榎本心霊調査事務所(修正版)   作:Amber bird

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バレンタイン記念挿話後編(平成26年版)

 晶ちゃんからの電話、内容は親友に起きている異変についてだ。

 付き合いの薄い男に対して手作りチョコを作りたいと強制させる呪い?

 その井上と言う男が何か呪術的な方法で彼女を操っていると思う、市販の塩を清めの塩代わりに使っても効果が有ったなら低級な術だろう。

 もっと高級な術でゲスな奴なら恵美子さんの貞操が危険だったろう、それをバレンタインに手作りチョコが欲しいと微妙な願いだ。

 京急横須賀中央駅から上り快速特急に乗り込み横浜方面に向かう、JR横浜線に乗り換えれば八王子まで直通で行ける、二時間も掛からないだろう。

 横浜駅で京急線からJRに乗り替え、横浜線快速八王子行きに乗り込む。

 

 横浜駅から八王子駅までは丁度20駅有り所要は1時間程度だ、暫く乗っていると鴨居駅を通過し鶴見川沿いを走る車窓からは白山ハイテクパークや雪印横浜チーズ工場が見える。

 雪印横浜チーズ工場は一度見学に行きたいと思っている、2015年には売却・閉鎖と噂になっているんだよね……

 

 町田駅周辺ともなると繁華街も有り高層ビルも見えてくる、神奈川県に食い込んでいる東京都って感じだが乗降客数の横浜線で一番だから乗り降りする乗客も多く車内も満員だ。

 橋本駅を過ぎる頃には車窓からの景色も林や畑、サイクリングロードなどの自然豊かとなり目に優しい自然の緑色が増える。

 

 全長42.6kmの電車の旅を終えて八王子駅構内に降り立つ、流石に中央本線・八高線・横浜線の三路線が乗り入れる結節点だけあり賑やかだ……

 

「さて、待ち合わせの為に八王子駅の近くまで来ている筈だが……確か駅ビルのセレオ八王子北館の一階出入口前だったかな?

ああ、セレオ八王子って元そごうか、去年はそごうだったと思ったが売却したのか?」

 

 

 駅構内図を発見しルートを確認するが、途中で売っている駅弁に惹かれる「懐石弁当大人の休日」や「幸福弁当」はお勧めだ。

 

 セレオ八王子の一階メインゲートに近付くと遠目でも分かるハンサムガールと派手目な外見の女性が並んで立っている、パッと見は美男美女カップルだな。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「晶ちゃん、お待たせ」

 

「あっ、榎本さん。ゴメン呼び出して……でも……」

 

 不安そうな晶ちゃんの隣の子が問題の……でも、僕を見て固まっているのは何故だ?そんなに見た目が怖いかな?

 

「もう大丈夫だ、心配は無いよ。えっと紹介してくれると嬉しいんだけど、良いかな?」

 

 

「晶が、ナチュラルに腕に抱き付くなんて……あっ、すみません。私、青山恵美子です」

 

 

 少し声が大きいせいか周りの注目を集めてしまったようだ……

 

「アレ見てよ、ヤオイよBLよ、野獣と美青年ね」「リアルで初めて見たわ、アレはアレで有りね」「隣の女も連れみたいだがなんだ?腐女子って奴か?」

 

 ヤバイ、不思議な掛け算をする連中と間違えられては大問題だ、早く移動しなければ……

 

 

「ねぇBLは分かるけどヤオイって何?」

 

「ヤオイ=やおい=801、「やまなし、おちなし、いみなし」が語源の男性同士のH本の事よ。

金沢の女性漫画家集団が大学の漫研の延長みたいなノリで発行していたオリジナル同人誌が発祥らしいわ、腐腐腐(ふふふ)、晶は良くネタに使われてたのよ」

 

青山さんからドス黒い何かが沸き立つ感じがする、彼女はアッチ側の住人なのか?

 

「何それ?聞いてないよ。恵美子、アンタ高校のときに漫研に所属してたよね。あの妙に薄くて人気の本って、まさか……」

 

 これ以上の会話は危険で不毛なので晶ちゃんの手を握って移動する、少し汗ばんでいたが言い合いで興奮したんだな。

 どうやら青山さんは腐の付く女子らしい、ハンサムガールの親友が腐女子とは笑えない冗談だ、敵は身内に居やがった的な?

