深緑の火星の物語   作:子無しししゃも

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第61話です。時系列的には第二班が打ち上げをしている二日前になります。
 ここまで時系列が前後していてすみませんが、次回から落ち着く予定……です。


第61話 裏切り者狩り

「珍しいな、読書なんて」

 

 U-NASA本部、その一角にある大図書館。

 宇宙開発に関する論文から娯楽小説まで様々な書物を集めた知の宝庫と呼ぶべきその場所で、拓也は後ろからの声に振り向いた。

 

「ああ、ちょっと調べものをな」

 

 声の主は、彼の友人の一人、翔であった。U-NASAで雑務を行っている彼は、仕事が無い時や休憩時間にはU-NASAの様々な場所を巡っている。そこでの遭遇、という訳である。

 

「『楽園への階』『不滅なる記憶』……なんだこれ、小説?」

 

 拓也が読んでいた本と傍に置いてあったもう一冊、それを見て、翔は疑問符を浮かべる。

 火星に旅立つ前、そもそも拓也はあまり本を読む人間ではなかった。

 たまに読んでいたにしても、それは日本班の友人達に付き合っての漫画が殆どだ。

 

 そんな拓也が、何やら難しそうなタイトルの書物に手を出している。

 

「いや、何て言うジャンルなのかよく……とにかく記憶に関して書かれた本なんだ」

 

 わざわざ読書をしている、その理由を聞き、翔はどう返したものか、と若干渋い顔をする。

 最初はからかい半分でガラにも無い勉強なんかして、と言うつもりだった。

 だが、今の拓也の表情は。

 

「……早く、思い出せるといいな」

 

 そんな事を言いだせる空気ではなく、翔は椅子を引き隣に座る。

 軽はずみな事を考えていた自分をごまかすように、拓也が持ってきた読んでいない方の本、『楽園への階』をぱらりと捲る。

 

 かなり古びた本だ。それこそ、何十年も前に作られたような、そんな年季を感じる。

 ふと気になり、翔は出版年を確認する。……2140年。

 

 それは、約500年前の書物だった。

 流石に今ここにあるこの本が発行された版は約40年前とまだマシであったが、そんな大昔の本が、こんな場所にあるものなのか、と翔は首をかしげ、内容を見る。

 

――人は知恵の実を食い、代償として死の運命を負う存在となった。永遠の命と知恵。これは、生物の進化において相反する存在である。永い進化の果てに、我々人間は惑星を支配する知恵を手に入れ、代償としてその命は時間に縛り付けられる存在となった。

 寿命という概念が存在しない、という意味では少なくとも永遠の命と呼べる原核生物は、知恵の実を喰らう事で時により朽ちる事の無いその永遠を失ったのだ。

 それは、知恵を持たぬ者が知恵を求めたが故の愚かな結末だ。だが、我々は違う。我々は、その知恵を用いて、それを保ったままの永遠を目指す事ができる。

 だが、それは困難な道となる。物質的存在である以上、身が朽ちる事は避けられない。我々の祖のように時間の檻を抜け出す事ができても、他の要因による終焉は無慈悲に訪れる。

 ならば、我らはどうするべきなのか?

 ……物質的な存在に縛られてはならない。我々の知恵、その全ては『心』すなわち、『精神』と積み重なっていく『記憶』にあるのだから。

 

 

「……よくわからん」

 

 生物学と宗教的な見地が入り混じった、よくわからない本。

 それが、翔の率直な感想だった。

 

 簡単に説明すれば、永遠の存在を目指そうと思ったら肉体なんてすぐ壊れるから精神が重要だよ! くらいに纏められるその本を閉じ、翔は拓也に話しかける。

 

「あー……こっちの本はたぶん役に立たないぞ、拓也」

 

「ん……今読んでるのと同じ著者みたいだったからそれもわかりやすいと思ったが、ダメか……悪い、戻しといてもらっていいか?」

 

 ああ、と肯定の返事を返し、翔は何気なく拓也の言葉につられ、著者欄を確認する。

 何せ40年も前の本だ、掠れて姓しか読めないそれを手に取り、立ち上がった。

 

「ニュートン、ってどっかで聞いた事あるような気がするなぁ……」

 

―――――――――――

  2620年 11月21日 某国

 

 

「……どうしてこうなった」

 

 彼女は、薄暗い、所々小さな穴が開いて外の景色が見える廃墟の狭い一室で、ノートパソコンを前に一人ごちていた。

 美しいというよりは日を浴びていない不健康、と言った方が正確な色白の肌に、よれよれのTシャツ。

 サイズの合っていない大き目の眼鏡とそばかすがトレードマークと言っていいかもしれない西洋人の少女だ。

 

