新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~   作:武御雷参型

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あんまし変えていないです。


第四話~入学前

キラ達はその後、鍵のナンバーに従い各自の部屋へと向かった。

 

「さて、此処が僕達の部屋だね」

 

「そうですわね。それにしても、この部屋は豪華ですわね」

 

キラが先に部屋に入り、それに続く形でラクスも入ってくる。

 

「そうだね。僕は今からこの世界の情報を手に入れないといけないね」

 

「では、わたくしはシャワーを浴びて来ますわね」

 

キラはそう言うと、据え置きされているパソコンに座り、起動させる。ラクスはシャワールームへと入って行った。

 

「白騎士事件。この事件は十年前に第零世代(グラウンド・ゼロ)と呼ばれた最初のISである白騎士が起こした……いや、白騎士を含むISやそのコアを研究・開発した当時、若干十四歳だった篠ノ之束博士が起こした事件だろう。 でも、彼女はどうしてこんな強硬な形で発表したのだろうか? 戦争がしたいからと言う気持ちで開発したはずじゃないのに………」

 

キラはパソコンの前でISが出来た事について考えていた。

 

「キラ、シャワーをお使いになりませんか?」

 

「うん、そうだね。なら行って来るよ」

 

ラクスがシャワールームから出てキラに言う。キラは返事をしてシャワールームに入っていくのであった。

 

 

 

一方、アスラン&カガリはと言うと……

 

「この部屋だな。おい、アスラン、見てみろ‼‼ オーブとは違う、ふかふかのベットだぞ‼」

 

「カガリ、あんまり暴れるな。此処は俺達しかいないからってはしたないぞ?」

 

「ウッ⁉ す、済まない。つい羽目を外してしまった……」

 

カガリは相変わらず子供のようにはしゃぎ始めるが、アスランはそんなカガリをみて苦笑いをしつつも注意をし、カガリはシュンと落ち込み、アスランに謝る。

 

「ハァ〜。カガリ、そんなに落ち込むな」

 

「あ、アスラン……」

 

アスランはカガリに近付くと抱きしめる。

一方のカガリは、顔をリンゴの様に真っ赤にさせていた。

 

 

 

一方、シン&ルナマリアはというと。

 

「キラさん達はともかくとして、カガリさんは何をしてんやら……」

 

「まぁそう言うなって。代表も神経を擦り減らしていたんだろう。まぁ、今はシャワーでも入るか」

 

ルナマリアとシンの部屋は横の部屋がカガリの部屋である為、今までの此処とは殆ど筒抜けであった。そんな事で、ルナマリアはカガリとアスラン達の部屋から微かに聞える音に対して、頭を抱え始める。しかし、シンはカガリの苦労を知っている為、そんなルナマリアに対して苦笑いをしながらシャワールームに入っていく。その後、ルナマリアもシンの後に入り、二人は仲良く一緒のベットに寝るのであった。

 

 

 

 

 

 

翌日、キラ達はIS学園から出て買い物へと行っていた。

 

「キラ、今日はどちらへ向かいますの?」

 

「うん、まず足を持たないと行けないから、僕とアスランはカーショップに行くよ。シンはどうするの?」

 

ラクスがキラに尋ね、キラはラクスの質問に答えた後、シンの方を見ながら尋ねた。

 

「そうですね。俺はバイクを買いに行きます」

 

キラの質問にシンはそう答えた。

 

「なら私はアスラン達と一緒だな」

 

カガリはアスランの片手を抱きながら言った。

 

「なら私はシンと」

 

ルナマリアもそう言うと、シンの片手を抱きしめた。

 

「ならまた此処で集合って事で」

 

キラがそう言うと、シンとルナマリアはバイクを買いに行き、キラ達四人はカーショップへと向かって行った。

 

 

 

キラ、ラクス、アスラン、カガリ達四人は、全メーカーを取り扱っているカーショップに来ていた。

 

「アスラン、僕はこの新型スポーツカーにしようかと思うんだけど」

 

キラは最近出たばかりのスマートなスポーツカーを購入しようかと迷いアスランに相談をした。

 

「そうだな、キラはそれで良いんじゃないか? なら、俺も違う車種でスポーツカーにしようかな?」

 

アスランはキラと違い、少し角張りのあるスポーツカーを購入することにし、キラも先程のスポーツカーを購入する事にした。

 

その後、二手に分かれて買い物に行く事になった。

 

「キラ、今から何処に向かいますか? まだ皆さんと合流するには時間がありますし、何処か大きなデパートで買い物をしませんか? 生活に必要な物品も買わなくてはいけないのですし」

 

キラの購入したばかりの車に乗り、ラクスはキラにそう提案を出す。

 

「うん、そうだね。ならあそこのデパートに行こうか?」

 

キラも、そう答えるとアクセルを踏み込み大型デパートに向かって行き、キラ達はそのデパート内で色々なものを購入していく。キラはコーヒーの豆や色々と購入し、ラクスはアクセサリーや服、その他色々と購入していく。そして、あらかた店を見て周り終り、丁度集合時間に近くになった為、デパートから出て集合場所へと向かった。

 

 

一方のアスランとカガリ達二人も購入したばかりの車で本屋に来ていた。そこでは、アスランは世界の歴史が書いてある本を購入し、その後も、パソコン関連の物を購入していく。カガリは、料理の本を購入していく。そして、カガリが一冊の本を見つける。

