ハリー・ポッターと魔法の本   作:Syuka

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第18話 「決断と実行」

「ダンブルドア先生にお目にかかりたいんです」

 

 ちょうど通りかかったマクゴナガルに、ハリーはそう尋ねた。とにかく、できるだけ早くダンブルドアに会わなければならなかった。なので、その方法を選んではいられなかったのだ。

 

「ダンブルドア先生にお目にかかる?」

 

 マクゴナガルは、なぜそんなことを、とばかりにハリーを見る。そこでハリーは、失敗だったと思った。いくらなんでもマクゴナガルに尋ねるべきではなかった。このあと、その理由を聞かれるに決まっている。いったい、どう説明すりゃいいんだ。

 

「理由は?」

 

 思ったとおりだ。さあどうしよう。まさか『それは秘密です』なんて言えるはずもない。ハリーは知らなかったのだ。ここでアルテシアの名前を出し、正直にすべてを話せばよかったのだということを。

 押し黙ったままのハリーに、マクゴナガルはあきれたように言った。

 

「ダンブルドア先生は、10分ほどまえにお出かけになりました。魔法省から緊急のふくろう便が来たのです。すぐにロンドンへと向かいました」

「先生がいらっしゃらないですって。この肝心な時に」

「肝心な時? それはどういうことです」

 

 またしてもハリーは、返事に困った。黙ったままのハリーに、マクゴナガルは軽くため息。

 

「いいでしょう、ポッター。私に何も言うつもりがないのは、よくわかりました」

 

 マクゴナガルの口調は、固く冷たいものだった。ちゃんと理由を言っていればこうはならなかったのだろうけれど。しかたなくおじぎをして、先生の前を離れようとしたのだが、マクゴナガルは、そうさせてはくれなかった。

 

「待ちなさい、ポッター。アルテシアがいま、どこにいるか知っていますか?」

「アルテシアですか、湖のところでパーバティとしゃべっていましたけど、それがなにか」

「ふむ。ちゃんと言いつけを守っているようですね。ではポッター、それにウィーズリー。あなたがたも外に行きなさい。そしてアルテシアと話をするのです。わかりましたね」

「あの、先生。それって」

「アルテシアと話をしなさい、と言いました。二度は言いません。さあ、もう話は終わりです。こんな日は室内にいるべきではありません。外へ行きなさい」

 

 話は終わり。足早に去って行くマクゴナガルを、呼び止める勇気はなかった。ダンブルドアもいない。ではいま、何ができるのか。ロンが近寄ってくる。

 

「どういうことだろう、アルテシアと話をしろって言ってたよな」

「わからない。でもこのことは、アルテシアには話せない。言えば、あいつを引っ張りこむことになる」

 

 それとも、話したほうがいいのか。マクゴナガルが、どういうつもりであんなことを言ったのか、それがわかればいいのに。ハリーはじれったさを感じていた。だが、のんびりとはしていられない。

 

「今夜だ、ロン。今夜なんだ」

「おい、ハリー。声がでかいぞ」

「スネイプが仕掛け扉を破るなら今夜だ。必要なことは全部わかったし、ダンブルドアも追い払うために、スネイプがニセ手紙を送ったんだ」

「けど、どうするんだ。アルテシアのこともあるんだぞ。あいつに言うか」

「ダメだ。アルテシアは、スネイプのことを信用してるし、魔法書のこともある。僕たちだけでやるしかないんだ」

「にしても、おれたちに何ができるかなぁ。お、ハーマイオニーだ」

 

 見れば、ハーマイオニーがこちらへ走ってきている。あわてているようだ。

 

「大変よ、あんたたち。アルテシアがいなくなった」

「なんだって」

「いないのよ。試験が終わって、一緒に答え合わせをしようと思ってるんだけど、いないのよ」

「なんだよ、そんなことか。てっきり、スネイプにさらわれたのかと思った。ああ、ぴっくりした」

「そんなことか、ですって。とっても大切なことでしょう。いい、アルテシアはね」

「まあ、待ちなよハーマイオニー。ぼくたち、ついさっき湖のそばのベンチでアルテシアと会ったよ。パーバティと一緒だった」

 

