第六十四話~夏休み戦線・序~
色々あった臨海学校から、一週間ほど後の話。
どうにもかのIS学園にも夏季休暇とやらはあるようで、俺もその恩恵に預かり一ヶ月程休みを貰うことになった。
まぁ一口に休みといっても、確かに世間的には花の高校生、休みとしての側面があるのも確かだが、実質海外組が在学中の成果や取得した他国ISの情報を報告をするための一時帰国の口実としての側面がIS学園では大きいらしく、その為か鈴なんかは、あいつにしては異常なことに休み前だというのにも拘らず憂鬱そうにしていたのを覚えている。
まぁそんな事情はどの道この国の人間な上に、特に所属している組織とかもない俺には関係のない話。正直期末考査の成績も芳しくなかった俺は箒と一緒に学園寮に残留して自主補習をやることも一時は考えたが、やはり少しくらいは自宅で過ごしたいという思いがあり、件の箒に自分にあまり気を遣うなと背中を押されたのもあって、一週間程家に戻ることにした。千冬姉も一緒に戻れないかと声をかけてはみたのだが、どうやら例の臨海学校での福音騒ぎの事後処理がまだ全然進んでいないようで、イライラした調子で休み等当分とれそうにないとだけ言われて終わった。
そういう訳で、俺一人で実家に戻ってきたのはいいのだが――――
「クソ暑ぃ……」
久しぶりに帰ってきた我が家は何故かクーラーが壊れており、太陽が鬼のように仕事をしている真夏の相乗効果で、リビングは蒸風呂のような地獄空間と化していた。畜生、こんなことになっていると知っていたら冷房フル完備のIS学園に残ってたのに。
それもこれも発端は、俺同様扇風機の近くでぐったりしている
「そもそもなんで壁に叩きつける必要があったんだよ、お前投げキャラじゃねーだろ。インクレディボーパンチでも出してろ」
「その技じゃどの道壁当て必須じゃねーか、つーか誰がハ○クだコラ……しゃーねーだろ、相手刃物だったんだから。俺が自腹で直すつってんだから後少しくらい我慢しろ」
「いーやーでーすー。こんな苦行紛いの我慢大会するために俺は家に戻って来た訳じゃねえんだっつの……うだー、もう限界だ。旅に出る。地上の楽園を探しに行く」
「いや、頼むから業者来るまではいてくれよ。家の人間ですらないのにこういうの対応するのって何か気まずいだろ」
「何でこういう時に限って変に小心者になるんだよお前は……わかったよ、ちっと近くのコンビニでなんか涼めるモン買ってくるだけにするからいいだろ。十分くらいで戻ってくる」
「絶対だぞ」
そうしてとうとう我慢が効かなくなったので、そんなやりとりを弾と交わした後、俺は家から出て最寄のコンビニへ向かった。
そうそう便の悪いところに住んでる訳でもない。三分も歩けば辿り着けるそこの自動ドアをくぐり、『冷房の効いている場所』という名の新天地に感動を覚えて自ずと足が鈍くなるが約束は約束、体がこの空間に慣れて動けなくなっちまう前に買うモン買ってさっさと帰るかと冷凍庫の棚に向かおうとして、
「あ……?」
「へ……?」
そこで漸く、窓際の書籍のコーナーに見知った顔がいることに気がついた。なんか普段五反田家で会うときとは違う、普通に女の子っぽい服装をしているので最初は他人の空似かと思ったのだが、やけに見覚えのある赤髪から本人だと特定する。
それは向こうも同じのようで、立ち読みしていた雑誌を慌てて棚に戻そうとして失敗し、床に取り落としてしまう。
……バイク雑誌か。なんつーか、あれだけお互いにいがみ合ってるのにこういうところの趣味が共通してるのはやっぱ兄妹だなぁと思う。
「よお、久しぶり。んーまぁ俺は説教できる立場じゃないし気持ちは凄い良くわかるけど、お前が立ち読みなんて珍しいな。小遣い厳しいのか?」
