東方司操録   作:”≠”

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どうも、私です。
特にないです。
イージス(^o^)です。
はい、第二話どうぞ、なのです。



―誤字・脱字等ございましたら、ご連絡ください。至急、修正致します。





阻止と実験

 「無」は、全ての祖。

 「無」が無ければ、「有」は成しえない。

 

 「無」は、人格を持った、そして、後に「神」と呼ばれる者の一人を創った。

 

 神は宇宙を創り、星を創り、生物を創った―

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 「零無…ね、覚えたわ。でも…随分と変わった名前ね?」

 

 「それを言うなら永琳、君の名前も結構変わってると思うよ?」

 

 「ふふ…そうね、それじゃあ私はもう行くわ。」

 

 「ああ、分かったよ。気を付けてね?」

 

 村に戻る永琳、太陽は既に傾きつつあった。

 

 「んー…日が沈む前に家を創るとしようか…」

 

 近くに小高い丘を見つけ、移動する。

 

 「中々いい所だね、ここ…よし、ここに家を建てようか」

 

 見晴らしがよく、緑も多い土地。ここをキャンプ地とする!

 

 「広さはこれくらい…間取りは…適当でいいかなー…」

 

 頭の中に家の構想を練る。そして手を地面につけ―

 

 「よいしょ」(ボンッ!)

 

 家、完成。普通の一戸建てだ。

 一瞬で出来たことに突っ込んだら負けです。

 

 「ふう…完成。じゃ寝よう…設定は12時間でいいかな…」

 

 家に入って寝室に直行、そのまま着替えずダイナミック就寝。この間、約5秒。

 

 「Zzzzz…」

 

 因みに言っておくと、零無の就寝は自らを時間制限付きの封印術で封印することです。

 なので設定した時間になると封印は解除、起床です。

 

 

 

 視点:永琳

 

 

 

 私は今日、不思議な人に助けられた。

 その人は、何故か森の中から現れ、妖怪に襲われていた私を助けてくれた。

 それだけではなく、一瞬で森の外、村の近くまで移動したり、怪我をした足をまた一瞬で治してくれた…

 彼は…零無は一体何者なのだろうか…とりあえず、今は村に戻りましょう、色々とあり過ぎて疲れたわ…

 それにしても零無…格好良かったなぁ…

 

 「っじゃなくてっ…私は何を…」 

 

 ブンブンと頭を振り、雑念を消す。

 

 「今は早く村に戻らないと…心配してるかしら…」

 

 いくら周りから頭が良いだの天才だの言って持て囃されていても、所詮子供。

 帰りが遅くなれば心配されるのは当たり前だろう。

 少しずつ村に近づき、門番が永琳を見つける。

 

 「ん…?君は…永琳ちゃんだな?随分帰りが遅かったようだが…?」

 

 「いえ、少し寄り道をしてしまって…ごめんなさい」

 

 妖怪に襲われた、なんて言えばどうなることやら。

 これ以上心配させないように嘘をつく。

 

 「そうか、夜は危険だからな、これからは気を付けるように。」

 

 「はい、わかりました…」

 

 そう言って村の中に入る。

 いくら心配されない為とはいえ、嘘をつくのは気分の良い事ではない。

 

 暫く歩いて行き、自分の家が近づく。

 

 「ただいま…」

 

 家に入りながら言う。すると奥から一人の女性が出てくる。

 

 「おかえりなさい、永琳。…随分と遅かったけど、何かあったの?」

 

 「いえ、興味深い物があったから少し寄り道をしてしまって…」

 

 「そう…なら良いわ。もうすぐご飯だからね?」

 

 「はーいお母さん」

 

 私は手を洗い、居間に向かった。

 そこにはお父さんとお母さん―私の家族が居た。

 私が近づくとお父さんが声をかけてきた。

 

 「永琳、随分と遅かったようだが、次からは気をつけなさい?外は危ないからな」

 

 「…ごめんなさい」

 

 「ハハ…謝る必要はない。永琳が無事に帰ってきたんだ、良しとしよう」

 

 「うん…(妖怪に襲われたけどね…)」

 

 その後、私は食事をし、部屋に戻って、そのまま眠ってしまった。 

 やはり疲れていたようだ、布団に入ると直ぐに私の意識は暗転していった。

 