 だが、そんなことをのんびりと話しているときではないのだ。なにか言おうとするハーマイオニーを押しとどめるように、手のひらで待ったをかける。

 

「聞いてくれ。スネイプが動き出すのは、今夜だ。フラッフィーをおとなしくさせる方法が、スネイプにもれたんだ。しかも今夜はダンブルドアがいないときてる」

「どういうこと」

「このままじゃ、賢者の石が盗まれてしまうんだ。そうするとどうなるか、わかるだろ」

「え、ええ。でも、今夜ですって」

「今夜はダンブルドアがいないんだ。なら、僕がやるしかない。僕が、先に賢者の石を手に入れる。ダンブルドアが戻ってくるまで、誰にも渡さない。もし石をスネイプにとられてしまったら、ヴォルデモートが復活することになる。そうなったらおしまいだぞ。衰えているはずの魔法力だって、アルテシアの魔法書があれば、きっとすぐに回復するんだ。とにかく、僕は行く。仕掛け扉を開けて賢者の石を手に入れる。もう、そうするしかないんだ」

 

 ハリーは、一気にしゃべった。ロンとハーマイオニーは目を丸くしていたが、それぞれに決断したらしい。

 

「そ、そうよね、ハリー」

「キミの透明マントを使おう。3人なら、なんとか入れるだろう。アルテシアは留守番だ」

「もちろん、あいつは連れていけない。賢者の石と魔法書、両方ともいっぺんに奪われることにもなりかねない」

「そうかしら。アルテシアがいれば、あたしたち、とっても助かると思うんだけど」

「バカ言うなよ、マントに4人も入れるわけないだろう。ムリに決まってる。それともキミが残るかい?」

 

 反対の理由は、ソレなのか。だがハリーは、何も言わなかった。結局は、アルテシアを連れて行かないということだからだ。アルテシアを危険なめにあわせたりなんか、できるもんか。

 

「わかったわ。とにかく、段取りを決めましょう。誰にも気づかれないようにしないと」

 

 

  ※

 

 

 夕食の後、とりあえず談話室に戻る。みんなが寝静まるのを待って行動開始するつもりなのだ。ゆっくり時間が過ぎていき、談話室にいる人もだんだんと減っていく。そんななか、3人組のところへアルテシアがやってくる。

 

「ハリー、ロン、ハーマイオニー。3人とも、行くつもりなのね」

「な、なんのことだい、アルテシア」

 

 アルテシアがにこっと、笑う。いつもならほほえましく思うその笑顔が、このときばかりは、悪魔の微笑みに見えた。

 

「賢者の石をとりに行くんでしょ。わたしも行くって言ったら?」

「だめに決まってるだろ。魔法書だって狙われてるんだから、キミはここにいたほうがいい」

 

 さあ、どうやって説得するか。さまざま考えをめぐらすハリーだったが、意外にもアルテシアは、あっさりと引き下がった。

 

「わかってるわ。寮にいろって言うんならそうするけど、マクゴナガル先生に相談すればよかったのに」

「なんだって。どうしてそれを」

「ハリーたちと話をしたかって聞かれたのよ。それでピンときたの」

「言うわけにはいかなかったんだ。わかるだろ。まさか、マクゴナガルに全部バラしてないだろうな」

「そんなことしないわよ。それで、今からいくの?」

「気づかれないように、みんなが寝静まってからにするつもりだけど。キミは寮から出ちゃダメだぞ」

 

 どうしたというだろう。ハリーたち3人は、居心地の悪さを感じていた。アルテシアが、妙に素直すぎるのだ。もともと、素直なほうではあるのだけれど。

 

「あの、アルテシア。わたしたち、行ってもいいのよね? あなたまさか、邪魔しようなんて思ってないよね。マクゴナガル先生に告げ口なんて、しないわよね」

「大丈夫よ、ハーマイオニー。そんなことしないけど、5分だけ時間をくれないかな。ハーマイオニーに話があるの」

 

