新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~   作:武御雷参型

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すみませんでした‼ 更新の仕方にミスがありました。


第三話~試験

IS学園の地下に極秘にされている施設がある。その施設の名は“IS学園機密格納庫”

その施設内部は、旧大日本帝国海軍が最後の戦艦として建造した戦艦“大和型超弩級戦艦”が十隻並んでも入れるスペースが確保されていた。そして、この施設の存在を知っているのは、指揮権を持った千冬にサポートの真耶。そして、学園長である柏木五十六(かしわぎ いそろく)と他数名の教師と一部の生徒のみである。

そして、施設の一角にはISを研究、開発する為の設備が整ってる整備室がある。その中には千冬と真耶の二人がキラ達の持っていた物を解析結果が映し出されたモニターを見つめていた。

 

「な、何なんですか⁉ このスペックの数々は⁉」

 

「もはや、世界を敵に回しても余裕で勝てるぐらいだな………」

 

モニターを見ながら、真耶は驚きの声を上げ、千冬も後ろからモニターを見ながら呟く。

 

「しかし、この情報をIS委員会に渡すんですか?」

 

真耶は椅子を回転させ、千冬の方を見て尋ねた。

 

「ああ、向こうもこれと同じでは無いにしても、MSIS(モビルスーツ・インフィニット・ストラトス)という名の付く機体をロールアウトしようとしているらしいがな」

 

千冬も真耶の質問に答え、IS委員会の動きについてを言った。

 

「まぁ、何をしても明日になれば判る筈ですから、まぁ気長に待ちましょう」

 

千冬はそう言うと、地下施設から出て行った。

 

「この世界はこれからどう進んで仕舞うんですかね?」

 

真耶は誰もいない施設でそう呟いた。それを聞いているのは誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

IS委員会の委員長室では二人の男性がいた。そして、一人の男性がデスクに座っている男性に数枚の紙を手渡す。

 

「委員長、これがIS学園から届いた情報です」

 

「ありがとう………ッ⁉ これは本当かね?」

 

手渡された紙を見た男性は前にいる男性に尋ねた。

 

「はい。しかし、驚きました。まさかまた出会ってしまうとは思いませんでした」

 

男性はそう言った。

 

「そうだな。永遠の歌姫に獅子の姫、そして、スーパーコーディネーター、その幼なじみ、そしてその部下。何かの縁なのかな? ラウ(・・)

 

「どうですかね。しかし、私も何時でも動けるようにしておきます。ギル(・・)……いや、委員長(・・・)

 

そう言うと、ラウという男性は部屋から出て行った。

 

「今度は同じ過ちは犯さないよ。キラ・ヤマト君」

 

ギルバートはそう呟いた。

 

 

 

 

翌日、キラ達は千冬と真耶に連れられてある場所へと向かっていた。

 

「えーと、織斑先生。僕達は今から何処に向かうのでしょうか?」

 

キラが千冬に尋ねた。

 

「説明をしていなかったな。今からお前達にはアリーナでISを起動してもらう」

 

千冬はキラ達にそう説明した。

 

「えっ? でも、ラクス様や代hy…カガリさんはともかく、俺達はISというのは起動が出来ない筈では?」

 

シンは千冬の説明に疑問を抱いたので尋ねた。

 

「いや、昨日山田先生と一緒にお前達の持っていたアクセサリー類を調べた結果、ISである事が判明した。だから一応起動テストをしてもらう」

 

千冬はシンの質問に答えた。

 

「はい、着きました。此処がIS学園が誇る第一アリーナです」

 

麻耶はそう言うと、バネルを弄りあるボタンを押した。すると、何も映っていないモニターに第一アリーナの全貌が映った。

 

「こ、これは……」

 

「凄いですわ」

 

カガリとラクスは開いた口が閉じずに呟いた。

キラ達は只茫然としていた。

 

「さて、移動するぞ」

 

織斑先生はそう言うと部屋を出て行き、キラ達六人も織斑先生の後を付いて行った。

 

「さて、ではISの起動テストを行う」

 

第一アリーナのカタパルトデッキには千冬とキラ、アスラン、シン、カガリ、ラクス、ルナマリアがいた。真耶は管制室で管制を担当するため、此処にはいない。

 

「では、キラ・ヤマトからだ」

 

千冬はそう言うとアタッシュケースを取り出し蓋を開けた。そこには八枚の羽がついたネックレスがあった。

それをキラは持ち上げる。すると、頭に自分の愛機の情報が流れて来る。

 

「これは正しくストライク・フリーダムだね」

 

キラがそう呟くとキラの身体が光りに包まれた。そして、光りが消えるとそこにはキラの愛機である『ZGMF-X20Aα ストライク・フリーダム』が展開された。

 

『全身装甲なんて⁉』

 

麻耶は管制室からそう叫んだ。

 

「………では、ヤマト。カタパルトに移動、その後山田先生からの指示に従え」

 

「判りました」

 

