それでは本編をどうぞ!
USSポセイドン
小会議室でモリソン将軍とウラッド、アラン、函南が話し合いをしている。
「バルチャーがお客さんを連れてきた。そいつの話によると、タイドマンはPETNを仕入れたそうだ。ジャッカル、ヴィンペル。そっちは?」
「バクーに行ったはいいけど、ターゲットは既に殺されていました。おそらく、口封じかと。」
「ファベーラなんか民兵がわんさと出て来て・・・みんないなくなったけどな。で、ロハスは何か吐きましたか?」
ウラッドの"みんないなくなった"の意味を悟った面々は少し恐怖を覚えた。
「ああ。ロハスもファラーズも大体同じことを言っていた。問題なのは、PETNがどこにあるのかと言うことだ。」
今のところ、タイドマンの拠点も不明であった。PETNをどこへ貯蔵しているか、誘拐した首脳をどこへやったかも不明のままである。
「とりあえず、ファラーズとロハスの尋問は続けている。何か分かり次第連絡する。今はゆっくり休め。解散。」
3人はそれぞれの仮眠室へ戻っていく。
仮眠室
「で、何もわからなかったのか?」
鷹見は雑誌を読みながら言う。
「今の所はな。どっからPETNなんか持って来たんだか・・・」
その頃CIC
「将軍! 電話です!」
「電話? 一体誰から?」
モリソンは受話器を取る。
「もしもし?」
「ようモリソン。元気にしてるか?」
「なんだ。誰かと思えばスタグレイショフじゃないか!」
電話の相手はモリソンの知り合いである、ロシア軍のスタグレイショフ将軍だった。
「全く。お前も偉くなったよな。」
「それで、何の用だ? モスクワの高級クラブ行くなら、忙しいから今度にしてくれ。」
「ああ、マジかよ・・・って違う違う。いいニュースと悪いニュースのどっちから聞きたい?」
「いいニュース。」
「お前らの探し物が見つかった。首脳トリオだ。」
「でかした。悪いニュースは?」
「俺達ロシア軍は今、ウクライナ軍と一緒にウクライナのとある場所を攻撃してる。どこだと思う?」
「ウクライナにそんな攻め込むような場所あったか?・・・待てよ、まさか!?」
「そう。セバストポリ要塞だ。第二次大戦の時の激戦地で、パンデミックの時は防備を強化して、避難所になってた。」
「で、なんでセバストポリを攻めるハメに? 反乱でも起きたか?」
「それならまだマシさ。お前らが10日前、ハワイでドンパチやってる頃に要塞と連絡が取れなくなった。んで、ウクライナ軍が1個小隊を偵察に出した。」
「どうなった?」
「どうなったと思う? 答えは誰も帰ってこなかった。で、ウクライナ軍が要塞を攻撃したら、武装集団に占拠されてたわけさ。」
「それで、思った以上に防御が固くてロシア軍まで引っ張り出されたのか?」
「そうだ。だが天下のスペツナズでも手こずってる。ドゥーカ元帥もお手上げだとよ。奴ら、SAMやらなんやら持ってた。おかげで、こっちのヘリが3機墜とされた。」
「空母は出さないのか?」
「もう出した。そしたら、奴らのMiG-21が飛行甲板にカミカゼアタックしやがったんだ! おかげでしばらくは空母が使い物にならない!」
「大体は読めた。人質救出のついでに助けろ、だろ?」
「そう言うことさ。国連の頭でっかちの連中に言うより、お前に言った方が話しが早いだろ?」
「借り1つだな。」
「助かる。そっちに要塞のデータ送る。」
「さて、作戦立案せねばな。」
3日後
USSポセイドン ブリーフィングルーム
「というわけで、セバストポリ要塞攻略戦といくぞ。ここの要塞は海に面した軍港と言ったところだ。いいか、敵はトーチカやらなんやらで完全武装してる。赤軍式に行くのはマズイ。というわけで、米帝プレイと行くぞ。」
全員が『モリソンが発狂した』と思った。
「まずは海軍が制空権を奪取。トーチカへの攻撃を行う。その後でヘリに叩かせ、上陸部隊を送り込む。必要ならありったけのトマホークもオマケしてやろう。」
全員、『人質を吹っ飛ばしたりしないよな?』と不安になった。
「また、先のパンデミックの際、要塞地下に施設が作られたらしい。恐らくそこに人質がいるだろう。バルチャーとヴィンペルが行け。」
((マジですか・・・))
函南とウラッドは無表情でそう思った。なんせ、要塞にPETNがあるかもしれないというにの吹っ飛ばせと来たからだ。
「安心しろ。PETNがあるとしたら地下だ。トーチカ吹っ飛ばしたくらいじゃ惨事にはならん。」
ヴィンペルとバルチャーの面々は貧乏くじを引いたようだ。そのPETNがあるかもしれない地下へ潜れと言われたのだから。
食堂
今日のメニューはパンだ。一列に並んでカウンターで注文する。
「おばちゃん! 俺はカレーパンとバニラシェーキで!」
函南が注文する。
「俺はクリームパンとコーラかな。」
鷹見が注文。
「じゃ、俺はジャパン!」
「「食えるかそんなもん!」」
函南と鷹見の間にいた長谷川の頭へ、同時に2人の鉄拳が降った。
「痛え! 嘘だ! 乾パン!」
「「メニューにねえだろ!」」
再び長谷川を鉄拳が襲う!
「ならフライパン!」
「はいお待ち!」
すると、食堂のおばちゃんがカウンターから身を乗り出し、長谷川をフライパンでぶん殴った!
「「おばちゃん何で!?」」
「おーい。早くしてくれ! 後がつかえてるんだよこのコメディ分隊!」
「「「コメディ分隊じゃねえ!」」」
3人でキリルにツッコミを入れる。
結局、長谷川はアンパンにしたようだ。
ネットをあちこち探しても要塞の構造が出てこなかった・・・
函南「それで、地下施設とか魔改造するなよ・・・」
少し無理があったような気もしますが。セバストポリにしたのは響きが気に入ってるからという安直な理由だったりします!
函南「安直過ぎだ!」
あはは・・・
次回もよろしく!