 

 暫くは無言で歩く二人を後ろから付いて行く、駅前から少し歩くだけで住宅街となった、駅周辺は再開発で栄えたが周囲は長閑な街並みだ。

 前を歩く青山さんから少なくとも嫌な気配は感じないけど……

 

『胡蝶さん、彼女から変な気配は感じないんだけど?』

 

『ふむ、男女の為に我の力を宿した水晶を身に付けているのだぞ、カスの影響など受けないだろう』

 

 

『つまり既に解決済み?いや、彼女にナニかをした奴を何とかしないと駄目だな。井上だったか、問題は何の力を使ったかだな』

 

 青山さんの部屋は住宅街の中でも県道から外れた静かな場所に有る、小奇麗な2階建てのアパートだ。

 外装も綺麗で築10年未満だろう、ポストを見れば全て名前が書いてあるので空き部屋は無いか……

 

「此処の二階です、どうぞ……」

 

 まだ僕に対して遠慮と警戒を感じるな、言葉と表情が固い。

 

「お邪魔します」

 

 女性の一人暮らしの部屋に入るのは緊張するものだ、青山さんは派手目な外見の割りに部屋は整理整頓されて清掃も行き届いている。

 部屋を見れば住む人の人柄が分かるが、見た目と違い真面目で几帳面な性格とみた。

 

 玄関を入ると直ぐに4畳半のキッチンとユニットバスにトイレ、奥の8畳程のフローリングには勉強机とドレッサー、それにコタツが鎮座している、彼女はベッドではなく布団派か?

 

「コタツに座って下さい、今お茶を入れますから」

 

「恵美子、榎本さんはコーラが好きなんだけど有る?」

 

 女性陣がキッチンで何やら話しているが男がコタツに一人で残されるのは気恥ずかしいな……取り敢えずグルリと部屋を見回す。

 カレンダーは犬猫のデザイン、フォトフレームは家族写真、特に男の影が無い部屋だな。

 

「すみません、コーラは飲まないんで炭酸はオランジーナしか無いんです」

 

「お気遣いなく、オランジーナも好きだよ。薄いファンタオレンジみたいでさ」

 

 ペットボトルとコップをテーブルの上に乗せてくれるので普段はペットボトルから直接飲むが用意してくれたのでコップを使う。

 女性陣二人は珈琲、晶ちゃんはブラックで青山さんはカフェオレですか……喉を潤した所で話を戻す、時間も少なくなってきたし。

 

「さて事情は途中で聞いて大体分かったよ、確かに井上君が何かしらの術を青山さんに掛けたと思う。

魅了系か操作系かは分からないけど清めの塩で祓える程度だから質は悪い、この御札を部屋の四方に……

そうだな、玄関扉と窓ガラス、左右の壁に貼れば自宅は大丈夫だよ。後はこの水晶を渡すから肌身離さず持っていて欲しい、勿論お風呂の中でもだ。

後は井上君の情報を貰えれば僕が円満に話し合いで解決させるよ」

 

 そう説明して御札四枚と胡蝶の力を込めた水晶をコタツのテーブルの上に置く、この程度の術なら素養が有れば素人に毛が生えた程度の術者でも可能だろう。

 だが胡蝶の力の込めた水晶の護りを抜く力は絶対に無いから青山さんは安心だ、後は井上って奴を何とかすれば良い。

 

「その……大変有難いのですが、私はそんなにお金は払えないです。御札とか水晶とかは買えません」

 

 非常に申し訳なさそうに言われてしまった、霊能力者など胡散臭い詐欺師連中と思っているのだろう。

 心霊詐欺は減らないのも事実だから彼女の心配は当然だ、逆にハッキリと強面(こわもて)の僕に断わる勇気も有るか……

 

「お金は要らないし何かをして貰うつもりも無い。

晶ちゃんの親友だから手伝うだけだから安心して良いよ、御札は差し上げるが事が終わったら水晶は返して欲しい。

それに難しい仕事じゃない、相手の身元が分かれば対処は簡単だ」

 

「そうだよ、恵美子が心配する必要は無いよ。

榎本さんには僕からお礼をするから平気だよ、これで三回目だから……榎本さん、お礼は何が良いのかな?何でもするから言って欲しいんだ」

 

 三回目か……爺さんの霊、二ノ宮の穢れ人形、そして親友への怪奇現象、どれも素人さんには大変な事だな。

 

「綺麗な女の子が何でもするとか男に言っては駄目だよ、僕等は友達だろ?

友達は金銭の遣り取りとかはしない、無償で助け合うものだ。だからお礼は気にしないで良いけど、結衣ちゃんが会いたがってるから遊びにおいで」

 

 なるだけ優しい表情と声でお礼は断る、お金は最近高額報酬の仕事ばかりだから大丈夫だ。

 今回も相手は格下だし問題無い、先日まで伝説級の餓鬼と戦っていた事を思えば遊びみたいなモノだし……

 

「結衣ちゃんって?榎本さんって妻帯者ですか?晶とは浮気ですか?」

 

 酷い誤解が来たが妹とか従妹とかの発想は無いのかな?