 それから5分、いや正確にはその倍ほどはかかったのだが、アルテシアとの相談を終えたあとで、ハーマイオニーとハリー、そしてロンとが、寮を抜け出す。3人組が4階の廊下にたどり着いたときには、あの部屋の扉は少し開いていた。誰かが開けたのだ。つまりが、ハリーたちは一足遅れたということになる。ゆっくりと扉を開ける。

 

「みろ、やっぱりだ。あそこに落ちてるのはハープだろう。あれで音楽を聴かせたんだ」

 

 透明マントを着てはいたが、三頭犬は、なにかの気配を感じているらしい。グルグルといううなり声とともに、3つの鼻が、3人のいる方向へと向けられる。ハリーは、マントの中でほかの2人を見た。

 

「ロンもハーマイオニーも、戻りたかったら、戻ってもいいぞ。なにも3人で行く必要はない。僕1人で大丈夫だ」

「バカなこと言うな」

「そうよ、ハリー。いまさら、何言っているの。ここで戻ったりしたら、アルテシアに顔向けできないわ」

「どういうことだい」

「アルテシアは、三頭犬が一番の難関だって言ってたわ。知ってるよね?」

 

 たしかにそうだが、それがなんだというのか。いま、そんな話をしている場合か、と言おうとしたが、ハーマイオニーがなにやら黒っぽい丸い物を取り出したので、言うのをやめた。

 

「これがあれば、フラッフィーを突破できるわ。これを床に投げればいいの。一瞬であたしたちとフラッフィーの場所が入れ替わる。危険なしで仕掛け扉の中に入れる。アルテシアが作ってくれたの」

「けど、そんなの必要ないだろ。音楽きかせりゃいいんだから」

「ええ、そうね。でもアルテシアは、音楽のことを知らなかったのよ。教えてないもの」

「とにかく、行こう。急がないと」

 

 ハリーが、ハグリッドにもらった横笛を唇にあてて吹きはじめる。とにかく音さえしていればいいらしい。でたらめに吹いているのに、たちまち三頭犬はトロンとしはじめ、ついには眠りこんだ。

 

「チャンスだ」

 

 3人は、マントを抜け出した。大急ぎで、そして慎重に仕掛け扉の方へと移動していく。三頭犬の巨大な足の上にのっているさらに巨大な頭のすぐ横を通らねばならなかった。

 

「イヤだわ。やっぱりアルテシアの魔法玉を使いましょうよ」

「そんな必要ないよ。ほら、これで開くんだ」

 

 ロンが、なんとか犬の足をまたぎ、屈んで仕掛け扉の引き手を引っ張る。すぐさま、扉が跳ね上がった。

 

「ロン、飛び降りても大丈夫よ。下は、柔らかいクッションみたいなものだから」

「なんだって」

「だから、この下はスプラウト先生の『悪魔の罠』なのよ。下に降りたら、じっとしてて。あたしがすぐに火をつけるから、それで簡単に脱出できるわ」

「ほんとか」

「ほんとよ。とにかく行くわよ」

 

 ハーマイオニーが飛び込む。続いてロン。ハリーは笛を吹きながら。ハーマイオニーが言ったように、小さな炎のおかげで、『悪魔の罠』はなんなく突破できた。

 

「なんで、知ってたんだ」

「アルテシアが教えてくれた。次はフリットウィック先生の『鍵の罠』よ。とにかく最後の部屋までの罠は、全部わかってるから」

 

 フリットウィックの罠は、飛び回る何百羽もの羽のついた鍵のなかから、正解の鍵ただ1つを見つけるというものだった。事前にわかっていても、飛び回るたくさんの鳥たちのなかから見つけ出すのは簡単ではなかったが、次の、マクゴナガルの『巨大チェス』の部屋へと行くことができた。

 

