久しぶりなので文が変になっていると思いますので機会があれば修正しますのでよろしくお願いします。
影胤にさそわれた日から数日後、俺は菫先生の所に呼び出されていた。
「いやーすまないね呼び出してしまって」
「いや大丈夫ですよ、特に用事もないですし」
凛ちゃんはケースを探してはいるみたいだけど本気では探していないし今は何もすることがない
「そうかならいい。君を呼び出した理由はひとつだけ、これを受け取れ」
そういって彼女は3本の注射器をこちらに渡してきた。
「これは?」
「AGV試験薬、もしもの時のためだ」
「……もらっときます」
影胤たちと争う機会があるかもしれないしすなおに注射器をもらう。
「あとで蓮太郎くんにもわたそうと思っているができるだけつかうなよ?というより使う状況になるな」
「そうなりたいですよ……」
菫先生が入れてくれたコーヒーを飲もうとした直後に僕の携帯が鳴る。凛ちゃんからだ
『ケースが影胤の手に渡ったらしいわ。詳しくは会って話したいからお屋敷で待っています』
「すいません、ちょっと用事ができたみたいで」
「ん?……ああ、愛しの姫君からの誘いならば仕方ないな行きたまえ」
菫先生はからかいながら手を振る。僕はなるべく急いで凛ちゃんの所に向かう
「蒼矢くん。状況はまずいわ。」
「ケースがってことは七星の遺産があいつらの手に渡ったってことだよね」
「ええ、なんとかして儀式を止めないと」
「儀式?」
凛ちゃんに聞き直すと、しまったという顔をされた。
「あなたは気にしなくていいわ。今はとにかくケースを取り返さなきゃ」
「わかったよ」
「天使ちゃんから民警へ影胤を倒すために集まるよう言われているわ。あなたもそれに参加して」
「凛ちゃんはどうするの?」
「ちょっと気になることがあってね。木更と協力して調べるわ。ケイとサラは私についてきてもらうからあなたと桃ちゃんだけでの任務よ」
凛ちゃんがこちらの目を見て話しかける。その様子は少女ではなく、当主としてのものだ。
「水木蒼矢。あなたに命じます。蛭子影胤、蛭子小比奈を撃破し必ず生きて帰ってきなさい」
「わかりました。社長。あなたのご期待に応えさせていただきます」
指定された場所に行くと多くの民警たちがいた。俺と桃は凛ちゃんに言われあるコンビのもとに向かっていた。
「オマエふざけてんのか?」
「俺だってやだよテメェのような筋肉と行動を共にするなんて」
本当に凛ちゃんの指示じゃなければこんなやつの所に行きたくないんだけどな。
現在俺たちは伊熊将監とそのイニシエーターの千寿夏世と話をしている。
「足引っ張ったら殺すぞ? 優男」
「言ってろ雑魚」
「あ?」
「あん?」
にらみ合う俺と伊熊。身長差があるので俺が伊熊を見上げる形になるが気にしない
「落ち着いてください二人とも」
「そうですよ兄さんらしくもない」
夏世と桃に止められ仕方なくにらみ合いをやめる。
それにしてもこんなに民警が集まるのなんて初めてだと思いながらあたりを見回すと見知った顔がこちらに向かってくるのが見えた。
「里見と、そのイニシエーターか」
里見とそのイニシエーターと思われるオレンジ色のツインテールの少女だ
「お、蒼矢か」
「蓮太郎。知り合いか?」
「俺と同じ学校の水木蒼矢、で妹の……」
桃が俺の前に出てお辞儀をする。
「水木桃です。よろしくお願いします。」
「藍原延珠だ!! よろしく頼むぞ!」
二人が握手をする光景を見て里見は微笑む。たぶん俺も微笑んでいるだろうが、
今度は俺の後ろにいた伊熊が前に出て里見に話しかける
「役立たずのガキが何の用だ」
「その件はありがとう。借りができたな」
「なっ!」
里見と伊熊が言い争い?を始めている中俺は夏世に尋ねる
「あいつらなんかあったのか?」
「ええ、この間里見さんが影胤と戦闘を行い敗北しました。その後彼病院までを運んだのが将監さんです」
「へぇあいつもいいとこあるじゃないか」
夏世が伊熊の腕を引っ張りこちらに連れてくる。
「将監さんそろそろ時間です」
「てめぇ! 今度足引っ張ったらぶっ殺すからな!!」
伊熊はこちらを不機嫌そうな目で見てくる。
「優男。てめぇなにニヤついてんだ」
「いや~お前って案外いいやつだなと思って」
「なっ! テメェぶっ殺すぞ!!」
「この戦いが終わったら相手になってやるよ。ツンデレさん?」
「じゃぁな里見。俺らは社長の指示でこいつらと行動するよう言われているから」
「おお、気をつけろよ」
森の中俺たち4人は影胤達を探していた。こういう時は静かに移動するものだが俺はどうしても気になっていたことを伊熊に尋ねた。
「なぁムキ公」
「あ? なんだ優男」
「お前はイニシエーターを何だと思って戦ってる?」
伊熊はめんどくさそうにこちらをにらむ
「なに当たり前の質問してんだテメェ。道具だろ」
「それはどういう意味だ?」
「……そんままの意味だ」
それっきり会話もなく、ただ歩みを進める。すると青い光が見えた。
「あの光は……味方のでしょうか?」
「近づいてみるか」
そこには味方ではなく、巨大なガストレアがいた。見たこともないタイプで俺らは固まってしまった。
その後、ピンっ という音が聞こえ夏世が何かを投げていた。
「やべっ!!」
直後閃光と爆発音が俺らを襲った。
あの後なんとか爆発には巻き込まれなかったが爆発音に目を覚ました大型のガストレアたちに追われ伊熊と桃と離れてしまった。現在は夏世と二人で行動中だ。
「すいません……」
「できるなら投げることを教えてくれてほしかったな。それよりこれからどうするかなぁ」
これからどうするかを考えていると夏世がこちらを不思議そうに見てくる
「……怒らないんですか?」
「え、怒られたいの?もしかして夏世ちゃんってM?」
「ふざけないでください」
冗談だよ。だから睨まないでくれ
「いや、今怒っても状況は解決しない。だったら怒る必要はないでしょ」
「確かにそうですが……」
釈然としない夏世の頭を軽くなでる。驚いた顔をしているが俺は気にしない。
「気にすんなって。あのタイプの奴は俺らの中では誰も見たことないタイプだったんだし誰でも焦るって。それより真っ先に行動したのはいい判断だと思う」
夏世は少しほほを染めて俯いた。
「とりあえず二人を探そう。そう離れてはいないだろうし」
「……ですね」
俺はアイを起動しいつでも戦いに備え、夏世も銃を構えながら進む
しばらくすると前のほうから声が聞こえてきた。
「一応警戒してください」
「ああ」
慎重に声のほうに向かうするとそこには
「里見?」
そこには里見と延珠がいた。
ありがとうございました。
アニメまでには一巻の内容終わらせたいと思います。
感想、アドバイス、誤字修正お待ちしております。