ブラック・ブレット【蒼き閃光】   作:ウィキッド

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※初めての作品です。
読みにくい、文章力皆無、更新遅いという負の三拍子がそろっています。
ご注意ください。
基本原作に沿いますが途中にオリジナル展開、チート、微ハーレム、中二要素が入って来ます、苦手な方はご注意ください。
アンチヘイト、R-15は保険です。


始まり
はじまりの物語


少年はこの世の地獄を目の当たりにしていた。

周りには崩壊した建物、生きるのをあきらめている人、以前までは『ヒト』だったものが見えた。

少年『水木蒼矢』はそれらの光景を見ても止まらずに走り続けた。

 

ウイルス性寄生生物『ガストレア』、奴らは人間を容赦なく狩る、平然と、何事もないように、ただ狩る。

父は家族を守るために奴らに喰われ母を守るために兄は母の近くにいる。

何もできない自分が悔しく、奴らから身を守る場所を探しに行った。そしてあまり被害が出ていない建物を見つけ、急いで家族のもとに向かった。大事な母親と兄、そして新しく生まれてくる妹のためにも…

 

家につくと安心した様子でこちらを見る二人がいた。

 

「母さん!兄さん!ここより安全な場所をみつけたよ!」

 

そう告げると母は悲しそうに、兄は少し怒気を含んだ表情でこちらを見た。

 

「どうしたの?早くいこうよ!」

 

すると兄は静かな声でこう言った。

 

「…今の母さんをどこかに連れて行けると思うのか?」

「…え?」

「今の母さんを歩きまわすことはやつらの餌にするのと同じだと思うのだが?」

 

確かにそうだった。母は現在子供を身ごもり満足に動くことは難しそうだった。

そんなことも気づかなった自分を殴りたかった。

そんな時突然頭に柔らかな感触を感じ、顔をあげると笑顔の母さんが自分の頭を撫でてくれていた。

 

「家族のために頑張ったのでしょう?ありがとう、でも心配させないで?あなたたちは私の大事な宝物なんだから」

 

とても柔らかい声だった。とても温かく感じる声だった。

でもこの幸せは長くは続かなかった。

 

「グルァアアアアア!!」

 

奴らの声だった、いつの間にか家の近くまで来て、今にも母さんに飛びかかろうとしている。

兄は恐怖で動けないみたいだった。

なら自分にしか母さんを守ることが出来ない、そう考えるのと同時に体は動いていた。

母の前に立ち、盾になった。

すぐさま跳ね飛ばされ意識が飛びそうになる、痛い…

しかし奴らの攻撃はやまない、腕が折れ、目を食われ、ついには両足も喰われてしまった。

そこで意識は途切れた。

 

 

 

目を覚ますとそこは蛍光灯がチカチカと光る天井が見えた。

ここはどこだろう?いったいボクはどうなったのだろうか?そんな事を考えているなか横から声が聞こえた。

 

「左目、さらに両足も喰われたのか、君もついてないな。いや生きているのだからついているのか?」

 

手術着の女の人が何か言ってる。

 

「おはよう!水木蒼矢君。最悪の目覚めだろうけどね。突然だけど君はもう少しで死ぬ。」

 

なにを言っているのかよくわからない。

 

「しかし、君には選択する権利がある。」

 

女の人の濁った眼がボクの残った方の眼を覗き込む。

 

「一つは人間であることを選択し生きることをやめること。もう一つは生きることを選択し、人間であることをやめること。だ」

 

もしも。

 

「一つ…質問しても…いいですか?…」

 

もしも、ボクの大切な人たちが生きているなら。

 

「ボクの母や兄、妹は…生きていますか…?」

 

ボクは生きたい、生きてみんなを守りたい。

 

「ああ、もちろん生きているよ。」

 

その返答がきければもう十分だった。

 

「ボクは生きたいです。人間をやめてでも生きたいです!」

 

女の人はにっこりと笑い。こう告げた。

 

「よろしい。君は自分で自分の運命を選択した。ならば私は君の希望にこたえよう。」

 

そう告げられ、ボクは意識がだんだん遠のいていった。

 

「そうそう忘れるところだった。君が襲われたときに助けてくれた人から伝言を預かっているんだった。『あとでお嬢様のところに来るように』だそうだよ?君の知り合いには貴族でもいるのかい?」

 

凛ちゃんのとこのロンさんかなぁ、あとでお礼を言いに行かなきゃなぁ…。

こうして僕は意識を手放した…。

 

 

 

 

そして水木蒼矢の戦いは始まった…。




短くてすいません、誤字脱字は見つけ次第修正します。

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