千冬の言葉にキラは従い、カタパルトまで歩いて行く。

 

『そんな⁉ 初めてISに触ったのにこんなに上手く操縦は出来ませんよ‼』

 

麻耶はまた管制室から叫んでしまう。

 

「一々叫ばないで下さい、山田先生。しかし、山田先生の言う通りかも知れません。しかし、他の者も出来るという訳でもあります」

 

千冬は真耶に注意するも、千冬自身も真耶の言葉に同感し、アスラン、シン、ルナマリア、カガリも出来るという見解をした。

 

「山田先生、カタパルトに接続完了しました」

 

キラは千冬と真耶が話している間にカタパルトにストライク・フリーダムを接続完了していた。

 

『あっ、すみません。では、システムオールグリーン。機体の射出をキラ・ヤマト君に譲渡します』

 

麻耶は管制室でコンソールを叩きながらキラに伝えた。

 

「キラ・ヤマト、フリーダム行きます‼」

 

キラの掛け声の下、ストライク・フリーダムはカタパルトから射出された。

キラはストライクフリーダムを発進させた後、バレルロール上昇を行い、VPS(ヴァリアブル・フェイズ・シフト)を起動する。それによりストライク・フリーダムは青、白、黒のトリコロールカラーになった。

 

「凄い………」

 

織斑先生はキラの操縦の高さに驚いていた。

 

 

『では、ヤマト君。今からターゲットを出しますのでそれを殲滅して下さい』

 

山田先生はそう言うと、アリーナ内、一杯にターゲットが出された。

 

キラは直ぐにドラグーン、ビームライフル、連装レール砲、カリドゥス、バラエーナを展開するや否や一斉射撃をした。そして、爆煙が晴れると、そこは凸凹になったアリーナだけしか残っておらず、これを見た真耶と千冬にはただ呆然するほか無かった。

 

「えーと、山田先生。僕は戻っても良いんでしょうか?」

 

キラは通信で麻耶に尋ねた。

 

『あっ、はい。お疲れ様でした』

 

麻耶はなんとか気を取り戻し、キラに労いの言葉を掛け、キラはそれを聞くと、カタパルトまで飛んで戻って行く。

 

 

「お疲れ、キラ」

 

アスランはキラに近付き言う。

 

「ううん、特に疲れて無いよ。次は誰が行くの?」

 

キラがアスラン、シン、ルナマリア、カガリを見ながら言う。

 

「なら、私が行こう」

 

カガリが手を挙げた。

 

「では、アスハ。ISを展開しヤマトと同様にしろ」

 

千冬はカガリに指示を出し、カガリも従いISを展開される。

カガリはカタパルトまで歩いて行く。その際、麻耶はまた叫んだがそれはスルーしておく。

 

『アスハさん、カタパルト接続、システムオールグリーン。機体の射出をアスハさんに譲渡します』

 

「カガリ・ユラ・アスハだ! アカツキ出るぞ‼」

 

カガリはそう言うと、機体はカタパルトから射出された。

 

『ではアスハさんもヤマト君同様にターゲットを展開しますので、それの殲滅をしてください』

 

真耶はそう言うと、アリーナ内一杯にターゲットが展開された。

 

「行くぞ!」

 

カガリはそう言うと、ビームライフルとレール砲でターゲット達を撃って行く。その後、標準から何故か、シラヌイやオオワシ、フルアーマータイプであるハヤブサまでもがあったので、オオワシタイプに換装し、装備されている高エネルギー収束ビーム砲でターゲット達を撃破して行き、また、カガリは換装しシラヌイ改を装備する。試作に装備された誘導機動兵装ウィングを十機を展開し、一斉に射撃を行うもまだターゲットの数が減らないので最後の武装であるハヤブサを展開した。そして、装備している独立機動兵装ウィング十二機と肩から伸びる高エネルギー収束火線プラズマ砲で一斉射撃をした。これによりターゲット達は殲滅されアリーナは凸凹になったのであった。

カガリもその後、真耶の指示でカタパルトに戻って行った。

 

「戻ったぞ」

 

「お疲れ。カガリ」

 

アスランがカガリに労いの言葉を掛ける。

 

「いや、全く持って疲れてはいないぞ。さて、次はだれが行くのだ?」

 

「なら、俺が行こう」

 

カガリの言葉にアスランが乗り出し、機体を展開する。

 

『ザラ君。いつでも行けますので』

 

「了解した。では、アスラン・ザラ。インフィニットジャスティス出る!」

 

アスランの掛け声で、カタパルトからアスランが射出される。

 

『では、ザラ君も先ほどと同様にターゲットを出しますね』

 

麻耶の言葉通り、ターゲットが展開される。

 

「一気に決める‼」

 

