新生IS<インフィニット・ストラトス>~英雄達集う~   作:武御雷参型

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お待たせしました。実務者研修の勉強を進めながら、執筆を行い、投稿する事が出来ました。
実務者研修の勉強がメンド………何でもないです。

介護福祉士を取る為にも、これからも勉強を頑張りながら書いて行きますので、これからもよろしくお願いします‼




あっ、それと。
今後も前作のコピーはなるべく使わず、オリジナルで進めて行くつもりですが、展開的には、前作と同じ風になると思います。
前作では書いていなかった箇所などの、洗い出しもなんとか終わらせましたので、これからも不定期更新にはなりますが、よろしくお願いします‼








余談ですが、もしISを書いている方がこの作品を読まれているのであれば、いつでも声を掛けて下さい。
オリジナル機体を作りますし、何でしたら戦艦でも作っちゃいます‼ 戦艦はガンダム系統から作ります。




では、本編を楽しんでください‼


第十九話~救出とクラス対抗戦

機体を量子変換した束は、姿を現した。

 

「フゥ~、この機体の性能はバッチシだね‼ テスト成果もあるし……正式に量産計画に入るかな」

 

「あの………なぜ、私達を助けたのですか?」

 

束は自分が搭乗してきた機体の性能のチェックを行い、生産が可能である事を確かめていた。その時、四人の代表として、シユに肩を貸してもらって立つユーレンが尋ねた。

 

「私は、国際IS委員会委員長から、直々に指示を受けて来ました。申し遅れました、国際IS委員会所属、開発部門統括を務めています、篠ノ之束です。先程の口調に関しては素ですが、やるときはしっかりとやる主義なので、堅いですが、ご了承を」

 

束はそう言うとお辞儀をする。

それを見た四人は、篠ノ之束は、身内しか人間として受け付けないと言う情報を知っていたので、この様にしっかりとした挨拶をする、束を見て、どっちが本当の情報なのか判らなくなってしまっていた。

 

「さて、我々もこのまま場にいては、また、狙われる危険性があります。外に船を用意しているので、早急に乗り込みます。良いですか?」

 

「はい………ですが、外で待機している者達も一緒に連れて行きたいのですが…………」

 

「それに関しては、大丈夫です。既に乗り込んでもらっています。後は、あなた方が乗ってもらうだけですので」

 

その言葉に四人はホッとした。

 

「さ、時間は有限です。急ぎますよ」

 

束はすぐに駆けだしたかと思われたが、立ち止まりユーレンが怪我をしている事を思いだした。

 

「あー、ヒビキ博士はケガをされていたんでしたよね………呼ぶしか無いね」

 

束はポケットに仕舞われている通信機を取り出すと、応援を要請した。

 

「こちら、白兎。クストー、聞こえる?」

 

『こちら、クストー。どうしましたか? 白兎』

 

「こちら、白兎。ヒビキ博士が撃たれて怪我しちゃってるんだけど、応援に来てくれない?」

 

『了解しました。IISC-XS1を出させます。他にけがをされている方はいますか?』

 

「いないよー、でも、四人を早く運びたいから、部隊を寄こしてくれない?」

 

『了解しました。第一部隊を出させます』

 

クストーからの通信に、束は「お願いねー」と言って通信を切る。そして、四人の方へ振り返った。

 

「今から部隊を一つ、来てもらう様に応援を出しました。それに掴まって船まで行きます」

 

「わ、判りました………ですが、驚きです。貴女が国際Is委員会に所属している事に………」

 

アレンは束が国際IS委員会に所属している事に驚いていた。

 

「まぁね………こんな世界にしちゃったのは私の責任だし………それに今の国際IS委員会は私の事を認めてくれているし、宇宙を目指す目的を一緒にしてくれているからね。だから、私も一緒になったの」

 

この言葉を言っている時の束の表情は、穏やかであった。

 

『こちら国際IS委員会所属、第一部隊だ。束、大丈夫か?』

 

「待ってたよー、ラー君‼ 私は無事だけど、四人がね……」

 

『判った、レイ、ミコト、クロコ。お前たちはヒビキ博士以外を連れて行け』

 

『『『了解‼』』』

 

隊長機の指示で、レイ、ミコト、クロコはヴィア、シユ、アレンをゆっくりと抱え、静かに飛び上がる。

隊長機はユーレンの状況を確認し、量子変換されている担架を出すと、そこにユーレンを寝かせ、静かに飛び上がる。

束は、それを見ると機体を展開して後を追うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海上に一隻の艦の姿があった。

 

「艦長、間も無く、第一部隊が着艦します」

 

「そうか………すぐに救護班の準備をさせろ‼ けが人が来るぞ‼」

 

艦長と呼ばれた男は、救護班に連絡を取り、万全な体制で束達を待っていた。

 

