SAZABI's Breaker!   作:GUM【グム】

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どうもこんにちは。

はじめに書いておきます。しっちゃかめっちゃかです。
でもそれはあらかじめ忠告済みですしね…。

ようやくお話の開始です。ではどうぞ~


story:1 first dive!

 

 

 

 

~1st World:???????~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュイィィィィィィィィィィィィィィィィィィン

 

 

 

 

<……ァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

 

 

ズデェッ

 

 

 

どうも、サザビーです。ブラックホールに吸い込まれたと思ったら乱雑に

吐き捨てられました。痛いです。あんまりです。

 

 

 

「…い、いたた…まったく乱暴ですね…!」

 

 

 

『死にはしないだろう、御託を抜かすな』

 

 

 

「この方…直接脳内に…!全身ザクのパーツでよかった…

ジムだったら壊れてたかもしれません…。それで、ここは…?

比喩なしに真っ暗で何も見えないんですが」

 

 

 

 

『MSの分際で何を抜かす。赤外線カメラがあるだろう』

 

 

 

「え、初耳です。どうやるんですか」

 

 

 

『…本当に貴様はかの「赤い彗星」が駆る機体だったのか』

 

 

 

「何の話か知りませんが関係ないでしょう!

貴方は当事者なんですからこのくらいの事教えて下さい!」

 

 

 

『チッ…』パチン

 

 

 

「し、舌打ち!?そしてどこに鳴る弾力性のある指が!?」

 

 

 

『赤外線カメラの搭載と同時に貴様の視界に各種情報が写る様にした。

「ガンダムブレイカー」の再現だ』

 

 

 

「うわお、斬新です。この中心の円は…「Bullets」、残弾数ですか。

左下のゲージは「Life」…私の身体の体力、と。

5000という数字は多いんでしょうか?

右下のは…何です?これ。「S」としかありませんが…」

 

 

 

 

 

『ライフユニットS。カプセルに粉末型エネルギーが入っている。

貴様はこの粉末を頭部に浴びる事によってボディの体力を回復できる』

 

 

「そういうの先に言って下さいよ…」

 

 

『意思でサイズをM、Lに変更できる。効果の違いは流石に分かるだろう。

数量はそれぞれ30個までとする』

 

 

 

「無くなったらどうすれば…永遠にボロボロでいろと?鬼ぃ」

 

 

 

『阿呆が、その為のパーツ変更だろうが。

ライフユニットは任務成功の度にそれぞれ20個補給してやる。

30個以上は持たせん』

 

 

「もうわけわかりません。持つってどこに持ってるんですか」

 

 

 

『…解った解った、説明してやる…。貴様には教える事が多すぎる…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~極限の解説をくれてやる…~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アーナルホドナルホドヨクワカリマシター」グラグラ

 

 

 

『しかし貴様…ここが何処かも分からずよくそこまで余裕を見せられるものだな』

 

 

 

「あっ…忘れてました…で、ここはどこなんです」

 

 

 

『少しは自分で考えろ。疲れたからしばらく我はリンクを切る』ブツ

 

 

 

「あっ、ちょっと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「」ポツーン

 

「無責任だ!!!!」

 

 

 

 

 

「…」ポツーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…とりあえず、進みましょうか」グス

 

ガサガサ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガサ

 

 

「…やっと広い所に出られましたね…」

 

 

「あの方」に一方的に会話方法を奪われて、

うろうろし始めて半刻は経つでしょうか。

 

あの後すぐにブースターの動作確認をしてみました。火を噴きはしますがさすがに飛行はできませんでした。ひとまず死の危険は

そうそうないという事なので一安心です。

 

 

どうやら私は林か何かに落とされたみたいです。

念のため身体の色を黒に変えていましたが見かける生物は植物か虫です。

 

というか、結局私のモノアイの発光は止められないので

大したカモフラージュ効果はありませんでした。

虫が寄ってきてなかなか鬱陶しかったです。

 

 

 

 

 

 

おや、光が見えますね。何やら人工的な。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…自動販売機?」

 

 

…意外と現代的ですね。現代がどういうものかは知りませんけど。

 

 

 

「…他に何にもありませんね…のっけからえらい所に来てしまったんでしょうか」

 

 

赤外線カメラにより真っ暗でもある程度は見えるようになりましたが、

ぼんやりとしか見えません。せいぜい近くのモノの輪郭が分かるくらいです。

「あの方」、もっといいものくれたらいいのに…。贅沢は言えませんけど。

 

 

 

 

 

…しかし、暑いですねぇ。「生」はこんな嫌な感じもあるんですか。

季節はまさに夏。7月下旬といったところでしょうか。

気温26度、湿度58%。数字化してもイマイチピンときませんねぇ…

あぁ、もう考えるのも億劫です。やめやめ。

 

 

 

 

何もわからない土地であんまりうろつくのも危険ですし、

今夜はこの自販機の近くで夜を明かましょうか。

…この自販機虫まみれですねー、取り出し口に何かいそうです。

 

 

 

 

 

しかし訳わかりませんねー、いきなり「ガンプラになって世界行ってこい」って。

目覚めた時は記憶がないなんて思ってましたが知識はなかなか豊富ですね。

自販機という言葉を知っているなら困る事はないでしょう。

 

 

 

 

…それより困るのは人間との会話ですね。

なるべく人間と接触は避けたいんですけど…無理ですよねぇ。

「あの方」が考慮してくださる訳もなし…頑張るしかありませんか。

人間自体は嫌いじゃないんですけど…人間の考え方が怖いんですよねぇ…。

 

 

 

 

 

あれやこれや考えてたら、いつの間にか太陽が昇りかけており、自販機の周りの景色が

太陽に照らされてはっきりと見えるようになってきました。

 