「さぁ、どうすりゃいいんだい。なんであいつが知ってるのかも聞きたいけど、それよりも攻略法だな」

「チェスをするのよ、ロン。あたしたちがチェスの駒になって、相手に勝てばいいの」

「簡単に言ってくれるよな」

 

 それぞれが駒となり、勝つには勝ったが、戦いの中で、ロンは駒として相手に取られてしまったのだ。『これがチェスなんだ!』というロンの言葉に後押しされ、ロンを残して先へ進む。次の部屋のトロールは、すでにノックアウトされ、床にころがっていた。

 

「スネイプのしわざだろう。トロールと戦わずにすんでよかったよ」

 

 ハリーが言った。もちろんハーマイオニーも同意見だった。次の部屋へ入ると、いま通ってきたばかりの入口でたちまち火が燃え上がり、同時に前方の出入り口でも黒い炎が上がる。

 

「聞いてたとおりだわ。ハリー、あたしが行けるのはここまで。ここを通れるのは一人だけなのよ」

「なんだって」

「ほら、あそこにいくつか瓶がおいてあるでしょ。そのうちの1つを飲めば、黒い炎のなかを進めるようになるの。もう1つの薬で元の道を戻れるようになるから、あたしはロンを助けに行くわ。そしてマクゴナガル先生のところに行く。アルが言ってたの。もしものときは、マクゴナガル先生にお願いすればなんとかしてくれるって」

「そんなことしたら、マクゴナガルに怒鳴られる。ヘタすりゃ退校処分だ。それより、通れるのは1人だけってホントなのか」

「見て!」

 

 ハーマイオニーは、瓶の横に置かれていた巻紙を取り上げてハリーにみせた。

 

「1つは前への薬、1つは後ろへの薬、残りはイラクサ酒と毒。さあハリー、どれを選ぶ?」

「ええと、こんなのわかんないよ」

「これは魔法じゃなくて論理よ。パズルなの。大魔法使いといわれるような人でも、論理のかけらもない人がたくさんいる。そういう人はここで行き止まりってわけね」

 

 そう言いながら、ハーマイオニーは1つの瓶を手に取った。それをハリーに渡す。

 

「これが、そうなの?」

「ええ。あたしは、これを飲むわ」

 

 今度は、右端にある丸い瓶を手に取る。

 

「ねぇ、ハリー。もし『例のあの人』がスネイプと一緒にいたらどうするの?」

「そうだな。1度は幸運だったから、2度目も幸運かもしれない。だろ?」

 

 2人は、それぞれに薬を飲み、お互いの方向へと駆けていった。

 黒い炎の中を進むのは、ハリー・ポッター。薬のおかげで、炎がハリーの身体を焼くようなことはなかった。しぼらくの間、黒い炎しか見えなかったが、とうとう最後の部屋へと出た。

 

 

  ※

 

 

「おや、キミはハリー・ポッターか。来るとしたら、あのアルテシアとかいう娘かと思ったよ。魔法書を持ってきてくれるはずなんだ」

「なんだって」

「魔法書だよ。ああ、そうか。キミは知らないのか。かといって、教えてやるつもりはないけどね」

「そんなことは、どうでもいい。けど、なんであなたが? スネイプはどこに行ったんだ?」

 

 クィレルが、笑う。声を出しはしなかったが、その顔はあきらかに笑っていた。

 

「スネイプ先生は、お休みじゃないのかな。もう遅い時間だからねぇ」

「僕は、ここにいるのはスネイプだと思っていた」

「アルテシアに聞かなかったのかね? あの娘には、ばれてしまっていたようなんだがね」

 

 たしかにそうだった。アルテシアは、クィレルが怪しいと言っていたのだ。でもスネイプだって、十分に怪しかったんだ。

 

「まあ、そんなことはいい。どうせキミには、死んでもらうつもりだから」

 

 クィレルが指をパチッとならした。どこからともなく現れた縄が、ハリーの体を縛っていく。

 