 やる事もない彼女はこれまでの自分の経緯を思い返していた。

 自分が生まれる前に父親が軍の特殊部隊で何かの任務で死亡、それを追うように母親が出産の直後に自殺し頼れる親戚は働いているのかもよくわからない叔父さんのみ、という事で彼に引き取られ、その叔父さんと暮らす内に叔父さんに仕事の技術を叩きこまれ叔父さん以上の才能を発揮したけどやる気が起きなくてその技術を仕事では無く遊びに使っていたらこうなった。

 

 彼女の回想には多くの情報が不足しているため、一部補足をするとこうなる。

 

 かつて某大企業のセキュリティ部門に勤めていた叔父さんからセキュリティ強度の検査のために取得したクラッキングの技術を叩きこまれ、悪い方向に才能が開花した結果叔父さんと喧嘩になり家出、どこぞの政治家の汚職だの何だののデータを抜き取ってどこかに売り渡し生活費を稼ぎ、それを生活費に引きこもり生活を送りつつ趣味で企業だの国家だののデータを抜き取って遊んでいた。

 

 そんなある日、ローマ連邦が関わっている一研究所からデータを盗み取った彼女は、その中からあるファイルを発見した。

『project GoE』と書かれたそれは、ファイルそのものにも強いプロテクトがかかっておりすぐには中を見る事はできず、飽きっぽい彼女はそれを放置して眠りに付いた。

 

 翌日彼女が引きこもっていたアパートから買い出しの為に出たのは、幸運という他ないだろう。

 彼女が最寄りのコンビニに向かって歩いていたその時、彼女の部屋は爆破され、何人もの兵士のような何かが突入していたのだから。

 自分の背後で突然火を噴きあげた自分の部屋に唖然とする彼女であったが、部屋に戻るという選択肢も、どこかに逃げ出すという選択肢も彼女には与えられなかった。

 どうするか判断する時間も与えられず、どこからともなく現れた武装した一団に彼女は捕まり、そのまま薬を嗅がされて意識を失ったからだ。

 

 そして連れてこられたのが、このうち捨てられた廃墟だった。

 

 ……というのが、彼女のここまでのあらすじである。

 

 彼女を連れ去ったのは裏社会ではある程度名が知れている彼女の能力を利用しようとしたとある武装集団。

 

「これで……U-NASAに復讐できる……!」

 

 その構成員達がぶつぶつと呟く内容を、彼女は正直の所あまり理解していない。

 U-NASA。国連航空宇宙局。そのくらいの事は知っているし、こっそりデータを盗んでみた事もある。

 今自分が捕まっている集団がそれに何かの恨みを持っている、という事も理解できる。

 

 だが。

 

 U-NASAってそんなに恨みを買うような組織だったのかと。

 宇宙開発において、世界の最前線を行く組織だ。権力闘争によるあれそれはあるだろうが……このような武装した連中が深く恨むような要素があるのだろうか?

 危ない薬ではなさそうな、連中が大事そうにしている注射器や錠剤といったものは、一体何なのだろう?

 

 

「……よくわかんない、って表情してんな、嬢ちゃん」

 

 外出する時にも欠かさず持っていた相棒、自前のノートパソコンを触りながら考える少女に、物陰から声がかけられる。

 

「ぁ……ぃえ……お構いなく……私なんて、ただのアレですからぁ……」

 

 それに、お世辞にも人と会話するのが得意ではない少女は、その声に小さな声で返事をする。

 少女に声をかけたのは、一人の青年だった。

 ところどころほつれを直した跡が見られるコートに、手に持っているのは、少女がここに来てからこれまで何度も見てきた注射器。

 少女の育ってきた環境では殆ど見なかった、アジア人と思われる黒髪黒目のそんな青年は、少女にどこか緊張した様子で目を向ける。

 

「……ああ、君はたぶんもうすぐ助けられるよ」

 

 少女は、その言葉の意味を一瞬理解できないでいた。青年は、つい先日組織にやってきた新顔だった。組織のリーダーから『先生』などと呼ばれていたため、恐らく用心棒か何かなんだろう、と少女は判断していた。

 なら、この言動は、一体。

 

 少女の思考と被さるように、爆発音が響く。古ぼけた廃墟だ、建物全体が振動し、埃や建物の小さな破片が降り注いでくるのを見て、少女は半ば反射的に自分のノートパソコンを庇った。

 

 その直後に響く、無数の足音と怒号。組織の戦闘員たちが、次々と爆発音のした方向へと駆けていく。

 少女が軟禁されている部屋の出口にも、数人の戦闘員が立ち、銃と謎の注射器を持って守りを固めている。

 

 何かが攻撃を仕掛けてきた。少女には、それだけがわかった。

 

「ぇ……これ……あの……」

 

「あぁ……思ったより早いな」

 