その第一印象はというと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぅわっ、凄い田舎」

 

 

 

 

 

 

でした。嘘偽りない本音です。

 

あ、言い忘れていましたが「あの方」の話によると私は「表情」を

手に入れたらしく、感情の変化に合わせてモノアイの形が変わるんだそうです。

まるで漫画かアニメの話ですが今更疑うのも馬鹿馬鹿しいので

どうでもよくなりました。

 

 

…私は誰に話しているのでしょうか。

 

 

 

 

 

周りには何もなく、本当に申し訳程度の道が自販機から見て左右に分かれていて、

遠くに家と思われる建物がぽつぽつ見られるだけ。後は山か林か畑か田です。

 

 

 

「…たまげましたね…とりあえずあのあたりの民家に行ってみましょうか」

 

 

ひとまず私は、見えていた民家のあたりを散策することにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…馬鹿ですか私は。これでは道化ですよ」

 

 

 

時刻の詳細はわかりませんが夏の夜明けです。まだ相当早い時間に決まってます。

そんな時間に起きてる人間がいるわけないじゃないですか…!

 

 

 

「困るわけじゃないんですが…仕方ありません、もう少し歩いてみましょうか」

 

当事者に連絡しようがないので別に目的はありませんでしたし、私は再び進み始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アクシズにより、私が地球を一気に耕そうというのだ!~

~確かにエコだよそれは!しかし何一つ解決になっていやしない!~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…結構な距離を歩いた気がします…。もうそろそろ休みたいですね」

 

 

すっかり太陽も昇り、時刻は大体午前7:00頃といったところでしょうか。

広い道路のようなところに出ましたが、車なんかは全く通りません。

田にいる人影もまばらで、本当に人間がいるのか疑わしいくらいです。

こういう空気はのどかで嫌いではありません。むしろ好きです。

 

 

 

 

私がこんなナリで堂々と歩けるのは「あの方」の計らいのおかげです。

彼の不思議な力で「普通の人間の目に私は違和感なく映りこむ」だそうです。

その言葉の文法の使い方(日本語というそうです)も意味もわかりませんでした。

 

 

私なりに解釈している意味は、「私は怪しく見られない」です。

「あの方」も間違ってはいないと言っていたので大丈夫でしょう。

なんだかんだで良い方みたいです。偉そうに言える立場ではありませんが。

 

 

ただ、難点としては…私の頭部は変化しないそうです。

普通そこをなんとかすると思うんですが…。

ですから私は日よけも兼ねてザクⅡの右肩のシールドを取り外し、顔を隠すように

頭の上にかぶすようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし…あ、暑い…何でしょうこの暑さ…」

 

 

 

先ほどまでは感じなかった、じりじりとした日差しが背中を突き刺します。

ザクⅡは全体的に身体が大きいのでそこがまた…。

汗の分泌こそありませんが溶けてしまいそうです。

 

 

 

 

「…おや、あれは…バス停、でしょうか?」

 

 

くらみそうになるモノアイを前に向けると、待ち場のあるバス停とおぼしき

木造建築の建物がありました。ひとまずは休めそうです…。

早く休みたいという一心で歩む足を早め、

ようやく待ち場のベンチに腰掛ける事が出来ました。生き返る思いです…。

深くもたれかかり、上の屋根を見る形になり、しばしボーッとしていました。

 

 

 

 

 

 

「…そういや「あの方」は何やってんでしょうか」

 

 

 

ふと気にかかり視線を元に戻しました。

シールドは元に戻しています。

 

 

 

 

 

 

するとそこには、

 

 

 

 

 

 

「………………ツノ、なのん」

 

 

 

「………………角?」

 

 

 

「…ツノなのん。にゃんぱすー」

 

 

 

「に、にゃんぱ……?」

 

 

 

「にゃんぱすー」

 

 

 

「に、にゃんぱ、すー…」

 

 

 

「」フンス

 

 

 

「………え?」

 

 

 

いきなり角という意味がわからないことを私に言う、小さい人間の少女が。

これまたよく分からない妙な言葉を言わされました。

 

 

 

 

 

 

『遅くなった』

 

 

「(あ、え、こ、ここ、どこ…なんです?)」

 

 

『テレパシーの方法を理解したか。まぁ伸びはいい方だろう。

調査の結果、この世界の名は…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「のんのんびより」、と呼ばれているようだ。

その少女の名は「宮内れんげ」。見ての通りの性格だ』

 

 

 

 

「ツノなのん、目がひとつでツノが生えてるのーん」ペシペシ

 

 

 

 

「のん………ちょっと!?アンテナ叩かないで下さい!」

 

 

 

 

「あぅ…ごめんなさいなのん」シュン

 

 

 

「…あ、いや、そこまで気にすることは」

 

 

 

「ツノなのーん」コロッ

 

 

 

 

 

 

 

 

『良かったな、戦わずに済みそうだぞ。我の与える任務も楽そうだ。

良いパーツ集めの場だな』

 

 

 

「(…………………戦うより手間がかかりそうですよ……感覚で分かります…)」

 

 

 

『ほう、ニュータイプの勘という奴か』

 

 

 

「……いや……そんな良いモノじゃなくて……」

 

 

 

 

 

 

「なんでツノさん目がひとつなのん?なんでツノ生えてるのん?」キャッキャ

 

 

 

 

 

 

 

「(単なる……「嫌な予感」ですよ……)」ガクッ

 

 

『だろうな。フハハ』

 

 

「(笑い事じゃありませんよぉぉぉぉ!!!)」




くぁwせrftgyふじこlp;@(しっちゃかめっちゃかを表現)


まだガンプラ要素0です…ガノタとしては苦痛です。
もう次回からはこまけぇこたぁ気にしない方向で行きます。

それでは~

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