「あ、いえ……ちょっと、今ちょっとだけ手に取ったところで、読んでた訳じゃ……」
明らかにページ開いてガン見していたように見えたのだが。何か都合の悪いことでもあるのか、そいつ……五反田蘭、俺が個人的に親交のある五反田家の長女にして弾の妹は、顔をその長い赤髪と同じくらい顔を真っ赤にして読んでいたことを認めようとせず、落とした雑誌を拾いあげようとする。
「ほい、っと」
「あ……!」
だが、ちょっと俺も興味があったのでそれよりも先に、手を滑り込ませるようにして蘭からそいつをかっぱらう。雑誌は丁度蘭が読んでいたらしきページで見開かれる形で落ちており、すぐさま内容を確認する。
「カラサキ特集、だと?」
……凄いな、女の子とは思えないほど渋いチョイスだ、おまけに載っているのはどいつもこいつも排気量1000cc越え、正直なところ俺でも一度倒れたら簡単には起こせそうにない200kgクラスの大型ばかり。
「……蘭。別に浪漫を捨てろとは言わない。だけど、もう少しだけ現実って奴を見ようぜ。どっかの誰かは寄せ集めカスタムのゼッファー750の維持費で既に半泣き状態なんだからさ」
まーアレの維持費がヤバイのはまともなルートで手に入れたものじゃないからっていうのもあるんだが。
「ぜ、ゼッファー?! お兄免許も持ってない癖に生意気、羨ま……じゃなくって! だから違うんですって!! これは何かの間違いなんですぅ……!!」
まぁ当然そんな事情など知る由もない蘭は、俺のコメントに対してやたらムキになって反論してくる。
しかし何が間違いだというのだろう? まぁ、聞いた話じゃ今こいつは結構なお嬢様学校に通っていてそこでも優秀な成績を収めているらしいし、模範的な女学生というイメージから相反するこの趣味を他人に知られるのは恥ずかしいのかもしれない。が、俺自身は別にそれ自体悪いことだとは思わないし、むしろ旧知の間柄としては未だにそういった『他人』に括られるカテゴリに自分が入れられていると思うと少し寂しいものがある。
と、わたわたしながら必死に言い訳する蘭を見ながらそんなことを考えていた俺だが、これらの一連のやり取りは思った以上に人目を引いていたようで、店内の客や店員さんの視線を浴びていることに気がついてすぐに我に返った。
「あー、オッケーオッケー。蘭、続きは外でやろう。見られてる」
「う……?!」
蘭も俺の指摘ですぐに今の状況に気がつき、今まで以上に真っ赤になって静かになって、周囲に軽く会釈をするとそそくさと出口に向かって行く。
「なんつーか……結果的に俺が恥かかせちゃったことになるのかな?」
冷房のことといい、ここ最近の自分自身の間の悪さというものを改めて痛感しながら、俺も周囲に軽く会釈をしながら雑誌を書籍コーナーに戻した後、アイスコーナーの中から適当に二つアイスキャンデーを引っ張り出して会計を済ませ、蘭の後を追った。
店の外の物陰で待っていた蘭に先程購入したアイスキャンデーの片方を渡したところ、酷く恐縮して自分の分だけでも払うと強硬に主張したが、最終的に俺がそれとなく先輩風吹かせて遠慮するなと言ったところ、渋々ながら納得してくれた。
「だけど、あんまり女の子を甘やかしてばかりっていうのもいけないんですよ一夏さん。ちょっと優しくされたら馬鹿な勘違いして、男の人に平気で集れる女の人って、世の中には意外といるんですから」
……まぁ、こんな可愛くない小言付でだけれども。
「ふーん、そんなもんかね。なんか現役女子中学生がそういうこと言うとリアルでやだな」