 

 

 ――――――― 翌朝 ―――――――

 

 目が覚める。昨日何をしたか思い出せない。 

 少しずつ意識がはっきりとしてきた。昨日は…森に行って…

 思い出した。不思議な人に助けられた…名前は、はっきりと覚えている…

 

 「…零…無」

 

 昨日の不思議な人の事を思い出す。だが、家に戻り、夕食後の事は全く覚えていない…

 おそらくそのまま眠ったからだろう、と推測する。

 

 「…ところで今は何時かしら…?」

 

 まだ暗い部屋。その中で私は、私が数か月前に開発した「時計」に目をやる。

 

 「…まだ4時じゃない…どうせなら6時頃まで眠りたかったわ…」

 

 起きたくもないのに勝手に起きてしまう事に苛立ちを感じる私。

 好きな時間まで眠れる、そうならいいのに…と思ってしまう。

 

 「とりあえず顔を洗って…そうね、やっぱり研究するとしましょう」

 

 永琳はまだ幼い。が、幼いが故に何事にも興味を持つ。

 彼女はその「興味」がある物を、自分が納得するまで研究するのだ。

 研究するだけならば天才、等とは呼ばれないかもしれないが、彼女は研究したものの殆ど、或いは全てを解き明かしてしまう。

 今まで分かっていなかったものを彼女が研究、謎解明…なんてことは、ここではよくある事である。 

 それが、彼女が天才と呼ばれる所以である。

 

 「今日の題材は…そうね、怪我と治癒…これにしましょう」

 

 

 

 視点:零無

 

 ―12時間経過。封印、解除します。

 

 その声を聴きながら起きる。今はおそらく5時24分だ。

 

 「ふあぁあ…よく寝た…?」

 

 ―結界に多数の敵反応。注意してください。

 

 「はぁ…面倒臭いなぁ…」

 

 ―そうですね。総数およそ30。遠距離からのキャノン砲の使用を提案します。

 こらそこ、オーバーテクノロジーだの何だの言わない。 

 

 「んー…ヒュージキャノンとベクターキャノン、どっちがいいかな?」

 要するにスゴイキャノン。 ※詳細は後書きにて

 

 ―…どちらでもお好きな方をどうぞ。

 

 何気にそう言う返答が一番困るんだよね…

 

 「ようし決ーめた。選択肢其の参、ゼロシフトを使用し、敵に急速接近、そのまま敵を撤退させる。ってのはどうかな?」

 要するに高速移動。 ※詳細は後(ry

 

 ―…私は良いと思います。

 

 「分かった。武装をゼロシフトに変更して?」

 

 ―了解。ゼロシフト、レディ。

 

 そして、自分は高速で飛ぶ。

 (注)「ようし(ry辺りから外に出てました。

 

 ――――――――――――ちょっと前、平原にて―――――――――――――――

 

 「オイお前ら、今日はあの村を襲撃する」

 

 妖怪のリーダー、ボスと思しき大妖怪が、薄らと見える村を指さしながら言う。

 

 「分かりやした、アニキ。でもなんであの村を?」

 

 子分、手下らしき中妖怪が問う。

 

 「ククク…よくぞ聞いてくれた。今日あの村を襲うのはな…」

 

 「襲うのは…?」

 

 「あの村の人間共が、俺が今まで見た事も無い様な物を持っていたからだ」

 

 ドヤァ…と言うSEでも付きそうな位のドヤ顔。

 

 「成程…自分が知らない物はあってはならない…っつーことっすね!」

 

 「ふむ…それもある…だが本当の目的はな…」

 

 「目的は…?」

 

 「あの村が万が一俺達の邪魔になるかもしれない。それを事前に潰すっつーわけだ」

 

 ドヤ顔、二度目。

 

 「成程…そういうことっすか…さっすがアニキ!頭いいっすね!」

 

 「フン…そう褒めてくれるな…何も出んぞ?」(決まった…)

 

 ドヤ顔、三度目。

 

 「じゃあ、もう出発します?」

 

 これを華麗にスルー。コイツ、中々やるな。

 

 「(決まってなかった(´・ω・`))そうだな、芽は早めに摘んでおくに限る…」

 

 「…アニキ、なんでちょっと涙声なんすか?」

 

 「…何でもない、何でもないから…」

 

 古代式、カリスマ的な物ブレイク。

 

 

 

 そして今に至る。

 

 (ククク…待っていろ人間共…今すぐ絶望の淵に…)

 

 「ねえちょっと?」

 

 「貴様…何者だ?(また決まらなかった(´;ω;`))」

 

 ナンダコイツハ!?イッシュンデアラワレタゾ!?