 

「恵美子、結衣ちゃんは榎本さんが面倒をみている里子だよ。浮気とか悪い事言わないで、未だ独身なんだ!」

 

「えっと、ごめんなさい」

 

 独身の部分が強調されてなかったかな、妙なアクセントが……

 

「別に下心が有る訳じゃないし晶ちゃんの両親と面識も有る、善意の行動と思ってくれて良いよ」

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 その後、彼女達と一緒に井上君に会いに行った。

 連絡先の電話番号が分からずに彼女達の友達に連絡しまくり漸く携帯の番号とメアドを手に入れた。

 彼は明後日に会う約束だけして放置していたので、まさか青山さんから連絡が来るとは思わずに簡単に呼び出しに応じた。

 自宅の電話番号は直ぐに分かったのだが家族にバレると、僕等が心霊詐欺と思われるから控えたんだ。

 

 待ち合わせ場所は八王子城址、整備された広い公園だから適度に人目もあるが離れているので会話の内容は聞こえない。

 整備された歩道の途中の東屋を待ち合わせ場所にした、警戒されない様に青山さんだけ東屋のベンチに座り僕と晶ちゃんは近くに待機、奴が来るのを待つ。

 

 待ち合わせ時間の十分前に小走りで近付いてくる茶髪で今風な感じの男が井上君か……

 

「お待たせ、恵美子から電話くれるとは思わなかったよ」

 

 嬉しそうに隣のベンチに座り馴れ馴れしそうに話し掛けている、完全に術が効いてると思ってるな。

 

「井上君、私に変な事をしたでしょ?分かってるのよ」

 

 青山さん、直球で問い詰める気だな。急いで近くに行くぞ。

 

「なんだ、解けたのか……じゃ掛け直せば良いか。折角甘酸っぱい青春を演じたかったのに残念だよ。恵美子、コレを見ろ」

 

「其処までだ、抵抗すると指を折るぞ」

 

 奴がポケットから取り出したのは古い簪(かんざし)だったがソレごと手を握る。

 

「痛い、痛いって!誰だよ、お前は?それに霧島じゃないか、何だよ?」

 

 悪あがきをするが鍛えぬいた筋肉は今風ボーイの抵抗など問題無い、簪を奪うと奴の首根っこを押さえて逃げ出さない様にする。

 

「古そうな簪だが素材は珊瑚にステンレスかな……」

 

 SUSって刻印されてるな、古そうだが精々30年位か?

 

「返せよ、ソレは俺んだぞ!」

 

 ジタバタと暴れるが首を押さえてるので問題は無い。

 

「少し黙れ!お前のした事は同業者の俺には分かってるぞ」

 

 一喝して黙らせる、やはり荒事には慣れてないのだろう、体が小刻みに震えている。この調子なら少し脅せば大丈夫だろう。

 

「どっ、同業者だと、アンタ何者だよ?」

 

 彼を無視して胡蝶に脳内会話で聞いてみる。

 

『胡蝶さん、この簪が原因かな?』

 

『嫌な念が張り付いてるな、これは程度の低い魅惑系の術だな。

本来は意中の相手に贈って持たせるものだが見せるだけでも若干の効果は有りそうだ。持ち主、贈り主に強制的に好意を持たせるが強い反抗心を持てば術は破れる。

つまり無理矢理に押し倒すとかは無理だ』

 

『まぁ洗脳クラスの術具なんて簡単には手に入らないよね、じゃ術を解いて下さい』

 

 この簪を取り上げたら窃盗罪でコッチが逮捕されるからな、警察は術を掛けられたからと言っても無駄だし。

 

「ほら、返すけど込められて力は祓ったから使えないぞ」

 

 首から手を離し簪を返す、絶望に染まった顔で僕を見るが睨み返す……目を逸らしたな。

 

「どうやって簪を手に入れたかは聞かない。だが、お前も世の中に不思議な力が有る事は学んだな?

つまり俺はお前に同じ事をより強く掛ける事が出来る、例えばご老人に熱烈な愛情を感じるとか中年男性が好きとかな……後は言わなくても分かるな、井上君?」

 

 ベンチに並んで座り肩を抱きながら耳元で優しく諭すのが良い。相手がビクビク震えてるのが失礼だと思うな、平和的話し合いで解決してるのに……

 

「晶、榎本さんってさ。もしかしなくてもヤの付く業界の方でしょうか?」

 

「違うよ、ちゃんとした資格を持ったお坊様だよ。少し外見が厳つくて第一印象は怖いけどとっても優しいんだ」

 

「そうなんだ、晶の初恋はアメリカンヒーローみたいな筋肉質なんだね。おめでとう、確かに筋肉好きだったし理想の相手じゃん」

 