「実際そうですもん。女の子って、男の子ってちょっと目が合っただけで勘違いする単純な生き物だって良く馬鹿にしますけど、案外そんなこと言ってる自分達も同類だって気がついてないんですよね」
「おいやめろ、これ以上男の夢を壊すな」
「え~、これくらいで降参ですか? もっと生々しい話一杯ありますよ、女子校って結構怖いところなんですから。例えばですね……」
ちょっと得意げな顔をしつつ男には良くわからない世界の話をする蘭だが、そんな話とは裏腹にイチゴ味のアイスキャンデーをちまちま舐める仕草は年相応……というよりももっと小さな子供みたいで、そのギャップがおかしくて話は頭に入らず、気がつけば俺は思わず噴出してしまっていた。
……話し始めたときはなんかこいつ会わない内に大人っぽくなったなーと思ったものだが、さっきの雑誌の件といいやっぱり根本的なところはこいつも昔と変わっていないみたいだ。
「一夏さん、ここ、笑うところじゃないです」
「いや、ホントお前の話の通りだなーって思っただけだよ、気にするな」
「なんか私を見ながらそう言われるのはちょっと納得いかないんですけど」
「そう言わずに続き頼むよ、五反田蘭のリアル女子校トーク」
「……ヤです。だって一夏さん聞いてないんですもん」
が、それを気取られたのかすぐに蘭は話をやめて、むくれてそっぽを向いてしまう。うーん、やっぱこういう普通に女の子してる子の相手ってあまり俺の得意分野ではないらしい。IS学園で積んだ経験がなかなか活きてこないな、蘭は自分の認識的に『知り合い程度』から一歩踏み込んだ位置にいる子なのが却っていけないのかもしれない。
「……でも、思ったよりお元気そうで安心しました。IS学園に行くって決まったって聞いたときは、家族一同心配してたんですよ」
と、拗ねて向こう側を向いてしまった蘭を見ながらそんなことを考えていると、相変わらずこちらを見ようとしないまま、蘭はそんなことを言った。
なんか翼にも前殆ど同じようなことを言われた気がする、そんなに俺って見てて危なっかしいのだろうか? ……いや考えすぎだ、誰だって知り合いがそんな前例のない状況に放り込まれていることを知ったら心配の一つもするだろうと自分を納得させる。
「あー、そういやお前ん家には顔出してなかったっけ、悪かった。いきなりだった上に決まった後も結構ドタバタしてたからなぁ……でもまぁ、今は何とか上手くやってるよ」
「ホントですか? 周り女の子だらけの場所の中一夏さん一人で上手くやってるって、ちょっとイマイチ絵が想像できないんですけど。っていうか、そもそもなんでこんなことになったんですか?」
「話せば長いんだが一言で言っちまえば不幸な偶然が重なったとしか……いや、後悔してるわけじゃないが」
「? ……まぁ、一夏さん本人がそう言ってるなら私が口を出すようなことじゃないかもしれないですけど」
蘭は口ごもる俺を見て怪訝そうな表情をしたが、一応こんな曖昧な説明で納得はしてくれたらしい。食べ終わったアイスの残り棒を丁寧に包装ビニールで包み込み、それを指で飛ばしてゴミ箱の中に放り込む。
「ナイッシュ」
「あ……」
その一連の動作を見ていた俺の一言で、我にかえったようにまた赤くなる蘭。
……なんか基本的には育ちのいいお嬢様みたいなんだが、それでいて結構ボロが出るというか。弾もそうだし、五反田の血の弊害なのかもしれないが変なところで大雑把なアンバランスさがあるんだよなこいつ。
「よ、っと」
が、そのことで突っ込みを入れるとこいつは恥ずかしがって最終的には機嫌を損なって口を利いてくれなくなる法則があるので、俺はさっさと見なかったことにして、蘭の後を追い自分の分をゴミ箱に放り込んで立ち上がる。
