東方言葉録   作:ワロリッシュたん

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妖夢戦の続きです
では、よろしくお願いします!


第十一話、あるよ。とっておきの一枚がね。

「他人を傷つける勇気をもたない者が他の者を守るなんてこと、できませんよ」

妖夢さんはこう言った。

この言葉のおかげで僕は自分に足りないものがわかったんだ

 

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私には、日下部真言という人間がわからなかった

なぜ、彼はあれほど攻撃のチャンスがあったにも関わらず私に攻撃をしなかったのか。

 

彼を直接斬ってみて、私は理解した。

彼は攻撃する意志がそもそもないのだ。

だから、私は言う

「貴方がもう攻撃しないということはわかっています。

だから、もう勝負の意味なんてありません、

どうせ、攻撃用のスペルカードなんて一枚もないのでしょう?

この勝負は終わりです、もう諦めなさい。」

 

私が言葉を言いきった数秒後、彼は驚くべきことを口にした

 

 

 

「いいや、あるよ。

とっておきの一枚がね。」

 

『言霊【荒唐無稽】』

 

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スペルカードを宣言すると、カードから言霊がでてくる

僕は言霊を掴み、そこに自分の残っている霊力をできるかぎり集める

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「お、おい真言のやつどんだけ霊力を集めてるんだよ!?」

「そうね、集めすぎて手のひらが輝いているわね」

「やっぱり、私の見込み通りの人間だわ〜」

 

霊力を集め終わる頃には言霊は丸々と太った姿になっていた、これで準備完了だ

「いきますよ!妖夢さん!」

「ええ、私も私の最高のスペルで貴方を迎えうちます!」

妖夢さんもスペルを宣言する

 

『断迷剣【迷津慈航斬】!!!』

妖夢さんのもつ楼観剣に圧倒的な力が集まり、巨大な光の剣となった

 

「言霊!発射ぁ!」

僕が叫ぶと言霊は口を広げ、僕が集めた霊力を一気に解放した。

解放された霊力はまるで魔理沙のマスパのような極太レーザーとなって妖夢さんを襲った

「破ァァァァ!!」

妖夢さんはレーザーに向かって光の剣を振り下ろす

 

拮抗する二つの力

 

しかし、勝負には必ず終わりが訪れる。

 

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「お疲れ様、楽しい勝負だったよ」

「はい、こちらこそ楽しかったです!

ありがとうございました!真言殿!」

僕と妖夢さんは互いの健闘を称えて握手を交わす。

 

結果を言うと、弾幕ごっこに勝ったのは僕だった。

最後の拮抗は、お互いのスペルカードが制限時間を迎え、妖夢さんはスペルカードを使い切ったので僕の勝ちということになった。

 

なぜか、勝ったはずの僕の方がボロボロで傷だらけなんだけど。

 

そして、妖夢さんの僕の呼び方が日下部殿から真言殿に変わっていた。

・・・仲良くなれたってことかな?

 

 

「ライバル出現だな?アリス」

「ちょ、ちょっと!?どういう意味よ魔理沙!?」

 

続くぞ!私の授業よりも面白い物語がな・・・・うわぁああああん、もこぉおおおおおおおおおお


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