アスランはそういうと、ビームサーベルを展開しターゲットを縦横無尽に斬り付けていく。時にはバックパックであるファトゥムも使い確実にターゲットの数を減らしていくのであった。そして、アスランは徐にビームライフルを展開しターゲットを誘い込む形で撃っていく。そして、ターゲットがある程度固まったところを、アスランはビームサーベルを連結されハルバート状にしてターゲットの群に突っ込み、ハルバートを振り、脚部に装備されているビームブレイドを使ってターゲットを減らす。そして、少し離れた場所のターゲットにはビームブーメランを投げ付け、ターゲットを破壊するのであった。

 

『状況終了です。戻って来てください。ザラ君』

 

「了解した」

 

麻耶の言葉にアスランは素直に従い、カタパルトに戻って行くのであった。

 

「お疲れさまでした。アスラン」

 

「いや。疲れていないのだが?」

 

「「ですよねぇー」」

 

シンが労いの言葉を掛けるも、アスランは否定する。すると、判っていましたとばかりにシンとルナマリアはハモりながら同意をした。

 

「さて、シンかルナマリアの番だが、どうするんだ?」

 

「ルナ。俺が先に行くぞ?」

 

「行ってらっしゃい」

 

シンはルナマリアの言葉を背に、機体を展開する。

 

『いつでも行けますよ。アスカ君』

 

「判りました。シン・アスカ。デスティニー行きます‼」

 

シンの掛け声と共に機体を発進させる。

 

『では、説明も同じなのでターゲットを破壊して下さい』

 

麻耶の言葉の後にターゲットが展開される。

 

「行くぞ‼」

 

シンはそう言うと、機体を一気に加速させアロンダイトでターゲットを真っ二つにしていく。そして、時にはビーム砲やビームライフル、レール砲、ビームブーメランを使ってターゲットを破壊していくのであった。そして、一機だけ残ったターゲットにはパルマフィオキーナを使って破壊をしたのであった。

 

『アスカ君も戻ってください』

 

「判りました」

 

シンは真耶の言葉通りにカタパルトに戻って行く。

 

「さて、シンの後は私ね」

 

シンが帰って来ると同時に機体を展開させ、カタパルトに向かう。

 

『ホークさんもいつでも行けますよ』

 

「了解。ルナマリア・ホーク。インパルス出るわよ‼」

 

ルナマリアの掛け声と共に機体が発進する。

 

『では、同様にターゲットを破壊してください』

 

「行くわよ‼」

 

ルナマリアはターゲットに標準装備されているビームライフルで破壊をしていく。そして、ブラストに換装しケロべロスを使いターゲットを粗方、破壊していく。そして、フォースに換装すると、ビームサーベルを使ってターゲットを破壊する。時にはレールガンを使ってターゲットを破壊する事を忘れなかった。まだまだ残っているターゲットをみて、ルナマリアは、ソードに換装する。そして、エクスカリバーを二振り展開し連結させて縦横無尽に斬り付けていくのであった。また、フォース同様にビームブーメランも使うことは忘れていなかった。そして、最後の締めとばかりに、デスティニーに換装して、テレスコピックを連射してはターゲットを破壊するのであった。

 

そして、ターゲットが破壊されると同時に真耶の言葉が掛けられる。

 

『お疲れさまでした。カタパルトに戻ってください』

 

「判りました」

 

麻耶の言葉通りにルナマリアもカタパルトに戻って行くのであった。

 

 

 

 

 

「さて、テストは終わった。次に評価だが、全員にはこのIS学園に入学してもらう」

 

千冬はキラ達に言った。

 

「待って下さい。俺達はそんなの拒否しますよ」

 

シンは千冬に噛み付く。

 

「まぁシン、落ち着いて。今は織斑先生の話しを聞こうよ」

 

ザフト軍の最高司令官であるキラにそう言われるとシンも黙った。

 

「済まないな、ヤマト。さて、本題だが、実は私の弟もこのIS学園に入学することになった。そこでお前達に護衛を頼みたいんだ」

 

千冬は何時もの教師の顔から姉の顔になりキラ達に頼んだ。

 

「まぁ、それならしかたがないですげど」

 

シンも仕方がなく千冬の頼みを飲んだ。

 

「済まないな、さて明日から一週間は自由だが、その前にこれを渡しておく」

 

千冬はそう言うと、キラ達にカード類を渡した。

 

「これは?」

 

キラは疑問に思いながら聞いた。

 

「それは国際運転免許証だ。それと、銀行のカード類も入っている」

 

織斑先生はそう説明した。

 

「車なりバイクなり自由に買うが良いだろ、さてこれが参考書類だ。読んでおけよ」

 

千冬はそう言うと、ナンバーの書いた鍵を渡した後部屋から出て行った。それと入れ替えに真耶が入ってくる。

 

「皆さんがもっている鍵は部屋の鍵です。無くさないようにして下さいね」

 

その後は注意事項などを説明してもらいその日は終わったのであった。

機体設定について(セカンドシフト機体)

  • 設定通り
  • 劇場版基準
  • そもそも、劇場版を見てないからわからない
  • いっそのこと、新規で作ろう

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