「委員長からは何かあったか?」

 

「いえ、今の所は何も無いです。ですが、委員会の機体を出していいんですか? あれってまだ試験段階じゃ無かったのですか?」

 

通信士が束が要請した第一部隊の機体の事について、艦長に尋ねた。

 

「確かに、あの部隊は試験段階の機体を使っているが、博士が要請したのだ。出す他無いであろう?」

 

「ですが‼」

 

「君は、何のためにIS委員会に入ったのかね?」

 

通信士の言葉に、艦長は静かに尋ねた。

 

「私は………この腐敗した世界を変えたいためです‼」

 

「そうだ、君と同じ志を持った者達が集まる所は、この国際IS委員会でしかない。では、どうやってこの腐敗した世界を変えるには、どうすればいいと思う?」

 

「それは…………」

 

艦長の言葉に通信士は答えられなかった。

 

「君の考えは間違っていない。現に私も同じ考えだ。だが、我々の一部だけの人間だけでは、到底不可能な夢物語なのだ。だからこそ、私は委員長について行く決断をし、この国際IS委員会にいるのだよ。それに、君は疑問に思った事は無いかね? 第一部隊があるのに、第二部隊、第三部隊は存在するのかと」

 

「はい………」

 

「その答えは、これから先に判って行く事であろう。君たちがこれから進んで行く未来に、世界の腐敗を止める術をね」

 

「はい」

 

通信士と艦長の話が終わると同時に、艦に束達が着艦した。

 

「博士たちを収容後、国際IS委員会へ戻る‼」

 

『了解‼』

 

艦長の言葉で、艦橋内の全員が返事をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

束達は艦の格納庫へ収容されると、艦が動いている事に気付いた。既にユーレン達は、救護室へと運ばれていた。また、護衛として外で待っていた三人も、同様にユーレン達について行っていた。

 

「戻るんだね。委員会に」

 

「ああ、君が言っていた通りだったな。束」

 

「でしょ‼ 私ったら、天才だから、判っちゃうんだよね‼」

 

束はそう言うと「ハハハハハハ‼」と高らかに笑い始めた。しかし、数秒で笑いを止め、真面目な顔つきへと変貌した。

 

「それで、ラー君。君が提供してくれた、この機体のデータはある程度、採れたよ」

 

「そうか、君の頭脳に掛かれば、この機体の製作にも時間は掛からなかったか」

 

「私の頭脳は、オーバーテクノロジーだからね‼ お茶の粉細々だよ‼ でも、一つだけデータが採れてないんだ」

 

束はそう言うと、空中に一枚のモニターを展開する。

 

「防御率のデータが採れてないの。どうしようか」

 

「それに関しては、問題ない。既に委員長が手配をしている」

 

「と言う事は………もしかして‼」

 

「そうだ、間も無くISを使ったテロ組織の壊滅作戦を行う事になった」

 

「とうとう、腰を上げる時になったんだね?」

 

「ああ。これで君が本当に望んでいた、“本来のIS”への一歩が進められる」

 

束はこの言葉に、涙を流して喜んだ。そして、目の前にいた男に抱き着く。

 

「良かった‼ 良かったよ‼ 私の夢に一歩でも近づけられる‼ 一人で出来なかったけど………今、あの人や貴方がいてくれたお陰で、私の本当の夢に近づけられた‼」

 

束はそう言うと、男から離れ、男の唇を奪う。

 

「ッ⁉ 束、君は…………」

 

「ラー君。いや、ラウ・ル・クルーゼ。私、篠ノ之束は、あなたをお慕い致しています。私と付き合ってください‼」

 

束は一世一代の告白を、クルーゼにする。

 

「……………君は本当に良かったのか? 私で………」

 

「私は、貴方がいてくれただけで嬉しかった。だけど………これからの人生も貴方と共に歩んで行きたいと思っている」

 

束はそう言うと「返事は聞かせてくれないの?」とばかりに、見上げる様にクルーゼを見る。

クルーゼは、束の告白に驚きで、頭が一杯であった。

過去の自分を見つめ直すと、どれだけの醜態を晒してきたのか、この世界に来て、嫌と言うほどに感じていた。だが、クルーゼは一人の女性と出会い、己の考えを改める事が出来た。

 

「………君は私の過去の事を知っているのであろう? それでも、君は私と一緒に歩むと言っているのか?」

 

「同じ事を二度も言わせないで欲しいな? 私のこの気持ちは、変わらない。君の過去がどんな形であろうと、どんな生まれであろうと、私はずっと、貴方の傍から離れる気はないよ?」

 

「だって、私は独占欲が強い女だからね‼」と束は清々しい笑顔で、クルーゼに言う。

 

「ハハハ、私の負けだ。それに、私も………いや、俺も君に過去の自分の事を見つめ直す機会を貰った身だ。それと、俺も独占欲が強い男だ。君を誰にも渡さない」

 