「違う、違うよ。僕は……ねぇ恵美子聞いてる?」

 

「はいはい、まさかアンタに先を越されるとは思ってなかったわよ。おめでとう、幸せにね」

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 井上君は脅しすぎたのかもしれない、手に入れた理由は聞かないと言ったのにベラベラと教えてくれた、あの簪は無き祖父の遺品から売れそうな物を探していた時に偶々見つけたそうだ。

 彼の祖父は遊び人として有名で随分と女泣かせ、祖母泣かせの酷い人だったが不思議と女性から人気が有った。

 それがこの簪のお陰と厳重に桐箱にしまわれていて説明書まで添えてあったそうだ。

 半信半疑だったが、実際に使ってみると効果が有った。確かに簪を見せれば相手は言う事を聞いてくれるが男の欲情のままに迫ると術が解けてしまう。

 なので考え抜いた結論が恋愛の手順を踏まないと駄目なのでは?と思ってバレンタインデーを利用し手作りチョコで告白されれば、もしかしたら……

 淡い期待を抱いて何人かの女性に対してバレンタインに会う約束を取り付けていたそうだ。

 

 本当は祖父自身が使用しないと完全な効果を発揮しないのだ、孫ほど血が薄まっては効果も半減だね。

 

 ダメ押しに近くのカーブミラーのポールを握り潰して脅しておいた、半泣きだったしもう悪さはしないだろう。次は強制老女愛に目覚めさせるって言っておいたし。

 実例をしっているから恐怖は半端無いだろうな、僕は大学生と還暦女性の大恋愛も有りと思う?

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「はい、榎本さん。バレンタインのチョコだよ」

 

「はい、御礼を込めた義理チョコです。奮発してジャン・ポール・エヴァンのボワットゥ・ショコラ・アリュメです、因みに3885円(税込み)ですよ」

 

 バレンタイン当日、晶ちゃんと青山さんがわざわざ八王子から横須賀まで来てくれて御礼のチョコをくれた。

 

「うん、ありがとう。嬉しいよ、二人とも義理でも奮発してくれたんだね」

 

 横須賀では珍しいハワイから直送のKONAの珈琲豆を飲ませるブラック党の晶ちゃんの為にチョイスした店だ、実は自家製のパンケーキが美味しい。

 特にマカダミアンナッツクリームがお勧めなので全員分頼んだ。

 綺麗にラッピングされたチョコを受け取る、周りに客はいないので気を使う心配もない。

 

「晶のは手作りなんだよ、朝早く作ってきたんだって。生フルーツのチョコがけ、試食したけど美味しかったわ」

 

「手作り?随分気を使わせちゃったね。ありがとう、帰ったら結衣ちゃんと一緒に頂くよ」

 

 去年から僕が沢山チョコを持ってくるから彼女は少し拗ねている、可愛い嫉妬とは思うが身の潔白を示す為に貰ったチョコは全て見せて一緒に食べる。

 だけど晶ちゃんのなら手作りチョコでも大丈夫だろう。

 

「ふーん、里子ちゃんと一緒に食べるんだ。随分と女心が分かってないですよ」

 

「女心?」

 

「ちょ、恵美子。何を言い出すの?」

 

 いや可愛い嫉妬心が分かってるから一緒に食べるんだけど?なにか不味いのか?

 

「因みに私のチョコですが包装紙が面白くないですか?」

 

「包装紙?ハートにマッチで火を点けてるデザインだね、確かに変わってるな」

 

 紙袋に入っていたチョコを取り出して改めて見ると赤い紙にピンクのハート、それにマッチで火を点けてるデザインだ……

 普通の包装紙としては使わないデザインだ、火とか直接的な表現は放火とかのイメージもあるし。

 

「ジャン・ポール・エヴァンの今年のテーマはですね、Jouer avec le feu です。分かりますか?」

 

「ごめん、分からないや」

 

 何だろう、ニヤリと変な笑いを浮かべたけど……もしかしてエッチな意味なのかな?私を食べてみたいな?

 

「ふふふ、Jouer avec le feu とは、火遊びって意味です。つまり晶という本命がいるのに私と浮気してみないってアメリカンブラックジョーク……」

 

 晶ちゃんの右フックが青山さんの脇腹にきまった……これが今時の若い女の子達のコミュニケーションか、三十路の僕には分からない世界だな。

 彼女達のワイルドなじゃれ合いをみながらパンケーキを食べ始める、あまりに煩くなったら止めようと思うが晶ちゃんが真っ赤になりながらじゃれているのは新鮮だな。

 

「ちょ、ごめん。痛いから、本気じゃないから……だって晶が消極的だから誰かに盗られる前に……本当、ごめんなさい」

 

 うん、そろそろ止めるべきだな。


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