新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~ 作:武御雷参型
タイトルにもある様に、本編には全く関係がござません。また、キャラ崩壊がありますので、面白く読んで頂けたら幸いです。
では、長々と話をしていたら読者の皆様に飽きられてしまうので、これにて一旦、退散します。
後書きでお会いしましょう‼
キラ達がIS学園に入学して暫くした頃であった。キラ達は学園の内部を詳しく知らない事に気付いたのである。
「そう言えば、僕達ってこの学園の事を何も知らないから、今日、学園内を運動を兼ねて歩かない?」
「そう言えば、そうですわね。わたくし達はISを乗るとき以外はあまり動きませんものね」
キラの言葉にラクスが頷く。
「そう言えば、俺も最近になって運動不足だなって感じさせられますよ」
「シンの場合は、いつも運動不足だもんね」
「なんだと‼」
ルナマリアの言葉にシンは拳を振り上げる素振りを見せる。
「笑っているが、アスランもだぞ?」
「え?」
カガリはシンとルナマリアのじゃれ合いを見て笑っているアスランにも同じことを言い、アスランは驚きを隠せずにいた。
「最近、アスランは何かにつけて疲れたと言ってすぐにベッドに入ってしまうからな」
「シンもそうなんです‼ カガリ様」
「ルナマリアもそう感じられるのか……ん? ラクスの場合はどうなんだ?」
「…………さぁ、どうでしょうか?」
カガリの質問にラクスは少しの間を開けた後、フフフと笑って誤魔化した。だが、絡子の誤魔化しは誤魔化しになっていなかった。
「………やっぱり、私の弟だな」
「スーパーコーディネイターは違いますね~」
カガリは胸を張って誇らしげにしており、ルナマリアに至ってはキラに対して揶揄し始めた。
「ちょ⁉ ラクス‼」
「あらあら」
「誤魔化しになっていないからね⁉」
なんだかんだあって時間が過ぎるが、本来の目的は学園内の散策である。
「さて、そろそろ行こうか」
「そうだな」
「そう言えば、一夏たちは誘わなくていいんですか?」
「「「「「「………………」」」」」」
『いっか』
満場一致で一夏たちを誘わない事にしたキラ達。キラ達の脳内には、一夏の隣を争ってバトり始める箒達の姿が容易に想像できた為、宥めるのがめんd……じゃなくてしんどい為、誘う事をしなかったのである。
キラ達は一日を掛けて学園内を散策しており、最後に選んだのは格納庫であった。だが、普通の格納庫ではない。アリーナの地下に設置されている格納庫の中でも使われてない格納庫が存在していた。
元々は誰もが使用していた格納庫であったが、いつしか内部から誰もいないのも係わらず、音がしている為、生徒がいつしか使わなくなったのである。
因みに、学園七不思議のひとつでもある。
「ここって使える装備だらけなのに、なんで使われないんですかね?」
「えっとですね………」
シンの言葉にラクスがいつの間にか手にしていた手帳で調べ始める。
「ラ、ラクス? その手帳って………いつ出したの?」
「キラ?」
「は、はい‼」
「気にしてはいけませんよ? 良いですわ………ネ?」
「は、はいぃぃぃぃぃ‼」
『怖すぎる』
暗闇の中で笑うラクスの表情は恐怖を覚えるほどであった。この時、キラ達は絶対にラクスを怒らしてはいけないと感じるのであった。
「さて、話の本題に入りましょうか………ここはですね、なんでも誰もいない筈なのに音がする為、生徒達が不気味に感じて使われなくなった様ですわね」
「ラクスはどこでそんな情報を?」
「……………」(ニッコリ)
「あっはい」
その頃、新聞部では部長である黛薫子がデスクの上で俯せになって真っ白くなっていた。
「ラクスさん、マジで怖ぇぇぇ………ハマーン並みのオーラを纏って迫って来るとか………マジで恐怖なんですけど………そもそも、ハマーン・カーンと出会った事ないけど…………でも、ラクスさん、マジパネェ‼」
悲報、新聞部部長、黛薫子…………暗闇の中でラクスに襲われる⁉
後に、この新聞を書いたとされる生徒は………………後日、使われない教室にて簀巻きにされて発見されたとか……………
「作者さん?」
すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼
「ラ、ラクス? 誰に話し掛けてるの?」
「あら、キラ達は気にしなくてもよいのですよ? オホホホホホホホ」
『アッハイ』
このくだりはいつまでするのだろうか………さて、気を取り直してキラ達一行は誰も使われなくなった格納庫内を散策し始めた。
「そう言えば、音がするって言ってたけど………何も音がしないね」
「あら、可笑しいですわね…………キラ、お願いがあるのですが?」
「なに、ラクス?」
「ここら一帯を火の海にしてもらえませんか?」
「「何言ってるの⁉ そんなことしたら…………え?」」
キラとは別の人物の声がして、辺りを見回すと。そこには柱の後ろから飛び出したであろう人物が立っていた………否、人物なのだろうか?
