東方なんでも記   作:投稿人的な何か

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今回はゆゆ様バリバリだします。
(リアルで)いろいろな人からアドバイスもらったりしたけど・・・少し良くなったかな?
良くなってなかったらごめんなさい。

それではごゆっくり


第12記 騒動その後

あの騒動から一ヶ月。

白玉楼に行ってみたが普通だった。

いつものように幽々子が妖夢をからかっている。

それでもなんとなく、いつもより明るい雰囲気だった。

 

「さてっと、昼にするかな。」

 

ーーーガラガラガラ

 

戸をあけた音がした。この時間に来るやつは一人しかいない。

 

「こんにちわ。俊也。」

 

「・・・本当によく来るな。幽々子。」

 

「あら、だめかしら?」

 

「映姫にまた怒られるぞ。」

 

この前の騒動で映姫が怒りに来たのだ。事情を話したからいいが・・・

そう思っていると「知らないわ。それに今は休憩時間よ。」といってきた。

ん?休憩時間?

 

「お腹すいたわ。」

 

「なぜ俺に言う。妖夢はどうした。」

 

「あら、女性と二人きりのときに他の女性の話を出すなんて良くないわ。」

 

どうしてそういうこと・・・そしてなぜ今その話をする。

 

「なあ幽々子。お前には今の状況をどういう風に思っている?」

 

「逢瀬?」

 

「どうしてそうなった。そんな要素はひとつもない。」

 

「どうでもいいじゃない、そんなこと。それよりお腹すいたわ。」

 

「・・・はあ。」

 

思わずため息をついてしまう。こうやって幽々子は三日に一回はここにきて飯を要求する。

本当にわがままだ。まあそれでも作る俺も俺だが。

 

「とりあえず中あがれ。立ってると疲れるだろ。」

 

「ええ、お邪魔させてもらうわ。」

 

さて、何人前作ればいいんだろうか。

とりあえず五人前でいいか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「お腹いっぱいだわ~。」

 

迂闊だった。五人前の料理を用意しておけばいつもならよかったのだが、今日はやばかった。

まさか十人前食べるとは・・・

幽々子はそこらへんで寝転がっている。

 

「・・・おい幽々子。食ったあとに寝ると太・・・あ、すまん。気にしないでくれ。」

 

危ない。「る」までいってたら多分・・・いや絶対蝶を飛ばしてきたな。

さすがに死にたくないのでとめた。

 

「俊也~。女性に体重の話をすると嫌われるわよ~。」

 

「すまんすまん。」

 

とりあえず食器洗うかな。

台所へ向かう。

 

「手伝いましょうか?」

 

・・・

・・・(ハッ

い、一瞬何が起きたか分からなかった。

 

「すまん幽々子。今なんていった?」

 

「手伝いましょうか?」

 

な・・・なんだ・・・と・・・。あのわがままで普段ぐーたらしてるお嬢様が・・・「手伝いましょうか。」・・・だと・・・

 

「幽々子・・・お前今日なんだか変だぞ。」

 

「どこが変なのよ。」

 

「逢瀬とか手伝うとか・・・」

 

「気分よ。」

 

「・・・気分か。ならいいや。じゃあ手伝ってもらうかな。」

 

続けると長くなりそうなので締める。

 

「・・・まあ変だとしたら俊也のせいだけどね・・・」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「いいえ、なんでもないわ。早くやりましょう。」

 

「ああ。」

 

そういえば幽々子・・・食器洗えるのか?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

午後は特に何もしなかった。

ただお茶と菓子を食っただけ。幽々子の食う速さが尋常じゃなかった。

そして気がついたらもう夜だった。

 

「・・・はあ、仕方ないか。」

 

外はもう真っ暗だ。万が一のこともある。

 

「幽々子、泊まっていけ。」

 

「あら、いいのかしら?」

 

「構わないよ。」

 

「それじゃあお言葉に甘えようかしら。・・・ねえ。お酒飲まないかしら?」

 

「・・・ああ。いいけど・・・酒あったかな。」

 

最近宴会があったから酒が多分もうない。作らなければ。

 

「持ってきてるわ。」

 

持ってきてる・・・?もしや。

 

「なあ幽々子。お前泊まること前提で来た?」

 

「さあ、どうでしょうね。」

 

絶対狙って来たな。まあいいか。

つまみでも作ろう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「今日は月が綺麗だな・・・」

 

雲ひとつない空。輝く星がたくさんある中、一際目立っている。

 

「本当に綺麗ね。」

 

風呂上りの幽々子が隣に座ってくる。って・・・

 

「幽々子、浴衣直せ。」

 

「今日はあついわね。」

 

ぐ・・・こいつ、からかってやがる。だが負けるな理性。ここで崩れれば終わる。

 

「とりあえず飲みましょうよ。」

 

そういって酒を注いでくる。もういいや・・・

俺は注がれた酒をちびちび飲みながら空を見あげた。

 

「・・・・・・。」

 

静かになった。風の音が一層強調されている。

 

「・・・ねえ。」

 

「なんだ?」

 

「私がここに来るの、いやかしら?」

 

「ぜんぜん。」

 

「本当に?」

 

「本当。」

 

何をそんな不安そうな顔をしているんだろう。

 

「むしろ俺は嬉しいけどね。」

 

そういうと幽々子は顔を赤らめて俯いてしまった。何かヘンなこといったかな。

 

「あなたは・・・優しいのね。」

 

「え?」

 

「妖夢が家出したとき・・・私を慰めて、妖夢と私が元通りになるようにがんばってくれた。・・・どうしてかしら?」

 

「さあな・・・ただ・・・お前が悲しんでるのを見たらそういう行動に出てた。」

 

好きだった・・・確かにそれもあるかもしれないがそれだけじゃないと確信している。

ただ、泣いているのを見過ごせなかった。

 

「そう・・・」

 

幽々子はそう一言だけつぶやき、黙ってしまった。

そして、いきなり肩に頭を乗せてきた。

・・・一瞬、危なかった。いきなり女性特有のにおいが鼻腔をくすぐったときは理性が危なかった。

けれども・・・感情だけは崩れた。

 

「幽々子。」

 

とりあえず面をこっちに向かわせる。

いきなりのことでびっくりしているな。

 

(綺麗な顔だなー。)

 

そんなことを思いながらひとつ咳払いをする。

そして幽々子の目をまっすぐ見て、

 

「・・・好きだ。俺と付き合ってくれ。」

 

告白した。

後戻りはできない。

それでも・・・後悔はしない。

振られたとしても・・・今までどおりに接していこう。

 

幽々子は目を見開いてこっちを見つめている。

そりゃそうだろう。いきなり告白されたらだれだってこうなる。

 

静寂が続く。俺にとってはすごい苦しい。それでも目は逸らさない。

 

「俊也・・・」

 

口を開いた幽々子は俺の頬に手を添えて・・・

 

「んっ・・・」

 

キスを、してきた。

 

 

 

 

 

 

 




やっちゃったぜ☆だが後悔はしていない!
その後?書きません。というか書けません。想像にお任せします。
次回は内容まとめてないので遅くなるかもしれないです。
ですがなるべく早く出したいと思います。

感想、アドバイス、評価、誤字、脱字などがあったらよろしくです。


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