東方言葉録   作:ワロリッシュたん

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やっと視点が主人公に戻ってきます

乞うご期待!!


第十七話、怪我はアリスの魔法で治しました

皆さんお久しぶりの日下部真言です!

正直、魔理沙が主人公でもいいんじゃないか?

という危機感を地味に感じている空気主人公、日下部真言君ですよ!

一応主人公ですからね?

・・・・言ってて自分で悲しくなってきた

 

 

で、僕が今何をしているのかと言うと

・・・・説教を受けています、アリスに。

 

風見幽香さんがいかに危険な妖怪であるか、

彼女に対して僕がした大立ち回りは

下手をしたら死んでいたこととか

そもそも、真言は日頃から無茶をしすぎだとか

無傷で物事を終えることは出来ないのかとか

 

・・・・正直、今回とは関係ないことも説教された

 

妖夢さんは、

「アリスさんの説教はまるで閻魔様みたいに長いですね

でも、真言殿を心配しているから説教をするんですよ?」

と苦笑しながら言っていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

目を覚ますとさっきまでの頭痛は無くなっており、

私ーーー風見幽香の目の前に

 

 

土下座をしている人間がいた

 

 

「はあ?」

思わず、間抜けな声が出てしまう

 

「ほんっとうにすいませんでしたっ!!!」

人間は頭を何度も下げながら言う

「風見様にした、幾つもの失礼な行為、

本当に申し訳なく思っております!!!

反省してます!!!

どうか命だけは!!!」

・・・・これがさっき私に説教をした人間の姿か

・・・・そう思うと笑えてくる

 

私は、

「あはははは」

面白すぎて声を出して笑ってしまっていた

「風見様!!本当に申し訳ありませんでした!!!」

私の笑い声をどう解釈したのか知らないけれど、

人間はさらに頭を床に擦り付けて謝りだした

 

「私のことは風見じゃなくて幽香って呼びなさい

後、様もつけなくていいわ

いい加減、その下手糞な土下座を止めなさい、見ていて不愉快になるわ」

「はい、すいません!」

勢いよく立ち上がる人間

「そうね、貴方の名前は?」

「日下部真言です!よろしくお願いします!!」

「そう、じゃあ真言。

・・・・た、助けてくれて、あ、ありがとうね」

思わず言葉が出た、まさか私が人間に感謝することになるとはね

「はい!幽香さん、すいませんでし、あるゑ?」

はぁ、まずは私の一挙一動に謝るこの状況をなんとかしなくちゃね

 

まさか、私が人間の名前を覚えることになるなんてね

真言、貴方、私に興味を持たれるなんてつくづく可哀想な人間ね

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

風見幽香が目を覚ました後、

私ーーーアリス・マーガトロイドと真言、魂魄妖夢の三人は幽香の家で話を聞いていた

 

「で、太陽の畑のあの惨状は貴女と八雲紫の戦闘によって引き起こされたものだと?」

「ええ、そうよ

私が日課のお花の世話をしている間に

急にアイツはやってきたのよ」

幽香は私の質問に答える

「紫様は何か言っていませんでしたか?」

妖夢が質問をする

「いいえ、無言で私に襲いかかってきたわ

よく考えれば、不自然だったかもしれないわね」

「不自然?」

「あのお喋り好きで胡散臭いスキマ妖怪が

'何も言わずに襲いかかってくるだけ'っていうのは不自然ではないのかしら?

まるで・・・・いや、なんでもないわ」

幽香は言葉を濁したーーー私はここで追及しておかなかったことを後に後悔することになる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

正直、目新しい情報は無かったため、僕達は太陽の畑を出ることにする

「アリス殿、次の目的地は?」

「そうね、『彼岸』かしら」

「・・・・ゑ?」

次の目的地が決まったみたいだ、

・・・・また妖夢さんが嫌そうな顔してるよ

 

「では、幽香さん

失礼します」

「ええ、季節が変わったらまた来なさい、真言。

今度は綺麗な花畑を見せれるようにするわ」

「はい!楽しみにしていますね!」

「いってらっしゃい」

「いってきます!」

幽香さんにそう言って僕はアリスと妖夢さんを追いかけて空を飛ぶのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私が目を覚ますとそこには見知らぬ天井があった

「・・・・ここは?」

体を起こし、呟く

「ここは永遠亭よ、おはよう霊夢」

・・・・ああ、私は萃香にやられて魔理沙に運ばれたんだっけ

「起きたばっかりで悪いんだけれど、霊夢

今、幻想郷中で妖怪が失踪しているの」

「それが私に何の関係があるのよ?」

 

「これは異変よ、

だから解決するのは博麗の巫女、貴女の仕事でしょう?」

 

 

まだ続くの?むきゅー

 

 

 

 

 

 

 


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