 周りの妖怪達は口々に喋る。

 

 「君のせいで起きてすぐ動くことになったじゃないか。自分は寝起きが悪いんだ。すまないが腹いせにちょっと実験につきあってもらうよ?ゼロシフト、レディ。」

 

 「フン…やれるものならやってみrうぐぁあ!?」

 

 「さて、本日の実験は、生身でのゼロシフト連続使用に耐えられるかだね。」

 

 ―はい。なるべく良い実験結果が取れる事を期待しています。

 

 「リーダー、撃破。ゼロシフト、使用。」(殺してません)

 

 一気に妖怪達の一番後ろにゼロシフトで移動。そのまま敵を四体程撃破。(殺してま(ry

 

 更に、少し離れた所にいる中妖怪率いる部隊っぽいものを撃破。ゼロシフト、三度目。多分八体位いた。(殺し(ry

 

 次に、中心から逆サイドに居る敵部隊をこれまた瞬殺。ゼロシフト、四度目。多分八体。(ry

 

 最後にあのカリスマブレイカーさんがいた前衛に戻る。五度目のゼロシフト。

 

 「ふむ…結構イケるねこの身体…」

 

 ―でしょう?私が創ったんですよ?

 

 「君しかいないじゃないか創る奴。ともかくありがとね。」

 

 ―え…あ、はい。どう…いたしまして…

 

 「オマエェ!俺達のアニキに…なんてことをッ!」(殺してません)

 

 「なら…君は僕をどうしたいんだい…?君達のボスをやった僕に…」(殺してま(ry

 

 「俺はッ…オマエを殺すッ!」(殺し(ry

 

 「アハハハハ…それでこそだ…おいで?遊んであげよう…」(ry

 

 何このノリノリで悪人役する主人公。

 

 「オラァァァッ!食らえェェッ!」

 

 妖力を纏い、突っ込む。いやだから何この茶番?

 

 「アハハ…無駄だよ…無駄無駄…ザ・ワールド…」

 

 その瞬間、零無を中心とし、灰色の世界が広がるッ!

 いやなんかjojoっぽいの始まったんだけど?

 

 「ゼロシフト…アハハ…君はよく頑張ったよ…この僕に対してッ!」

 

 もう何も突っ込みません。

 

 「やっぱりめんどくさい。そい」

 

 ただの右ストレート(手加減してあります)。あ、正気に戻った…

 

 「でもこれだけは言っておこう―

 

 

 

 

                    ―そして時は動き出す…」

 

  

 世界は元通り、時が動き出す。

 

 「ぐあァァァッ!」

 

 「悪いけど、帰ってもらえるかな?君ら多分あの村襲おうとしてたでしょう?」

 

 「オマエ…クソッ全員!撤退!撤退ーッ!」

 

 

 

 彼がさりげなく村の危機を救ったのを、村の人々は知らない。

 勿論、永琳も例外ではなかった。

 

 




はい。以上、第二話でした。
それでは今回使用した武器・武装の説明をば。

ヒュージキャノン:多分核。
         「いやいやwwwちょっとお手伝いをねwww」って言いながら
         主任がぶっ放しそう。

ベクターキャノン:空間圧縮がどうたらこうたらで凄い奴。
         結構デカい。

ゼロシフト:空間を圧縮、それを元に戻す反動で亜光速で動くアレ。
      任意の場所に移動可能。

はい。説明は以上です。
この三つは…某ロボットゲームやった事あるなら知ってるはず。
てか知ってる人居たら俺マジ泣く。

―二つのコジマが交錯するとき、一方的な殺戮が始まる…―

みたいなイメージで今回の話は〆るとしましょう。
それでは、また次回。

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