「じゃ。ホントはもう少し話していきたかったけど、ちっと人を待たせてんだ。俺は帰るぜ」
「は、はい……あ、一夏さん。最後にひとつだけ、いいですか?」
「何?」
「その……相変わらず、お兄がご迷惑掛けてるみたいで。ホント、すいません」
「ああ……」
弾の居候の件は一応本人には秘密でこいつらの母親には話してるから、別にこいつが知ってても不思議じゃない。
けど、恐らくそれを指しての謝罪だと思われるこの蘭の言葉には少し気が重くなる。こいつらの間にある溝は、未だ一向に改善に向かっていないことを思い知らされるからだ。
「気にすんな。つーか、むしろあいつには世話になってるくらいだしな……そうだ、久しぶりにあいつに会ってみないか? 口では散々言ってるけど、なんだかんだであいつ、寂しがってるみたいだからさ。喜ぶと思うんだ」
何とかしてやりたいとは思う。だが如何せん、家族の問題なんて赤の他人が横からとやかく言ってすぐにどうにかなるモンではないこともわかっている。だからせめて、二人が話し合う機会でも作れないかとこうして提案してみるが、
「……ごめんなさい。一夏さんを疑ってる訳じゃないですけど……信じられないです、そんなの。だってあの時お兄、言ったんですよ? 『お前さえいなければ、俺はこんなに苦しまなかったんだ』って、泣きながら」
「蘭……」
「なんとなくわかってはいました、お兄がああやってやさぐれた理由くらいは。だけど、それって私のせいになるんですか? お兄だって、私やおじいちゃんの気持ち、知りもしないで勝手なことばかりして、一夏さんに迷惑掛けて……頑張っても正当な評価が貰えないからって、ひねくれて何をやっても許されるんですか? そんなのおかしい。わかって貰えないなら、わかって貰えるようもっと努力すればいいんです。お兄はただ、それすらせずに逃げてるだけじゃないですか……!」
「………………」
正論だとは、思う。理解されないことは歪んでいい理由にはならない。誰かに傷つけられたからって、傷つけ返していい訳でもない。けれど……
『……五反田! どうしてお前はそうなんだ!! どうせ、この間の飯田の件だってお前が唆したんだろう?!』
『五反田と一緒のクラスとか、マジ信じらんない。アイツ、妹と比べたら何一つ出来ない癖に調子乗ってるよね』
世の中ってのは、生憎正論だけじゃ回ってない。蔑視、先入観、冤罪……自身が諍いを起こしたくなくても、謂れのない悪意は何処からともなく現れて広がり、気がつけば昨日まで味方だった奴からすら向けられることだってある。弾はそういったものから身を守るために、最終的に仕方なくああなるしかなかった。俺はそれを知ってて、あいつの気持ちもわかるからこそ、蘭の言葉を否定も肯定も出来ずにただ黙り込む。
それを、蘭はどうとったのか。少しだけ俺の方を見ると、息を吐いて立ち上がり、
「あはは……こんなこと、一夏さんに言ったってしょうがないですよね。ごめんなさい、困らせて。私も帰ります……こんなこと、頼める立場じゃないのはわかってますけど、お兄のこと、宜しくお願いします。ホント、手に負えないバカお兄ですけど……あんなでも、世界でただ一人しかいない、私のお兄なんです。私にはダメだったみたいだけど、一夏さんはお兄の味方でいてあげて」
少し寂しそうな表情でそう言い残すと、俺の家とは正反対の方向にさっさと駆け出していってしまった。
「あいつ……」
……やっぱり、あいつも弾と同じなのだ。相手のことが大事で、でも自分自身の在り方も曲げられないから結局最後にはお互いを遠ざけてしまう。
「おいテメエ一夏! いつまで道草食ってんだ、もうとっくに来ちまってるぞ業者。早く戻ってこい!!」