こうして、ラウと束は付き合う事になるのであった。

 

 

 

 

因みに余談ではあるが、このラウと束の告白のシーンは、録音されており、自動的にIS委員会の委員長宛に送られ、二人は委員長から弄られる事になるのだが、それは、別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園では、クラス対抗戦、当日となった。

一夏は、キラによる訓練で、それなりの成果を上げる事が出来たのだが、付け焼刃にしかならない事は知っていた。

 

「キラ……俺勝てるかな?」

 

「何、弱気になってるの? 僕との訓練は君にとって、何も成果が得られなかったとでも言いたい訳?」

 

キラの棘のある言葉に一夏は、震えながら否定した。

 

「いや‼ 違う‼ 違うんだ………キラとの訓練は、俺にとっては十分な事だ。だけど………付け焼刃でしかならない事も判っている」

 

キラは一夏がこんな言葉を言うなんて、思ってもしなかったので驚いていた。

 

「一夏。君、昨日なにかおかしな物でも食べたの?」

 

「酷いな、オイ‼ って、ちげぇよ‼ 俺が言いたいのは‼」

 

一夏が言おうとした言葉をキラが手で制した。

 

「君が言いたい事は、判っているよ。だけどね、一夏。君がそんな気持ちでいたら、誰にも勝てないよ? セシリアと闘った時の想いを思い出してみて?」

 

キラに言われた通り、一夏はセシリアとクラス代表を決める時に戦った時の想いを思い出していた。そして、一夏は気付いた。

 

「そうか………なに、弱気になってるんだ」

 

「その気持ちを忘れないでね? そろそろ、発表されるね」

 

キラと一夏はモニターを見る。そこにはクラス対抗戦の一回戦の相手が表示された。

 

「一発目から、鈴か…………」

 

「また、弱気になってる?」

 

「いや、なってない。逆に勝てる気はしないけど、勝つ気でいる」

 

一夏の言葉にキラは微笑みながら、「その意気だよ」と呟いた。

 

「さぁ、時間だよ。行って来て」

 

「おう‼」

 

一夏はキラの言葉に片手を上げて、返事をする。そして、格納庫へと向かって行った。

 

「キラ、本当に大丈夫なのか? アイツ」

 

「さぁ、そればかりは一夏本人しか、判らない事だよ。カガリ」

 

「だがな……」

 

カガリが言葉を続けようとすると、アスランが遮った。

 

「カガリ、心配するのは判るが、俺達が心配する事で何か、変わる事でもあるのか?」

 

「いや……無いな」

 

カガリは少し考える素振りを見せるが、一夏を心配してもなにも始まらない事に気付き、自分達が心配する事は無いと、自己解決していた。

 

「そう言う事だ。キラ、俺達も行くぞ」

 

「そうだね」

 

キラ達は、前々から千冬に呼ばれていたので、管制室へと向かって行く。途中で、シンとルナマリア、ラクスと合流し、管制室へと入って行く。

 

「失礼します。キラ・ヤマト以下六名、参りました」

 

「来たか………すまないな」

 

「いえ、俺達も自分達の力を上げる為ですから、管制室で見せて頂けることに感謝しています」

 

アスランが代表して、千冬に感謝の言葉を述べていた。

 

「ふん、白々しいな、ザラ? お前たちは自分達の力の意味を知っているのに、これ以上、強くなるつもりか?」

 

「何を言いますか、織斑先生? 俺達は生徒ですよ? 自分達を高める事になにか悪い事でもありますか?」

 

「そう言う風にしておこう。さて、そろそろ始まるな」

 

千冬がそう言うと、キラ達もモニターに目を移す。そこにはISを纏った一夏と鈴が対峙していた。

 

「さぁ、一夏。君の覚悟を見せて貰うよ」

 

キラは静かに呟いた。その言葉を耳にしたアスラン達は、一夏の覚悟がそれだけの物なのかを見極めるつもりであった。

 

《試合、開始‼》

 

鈴と一夏の戦いの火蓋は切られた。




亡国機業からユーレン達を助け出した、国際IS委員会に所属する束はラウ達と共に、委員会へと向かっていた。
一方、クラス対抗戦が始まった、IS学園では一回戦から男性で最初の搭乗者となった織斑一夏と中国代表候補生でる鳳鈴音。
だが、その戦いに介入者が‼

次回、インフィニット・ストラトス~英雄達集う。第二十話「乱入者」

乱入者から一夏達を護り出せ、ガンダム‼



誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、感想欄にてお願いします。
感想一つで、作者のやる気がアップします…………多分。

機体設定について(セカンドシフト機体)

  • 設定通り
  • 劇場版基準
  • そもそも、劇場版を見てないからわからない
  • いっそのこと、新規で作ろう

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