 突然の出来事による混乱。そもそもの身体能力が違いすぎる。会話をした事による気の許し。要因は、いくつかあっただろう。

 そう呟いた直後の青年の動きを、少女は目で追う事ができなかった。そして、それと同時に自分の体が宙に浮きあがった事も。

 

 

「……ごめんな……これ、もらってくよ」

 

 天地が反転した少女が見た光景。それは、彼女の長年の相棒であるノートパソコンをその手に持つ青年の姿だった。

 

「何やってんだ先生! 早く迎撃を――」

 

 自分達の用心棒であるはずの青年の、不審な動き。それを見て当然、この部屋の出口を固める戦闘員は怒りぎみに疑問を投げかける。

 

 それが彼の遺言となった。

 

 出口のドアを貫き現れた金属の鉤爪のようなものが言葉を発した戦闘員の腹を引き裂き、そのまま引き戻された時の動きでドアを完全に破壊する。

 

 その一瞬の惨劇に、青年だけが反応した。出口が一つしかない、この部屋。だが、脱出口はもう一つ。壁が脆くなり、簡単に壊れそうな場所が一つある。

 人間離れした素早さで青年はそこに飛びつき、渾身の蹴りを放つ。

 

 

「……やめておけ、そこはもう()がっている」

 

 青年の蹴りは、確かに脆い壁を破壊した。

 しかし、青年がその先に見たのは、外の世界ではなく。

 

「……!」

 

 糸のようなものによって形成された壁であった。

 

 脱出口は塞がれた。ならば残されたのは、強硬突破しかない。

 

「くっ……撃――」

「あ――」

 

 青年が戦闘態勢に入る一瞬の内に、首が二つ、宙を舞う。

 頼れる仲間は、一人もいないようだった。

 

 大丈夫だよ、と少女に声をかけようとした青年だったが、目の前で人間が無残な死を遂げ、青ざめてへたり込む少女に、今何を言っても通じないと青年は判断し、先ほどの声の主、三人の武装した兵士を一瞬で葬り去ったその敵を見据える。

 

「あんたが有名なアレか、『裏切り者狩り』」

 

「……」

 

 そこに立っていたのは、青年と同じ年くらいの、これまた青年という呼び方が適切に思える男だった。

 左眼にかけた眼帯に、右腕に装着された、籠手から延長されるように伸びた、昆虫の脚部を模しているように見える鉤爪。冷徹で無慈悲な人格を彷彿とさせる冷たい黒の右眼が、青年を睨め付けている。

 

「ひっ……」

 

 少女が怯えた声を上げ、青年もそれと同時に苦い顔を浮かべる。

 男の姿は、一般的な人間のそれではなかった。皮膚の質感は人間ではないものに変質し、額からは昆虫の触角が、そして、両腕から、鋭い刃が一本ずつ生えていたのだ。

 

「……先に聞こう。お前の目的は何だ」

 

 口を開いた男は、青年の言葉に答える事なく、半ば命令するかのような口調で青年に問いかける。

 

「……この組織の監視と、このPCの回収だ」

 

 慎重に言葉を選び、青年は答えを返す。青年の依頼主は、とある国のトップだ。

 わざわざ危険な組織に潜入し、PC、正確にはその中のデータを回収して来いと言う。

 

「前者はここで終わりだ、後者を諦めれば……命だけは助けてやる」

 

 男の目は少し和らいで少女に、少しして、再び冷たい色へと変わりPCと青年へと向けられる。

 その発言と動作で、青年は確信する。

 

 このデータは、それほどまでに重要なのだと。

 

「それは……できない相談だ!」

 

 青年の発言が、開戦の合図だった。懐から注射器を取り出し、自分の腕へと射す。

 変化は、みるみる内に訪れる。額からは触覚が生え、白と黒、黄の毛が生え、腕からは鋭い針が。

 

 怪物同士の戦い。この技術を知らない一般人である少女は、放心状態でそれを見る事しかできない。

 

 青年の針が、目にもとまらぬ動作で男の首に向けて一直線で振るわれる。

 それに対応し、首を少しだけ動かしその一撃を避ける男。

 

 反撃に振るわれる左の刃を、青年は頭を下げて回避する。

 

「……っ……!」

 

 だが、瞬間的にもう一本の武器、右手の刃が青年に襲い掛かる。

 それさえも青年は瞬間的に身をかわす事で回避したが、さらにもう一発の攻撃が来る事を、青年は察知できなかった。

 

 青年の肩に、男の振るった、すでに青年の位置を通り過ぎ、回避した右腕から伸びてきた、男の手とは別に存在する鉤爪が食らいつく。

 

「それで勝ったつもりかよ……!」

 