先に帰るつもりが置いていかれ、俺も戻るかと歩き出そうとしたところ、蘭と入れ違いになるように車道からやってきたバイクが俺の前で急停止し、運転手がヘルメットのバイザーを開けながら聞き覚えのある声で俺に怒鳴りつけてくる。
俺は何処か落ち着かない様子のそいつを眺めながら溜息を吐き、声を掛けた。
「悪い、すぐ戻るから後ろ乗っけてくれ……弾」
「? なんだよ」
「上手くいかないもんだよな、色々、さ」
「……まぁ、な」
俺の一言に弾は一瞬意味を図りかねるような表情になったが、すぐに何となく意味を察したのか、苦笑しながら肯定した。
「仕方ねぇさ。大体何もかも思い通りにいくのが人生なら、俺らそもそもこうしてダチなんてやってないだろ」
「かもなー。鈴のことなかったら、多分俺にとっちゃお前なんて最後まで小学校の頃クラスで調子乗ってたいじめっ子くらいの認識でバイバイだったろーし」
「はっ、テメーこそアレがなかったらいつも窓際の席で外見てカッコつけてる根暗って印象しかなかったっての」
「ハハ。こやつめ」
「お? やんのかコラ」
そんな話をしながら弾の投げてきたヘルメットをキャッチして、軽くどつき合いをしながらバイクに跨り、蘭と先程まで会っていたことを口にしようとして……出来なかった。
――――お前さえいなければ、俺はこんなに苦しまなかったんだ――――
五反田兄妹の諍いの顛末は弾本人から聞いた話から大体は把握していると思っていただけに、蘭から今日聞いた話がショックでなかったとは言い切れなかった。弾が本当にそんなことを言ったなら、心の底では弾を心配していた蘭は間違いなく受けた暴力以上に傷ついた筈だ。
かといって俺は今更そのことで弾を責めたくもなかったし、その資格が自分にあるとは思えなかった……いや、結局のところ、俺はそれが卑怯なこととわかっていても、どちらにもいい顔する蝙蝠野郎でいたいだけなんだ。
「? ……どうしたんだよ一夏? なんかお前さっきからどっか上の空だぞ?」
「……いや、ちょっとな。なんとか吹っ切れたつもりで結局昔と変わんねー自分が少し嫌になったというか」
「成程……つまり一夏クンは未だに窓際で黄昏のポーズを取るリアル厨二癖が抜けていない、と」
「そっちじゃねーよバーカ!!」
だって、しょうがないじゃないか。
唯一友達といえた幼馴染がいなくなり学校で仲間がいなくて、少し斜に構えていた自分。
そうなるまでの経緯は色々あったとはいえ、こいつ等はそんな俺に近づいてきて、姉貴以外家族がいない俺の特殊な家の事情を知っても何でもないと笑いとばして離れていかなかった、最初の友達なんだから。
そんなことを思い返しつつ、結局上の空のまま弾のバイクに揺られる。家までは大した距離ではないので直ぐに終わってしまうだろうが、この暑い中風を切って進む感じは悪くなかった。
――――と、出来ることならこの話はそんな夏休みの日常のヒトコマとして、本来だったら締めくくって欲しかったのだが。
この時の俺は、この蘭との出会いが今日巻き起こるとんでもない出来事のほんの序曲に過ぎなかったということ等、知る由もなかったのである。
二章開始です。今更ながら、最近なんか仲悪い人の多い作品だなーと自分でやっておいて思います。まぁ五反田兄妹の場合はお互いにツンデレ的な側面があるのですけれども。
夏休み編は新キャラオリキャラはいませんが、現状出てる中ではちょっとサブキャラっぽい人達を活躍させてみようと目論んでいたり。ただそれに伴いメインキャラの方達が幾人が出番的に犠牲になる可能性があるのが悩みどころです……章区切る際、ちょっと自分でハードルを上げすぎたかなと、今更ちょっと後悔してます。