ハリー・ポッターと魔法の本   作:Syuka

11 / 122
第11話 「アルテシア、始動」

 すでにからとなったティーカップ。ティーポットのほうにも、紅茶は残っていない。すべて飲み干してしまったのだ。十分に用意したつもりだったが、足りなかった。つまりが、話がそれほど長くなったということ。

 カップにポット、それにティースタンドをかたづけながら、マクゴナガルは思う。これは、喜ぶべきことなのだと。でも、そんな気持ちになれないのはなぜだろう。

 

 

  ※

 

 

 あれから10日ほどがすぎたが、アルテシアの日常は変わってはいなかった。医務室からは解放されたものの、それが寮での居心地に変化を与えることはなかった。トロール退治はロナルド・ウィーズリーの手柄であり、アルテシアはそのおかげで軽傷で済んだ。つまりヒーローはロンなのだから、寮生たちの態度に変化がないのも当然であった。

 ただハーマイオニーと話をする機会は、確実に増えていた。あとは、ハリー・ポッターとロナルド・ウィーズリーが、ときおり声をかけてくれるようになったくらい。パーバティがそばにいることが多いが、これはいつものこと。

 それでも、アルテシアに笑顔が戻ってきた。ムリをした笑顔ではない。自然に笑えている。医務室から戻ってきたのは、そんなアルテシア。少なくともパーバティはそう思っていた。

 でも、ときどきなにか考え込んでいる。遠くを、具体的には校庭の向こう側にある森、その森を見ることができるようなところでは、森を見ながらなにか考えている。何を考えているのかなんて、わからない。でもそんなときパーバティは、なにか話題をみつけて話しかける。つまりが、邪魔をするのだ。アルテシアが泣きそうな顔をしているとか、つらそうだとか、そういうことではなかった。そのまま森の奥へ、つまりが遠くに行ってしまいそうな気がして、ほおってはおけなかったのだ。

 そんな日が、続いていた。

 学校は、クィディッチ・シーズン真っ直中。グリフィンドールチームの秘密兵器は、あのハリー・ポッター。その初試合となるスリザリンとの試合を明日に控え、いつもより騒々しい談話室。そんななか、パーバティは寮の出入り口付近に陣取って、アルテシアが戻ってくるのを待っていた。

 アルテシアがマクゴナガルに呼び出されてから、いったい何時間たったのだろう。いくらなんでも、長すぎる。ようすを見に行った方がいいのではないか。そんなことを思い始めてからも、ずいぶん時間がたっていた。アルテシアがようやく戻ってきたのは、寝床へとむかう寮生も出始め、談話室がひっそりし始めたころだった。

 

「遅かったね、アル」

「待っててくれたんだ。ごめんね、なかなか話が終わらなくて」

 

 それはそうだろう。問題は、何を話していたのかだ。だがパーバティは、そのことを聞こうとはしなかった。知りたくないはずはないが、アルテシアが教えてくれるのを待つつもりなのだ。そのアルテシアは、パーバティの手を取り暖炉の脇へ。つい先ほどまで燃えさかっていた火は消されていたが、おかげで寒くはない。

 

「いろいろとマクゴナガル先生に約束させられたんだけど、わたしは、わたしにできることをするつもりよ」

「え?」

「ね、パーバティ。明日、すこし付き合ってくれない? 話したいことがあるの」

「明日・・」

 

 明日はクィディッチの試合がある。最初に思ったのはそれだった。ハリー・ポッターのデビュー戦。相手は、スリザリン。

 

「忙しい?」

「あ、ううん。大丈夫、どこでも付き合うよ。で、なんの話?」

「詳しいことは明日話すけど、そうね、わたしのことかな。ヒントは、お待たせしました」

「え?」

 

 たしかに、ずいぶん長いこと待っていたが、それとなんの関係があるのだろう。だがパーバティは、その疑問を口に出すことはしなかった。明日になればわかるのだからそれでいい。アルテシアが話してくれると言うのだから、いまは、それでいいではないか。

 明日の約束をしただけで、2人は、自分たちの部屋へと戻っていった。

 

 

  ※

 

 

 テーブルに両肘をつき、ほおづえしながら考える。はたして、これでよかったのかと。

 思いつく限り、必要な約束はさせた。どれだけ約束させても不十分だとする気持ちは消えないが、果てしなく続けるわけにもいかない。よかれと思ってさせた約束ではあるのだが、それらはみな、裏を返せば彼女を縛るみえない鎖ともなりうる。どうするのがよかったのか、そんなことはわからない。その答えはきっと、どこにもないのだ。

 むろん彼女には、約束を守らないという選択肢がある。だがあの娘は、そんなことをするような娘ではない。

 

 

  ※

 

 

