ストライク・ザ・ブラッド~白き焔~   作:燕尾

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第十二話

「くっ……」

 

ひとつひとつ歩くたびによろめき、倒れそうになるがどうにか(こら)える。自業自得でこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。となりで気を失っている浅葱を担いで歩いている雪菜を見る。

彼女はムスッとした不機嫌そうな顔をしている。

 

「……悪いな、本来は俺が運ばなきゃいけないのに任せてしまって」

 

切り出す劉曹に雪菜は、今の楠先輩には任せてはおけませんから、とぶっきらぼうに言い放つ。そんな彼女の態度に劉曹は詰まる。やはりまだ雪菜は屋上での一件のことで怒っている様子だ。

しばらく無言のまま歩いていると雪菜はふと思い出したように口を開く。

 

「楠先輩。()きたいことがあるんですけど」

 

「なんだ?」

 

「紗矢華さんにおこなった回復術、あれはなんですか。呪術に近しいものでしたがそうではありませんでした」

 

劉曹はしばらく黙り込んだ。しかし、ずっと視線をはずしてくれない雪菜にやがて、観念したように溜息をついた。

 

「あまり話したくはない内容なんだけど、今回は迷惑料だ。誰にも話さないと約束できるか? もちろんおまえの上司にもだ」

 

雪菜はこくり、と頷く。本当に話したくなかった劉曹は気まずい表情のままもう一度ため息をつく。

 

「あれは呪術と仙術を組み合わせたものだ。まあ、呪術は補助で主体は仙術なんだがな」

 

しれっと言う劉曹に雪菜は絶句する。そんなことはありえない、とでもいいたそうな顔で劉曹の方を見る。しかし劉曹はなんでもないようなふうに、

 

「そんなにおかしいか? 呪術は神霊、霊魂の力を利用しているんだ。仙術と組み合わせても問題はないだろう」

 

「それはそうですけど……」

 

雪菜は言葉が出ない。呪術や仙術は使えるまでに何年もかかるというのに目の前の少年は十数年という短い間で二つ使いこなし、なおかつ、組み合わせて一つの術を作り出しているのだ。そんなことができるのはこの世で彼だけだろう。でたらめにもほどがある。

そんなでたらめの少年に対して、まさか、とある可能性が雪菜の頭をよぎった。以前起こったキーストーンゲート襲撃事件の際に劉曹が見せた今まで聞いたこともないのないあの力。

 

「もしかして、あの"神力"というのも扱えたりするんですか?」

 

そう思った理由は特にない。はずれているならそれでいい。ただこの規格外すぎる劉曹だったらありえなくないのではと感じ雪菜は口にしたのだ。

そしてそれは見事に的中する。

 

「……限定的にだが使える」

 

「いったい、どんなことをしてきたんですか……」

 

驚きを通り越してなぜか呆れてしまった雪菜。

幼いころから獅子王機関で修行していてもまだ完全に呪術を行使できるわけではない彼女には想像のできないことだった。

そんなのは今はどうでもいい、と強引に話を戻す劉曹。そんな彼に雪菜も追求することはせずに説明を聞く。

 

治癒(ヒーリング)は呪術で傷や痛みを吸い取って仙術で俺の気を送り込むんだ。複数の対象でも単体でも完璧に回復することができる。だが、欠点があるんだ」

 

「欠点?」

 

「まずひとつはものすごく効率が悪いということだ。使うたびに全ての力の半分以上消費する。そして……」

 

言葉を切る劉曹、言うのを躊躇っているようだ。雪菜は怪訝そうにして、

 

「そして、なんですか?」

 

今更言い逃れは出来ないのはわかっているはずなのに劉曹は言葉に詰まる。

 

「呪術がフィードバックする」

 

「呪術のフィードバック……ってまさか……!」

 

そこで雪菜は、屋上での光景を思い出す。紗矢華の傷を癒しているときに見せた苦悶の表情。そして、現状こうして辛そうに歩いている劉曹の姿。

 

「いま姫柊が想像しているとおりだ。"治癒(ヒーリング)"は相手の傷を治す代わりに自分がその傷を負わないといけないってことだ」

 

開いた口が塞がらない雪菜。獅子王機関でともに育ってきた紗矢華を見てきた雪菜は彼女の強さを知っている。その彼女すら気絶するほどの負荷を劉曹はいま、自分の分を含めてまとめて背負っているのだ。

 

「まあ、もっとも今の俺はあいつら(真祖たち)を相手取った時からかなり弱くなってるけどな」

 

「それってどういう――」

 

「やっと見つけた!」

 

雪菜がそういいかけたとき、後ろから耳慣れた元気な明るい声が聞こえる。

振り向くとそこには中等部の制服を着たポニーテールの女子生徒、暁凪沙が仁王立ちしていた。

 

