インフィニット・ストラトス ファントム   作:OLAP

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投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。

急いで書いたため内容が酷いです。


変化は始まる

「アリサ!大丈夫か!?」

 

ヘリから降りた誘宵グループの長、誘宵アリサの父である誘宵皇が娘のアリサに駆け寄る。

 

「パパ……」

 

アリサが呆然としながら皇の方に振り向く。皇はアリサを力強く抱きしめた。

 

「すまない、私の所為でお前に迷惑をかけてしまって。不甲斐ない父親ですまない」

 

「パパ、大丈夫。心配しなくていいよ。一夏くんが助けてくれたから」

 

その言葉を聞いた皇の動きが止まった。そしてゆっくりとアリサの肩を持つと、アリサと目線を合わせた。

 

「どういう事だアリサ?一夏君が生きていた?」

 

「うん、生きてた。何でか知らないけどISに乗って私を助けにきてくれたの」

 

「ISに?…………アリサ、その事は誰にも言うんじゃないよ」

 

数秒の沈黙の後に皇は真剣な表情でアリサに話しかけた。

 

「わかってる。これは一夏くんの秘密、大切な大切な。だから誰にも言わない。それにパパ、私決めたの」

 

ジットリとした纏わりつく様な声色で話し、自分を抱きしめるそぶりをするアリサ。今までに見た事のないアリサの姿に皇は戸惑いを隠せない。

 

「IS操縦者になる。守る力のために、一夏くんに会うために。誰にも止めさせない、私の純粋で貴い感情を」

 

「アリサ…………」

 

決意を秘めたその瞳に皇は驚きを隠せないでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目標地点までもう少し」

 

アリサと別れた後、俺は合流地点にいくために山の中を走っていた。誰かに見られないようにISに保管していた迷彩服を着て、明かりをつけるわけにはいかないので仮面につけられている暗視スコープを使う。

 

アリサと話したい事がたくさんあったので非常に心残りがある。だがそれ以上に心配しなければならない事がある。

 

ISコアの確保。最後の一撃で奴の体ごと破壊したはず、だから俺は回収するることを忘れてしまっていた。余りにも愚か。スコールさんになんて顔をすれば良いのかわからない。

 

それにあれからは声が聞こえなかったから、多分ネオ製の量産型コアだろう。この一件にはネオが絡んでいると言う事なのだろうか。

 

そんな事を考えているうちに合流地点の道路についた。既に迎えの車が到着していた。

 

「お疲れ様、ゼロ」

 

「スコールさん……」

 

スコールさんが既に俺の事を待ってくれていた。正直、どんな顔すれば良いのかわからない。俺のミスで亡国機業にどれだけの損害がでるのかわからない。

 

「スコールさん……すいません。俺ーーーー」

 

「話はまず此方から」

 

スコールさんに言葉を遮られた。

 

「多分、貴方も感づいていると思うけど今回の件にはネオが関わっている」

 

俺は無言で頷く。それは俺も気づいていた。

 

「それでついさっき、本部からある情報が送られて来たのよ。各国に量産型ISコアの設計図が送りつけられたってね」

 

「……嘘だろ」

 

あのコアの存在を知っているのはネオと俺たちだけだ。俺たちが発信じゃないとするとネオが送りつけたのか?だが何のために?奴らの目的が何かはよくわからないが、あの量産コアの情報は貴重なはず。それともそれ以上の何かがあるのか?

 

「ゼロ」

 

思考の海に潜りかけていたところをスコールさんに戻された。

 

「今のところ、貴方がやれる事はない。けれどすぐにでも変化は訪れるはずよ。遅かれ早かれ、小さくか大きくか、表も裏も世界は変化し始める。そうなるモノを奴らは出して来た。一度廻り始めた水車は水が尽きるまで廻り続けるのよ。だから覚悟しておきなさい」

 

スコールさんはそれだけを言うと車に乗り込んだ。

 

「…………」

 

俺にはまだ難しい事はわからない。これからどうなって行くのかも理解できない。未熟すぎる。世界情勢なんかも知らん。ただ目の前の事を考えるだけでも大変なんだよ。

 

だから今はこんな言葉しか言えない。

 

「ムカつく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリサ、これから僕は君に反対はしない。それなり覚悟はしてるかい?」

 

「勿論、私は止まっていたくない。一夏くんにむかうために進み続けるの」

 

あの誘拐事件から数日後、私はパパに連れられて誘宵グループのIS開発部につれてこられた。今はテーブルを介して対面にソファーに座っている。

 

誘宵グループはIS開発企業において世界でも一位になっている。そして企業で唯一、ISコアを保有している。他の企業はISのボディのみを使っているが、こっちは違う。そして国際IS委員会の理事に企業として入ってはいるが、委員会から命令を下される事はない。理由は束さんが絡んでいるらしいが私はよく知らない。

 

そしてこのグループのISの特徴としては製造されるISの殆どが極地活動用や災害救助用である。無論、競技用も作られてはいるがそんなの全体の半分にも満たない。

 

極地活動用は放射線汚染地域や深海などで用いられ、宇宙活動用も試作され続けている。

 

災害救助用は火事、地震、遭難、物資の運搬など様々な場面で用いられ、既に何回も派遣されている。

 

「……わかった。それじゃあ、君を僕たちの企業の一員として迎え入れるよ」

 

「ありがとう、パパ」

 

私はこれから誘宵グループ専属のISのテストパイロット、またモンドグロッソなどの大会に出場する企業代表になるために訓練を積む事になる。それでも構わない。

 

「それと……これは束くんから」

 

そう言うとパパはテーブルの上に何かを置いた。よくわからないけど、特別な何かを感じる。

 

「これは?」

 

「僕が束くんから譲り受けたコアの中で唯一使用してなかったコア。乗る者を選ぶ始まりの五つのコア、四番目に作られたNo.003のコア。これは束くんから君へ渡してくれと言われたよ。このコアの自我がアリサを気に入ったからってね」

 

パパの言っていることがよくわからない。つまりコアの中の意思が私を選んだってこと。束さんのところで聞こえていたのは、私を呼ぶ声だったの?

 

そんな事を考えながら、私はコアに触れた。

 

目の前が変化した。白い光に包まれて、優しい声で囁かれる。

 

『はじめまして』

 




最近、fate/grand order にはまってます。無課金でやってるんですけど、アルトリアとアルテラが当たりました。かなり嬉しいです。

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