 ホグワーツには、その敷地内に湖がある。入学したばかりのころ、ボートに乗ってホグワーツ城へと到着したが、そのときの湖だ。せめて春先などであれば、気持ちよく水辺を歩けただろう。だがいまは、この寒さだ。ましてやちょうどクィディッチの試合が行われている今、湖に近づく者の姿はない。この2人以外には。

 

「うわぁ、寒いね、やっぱり。ね、ここに座ろうか」

「うん、そうだね」

 

 パーバティが、湖のそばにいくつか置かれたベンチを指さす。アルテシアもうなずいたので座ったのだが、そのアルテシアは、すぐには座らず、右手の人差指を立て、自分の鼻の頭を軽く2度トントンとしたあとで、ちょうどベンチの周りを囲むように四隅を指さしてみせた。

 

「何してるの?」

「ううん、別に。寒いなか、呼び出したりしてごめんね」

「いいんだよ、そんなこと。それより、話したいことって?」

 

 話をせかしたわけではなかった。ごめんね、と言われることがてれくさかったのだ。だから、話題を変えたかっただけのこと。アルテシアも、パーバティの隣に座る。

 

「昨日、マクゴナガル先生と話をしたわ。ほんとにいろいろと」

「それを、あたしに教えてくれるってこと?」

 

 首を横に振る。そうではないらしい。左手が、パーバティの前へと差し出される。手のひらが上だ。

 

「パーバティには、見せてあげる。とにかく、これを見て。話はそれから」

「う、うん」

 

 だが、手のひらになにかが乗っているわけではない。なにもないのだ。見ろと言われても、何をみればいいのか。手のひらを見て、そしてアルテシアを見る。アルテシアは、右手の人差指と中指をそろえて立て、手のひらの中ほどを、トンと軽くたたいた。だが、それがなんだというのか。パーバティがなにか言おうとしたとき。

 

「あっ!」

 

 そこには、ベンチがあった。いま、自分が座っているのと同じようなベンチが手のひらに。びっくりしてアルテシアをみる。ニコッとほほ笑むアルテシア。右手の人差指と中指で、今度は、そのベンチを軽くたたく。

 

「わ、わたし?」

 

 アルテシアの右手が離れたとき、手のひらの上にある小さなベンチに自分が座っていた。パドマなのかもしれないが、そこに、自分自身の姿があった。どうみても、それは自分だ。アルテシアの右手が、そのうえにかぶさってくる。そして、両手でそれを包み込むようにして自分の胸元へと引き寄せた。

 

「ありがとう、パーバティ。これからは、わたしがあなたを守っていくからね」

「え? あの、アルテシア、それって… これって魔法、だよね」

「うん」

 

 アルテシアは笑っていたが、パーバティはどう反応してよいのか困っているといった感じだった。いまの言葉の意味を尋ねたいところだが、でもそんなことより、魔法が使えたことを喜んだほうがいいのではないか。

 

「あのさ、アル。あんた、魔法、使えるようになったんだね」

「うん。いろいろ心配かけてごめん。それと、ありがとう」

 

 視界がにじんだ。同時に、口をついて出たのはこんな言葉だった。

 

「よかったね、アル。ほんとに、ほんとによかった。これでもう、仲間はずれにされたりしないよね。もう、これで…」

「パーバティのおかげだよ。パーバティがいたから、だよ。パドマもだけど、わたしなんかといてくれて、ほんとにありがとう」

「ううん、そんなことない。わたしが、アルテシアと一緒にいたかったんだ。だから一緒にいただけ。でも、ほんとによかったね」

 

 二人して手をとりあい、喜び合う。ひとしきりそんな話が続いたあと、話が落ち着いてくると、気になり始めたのはもう1つのことだった。『これからは、あなたを守っていく』といった、アルテシアの言葉。聞き流しても問題ないのか。それとも、ちゃんと意味を尋ねておくべきなのか。だが、迷うのはやめにした。そこにどんな意味があったにせよ、明日も明後日も、10日後だろうと1年後だろうと、アルテシアと一緒にいるつもりだし、アルテシアも、そばにいてくれるだろう。きっとそういう意味なのだ。

 

「あ、そうだ。アル、あんた、いつから魔法が使えるようになったの? いま突然にってことじゃないんでしょう?」

「それがさ、はっきりしたことはわからないんだ。たぶん、トロールに殴られて気絶したときだと思うんだけど」

「ふうん。でも、もう少し早かったらよかったのにね。だってあのトロール、アルが倒せてたってことだよね」

 

 だが、アルテシアは首を横に振った。

 

「そうかもしれないけど、あの急場では、なんにもできなかったんじゃないかな。でもこれからは違うよ。これからは、違うんだ」

 

 

  ※

 

 