「まったく、雪菜ちゃんがいきなり教室から飛び出すから何事かと――ってそう君と浅葱ちゃん怪我してる!? ほんとうになにがあったの!?」

 

劉曹と浅葱の格好を見た凪沙は驚き、二人に駆け寄る。

 

「凪沙ちゃん、落ち着いて。ただ屋上の配管が急に破裂しただけだから。それで保健室に行くところだ」

 

「そっか……あたしも付き合うよ」

 

咄嗟に出た劉曹の嘘を疑うこともなく、ついてくる凪沙に罪悪感を覚えながら保健室に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保健室についた後、浅葱をベッドに寝かせ、紗矢華と同様治癒を掛けようとする劉曹だったが、一つ問題があった。

 

「浅葱ちゃん大丈夫かな……」

 

ベッドに眠る浅葱の隣に屈みこんでいる凪沙。

一端とはいえ力を凪沙に見せることになるのだ。あまりいい気はしなかった。しかし原因が自分にある以上やらないわけにはいかない。溜息をつき浅葱の隣に立つ劉曹。

 

「凪沙ちゃん、今から見たことは他言無用で頼むよ」

 

「えっ?」

 

唐突に言われた凪沙はキョトンとしている。

劉曹は意識を集中させ、浅葱が眠っているベッドマットに手を置く

 

治癒(ヒーリング)

 

劉曹と浅葱の体が徐々に淡く光り始める。唐突な光景に戸惑いを隠せない凪沙。

 

「なにこれ……」

 

呆然としている彼女のとなりでは雪菜が見守っている。先ほどの説明を聞いたからこそ劉曹の身体を心配しているのだ。

これで劉曹が治癒を使うのは二度目だ。しかも連続で使用しているため今の劉曹は限界に近いぐらい、もしくはそれ以上の力を失っていることになる。

しばらくすると劉曹と浅葱の体から光が消える。

 

「これで……大丈夫だ……」

 

それだけをいってぐらつく。激しい頭痛で平衡感覚を失う。劉曹はもはや意識を保つのも難しくなってきているのだ。

 

「楠先輩!」

 

「そうくん!!」

 

雪菜は倒れこみそうになった劉曹の体を受け止めてそっと床に横にする。

ハァハァ、と息苦しそうに呼吸をする彼を慌ててベッドに運ぶ二人。その身体は男なのにとても軽かった。

 

「雪菜ちゃんどういうことなの? そう君、呪術とか使えたの?」

 

どうして劉曹が急に倒れるのか。状況がいまだ把握できない凪沙は焦ったように雪菜に訊く。

 

「楠先輩は呪術を使えるみたいです。あまり人には知られたくないみたいで隠しているんですけど。詳しいことはわかりませんが様子を見ると回復系の術だと思います」

 

所々ぼかしながら説明する雪菜。劉曹との口約束を律儀にも守っているみたいだ。

 

「(くそ……完全に(なま)ってやがる)」

 

心の中で悪態をつきつつ息を整えようとする劉曹。やがて安定した劉曹の息に雪菜と凪沙は大事に至らないことを確認するとほっと息を吐く。

――その直後、浅葱が不意に目を覚ます。

 

「あれ……ここどこ? 保健室?」

 

「浅葱ちゃん、気がついた? あたしのことわかる? これ何本に見える? どこか痛いところはない?」

もの凄い勢いで質問してくる凪沙に、浅葱はしばし呆気にとられて、

 

「起き抜けでその質問攻めはつらいわね。いったいなにがどうなってたんだっけ?」

 

「えーとね、屋上の配管が破裂したらしいよ。そのときのショックで気絶したんだって」

 

「配管が破裂? それにしても痛みとかぜんぜんない気がするんだけど――ってなんで劉曹もベッドに横になってんの? なんか辛そうだけど……」

 

怪訝そうに訊いてくる浅葱に凪沙も雪菜も黙り込む。

えっ、と不思議そうにしている浅葱に劉曹が答える。

 

「おまえに……治癒(ヒーリング)をかけただけだ…」

 

治癒(ヒーリング)って……あんたまさかあの時と同じことをあたしにしたの!?」

 

浅葱がいうあの時とはキーストーンゲートの一件のことを言っているのだろう。

以前ルードルフ・オイスタッハ殲教師(せんきょうし)が聖人の遺体を回収するためにキーストーンゲートを襲撃した際、劉曹が負傷した警備員を治したのを浅葱は(そば)で見ていたのだ。そのあと劉曹に起きたことも含めて――

劉曹はゆっくりと上体を起こす。

 

「こういうのはもう慣れた。最近ご無沙汰してたからこうなっているだけだ」

 

