新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~   作:武御雷参型

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更新が遅れてしまい誠に申し訳ありません。
既に三ヶ月も経ってたんですね………時の流れは早い物ですな………(遠い目

では、最新話、どうぞ‼


第二十二話~襲撃後の説明

国際IS学園の地下にあるLevel4以上の権限を持つ者でしか入れない隠された空間には二人の人影があった。

 

「どうだ、真耶。何かわかった事はあるか?」

 

「はい………今回の襲撃して来た機体ですが、ISコアが使われていません。ISコアが無い代わりに小型のバッテリーが使われています」

 

「どう言う事だ? では、なにか? 今回の襲撃者の機体はISでは無い…とでも言うつもりか?」

 

「そう答える他無いです。それに機体の内部構造を見た限りでは、どの国家に配属されているISとは全く違った構造をしていまして、ISよりも遥かに高性能だと言う事が判ります」

 

キラ達によって一部を残して破壊された無人機を前に千冬と真耶が、内部構造を調べていた。

 

「それと、今回のもう一機の機体の部品を調べたのですが…………」

 

真耶はそう言うと千冬に画面をを見せる。

 

「なんだ、このデタラメな性能は‼ 待て………この構造、どこかで見た事があるぞ…………」

 

「はい、私も気になって調べたのですが、ヤマト君達の機体と同様の構造をしていました………どうしますか?」

 

真耶の質問に千冬は唸る。そして、答えを導き出した。

 

「ヤマト達をここに連れて来させろ」

 

「判りました」

 

千冬の指示で真耶は、キラ達を呼びに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラ達は自室で先の侵入者とレイの事で話をしていた。

 

「キラ、まさかと思うがあの機体……………」

 

「性能的にはストライクと同等、もしくはそれ以上の性能を持っている可能性が高いね」

 

「それって…………」

 

「連合にいた人間がこの世界に来ていると言う事だ」

 

「でも、誰がこの世界に来ているんですかね。それが問題ですよね?」

 

「ああ、確かに。だが、現状判っている事は、この学園であの機体が来た時に対処できるのは、俺達だけだと言う事だ」

 

キラ達の機体は、元々MSの物がISに変わっただけであり、動力源等には変更が無かった。ましてや、武装の威力はMSの時よりも性能はそのままでも、威力が半減していた。

しかし、キラ達がいた世界とは異なり、ISを一瞬で破壊する事が可能な威力を持っている事には変わりが無かった。

 

「もし、僕達の機体を奪取する者達がいるかも知れないから、自分達の機体は、自分達で管理する事だね。それに、この世界での僕達の機体の動力源は喉から手が出る程の代物。それなりの責任が付いて回る。気を引き締めて行かないとだね」

 

「ああ、整備なんかも俺達がしないといけなくなるが、ルナマリア、シンは整備に関しては大丈夫か?」

 

「「…………」」

 

アスランの質問にシンとルナマリアは答える事が出来なかった。それもその筈である。自分達の機体は全て、整備士たちに任せっきりになっていた為、OS等の設定を触る事が出来ても機体の整備までは、管轄外だった為、知識が無いに等しかった。

 

「まぁ、そこらへんは僕やアスランがするから今後、覚えて行く感じで良いと思うけどね」

 

「まぁ、そうだな」

 

「ですが、これからもここに襲撃が起きないと言う確証がありませんわ。そこはどうするつもりですか?」

 

「僕達は既に覚悟は出来てるよ。なるべく不殺をするつもりだけど、それが出来ないと判断した時は、躊躇わずに引き金を引くつもりだよ」

 

「そうだな。それだけの覚悟を持ってないと、あの戦争では生き残れなかったからな………」

 

キラ達はメサイア攻防戦や第二次ヤキン・ドゥーエ等の戦争の時の事を思いだしていた。

すると、扉をノックする音がしたため、会話は中断しキラ達は、護身用で身に着けている銃を片手に扉の近くまで向かった。そして、軍事で利用されている手話で誰が出るか話し合い、代表としてキラが対応する事になった。

 

「誰ですか?」

 

『あっ、ヤマト君ですか? 山田真耶です。少しお話があるので扉を開けてもらっても良いですか?』

 

扉をノックしたのはキラ達のクラスの副担任である山田真耶であった。

 

「判りました」

 

キラが返事をすると、直ぐに手話でいつでも銃が採り出せれる様に指示を出す。そして、扉を開けると真耶を部屋へと招き入れた。

 

「ザラ君やアスカ君、アスハさん、クラインさん、ホークさんもいたんですね。良かった」

 

真耶はキラの他にアスランやシン、ルナマリア、カガリ、ラクスのいつものメンツがいる事に安堵していた。

 

「話ってなんですか?」

 

「あっ、忘れるところだった。織斑先生が皆さんをお呼びになっていますので、私の後についてきてほしいのです」

 

「それに対する質問をしても?」

 

アスランの言葉に真耶は話すべきかどうか迷ったが、キラ達の目が疑いの眼差しをしていた為、正直に話す事にした。

 

「今回の襲撃機の機体の一部を鹵獲し、解析した結果………皆さんの機体の一部と同じものが使われている事が判明した為、それについての話をしたいのです」

 

「判りました。そう言う事であれば、僕達にも協力をしないといけませんね」

 

キラの言葉でアスラン達も協力する事を伝えた。

 

「ありがとうございます。では、付いて来て下さい」

 

真耶を先頭にキラ達がついて行く。そして、生きついた先は、IS学園の地下であった。

 

「織斑先生。ヤマト君達を連れて来ました」

 

「ご苦労。では、ヤマト達。お前たちにこの機体の事を聞きたい」

 

