今回は水樹さんの話です。
しかし水樹さん視点は次回。
文章量は少し短いかな?
一応主人公は原作知識なしです。
空を見上げた。
ずっとずっと上の方を。
夜には星が並んでいる。
長い年月が過ぎ、監獄の壁が崩れ落ちる。
そして彼らは戻ってくるのだ。
リリカルナデボ その3
私の頭の中の平行世界の私の皆さん、こんにちは。今日の私は暇です。
ものすごく暇です。大事なことなので2回言いましたの。
チャット仲間の3人も忙しくて相手してくれないし、他の隊員は相手してくれません。
仕方がないので街に繰り出そうにも、チャット仲間の3人からダメだと言われているのです。
あー管理局にテロリストが攻めてきてくれないかなー。書類も全て片付けてしまいましたし・・・おや?誰か私を呼んでいるみたいですね?しかも違う世界から!これは神様転生に引き続いて、異世界召喚物に巻き込まれるかもしれない!やっふうー暇つぶしができるよ!
というわけで呼ばれている世界に転移魔法でニュルリと行くぜ!
ニュルポンからのぬぞぷりっとな。
転移した場所は何処かの祭壇だった。その祭壇をローブにフードをかぶった集団が囲んでいる。そして目の前には横たわった女の子。なんぞこれ?
ローブ集団のうち一人が話しかけてくる。
「おぉお我が神よ!召喚に応じてくださってありがとうございます!」
なんぞこのおっさん?私のことを神とな?・・・なんだいい奴じゃん。
でも異世界召喚俺tueeじゃないのね。残念でござる。にんにん。
「我が神、早速ですがこの生贄を捧げます。どうぞご賞味ください。」
なんかこの女の子を捧げられてるけどどうしよう。私食人の趣味は無いのだけど。
「神よ!この世界を壊し、我らを導いてくだされ!」
おっさんが逝ちゃってる顔で叫んでる。まぁそこまで言うなら考えなくもない。
「え・・・どうしようかなー。」
ボッ!
とりあえずおっさんの頭をナデボしてから考えよう。
「やっぱりめんどい。」
ローブ集団を全員ナデボしたあと、生贄の少女の頭を撫でながら結論を出した。
これでも正義の管理局員だから世界守る側なんだよね。仕方ないね。それに世界滅ぼすとか、そんなんできるわけないしー。おすしー・・・ぶっちゃけ女の子よりお寿司食べたい。
何か落ちてた小箱も貰っておこうかな。これを拾ったことで大冒険が始まるかもしれない。
その時この部屋の扉が勢いよく開き、金髪ツインテールの女の子が入ってくる。
「管理局員執務官フェイト・T・ハラオウンです!儀式を中断してください!貴方達を誘拐、監禁などの犯罪行為で・・・なに・・・これ?」
入ってきた女の子がびっくりしてるよ。うん管理局員と言ったら私の同僚だね。しかも執務官といえばエリート。ただの平社員の私には眩しい存在です。ここは是非御近づきになりたいものです。
何時も何時も初めの対応がまずいから、私はいつもぼっちだと思うの。これでもコミュ症を治すために日々努力しているのだよワトソン君!なので今回はちゃんとした対応を取るのん。
「おや・・・執務官ですか。お勤めご苦労様です。私は地上部隊所属の一等陸尉の人です。局員ID000000071で調べてください。私の情報が出るはずですよ。」
怪しくないことを確認させるためID番号を言う・・・くくく成長した私は一味違うのですよ。も
ちろん笑顔は大切です。不敵な笑みを浮かべます。うん?間違えたかな?まあいいや。
「・・・本当のようですね。これをやったのは貴方ですか一等陸尉の・・・ナイさん。」
「いえ・・・ここに来た時は既にこうなってました。残念です。」
転移した時にはこうなってたからホント残念だよねー。せっかく異世界召喚物の気分を味わえると思ったのに。
「・・・分かりました。詳しいことは艦で聞かせてもらいます。宜しいですか?」
可愛い女の子にデートのお誘いを頂いちゃった!これはおめかししていかなくちゃ!
「良いでしょう。では案内していただけますかな?麗しくも偽りの執務官殿?」
私がそう答えると執務官殿の表情が変わる。あれ?私なにかしたかな?
「私がクローンだと・・・知っているのですか?」
執務官殿が私に問いかけてくる。えー。なんでそんなにぷんぷんなのさー。
「いえいえ貴方のことは、今会うまで存じ上げませんでしたよ。クローンだなんて知るはずもありません。ただ貴方から偽物の香りがしただけですよ。」
「私は偽物なんかじゃありません!私は私!フェイト・T・ハラオウンです!」
何かさらに怒らせちゃったみたい・・・反省反省。いやぁここまでぷんぷんなるとは思いませんでしたよ。私のコミュ力も中々の物ですね。
「いいえ。貴方は偽物です。貴方の親友が、友達が、家族が、仲間が、世界中が貴方の事を本物だと断言しても!・・・私だけがあなたを偽物だと断言しましょう。大丈夫、私がついています。偽物のあなたがここにいると観測し続けてあげます。貴方が本物の重みに潰される前に私が助けてあげましょう。」
これで仲良くなれるはずです。このあと一緒に食事に出かけてーメアドを交換してーチャット仲間になるのです。なんという計画!私は天災か!
「うっ・・・あ・・・貴方は一体?」
執務官殿が私のことを聞いてくれた!これはお互いに友達になりましょうという事!ようやくボッチ卒業ですか?やたー!
「そうですね・・・私は貴方の味方です。貴方が望むなら貴方を助けましょう。誰かを殺しましょう。憎いあんちくしょうを地獄に叩き込みましょう。偽物と認めましょう。貴方のために世界を壊しましょう。なんでもしてあげましょう。それが私の役目にしましょう。どうです?感動しましたか?」
ふっ。完全に決まりましたね。私かっくいー。見ていますか頭の中の平行世界の私達!
「く・・・狂っている。」
いやぁ友達が出来るってこんなに嬉しい事なのですね。思わず笑みが浮かんできます。ククク。
「・・・その場から離脱?・・・分かりました。すぐさま離脱します。」
私が余韻に浸っていると、執務官殿が一瞬でその場から離脱しました。
・・・あれか恥ずかしがり屋さんか!照れて帰ってしまわれたのですか!いやー可愛い所があるじゃないですか我が盟友。
ん?念話ですか?これは・・・チャット仲間からですか。早く帰って来いとな?今回のお願いをするからですって?・・・これは帰らなきゃいけません!使命感!
というわけでニュロンニャルンと転移魔法~。
いやーいい暇つぶしになりました。新しいお友達も出来ましたしね!
次は管理外世界の反管理局の人達にお仕置きしてくれと依頼されました。よーし友達のためにも頑張るぞー。・・・えっ?友達に接触したらダメ?・・・チャットさんのお願いなら仕方ないですな。
しかし残念でござるなー。
だがそれがいい。
主人公:ナイさん(偽名)
友達候補:水樹さん
被害者:カルト教団
食料:水樹さんが保護しようとしていた女の子
ビグロ注意:ザクレロ?知らんな。by赤い人