たぶんミスが多いのともう少し付け加えたい部分があるので後日修正版を出すかもしれません。
Happy birthday to you,
Happy birthday to you,
Happy birthday, dear Vicious new God
Happy birthday to you.
リリカルナデボ その6
私の頭の中の平行世界の私の皆さん、お元気ですかー!?今日の私はトレンディです。前回、地上本部が襲撃されちゃってあら大変。コンボがつながり機動六課が壊滅状態。そんな事をしたスカイイエティ一味め!許さないぞ!と思う今日この頃。ところで機動六課ってなんぞ?
まぁ機動戦士のことはいいや・・・なんか違うか?そんなことより今、ゆりかごとかいうのが成層圏に昇っているやらなんやらで局員みんな忙しいみたいだ。ゆりかごってあれだろ、赤ん坊が寝るためのベットみたいなものだろう?そんなんで慌てるだなんて・・・管理局は幼稚園にでもなるのかな?・・・それはいやだなぁ。
とまあそれは置いておくとしよう。現在の私は地上本部の一室の前に来ています。実は偉い人に呼び出されてしまったのです。任務の説明とか何とか言っていましたが、いつも任務をくれるチャット仲間からではありませんでした。珍しいこともあるものです。部屋に入らないといけないのでノックをしません。・・・しません。
部屋の扉を開きます。そして部屋の中を見回します。
しかし部屋には誰もいません。困ってしまいました。
「おやぁ?間違えましたかね?うーん、困りました。」
私は疑問の声をあげます。
私は気が付きません。なぜなら私は未だに神に至っていないのですから。
「これで終わりです・・・私の悪夢。」
ヒュンと音がしました。そのあと女性の声が聞こえました。
どうしたのかと思い後ろを向こうとしますが、後ろを向こうとした私の首から上はクルンと落ちてしまいました。落ちた衝撃で後ろを見ることができました。
そこには首から上がない私の体と、大剣型のデバイスを横に振り切った姿勢のまま、私を濁った眼で睨みつけてくる女性の姿がありました。その瞳には怯えや憎しみといったような感情が秘められているような気がしました。
「・・・ようやく・・・ようやく・・・悪夢が終わる。」
私は声が出せません。もう既に首から上と胴体が離婚してしまったのですから。こんなんじゃのど自慢大会に出られないじゃないか!
「さようなら・・・貴方は私の事覚えていないかもしれないけれど。私は貴方の事を忘れたことはありません。ですが今日で終わりです。貴方の事をようやく忘れることができます。」
そういうと彼女は笑った。きれいな顔で。
それを見て私の意識は闇に沈んでいきました。あぁー死んでしまうなんて悲しいな。
だがそれがいい。
そこは扉がたくさんある空間だった。どこまででも続いていく空間。このまま歩き続けていくとどうなるのだろうか。興味深い。実に興味深い。
しかし、私は我慢できない子。我慢して近くの扉をノックしないで開ける。・・・我慢するしノックもしません。・・・ノックしません。
扉を開けた先には椅子がたくさん並んでいて、そこに白い霧がかかって見えずらいですが、神々しい感じのする存在達が座っていました。
ぐるんぐるんと見回してみると、一つだけ椅子が空いていました。私が自分を指さし、その後空いた椅子を指さすと、その存在達は少し頷いたような気がしました。
ここに座ればいいのか。そう思いすたすたと近づきます。その存在達は私を祝福してくれているようでした。
私は心が満たされるような気がしました。私は椅子に近づきました。そして・・・
とりあえず一番近いところにいた存在の頭を吹き飛ばしました。
すぐにまた近くの存在を一つ一つ丁寧に、心を込めて吹き飛ばしていきました。その存在達は驚いたように声をあげます。ですが何を言っているのかわかりません。わからないので頭を吹き飛ばします。
気づいたら白い部屋が赤黒い部屋に代わっていました。残った存在は一つです。さぁ吹き飛ばしましょう。一つ残らず吹き飛ばしましょう。
残った存在は何かをあきらめたような顔をしていました。あきらめんなよ!