千冬はそう言うと、モニターに解析結果を簡潔に纏めた資料を表示させる。

表示された資料には、機体の内部構造が纏められていた。

 

「では、説明を行います。最初にアリーナのシールドを撃ち抜いたこの機体。この機体は、GAT-01A2R スローターダガーと言います。この機体は、ダガーLの上位互換機に当たります。ですが、この機体はある組織の部隊のみに配属されていました」

 

「その組織の名は?」

 

「…………反コーディネイター秘密結社“ロゴス”」

 

「俺達、ザフトは“死の商人”と呼んでいました」

 

「死の商人………どう言う事でしょうか?」

 

真耶がそう言うと、モニターにキラがストライク・フリーダムの待機状態である剣十字型のネックレスと接続した。

すると、モニターに映像が流れだす。それは以前に流した映像から先に進んだものであった。

 

「オーブは一度、破壊してしまいましたがカガリの奮闘により、復興を成しえました」

 

「私は当時のプラント最高評議会議長と秘密裏に会議を行う為に、アスランを伴ってプラントに渡りました」

 

カガリが説明をすると、映像が動き出す。

それは、カガリとアスランがギルバート・デュランダルと会談をしている最中であった。そして、デュランダルの計らいで、プラント内の軍事工場を見学する事となった。

 

「この時、一つの事件が起きました」

 

アスランがそう言うと場面が切り替わる。

軍事工場の一つが爆発した。そこから、三機の機体が現れた。

 

「この三機の機体は、キラが乗っていたストライクとザフトが奪取した四機のガンダムのデーターが使われた最新機で、黒い機体がZGMF-X88Sガイア、緑の機体がZGMF-X24Sカオス、水色の機体がZGMF-X31Sアビスです。この機体を奪取したのは、地球連合軍…いえ、ロゴスが抱えているファントム・ペインと呼ばれる部隊の隊員です」

 

ラクスの説明が終わると映像が流れだす。

三機は所構わず、軍事施設の破壊をしていった。デュランダルに言われ、カガリとアスランはシェルターへ避難しようとしたが、ガイアの攻撃により、格納庫に置かれていた機体が誘爆し先頭を走っていたザフトの人間を巻き添えにして、爆発した。間一髪の所で、アスランがカガリを壁際に逃げた為、爆発に巻き込まれる事は無かった。

その時、アスランの目の前に一機の機体が横たわっているのを発見した。

 

「俺はカガリを何としてでも助け出さなければ、と言う気持ちで一杯でした。その時、目の前にザフトが量産体制を取っていたザクが横たわっているのを発見し、それにカガリと一緒に乗り込みました」

 

ザクのコックピットにカガリとアスランは一緒に乗り込み、起動シークエンスを開始させ、ザクは立ち上がった。その時、奪取されたガイアが気付き、ビームライフルを撃ってきたが、アスランは回避させると、ザクのシールドでガイアに体当たりをした。それにより、ガイアは衝撃によってビームライフルを手放してしまうが、ビームサーベルに持ち替えると、斬りかかって行く。

 

「俺はカガリを乗せたまま、ガイアと戦闘になりました。ですが、途中でもう一機のカオスが現れ、2対1での戦闘になりそうになりましたが……」

 

アスランの説明で映像がまた、流れだす。

カオスは、後方からのミサイル攻撃によって攻撃の手を止めてしまう。そして、現れたのは戦闘機と上半身と下半身が分かれた三機の機体であった。

三機の内、戦闘機がミサイルをパージして翼とコックピット部分を折り曲げると、上半身と下半身が付け合わさり、一機のMSへと変わった。

 

「分離式のMS、ZGMF-X56Sインパルスです。当時のパイロットは、シン・アスカです」

 

「「え?」」

 

アスランの説明に真耶と千冬はシンを見つめた。

 

「はい、この時のインパルスは俺が搭乗していました。インパルスの説明は最初の頃にしているので、不必要と思われますが、念のためにもう一度、説明をします。この時に使われたインパルスの装備はソードシルエットと言い、キラさんのストライクで言う、ソードストライカーの上位互換になります」

 

シンが説明をすると、映像が動き出す。

インパルスの後方から、ソードシルエットを繋げた戦闘機が分離し、インパルスとソードシルエットが合体する。すると、機体の配色が赤をメインとしたカラーリングに変わる。

 

「その後、シンの活躍によって、ファントム・ペインを撃退する事に成功しましたが、一番大きな事件と言えば」

 

「ユニウスセブン落下事件」

 

カガリとアスランがそう言うと、映像が切り替わり、連合軍が核攻撃によって破壊されたモニュメント、ユニウスセブンが写り出した。

しかし、所々にジンの発展期が何かをしている様子であった。

 

「彼らは、俺の父。パトリック・ザラを信望する者達で、ユニウスセブンを落下させようとしていました。ザフトはそれを防ぐために、宇宙掘削機“メテオブレイカー”でユニウスセブンを砕く作戦を敢行しましたが、パトリック・ザラを信望する者達の手により、邪魔をされてしまい戦闘が開始されました。俺もザクに乗り込み、この作戦へ参加しました」

 

映像には、高速戦艦であるナスカ級から、ザクやゲイツが二機で一基を持ちメテオブレイカーを抱えた状態でユニウスセブンへと接触する。しかし、その瞬間、メテオブレイカーに護衛としてついていたザクやゲイツが何者かに撃ち抜かれ爆散していった。

撃ち抜いた犯人は、ザフト軍の第二世代であるジンの発展機“ジンハイマニューバ2型”であった。




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機体設定について(セカンドシフト機体)

  • 設定通り
  • 劇場版基準
  • そもそも、劇場版を見てないからわからない
  • いっそのこと、新規で作ろう

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