「ポッター、キミは賢者の石のことを知ってるんだろうね。あれを手にいれて、私が何をしようとしているのか、気づいてしまったというわけだ。だからここへと来たんだろうけど、もう遅いよ。もうすぐ石は手に入る。この鏡のなかにあるのかな?」

 

 いまごろ気づいたが、クィレルのそばに、姿見のような大きな鏡があった。その鏡が『みぞの鏡』であることを、ハリーは知っている。その鏡が『のぞみ』を映し出すことも。

 

「この鏡こそが、賢者の石を見つけるための鍵なのだよ。石を手に入れたら、次は魔法書だ。クリミアーナの娘はうまく隠しているようだが、なに、すぐに手に入るだろう。そうすれば、どうなると思うね、ポッターくん」

 

 どうなるかって? そんなの考える必要なんてないんだ。そんなことにはならない。賢者の石も、アルテシアの魔法書も、絶対に渡すもんか。

 クィレルは鏡の枠をコツコツ叩いている。

 

「ダンブルドアなら、こういうものを考えつくだろうと思っていたよ。だが彼は、今ロンドンだ。あわてる必要はない」

 

 クィレルが、鏡の裏側に回り込む。そのすきにとハリーは、縄をほどこうともがく。だが結び目は固く、ほどけない。

 

「ハリー・ポッター、むだなことだ、やめておけ。その縄をほどいたところで、おまえの運命はかわらんのだから」

 

 そうかもしれないが、それでも精一杯の抵抗をしてやる。絶対に、クィレルより先に賢者の石を見つけるんだ。ハリーは考える。いまここにあるもので、役立つものといえば。

 

「いったいどうなってるんだ。この鏡はどういう仕掛けなんだ? いっそ、割ってみるか。なかに入っているのかもしれない」

 

 ついにクィレルがそんなことを言い出した。だが、割られては大変だ。たぶん、あの鏡を見れば、石がどこにあるのか見えるはずだ。あの鏡は僕ののぞみを映し出してくれるのだから、きっと、見せてくれるはずだ。だが、近づこうにも足もきっちりと縛られているので思うように動けない。だが。

 

(静かにして、縄をほどくから)

 

 突如、ささやくような声が聞こえてくる。反射的にクィレルを見る。クィレルは鏡に夢中だ。

 

(その声は、アルテシアだろ。どこだ、どこにいる)

(しっ、黙って。縄をほどく魔法がわかんないの。ハリー、知ってる?)

(僕だって、わかんないよ。なんでもいい、縄を切ってくれ)

(それは考えたんだけど、切るって魔法もわかんないんだ。とにかく、ほどいてみるから)

 

 いったい、どこが魔法使いなんだ。それで魔女だといえるのか。それぞれ、そんな思いを持ったことだろうが、分からないものは仕方がない。ややあって、アルテシアの努力でなんとかほどくことに成功する。

 

(ありがとう、これで動けるよ。でも、どこにいるんだい)

(いまは秘密。とにかくわたしがこっそりサポートするから、賢者の石を探して)

(わかった)

 

 幸い、クィレルはこちらに気づいていない。こっそりと移動を開始。とにかく鏡を見ればなにか分かるはずなんだ。だが、そのとき別の声がした。しかも声はクィレル自身から出てくるようだった。ハリーはゾッとした。

 

「なにかいる。誰か、いるぞ。そやつが、なにか知っているに違いない。その子に鏡を見せるんだ」

「わかりました、ご主人様」

 

 クィレルが振り返る。どうやらアルテシアがいることにも気づかれたらしいが、ハリーのほうも、『例のあの人』がそこにいることを理解した。

 




 第15話で、すでに主人公が、あの三頭犬から続く罠の連続を通り抜けていますので、またそれを書くのもどうかなとは思ったのです。今回はそこをすっとばしてクィレルとの決着、というのも選択肢としてありましたけど、ハリーたちには一通り体験してもらいました。これで良かったんだろうと思ってます。今回、原作どおりのセリフを、いくつも使わせていただきました。
 次回は、いよいよ「賢者の石」での最終話です。よろしく。

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