私は魔理沙のところに遊びに行った。
「ねえ、魔理沙。私、お姉様と一言も交わしてないの。お姉様は私が怖いの?魔理沙も私を怖がっているの?」
魔理沙は少し驚いてからこういった。
「レミリアも私も、お前を恐れてなんかいないさ。多分レミリアがお前を避ける理由は、罪の意識からだろうよ。お前にずっと寂しい思いをさせたから、合わせる顔がないってな」
「そうなの?」
「ああ、でなきゃ私を最初に遊ばせるはずがないのぜ。あの時も合わせる顔がないって言ってたしな」
「でも、私……」
「わかってる。レミリアと話したいんだろ?なら、私が仲介してやるよ」
「ありがとう、魔理沙」
魔理沙は私の仲介役をしてくれた。その後、お姉様は私ときちんと話をしてくれた。
「えーと、変な誤解させちゃったみたいね。その……、私はフランを怖がってないから。ただ、幽閉してしまった私が、あなたと話をしたりするのが変に思えたの」
「お姉様。私、怒ってないよ。幽閉されたことは今はもうどうだっていいよ。だから、お姉様も私と遊んでよ」
「フラン……。ありがとう」
そうして、私はお姉様と遊ぶようになった。
「そういえば、そんなこともあったわね。あれから百年たったのね……」
「幻想郷はほとんど変わらないから仕方ないよ、お姉様」
「フラン、あなたは変わったわね。友達も増えて明るくなったし、身長も胸も何もかも大きくなったし……、何というかあなたの方が姉って言われても誰も違和感感じないんじゃないかしら」
「そういうお姉様は全く変わらないね」
「まあ、どれだけ変わろうがあなたは私の妹よ。これからもよろしくね」
「突然どうしたの、お姉様?そんなことより遊ぼう!」
「ええ、ちょっと待っててね」
私は今も元気にやっている。私を救ってくれたあの魔法使いはどうしているのか。今はもう分からない。時々彼女の噂を聞くが、詳しくは分からない。けれど、いつかまたどこかで会えるだろう。だから私は今を楽しんで生きている。
はい、どうでしたでしょうか
ちょっ、フランと思った方やこんなのフランじゃないと思った方もいるんじゃないかと思います。
まあ、そんなことでもいいので感想やら質問やらをぶつけちゃってやってください。
ではまたいつか。
次は何を出そうかな……