 グリフィンドール対スリザリンの、クィディッチの試合。グリフィンドール生のリー・ジョーダンによる実況放送と、観衆の大歓声。もちろん競技場にいなければ詳細などわかりはしないのだが、その場にいなくても、熱気は伝わってくる。そんな、白熱した試合。だがもちろん、ホグワーツの全員がその試合に注目していたわけではない。湖のほとりにはベンチに座っている2人の少女がいたし、各寮の談話室にも何人かの生徒の姿があった。

 この試合でハリー・ポッターの箒が妙な動きをみせて落っこちそうになったことや、観客席にいたセブルス・スネイプのマントに火がついたことなど、2人の少女は知らなかった。

 

 

  ※

 

 

「クリミアーナの娘はね、だいたい13歳くらいで魔女になるんだ。先祖の例からいっても、あと2年。それくらいかかると思ってた」

「あ、だからもう少し待てって」

「うん。でもね、必ずしもそうじゃないことだってある。たとえばわたしの母は8歳で魔法が使えたそうだし、10歳でその力に目覚めた人もいたらしい。なにか特別なきっかけがあった人は、13や14でなくても魔女の血に目覚めることができたらしいんだ。もちろんちゃんと魔法の勉強をしてなきゃムリだし、20歳を過ぎてもダメだった人もいたそうだけどね」

「じゃあ、あのトロールがそのきっかけになったってこと?」

 

 その目は、湖に向けられていた。互いを見てはいなかったが、アルテシアの左手とパーバティの右手は、触れあっていた。そこにお互いの存在を感じつつ、話をしていた。

 

「魔女の血に目覚めたとき、そのときは、本人にははっきりわかるって言われてきた。でもわたしは、そのとき気絶してたみたい。あとでベッドで目が覚めてから、なにかいつもと違うなって。そのこと、ずっと考えてた。なにが違うんだろうって。校長先生がお見舞いに来られて、マグゴナガル先生が来られて話をして。そうだってわかったのは、マグゴナガル先生がアルテシアって呼んでくれた、そのあとだったかな」

「アルテシアって呼んだの、ミス・クリミアーナじゃなくって」

「うん、そう。なんていうんだろ。やっぱり嬉しかったかなぁ」

「へぇ。でもあたしだって、アルテシアって呼んでるんだけどな」

 

 ちょっぴりすねた様子をみせるパーバティだったが、なにも本気ですねているわけではあるまい。アルテシアだって、そんなことはわかっていた。

 

「パーバティはね、アルテシアって呼ばなくていいよ。あんたがアルって呼んでくれるのが、なんかうれしい」

「おっと、そうきたか。まあ、いいか。それでいいよ」

「あはは、ごめん。でもね、うれしいのはホントだから。アルって呼んでくれるのがパーバティだけってのもホントだし」

 

 だが、笑い声はそこまで。アルテシアの話が再開したからだ。

 

「とにかく、魔法が使える。だったらわたしにも、できることがあるっていうか、しなきゃいけないんだ。ね、パーバティ。あのとき医務室で、ハリー・ポッターたちと話してたよね。4階になにか大切なものが隠してあって、それを欲しがってる人がいるって」

「ああ、そうだった。でもあんた、聞いてたの?」

「うん。あのとき目が覚めたら、パーバティたちの声が聞こえた。頭がぼーっとしてたけど、話だけ聞いてた」

「あれはさ、ポッターたちがそう思ってるってだけの話だよ。なにか、勘違いしてるんだと思うな。スネイプ先生が何かを盗み出そうとしているとか言ってたけど、そんなことってあると思う?」

「どうだろう。わたしはスネイプ先生がそんなことするなんて思ってないけど、でも、ポッターたちがそう考えた理由があるはずだよね。少なくとも、なにがどうなってるのかはちゃんと知ってたほうがいいんじゃないかって思ってる」

「たぶん、ポッターたちが調べてるとは思うけど。気になるんなら、聞いてみようか?」

 

 ハリー・ポッターたちの話を、パーバティはあまり重要視してはいないらしい。そのことに、アルテシアはほっとした。このようすなら、パーバティは4階に近づこうとはしないだろう。そのほうがいいのだ。マクゴナガルからは友だちを巻き込むなと言われているし、あの場所は、もしかすると本当に危険なのかもしれないのだから。

 

「ううん、わたしが聞いてみるよ。談話室でも会うだろうし、話のついでにさ」

「そうだね。でも、なにかの勘違いだと思うよ。スネイプはみかけほど、イジワルじゃないもん。あのときだって、アルを医務室に連れてってくれたんだから」

「あ、いけない。まだスネイプ先生に、そのお礼を言ってない」

「わたしも、一緒に行こうか?」

 

 それには、軽くうなずくだけの返事を返し、アルテシアは立ち上がった。そろそろ、この話も切り上げどきだと思ったのだ。パーバティも立ち上がる。

 