 しかし、青年も負けておらず。密着した状態で、男は振るった両腕を引き戻そうとしている状態。隙ができた。

 青年は、体にぐっと力を入れる。

 

 男が、青年の首に向けて刃を振るおうとした、その瞬間。

 

 二人は、ドアの外の十数メートル先、通路の奥の壁に激突した。

 

 青年が、一瞬の加速によって男を部屋から押し出し、壁に叩き付けたのだ。

 

「ッハ……!」

 

「こんな所で死ねるか……! アイツのためにも……」

 

 血を吐き、一瞬目線が宙を泳ぐ男。その隙を逃さず、青年は両腕の針を男の左胸に向けて繰り出す。

 しかし、その攻撃は届かなかった。男の足が一瞬早く、青年の針を蹴り上げる。

 

「いいや、ここで死んでもらう」

 

 青年の視界を覆うのは、ギロチンの如き二本の刃。

 こんな所で、終わるのか。すまない、と帰りを待つ人に心の内で謝りながら、青年は目を閉じ。

 

 

「隊長、制圧が完了しました……合理的に考え、これ以上の業務は不要と判断します」

 

 事務的な女性の声が男二人の戦場に響く。

 

 いつまで経っても痛みが来ない、それを不思議に思った青年が目を開けると、その目の前には男の振るった刃があった。

 ……だが、それは無数の銀の糸により、青年の喉元に届く事は無く停止していた。

 

「本音は?」

 

 青年は、何が起こったのかと目を開き敵の方を見る。

 そこには、皺一つ無いスーツに丸眼鏡をかけた見るからに利発そうな女性が、男の横に立っていた。

 露出している手のひらと顔は銀と黒の混じった色になっており、男や青年と同種の人間である事を伺わせている。

 

「戦闘に夢中で聞き逃したでしょうが、彼は小さな声で『アイツのためにも』と言っていました。これは、貴方の琴線に触れるワードなのでは、隊長? それと早く帰りたい」

 

「あ、ああ……」

 

 止められた刃を引き戻した隊長と呼ばれた男は、微妙な表情を女性に向けながらも、顎に手を当て考える。

 この隙になら。そう思い、動こうとした青年だったが、嫌な予感がし、隙を突いて脱出という考えは諦める。

 

「……今回は見逃してやる、とっとと帰れ」

 

 男の心変わり、それが何なのかは青年にはわからなかったが、とにかく男の考えが変わった、それもかなり大きく、という事はわかる。

 男が最初に言った、命だけは助けてやる、という言葉。それは、殺しはしないが連行する、という事だ。彼の所属する、その組織まで。

 

「ありがたく帰らせてもらうぜ、U-NASA第七特務支局の隊長さん」

 

 戦いで負けたせめてもの仕返し、と言わんばかりに、青年は男の所属を皮肉げに言う。

 

 曰く、後ろ指を差される罪人の集まり。

 曰く、その任務の性質上、それを圧倒できる戦闘能力の高い人間のみが集められる。

 曰く、裏社会に広がった『手術』を、それを受けた人間を抹殺する『同族狩り』。

 

 青年が、青年の大切な人がそれに該当するからこそ、集めていたその情報。

 青年も、戦いの技能には自身があった。それこそ、これまで数えきれない刺客を葬り去って来た。

 

 だが、そんな青年を上回る連中が、彼らなのだと。

 

 それを胸に刻み、もっと強くなろうと決意し、青年は影から自身を見つめる、恐らく部隊の人間であろう微かな気配を感じ取りながら、その場を後にした。

 

 

 

 

 

「……怯えなくていいよ」

 

 男は、再び部屋の奥に入り、少女と対面した。まだ青ざめて動けないでいる少女に、男は先ほどの戦闘時とはうって変わった、優しげな目を向ける。

 

「……ぁりがとうございます」

 

 震える声で、少女は男が差し出したものを受け取る。それは、彼女の相棒であったノートパソコン。

 

 宝物であり、仕事道具であり、相棒であるそれを抱きしめる少女を見て、男はほっと一息付き、少女に笑いかける。

 

「俺達は、君を助けに来たんだ……ああ、俺、山野俊輝、って言うんだ」

 

 腹を割かれ内臓が飛び出した死体。二つの首無し死体。それを作り出した張本人が自分を安心させようとしているのか暖かい様子の、それも無理に作ろうとしているのではなく男にそのような一面があるのだと感じさせるそれを見て、少女はなんかおかしいやこの世界、と助かった安心とショッキングなものを見続けた疲労で気を失った。




観覧ありがとうございました!

 そういえば眼鏡女子が一気に二人追加だな、と思ってちょっと考えたら二部からの新キャラは女性、それも幼い子の率が高いですね。……第一部が野郎率がどちらかというと高かったからその反動なのか……

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