「君は?」
「…………ぴ」
『ぴ?』
「ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
キラ達に姿を見られた生物は叫び声と共に柱に隠れた。だが、諺で“頭隠して、尻隠さず”があるが、それを体現していた。
『………………』
その姿にキラ達はツッコミを入れた方が良いのか迷うのだが、意を決してツッコミを入れることにした。
「尻尾………見えてるよ?」
「ぴ⁉」
キラの言葉で尻尾まで柱に隠れた。だが、すぐにその生物は顔だけを柱から出してキラ達を見つめ始めた。
「君の名は?」
「ぼ、僕の名はツチノコです」
『………………よし、捕まえよう‼ そして高値で売ろう‼』
「ぴぃぃぃぃぃ⁉」
キラ達はどこから出したのか解らない虫取り網を手に持ち、ツチノコを捕獲しようと走り出した。恐怖を感じたツチノコは急いでその場を離れ、隠れようとした、だが、残念な事に自分が塒としている住処は真逆の方向にあった為、走り出した先にはコンクリートの壁に憚れてしまうのであった。
『さぁ、僕たちに捕まって世間に姿を現すのだ』
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
「騒がしいぞ、お前たち‼ 何をしている‼」
すると、そこに現れたのはIS学園で今日をしている織斑千冬であった。
「織斑先生‼ ツチノコです‼」
「何⁉ って、お前か」
「千冬ぅぅぅぅぅぅぅぅ‼」
ツチノコは救世主を見つけたが如く、千冬に駆け寄った。
「なんだ、お前。見つかったのか」
「うん……怖かった」
「よしよし、もう大丈夫だぞ」
『………………』
「お、お前たち」
『はい‼』
今までに見た事が無い千冬の姿にキラ達は唖然としていたが、千冬に呼ばれて姿勢を正した。
「………この事は絶対に誰にも話すんじゃないぞ?」
『は、はい‼』
キラ達は千冬の姿を誰にも話すんじゃないと言われている様に感じたが、千冬からすればIS学園にツチノコがいると知れば、世界の機関が乗り込んでくる恐れがある為、キラ達に口封じをしただけであった。
「さ、お前は大人しく帰るんだ」
「千冬…………」
「なんだ?」
「………また、来てくれる?」
「ああ、いつでも遊びに行ってやるからな」
千冬はそう言って優しげな表情をしてツチノコの頭を撫でる。ツチノコは気持ちよさそうな表情をした後、何度も振り返っては進み、振り返っては進みの繰り返しで漸く住処の穴へと入って行ったのであった。
「織斑先生でもあんな表情をするんですね?」
「なッ⁉」
こうして、キラ達の一日が過ぎて行くのであった。
「ツチノコだよ‼」
誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたらどしどし送って下さい‼
最近、面白いと感じるアニメが無いんですよね~、皆さんがおすすめするアニメって何ですかね?
因みに、来るであろう質問でツチノコの題材はけもフレですか? と聞かれそうなので先にお答えします。そうです。
ではいつになるかわからない本編の更新時にお会いしましょう‼
機体設定について(セカンドシフト機体)
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設定通り
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劇場版基準
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そもそも、劇場版を見てないからわからない
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いっそのこと、新規で作ろう