「なんだか・・・生まれ変わった気分だ。」
素晴らしい気分です。今ならなんだってできる気がします。有値有能の神の気分です。もう少しこの気分を楽しもう。そう思い最後の存在を吹き飛ばしたとたん、再び意識が闇に沈んでいきました。
「誕生日おめでとう!僕が君を祝福しよう!」
時計の音が聞こえた。
私の人生が狂ったのはこの男のせいだろう。この男に一瞬であったけれど出会ってしまった。それが私の間違い。
悪夢を見ない日はなかった。トレーニングと仕事を倒れるまで行うことで悪夢を見ないようにしようとしたけれど、悪夢はその程度では私を解放してくれなかった。
未だにあの惨状が頭に浮かぶ。眼球がこちらを覗くさまなんてくっきりと覚えている。辛かった。怖かった。苦しかった。けれど私は耐えた。ずっと耐えてきた。
レジアス中将から危険分子であるこの男の排除を命じられたとき、私は恐怖を感じ、そして喜びを感じた。ようやく悪夢から解放される。あの時のことを忘れられる。
今目の前にいる男は生きていてはいけない者だったんだろう。こんなものが存在していいわけがない。
「・・・あっさり終わりましたね。後の処理はレジアス中将に任せましょうか。」
そういって私はその部屋から出ようとして・・・足に何かが巻きつき前につんのめってしまった。私は驚きの声をあげ、何が巻き付いたのか確認する。
「な・・・何が!?ひいっ!?」
巻き付いていたのは太くおぞましい触手であり、それは死体の首があった場所から何本も飛び出していた。それらはうねりながらこちらを見据えていた。死体はゆっくりと立ち上がり、こちらに近づいてくる。
そして離れたところに落ちていた首から上は、こちらを見ていた。笑いながら嗤いながら哂いながら・・・私を見ていた。
「こ・・この!離れなさい!」
私は叫びながら触手を離そうとするが、びくともしない。手に持っていたデバイスで叩ききろうとするが、触手が私の腕を拘束し、デバイスを取り上げる。そしてそのまま私を体の近くまで運ぶ。
「い・・いやっ!やめて!気持ち悪い!」
私は必死に抵抗する。頭の隅ではもう助からないと確信しつつも生きるために暴れようとする。
そんな抵抗もむなしく触手で持ち上げられた私は、そのまま触手の生えている部分、首のところに開いた口のような場所に沈められる。
そして口のような場所に入った途端、全身に痛みが走る。
「いぎぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぁあああああああああああああああああああああイタイイタイイタイイタイ痛い痛い痛い痛い痛いいたいぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいあああああ!」
足から順にゆっくり噛み砕かれるような痛みが上半身に向かって登ってくる。生きたまま私は食われているんだ。肉体を精神ごと食われている。細胞一つ一つまで丁寧に噛み砕かれ、すり潰されていく。
「いやぁぁぁああああああああああああああああああああもうやめてぇぇぇぇぇいたいのはいやだぁぁぁぁぁぁ!」
足が腰が腹が胸が腕が食われていく。骨がとかされていく。内臓が噛み砕かれ中身ごと綺麗に汚らしく食べられていく。
「ゆぅぅぅるるるるるるぅぅぅぅぅしてえええええええええええええええええええああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。」
最後に残った頭が口の中に完全に入り、頭がい骨は歯で噛み砕かれて、眼球が舌のような部分に押しつぶされて、脳髄はちゅるんと一飲みされる。そうして私の意識は闇に融けていった。
「ふむ・・・なかなか美味でした。しかし私は女性よりかは寿司が食べたいのです。
・・・そうだ!寿司屋にがりを食べに行きましょう。口直しです。では行きましょう。」
この世に神はいなくなった。
主人公:ナイさん(邪ネ申?)
モブ:1話のモブ