リリカルナデボ   作:汚いぶらぼぅ

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はやてちゃん回あげてみました。

制作時間は相変わらず短い。

今回は話が短いです。

前回テロリストとの戦闘は、高速で動いてナデボを連打しました。

はやてさん好きな方はご注意ください。


リリカルナデボ その2 はやてちゃんハードモード

 

 運が悪かった。

 

 

 その日はたまたま一人で出かけていたこと。

 

 

 私が油断していたこと。

 

 

 テロリストがAMFを使用してまで私を誘拐したかったこと。

 

 

 テロリストの一人が闇の書の被害者だったこと。

 

 

 どれが悪かったのだろうか。

 

 

 ・・・いや・・・どれも違う。

 

 

 そんなささいな事ではない。

 

 

 一番悪かったのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 邪神と目が合ってしまったこと。

 

 

 

 

 

 

 

リリカルナデボ その2 はやてちゃんハードモード

 

 

 

 

 

 

 

 ここに連れてこられてどれくらいたったのだろうか。

 

 

 夕飯の買い物に一人で出かけていたら、何か薬品を嗅がされて意識を失ってしまい、気がついたらどこかの廃屋の一室のようやった。

 

 

 しばらく脱出しようともがいたんやけど、椅子に縛られていて動けない。更に時間が経って、完全武装の女(見た目は大体18くらいだろうか)が入って来た。私はその女に何故私を誘拐したかを聞くため口を開く。

 

 

「ここは一体何処や。私を誘拐してどうするつもりなんや。」

 

 

 刺激しないようにその女にゆっくりと問いかけるんやけど、女は顔をしかめ、こちらを憤怒の形相で睨んできよる。やば・・・怒らせてもうたか?

 

 

「いいだろう。聞かせてやる。なせお前が誘拐されるのかという理由を。」

その女は目が血走りながらこちらを睨み、罵りながら理由を説明してくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その女の言い分は闇の書に家族を殺され、自分は地獄に叩き落とされたからという理由で私を誘拐したようだ。しかし私はそれに反論する。

 

 

「・・・確かに闇の書は罪を抱えているかもしれん、せやけどそれは闇の書の本意やあらへん!それに今は夜天の書になって管理局で罪を償っとる!」

 

 

「黙れ!」

 

 

 ガスッ!

 

 

「ぐぅう!」

 

 

 私がそう言うと、その女は叫びながら私に蹴りを入れてきよった。私は痛みのせいでうめき声を上げてしまう。

 

 

「それで私の家族が帰ってくるのか?ふざけるな!私は闇の書に復讐しなければ気がすまない!お前にヴォルケンリッターに対して死んだほうがましという目に合わせてる!」

 

 

 そう言うと女が私に罵声を浴びせながら暴力を振るってくる。その時間は痛みと不安との戦いだった。そして、長いようで短いような時間やった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・お前が永久封印されてなくてよかったよ!こうやってジワジワいたぶることができるんだから!私の復讐が思う存分できる。こんなに嬉しいことはない。

そうだ、後で外の連中にもお前をいたぶらせよう。私はそれを特等席で見れる。どうだい素敵だろう?」

 

 

 どれくらい時間がたったんやろうか。

 

 

 いまだに私が意識を失わないようにいたぶりを続ける女。

 

 

 未だに私が絶望してないのは、あの子らが必ず助けてくれると信じているからや。

 

 

 そう信じながら痛みに耐えていたが急に女の声が途切れる。不思議に思うた私は、女のほうに顔を上げる。

 

 

 するとそこに見えたのは怯えた表情で硬直する女と、その頭を後ろから撫でるローブ姿の男だった。撫でながら男は語り始めよった。

 

 

「復讐は何も生まないよ、復讐による悲しみの連鎖を」

 

 

ボッ!という音と共に女の頭が吹き飛ぶ。

 

 

 

 

・・・そしてその脳髄や、眼球、髪の毛、顔のパーツ等が私にかかり、首から上が無くなった体が私にもたれかかってくる。私の思考が途切れる。

 

 

 

 

「・・・止める事が大事だよ、うん。まぁ今からでも遅くない、復讐をやめてこっちの世界に戻りなさい。それが君の幸せだよ。だからそんな怖い顔は似合わない。君には笑顔が似合うよ。」

 

 

「・・・え?」

 

 

 その男が何を言っているのかわからない。

 

 

「お嬢さん。君は何も悪くない。私が保証しよう。世界中が君を否定しても私だけが君を肯定しよう。さぁこの手を取って。それだけで君は救われる。」

 

 

 そう言って私の前に手を差し出す。そして、私を縛っていた縄が解ける。

 

 

 せやけど体が動かない。目の前の男が、何か巨大で名状し難い・・・気持ち悪いものにしか見えへん。そんな男の手を私はとりたない。私は小さく震えながら拒否する。

 

 

「ふむ・・・手を取らないなら仕方ない。私では君の騎士になれないようだ。しかし私はいつでも君の助けになろう。」

 

 

 その男は一つの結晶体が入った金属製の小箱を見せてきた。

 

 

「それを見つめると多分私をもしかするといつでもきっと呼び出せるメイビー。だからしっかりと持っておくのだよ。」

 

 

 それを私の手に無理やり持たせる。私の手は恐怖で固まっていたけど、ゆっくりと解きほぐされ、手にしっかりと持たされた。その瞬間全身に悪寒が走る。気持ち悪い。

 

 

「・・・あっ・・・あんたは・・・一体?」

 

 

 私は残った勇気を振り絞り、震える声で何者かと問うことができた。

 

 

「君に名乗る名はないよ。なぜなら人間では発音しにくいからね。まぁあえて名乗るならナイって呼んでくれたまえ。ではさようなら。」

 

 

 そしてオゾマシイ人間のものとは思えない笑顔を見て私の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、私はあの子らに助けられ、病院に運ばれた。

 

 

 私は三日三晩眠り続けていたらしい。

 

 

 誘拐犯はテロリストだったそうやけど、アジトの前で全員、頭を吹き飛ばされて死んでいたらしい。

 

 

 誘拐事件として扱われたけど、裏から誰かが手を回したのか、調査はほとんどされなかったらしい。

 

 

 私はあのローブの男のことを皆に言ってみることにした、するとフェイトちゃんがその男を知っていると言ってきた。詳しいことは分からないが管理局員であり、危険な男やと教えてくれた。陸では有名な二つ名持ちで、関わってはいけない男と呼ばれているらしい。

 

 

 それを教えてくれたフェイトちゃんは、絶対にそれ以上関わっちゃダメだよっと念を押してきた。

 

 

 私はそれに頷いたんやけど、捨てても戻ってくるこの結晶体が入った小箱をフェイトちゃんに見せることはなかった。

 

 

 これを見せたらフェイトちゃんまで巻き込んでまうんちゃうかと思って。

 

 

 ・・・私は既に逃げられないんとちゃうやろうか。一体どうすればいいんやろうか。

 

 

 その小箱に入った結晶体を見つめながら私はどうするかを考えるのだった。

 




主人公:結晶体を見つめると呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーんする。でも出てくる確率は気分次第。
被害者1:テロリストたん 頭がパーン。
被害者2:テロリスト集団 頭がパーン。
被害者3:はやてさん 念願のかがやくトラペゾヘドロンを手に入れたぞ。だがそのアイテムは呪われていた。
チャット仲間:後処理ご苦労様です。



ザクレロ注意:ザクレロの真価を見せてやる!

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