魔軍司令親衛隊隊長の恋愛!   作:ディア

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最近キレることが多くなっています…私の書いている小説で評価0を入れた一部の人たちをブロックユーザーに即座に入れたり、ゲームで上手くいかない…それだけの理由でPSPを勢い任せて合計3台ぶっ壊したり…そんな風になっている日常が続いて鬱になり始めている作者です。

とまあ…読者の皆様にとって私の愚痴などどうでもいいと思いますので今回の話をどうぞお楽しみ下さい!!


親衛隊隊長、オークションで競り合う

遂にドラゴンキラーのオークションが始まった…

「では最初に1万ゴールドからスタートです。」

「1万500!」

レオナが手を上げて競り落としにかかった。

「1万1000!」

負けじと戦士も手を上げた。

「1万1500!」

次は商人が手を上げて競り落としに来た。

 

そしてそんなことをして1万6000ゴールドまで上がり…レオナと商人の二人のみが残った…

「1万6500!!」

レオナが更に釣り上げ、競り落としにかかる…

「ええい!1万7000や!」

商人がレオナの提示した額を上回り、レオナは完全にムキになった。

「1万75…モガモガ!」

しかしレオナが言おうとしたところでダイ達に止められてしまった。その理由は…

「マズイよ…レオナ。もう予算オーバーしているよ…」

そう…ダイの言う通り予算がないのだ。

「その通りだぜ…次の機会にしようぜ…」

ポップも止めることを勧めてレオナを止めたのだ。

「う…」

レオナは残念そうな顔をしてドラゴンキラーを諦めた。

 

「もういませんね?では…」

競売員が商人の提示した金額に誰も手を上げないことを見て商人に渡そうとしたが…

「2万。」

先ほどレオナ達に遭遇したメイドこと…ジゼルがそう言った。

「2、2万ゴールドです!他、他いませんか!?」

競売員がその値段に興奮してしまいどもってしまったのは無理はなかった。

「ぐぐっ…2万50や!!」

商人は諦めきれないのかジゼルの提示した額を僅かに上げた。

「2万5000。」

しかしジゼルは表情を変えることなく金額を大幅に上げた…

「~っ!!」

これに商人は地団駄を踏む…

「諦めろよ、おっさん。このまま続けたら破産するぜ…」

戦士の男がそう言って商人に諦めさせた。戦士の男も商人に渡されるのは気に食わなかったようだ。

「くそーっ!!3万や!」

だが商人はヤケになった。これで落としても赤字になるし、落とせなかったとしてもドラゴンキラーは手に入らない…どこまでもドラゴンキラーが欲しいと言える。

「4万。」

しかしジゼルはまだ表情を変えずに金額を上げた。これによりジゼル以外全員が手を上げなくなった。

 

「決まりました!ではこちらのドラゴンキラーは…」

「メイよ。はい。」

ジゼルは偽名を競売員に言い、4万ゴールドを渡した。ジゼルがこんなに金を持っているのはカジノで大稼ぎをして景品を交換して売りまくったからだ。決して不合法的なものではない。

「メイ様が競り落としました。ではドラゴンキラーを。」

「ありがとうございます。」

ジゼルは礼を言ってドラゴンキラーを回収した。

 

「(ダイ君がいる以上、ここからお暇させて貰わないとドラゴンが私のところに来て厄介な事になりそうね…)」

ジゼルはそう思い、一旦外に出てルーラで鬼岩城へと向かおうとした…

 

ゴゴゴ…!

 

しかしその時大きな揺れが起きた。

「きゃあ!!」

その瞬間、ジゼルはロングのメイド服を着ていたのでスカートを踏んでしまいつまずいてしまった。何故ジゼルがロングのメイド服を着ていたのかと言うと…魔族人間関係なく、金持ちの間でメイド服はロングという定着があり、それを着せるのは常識だからだ。

「おおっ!し…げふっ!」

ポップが偶々ジゼルのスカートの中を見てしまいその色を言おうとした…そのことでジゼルは一瞬でヒャドを放ち、ポップを〆ておいた。

「ル、ルーラ!」

ジゼルは羞恥心から噛んでしまい、ルーラでその場を去った。

 

「あーっ!そうだ、思い出した!!」

ダイが突然大声を出して先程のメイドがジゼルと同一人物だとわかった。

「どうしたんだよ?ダイ?」

ポップはダイが大声を出したことに疑問に思い質問する…

「今のが魔王軍魔軍司令親衛隊隊長ジゼルだよ!」

ダイはポップの質問に答えてジゼルだと言うことを教え、警戒させる。

「…そう言えばあの時の顔にそっくりね…迂闊!」

レオナもジゼルの顔は見たことがあり、それに気付いてもおかしくはないのだが残念なことにレオナは凍り付けにされたせいで記憶も曖昧なものとなっていた。またジゼルの変装は非常に上手いためにジゼルだと気づかなかったのだ。

 

「てことは…!?この揺れは魔王軍か!?」

竜の軍団が姿を表し、街を襲撃した。

 

街がドラゴンに襲われたことでデパート内も大パニックになってしまった…

「おいおいおい、なんやねん!?あのドラゴンの数は!?」

ジゼルに最後まで競りあってボロクソにやられた商人がそう大声を出す。

「ただでさえ強いドラゴンが集団でやってくるなんて魔王軍が復活して始めてのことじゃねえか!?ドラゴンを倒そうにもあのメイドの持って行ったドラゴンキラーはねえ…!詰んでやがる!逃げるぞ!」

戦士の男の情けない声をきっかけに戦士はもちろん、商人、魔法使いなどなど色々な職業の人間が逃げ始めた。

 

「俺はあのデカイのをやる!レオナとポップはドラゴン達を片付けて!」

ダイが指示を出すと三人はドラゴンを目掛けて立ち向かって行った。

 

「はぁぁぁっ!」

ダイがヒドラに向かって攻撃するが無駄だった…その理由はドラゴン系全てに共通する皮膚の硬さである。その特徴は鋼よりも硬く、並の武器では太刀打ち出来ない…だが特殊な武器であればドラゴン系の皮膚をスッパリと斬ることができる。ジゼルはその武器を恐れて回収していたのだ。

 

「こ、こうなったら…今までの経験で養ってきた最大の武器を見せてやる!ドラゴン!てめえらをド肝を抜くような武器だ!」

ポップはポップでドラゴン4頭に向かってこれまでの経験を生かした自分最大の武器を見せようとした…

「俺の最大の武器…!逃げ足の速さだ!ついてこれるもんならついてみろ!」

メジロパーマ?ツインターボ?サイレンススズカ?何それ上手いの?と言わざるを得ない逃げ足でポップはドラゴンに背を向けて逃げ出した。

 

ドラゴン達はあまりの速さと行動に唖然としてしまい、ハッ!と我に返りポップを追いかけた。

 

残りのドラゴンはレオナが地味に時間稼ぎをしていた…

「はっ!」

ドラゴンの爪がレオナを襲い…それを避ける。

「ヒャダルコ!」

ドラゴンの炎がレオナを襲い…レオナはヒャダルコで炎を打ち消す…

 

それのエンドレスだった…その理由はレオナがまだ賢者として未熟なことにあり、また身体能力がポップ達に比べて劣っていることにも原因がある。その為ドラゴン一頭でも苦戦するのだ。

 

ダイ達は今最悪の状況に追い込まれていた…




メジロパーマやツインターボ、サイレンススズカはどれも実在した逃げ馬です。
それはともかくジゼルの活躍が最近全くないのはやはり原作の主人公がダイだからでしょうか?

ではまた次回も見てください。

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