「慣れたって……そういうこと言っているんじゃないのよ!」

 

「浅葱の傷は治った……だったらそれでいいじゃねーか」

 

「あんた……それ本気で言ってるの?」

 

剣幕に迫ってくる浅葱に、劉曹は顔を背ける。

その瞬間、劉曹はなにかを感じた。

 

「(この感じ、獣人か? こっちに向かってきている……?)……三人とも! 今すぐ保健室から出ろ!」

 

振り絞れる限りの声で叫ぶ劉曹。そして力の入らない足でベッドから降りる

 

「どうしたんですか、楠先輩? いきなり――」

 

「侵入者だ。獣人数名……保健室に向かってきている」

 

「え?」

 

劉曹が言っている意味を、雪菜は一瞬、理解できなかった。なぜ獣人がこの学園に、しかも保健室なのか。

困惑している雪菜の背中に、誰かが突然しがみついてくる。

 

「嘘……」

 

全身を激しく震わせながら、そう呟いたのは凪沙だった。いつもの快活な彼女とは別人のような、弱々しい呟きだ。

 

「凪沙ちゃん?」

 

「どうしよう、雪菜ちゃん……あたし……恐い……」

 

真っ青な顔で震え続ける凪沙を、雪菜が戸惑いながら抱き支える。

 

「よくわからないけど、逃げるわよ。ここにいなければいいんでしょ!」

 

そう言って浅葱が保健室の出口へと向かった。

だがその前に、扉が乱暴に開けられた。

浅葱の行く手を阻むようにぞろぞろと灰色の軍服を着た大柄な男たちが入ってくる。その顔は銀色の獣毛に覆われて、とがった口元から鋭い牙がのぞいている。

 

「ちっ、獣人だけあって早かったな」

 

小声で悪態をつく劉曹。凪沙の方をチラッと見ると、彼女は立つことすらもままならないほどに怯えている。劉曹は雪菜に耳打ちした

 

「姫柊、おまえが抵抗するのはよくない。ここは俺がやる」

 

「どうするつもりですか」

 

真剣な眼差しで雪菜は訊く。

普段の劉曹なら軍人の獣人でも退かせることは簡単だ。だが、いまの劉曹は限界に近いほどに消耗しているのだ。とても対処できるとは思えなかった。

 

「あいつらを結界で閉じ込める。その隙に浅葱と凪沙ちゃんを連れて窓から逃げろ。古城たちと合流して、その後は任せる」

 

「先輩はどうするんですか」

 

「……俺はうまくやるから、姫柊はまず二人の安全を確保してくれ。素手でもそこそこいけるみたいだが"雪霞狼"はあったほうがいいだろ」

 

そういうことでよろしく、と劉曹が話を終わらせたのと同時に、

 

「見つけたか、グリゴーレ」

 

最後の軍服の男が一人入ってくる。こちらは人間形態のままだが凄まじい威圧感を持つ初老の男性だ。

 

「この女性三人の誰かですな、少佐。一人ずつ嗅ぎ比べれば、すぐわかりますがね」

 

「日本人の顔は見分けにくくていかんな……まあいい。まとめて連れて行く。交渉の道具には使えるだろう。人質にもな」

 

近づく獣人をにらんで、浅葱がじりじりと後ずさる。

劉曹は浅葱と獣人の間に割って入る。そして少佐と呼ばれた男の顔をはっきり見て劉曹は目を見開く。

秀でた額と尖った鷲鼻(わしばな)。知的でありながら、苛烈(かれつ)な威圧感を持つ老人の顔。

そしてその頬には見覚えのある目立つ傷跡があった。

ヴァトラーの奴今度マジで三枚に下ろしてやろうか、と心の中でつぶやきつつ劉曹は目の前の獣人たちを睨む。

 

「あんたら何者だ?」

 

自分たちの姿にも恐れず、むしろ睨みつけてくる劉曹に少佐と呼ばれた男は賛嘆(さんたん)の表情を浮かべ、

 

「これは失礼。戦場(いくさば)の作法しか知らぬ不調法(ぶちょうほう)な身の上ゆえ、名乗りが遅れたことは詫びよう、少年」

 

男は紳士的な物腰でそう言って、帽子を脱ぐ。

 

「我が名はクリストフ・ガルドシュ――戦王領域の元軍人で、今は革命運動家だ。テロリストなどと呼ぶものもいるがね」

 

「その名前は聞いたことがある。ああ、自分から名乗りもせず相手に名を聞くのは失礼だったな。俺は楠劉曹、この学園の生徒だ」

 

名乗る劉曹を見て、ガルドシュは不敵な笑みを作る。

 

「それで、この学園になにか用か? この学園に授業参観なんて日があった記憶は無いんだが。テロリストとはいえ誰かの親かもしれないからな」

 