「でもよかった。アルが魔法使えるようになって。パンジー・パーキンソンはくやしがるんだろうけど」

「どうして?」

「あいつが、アルのこと、なんて言ってるか知ってる? あいつはきっと方向音痴のマグルに違いない。ホグワーツに来たのは道に迷ったからだろうって」

「ああ、聞いたことあるかな。ほかにもいろいろと」

「これで、見返してやれるじゃない」

 

 にこっと微笑んだだけだった。そして、校舎のほうへと歩き出す。もちろんパーバティもそのあとに続く。

 

「魔法は使えるようになったけど、杖をうまく使えるかどうか。これから練習しないとね」

「杖? あ、そういえばあんたの杖は? さっき、杖使ってたっけ? うわっ、寒っ!!」

 

 ベンチからは、せいぜい2~3歩離れたといったところか。まだ湖のほとりと言ってよい場所で、冷たい風が、パーバティに吹きつけた。

 

「ねぇ、パーバティ。杖ってさ、授業のときだけ持っていくんじゃダメなの? いつも持ち歩くべきなの? そのほうがいいのかな」

「あたりまえでしょ。いつも持ってないと、いざってときに困るじゃない」

「あ、そうか。そうだよね」

「もう、しっかりしなよ」

 

 そう言って笑い合うあいだも、冷たい風が体温を奪っていく。アルテシアと並んで歩きながら、ふとパーバティは思った。あのベンチでずいぶんと話し込んだはずだけど、あのとき風なんて吹いてただろうか。寒いなんて思っただろうか。こんなふうに、冷たい風に震えたりした覚えなどないのだ。いや、むしろ暖かかったような気が・・

 アルテシアを見る。まさか、ね。

 

 

  ※

 

 

 ロンとハリーとハーマイオニーの3人は、クィディッチの試合のあと、ハグリッドの小屋を訪れた。そこでの話題は、もっぱら、試合中のスネイプの行動について。3人によれば、試合中にハリーの箒がおかしな動きをみせたのは、スネイプが呪いをかけたからであり、スネイプのマントに火がついたのは、呪いをかけるのをやめさせるためにハーマイオニーがしたことであるらしい。いろいろとスネイプをかばおうとしたハグリッドだったが、3人を納得させることはできなかった

 ハーマイオニーは、スネイプの行為に怒っていた。

 

「このこと、パーバティやアルテシアにも言っておかなきゃ。あの2人は、スネイプのことをいい人だなんて思ってる。とんでもない勘違いだわ」

「まてよ、ハーマイオニー。そう思わせとこうぜ。あいつらには、内緒にしておいたほうがいいんじゃないかな」

「どうしてよ」

「ぼくも、ロンの意見に賛成だ。アルテシアは、トロールに襲われてケガをしたんだぞ。またあぶない目にあわせるわけにはいかない。ぼくたちだけでやったほうがいい」

 

 その意見には、さすがのハーマイオニーも、耳を傾けないわけにはいかなかった。たしかにそうだ。あの三頭犬は、危険だ。もしかするとトロールよりも。

 せっかくハグリッドから聞き出したニコラス・フラメルのこともある。まずそれを調べてからでなければ、自分たちだって、動きようがないのだ。不用意に話をして、あの2人を巻き込むことになるのは避けるべきだろう。

 

「そうね、ロンの言うとおりだわ。いいわね、あなたたち。アルテシアとパーバティには、何も言っちゃダメ。とにかく、このことは私たちだけで調べていくことにするわ」

 

 と、高らかに宣言する。だがハーマイオニーたち3人は、このとき湖から戻ってきたアルテシアが、近くまできていたことには気づかなかった。どのあたりから聞こえていたのかはわからないが、少なくともハーマイオニーの宣言くらいは聞いただろう。そこでアルテシアは引き返す。話の輪の中に入ろうとはせず、そっとその場を離れたのだ。

 一緒に湖から戻ってきたはずのパーバティは、そのとき、さすがに冷えきった体を温めようとラベンダーと一緒に暖炉のそばにいた。そのパーバティのところへと歩いていくアルテシア。もちろんアルテシアには、このことをパーバティに告げる気などない。それはハーマイオニーが考えたことと同じ理由によってだ。アルテシアは、考える。いま、なにをするべきか。何をしなければいけないのか。

 さすがにもう、行動開始とせねばならないだろうと思った。できれば、明日から。いや、むしろ今夜からそうしたほうがいいのかもしれない。

 




 タイトルにもあったとおり、いよいよアルテシアが行動開始。アルテシアの魔法力発現のきっかけとして、トロールのイベントを利用する予定だったので、あの話を少し引きずってしまいましたが、とにかくこれで、魔女の仲間入りです。
 行動開始のアルテシア。さて、なにをしでかしてくれるのでしょうか。お楽しみに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。