 

「あ、アスラン。これって、ISの事が沢山載っているぞ」

 

カガリはアスランにその本を見せる。

 

「うん? ………そうだな、これを買うか」

 

アスランはそう言うと、レジへとその本を持って行く。カガリは一人で本屋の中を歩いて行く。すると、前から来たガラの悪い男三人の内、一人と肩がぶつかってしまう。

 

「チッ、いってぇな、おい‼」

 

ガラの悪い男がカガリの方を見て言った。

 

「済まない、少し余所見していた」

 

カガリも自分が悪いのを判った上で、男に謝る。しかし……

 

「そんなんなら、お前の身体で詫びろよ」

 

男はカガリの手を引っ張り連れて行こうとした。

 

「や、止めろ⁉ 痛いではないか‼」

 

カガリは男の手を振り切ろうとしたが、カガリも一人の女性である。男の手を振り払う事が出来なかった。

 

「うるせぇ‼ とっとと付いてk「俺の女に触らないでくれるかな?」グベラァッ⁉」

 

男達がカガリを強く引っ張って行こうとした瞬間、横から別の男性の声がした瞬間、男は殴られ吹き飛ばされる。

 

「な、何なんだよ⁉ てめぇは‼」

 

殴られていない男がその男性に尋ねた。

 

「だから、そいつは俺の女だ。とっとと消えろ」

 

男性はそう言うと、カガリを引っ張って行く。

 

「待てよ‼ そいつは俺とぶつかって謝る代わりに身体で支払う為に必要なんだよ。勝手に連れて行かれると困るんだよ」

 

吹き飛ばされた俺はむくりと起き上がり、男性にそう言った。

 

「カガリ、済まないがこいつを持っていてくれ」

 

「あ、アスラン⁉」

 

カガリに荷物を渡したアスランは男達を睨み付ける。その瞬間、男達は泡を吹いて倒れる。周りに居る人には判らなかったが、アスランはその男達のみに最大の殺気を出したからで、結果は男達は失神し、周りにいる人達にはなんにも被害が無く終わる。

 

「あ、アスラン。済まない」

 

カガリはシュンとなりながら謝った。

 

「大丈夫だ。カガリが無事ならばね」

 

アスランはニコッと笑うと、カガリは顔を真っ赤にした。

その後、アスラン達も集合時間に近づいたので集合場所へと向かった。

 

因みに余談ではあるが、非公認でアスランのファンクラブが発足するのであった。

 

 

 

 

一方のシンとルナマリア達はバイクショップでC.Eで愛用していたバイクと同じバイクを購入した。ルナマリアもラクスと同様に好きな様にしていた。

 

「ルナ、これからどうしようか?」

 

シンはルナマリアにそう尋ねた。

 

「なら買い物でもする? 服とか買いたいし」

 

ルナマリアはシンの質問にそう答えた。

 

「ならあそこだな」

 

シンはそう言うと、ルナマリアの手を取り、デパートの中に入って行く。そこは、キラ達と同じデパートであったが、そんなことはお構い無しに、シン達二人は色々と購入し、遊んだ。

 

その後、シン達も集合時間に近づいた為、集合場所に向かった。

 

 

その後は、キラ達は自室でIS学園の教材やら何やらを読み漁り、自分達の機体の整備などをして、一週間を過ごした。

そして、明日は入学の日となった。 キラ達はシン、ルナマリアの部屋に集まり今後のことについてを話をしていた。

 

「今後の事だけど、織斑先生の弟さんで織斑一夏を護衛する事になっている。これは知っているよね?」

 

キラの言葉にアスラン達は頷く。

 

「それで、一応僕達は同じクラスになる。そこで僕とアスラン、シンとで織斑一夏と接触する。その後からラクス達が来て。それからが護衛の開始となる」

 

キラはそう言うとデパートの電化製品売り場で購入したノートパソコンを使い、一夏の情報を出していく。その中に、一度誘拐されている事が載っていたのであった。

 

「キラ、もしかして織斑教諭は織斑一夏を誘拐した“組織”が、また誘拐すると思っているのか?」

 

「そうかも知れない。いや、確実にあり得るよ。織斑一夏を誘拐する事によって織斑先生の精神的に参らせ、殺害、あるいはそこから………」

 

アスランはキラに質問をする。一方のキラには最悪なケースが浮かんでいた。

 

「アスラン。僕達は軍属だったと言う事から織斑先生から銃の携帯を許可されてたよね?」

 

「ああ。そうだ。ただし、銃弾は強化ゴム弾のみの使用が許可されている」

 

キラの質問にアスランはそう答える。

 

「うん、それでも僕達には関係の無い話だけどね。なら、これで一応明日のことについてはこれぐらいかな? 何か質問はある?」

 

キラはそう言うとアスラン達を見る。しかし、アスラン達は何も無い様子で、首を横に振っている。

 

「明日は入学式だよ。新しい生活になれないこともあるかも知れないけど、頑張っていこう‼‼」

 

「「「「「「お~っ‼‼」」」」」」

 

キラたち六人の声が、部屋中に響き渡ったのであった。

機体設定について(セカンドシフト機体)

  • 設定通り
  • 劇場版基準
  • そもそも、劇場版を見てないからわからない
  • いっそのこと、新規で作ろう

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