「きみたちの中にアイバ・アサギがいるな。われわれのためにちょっとした仕事をしてもらいたい。それが終われば全員無事に解放すると約束しよう」

 

冗談に反応することも無く用件を言うガルドシュに劉曹は無感情な声で、

 

「世間にテロリストと呼ばれる奴らに、はいそうですか、と友人を差し出すほど俺は腐っちゃいないんだが」

 

「そうか――残念だ」

 

そう言った瞬間、乾いた破裂音が保健室に鳴り響き、劉曹に衝撃が奔る。

ガルドシュが目にも留まらぬ速さで拳銃を引き抜いて撃ったのだ。

弾丸を叩き込まれた劉曹の体は吹き飛び、壁に叩きつけられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう……君…? いや……いやああああああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

呆然としていた凪沙は目の前で起こったことを理解した瞬間、叫び、雪菜から離れ、劉曹のもとに駆け寄る。

 

「そう君! 死んじゃいやだよ、目を開けてよ!!」

 

「劉曹!」

 

「楠先輩! しっかりしてください!」

 

浅葱と雪菜も劉曹に声をかけるが、反応がない。ただ劉曹の身体から血がにじみ出るだけだった。

普段の劉曹なら銃弾をかわすことなど造作もないことだ。しかし、限界を当に越している劉曹は反応することすらできなかったのだ。

 

「さて、我々と来てもらおうか」

 

ガルドシュは拳銃をしまいながら淡々と言い放つ。

 

「誰があんたらなんかと!」

 

感情的に怒鳴る浅葱。やれやれ、とため息をつきながらガルドシュは部下に目配せする。

 

「あまり貴婦人には乱暴なことはしたくないが、仕方が無い」

 

そして獣人の一人が浅葱たちに近寄ろうとしたその直後――

 

「ぐああああああ――」

 

いきなり悲鳴を上げ、意識を失った。

ガルドシュは憎々しげに血まみれの腕を自分たちに向けている劉曹を睨んだ。

 

「……やってくれるな、楠劉曹とやら。まさか力すら感じさせないとはな」

 

「悪……い…な、連れ……て…いかせるわけ……には…いかない……んでな…」

 

「楠先輩!」

 

劉曹はゴフッ、と大きく血だまりを吐き出して、

 

「姫……柊……、浅……と……沙…ちゃん……今の…うちに……逃げろ」

 

「劉曹、あんたはどうするの!?」

 

「俺なら……大丈夫だ…」

 

息絶え絶えに言う劉曹に凪沙は首を横に振る。

 

「そう君を置いていけないよ!」

 

「時間が……無い…、早く……!」

 

「嫌……嫌だよ!」

 

大粒の涙を流しながらギュッと劉曹の服を握る凪沙。

そんな凪沙の様子を見て劉曹は軽く微笑み、そして凪沙の額に手を当てる。

 

「そう……君……」

 

すると凪沙は力が抜けるように眠った。

 

「楠先輩、なにを?」

 

「―――」

 

凪沙を支えるように近寄った雪菜に劉曹はいきなり顔を近づけ、雪菜にしか聞こえないように耳打ちする。

 

「――っ! わかりました……」

 

「また、後でな…二人、を……頼んだ」

 

そう言う劉曹に雪菜は決心したように劉曹から背を向け、

 

「藍羽先輩、窓から出ましょう」

 

「……あなた、本気で言っているの……!?」

 

戸惑い気味に雪菜に問う浅葱。雪菜は真剣な眼差しで浅葱に返す。

 

「ここにずっといたらそれこそ楠先輩の気持ちを無駄にするだけです。それに――」

 

雪菜は劉曹の方をチラッと見ると劉曹も雪菜の視線に気づいたのか雪菜に向かってコクリとゆっくり頷く。

 

「楠先輩は"また後で"といいました。わたしはそれを信じます」

 

そういう雪菜に対し、浅葱は少し苦悶の表情を浮べるも必死の劉曹の顔を見て、決断する。

 

「……わかったわ、行きましょう」

 

眠っている凪沙を背負い、窓のほうに向かう雪菜と浅葱。

そして、浅葱は窓から出ようとしたとき劉曹の方に振り向いて、死んだら許さないわよ、と、ひとこと言い残して窓から出て行った。

ガルドシュたちを結界で封じるために一人残った劉曹は窓のほうを見て微笑む。

 

「許さない、か……それは怖い…な……」

 

そして眠るように目を閉じたっきり動くことはなくなった。

 





いかがだったでしょうか?

感想、評価やもし文章や文字の誤りがあったらお願いいたします。

次会更新はちょっとわかりませんがそう遠くないうちにとだけいっておきます。

ではまた。

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