【完結】CombatZone   作:Allenfort

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さーて、色々忙しかったなぁ・・・

函南「さて、俺も忙しくなるぞ・・・」

それでは本編をどうぞ!


File04 逃走

屋上

 

「ヘリパッドにZ-9ハイツン!」

 

キリルが叫ぶ。敵は屋上の室外機や他の機材に身を隠しながら攻撃してくる。

 

そして、ヘリに押し込まれる3人のVIPが見えた。

 

「VIPが!」

 

ヴィクトルが叫ぶ。

 

「敵がVIPを盾にしてやがる! 狙撃出来ない!」

 

鷹見はVIPに誤射する危険があると判断し、狙撃を躊躇う。

 

「敵を殲滅しろ!」

 

ベッカーの号令一下、散開して戦闘を開始する。

 

函南はエアコンの室外機に身を隠し、銃と上半身だけを出してセミオート射撃。

 

真鍮製の薬莢が排莢口から飛び出し、床を跳ねる。

 

飛び出した弾丸は敵兵の頭目掛けて飛翔する。風を切り裂き、螺旋を描きながらただ真っ直ぐに。

 

ホロサイト越しに倒れて行く敵を見る。銃口は次の獲物を探している。

 

「フォートレス! アクチュアルだ! VIPを乗せたヘリが逃げる! 繰り返す! ハイツンにVIP!」

 

「フォートレスだ。それを追跡している!そこの敵を殲滅しろ!」

 

函南達は激しい銃撃戦を繰り広げる。

 

「援護!」

 

「任せろ!」

 

祐介がカバーポイントを移動。暢が制圧射撃で援護する。

 

「リロード!」

 

ヴィクトルがペチェネグのフィードカバーを開け、リロード作業に入る。

 

「アクチュアル。ブラックハウンド2-1だ。支援する。」

 

UH-1Yベノムが現れ、敵に機銃掃射を開始する。

 

「いよっしゃー!天からの攻撃だ!」

 

キリルが叫ぶ。

 

「フォートレスからアクチュアル。撤退せよ! 作戦を練り直す必要がある!」

 

「了解。撤退するぞ!」

 

4機のベノムが現れ、函南達はそれに乗り込む。

 

 

後日

 

USSポセイドン ブリーフィングルーム

 

 

「総員、注目。今回のテロの首謀者が判明した。こいつ、エドワード・タイドマンだ。PMCをやってる。こいつはSLFに兵力や兵器を提供していたことが判明している。このクソ野郎がどうして首脳を攫ったかは知らんが、救助せねばなるまい。」

 

モリソン将軍は一旦話を切って水を飲む。

 

「バルチャー。ちょっと中東の武器商人を捕まえてこい。と、言いたい所だが、タスクフォース148は国連軍となった以上、国連安保理から出動命令が必要となる。今は作戦立案に留めるが、出動命令が出た時に備え、各自準備せよ。以上。」

 

函南達はブリーフィングルームを出る。

 

 

仮眠室

 

 

「はぁ〜・・・」

 

「また溜息か? 幸せが逃げるぜ。」

 

「そんくらいで逃げるなら、ご利益少ないだろ〜な〜。」

 

「それもそうだな。」

 

函南は長谷川と会話している。長谷川は何やら怪しい工作をしている。

 

「おい長谷川! 散らかすなよ! 片付けるのは俺なんだから!」

 

「分かったよ鷹見!」

 

「あと、爆発物を作るなら他のところでやってください! おちおち眠れません!」

 

「んなものは作らない!」

 

長谷川は信用無さ過ぎである。

 

「・・・zzz」

 

函南はベッドで寝始めた。疲れたのか、既に夢の中だ。

 

「寝てる時は年相応なんですけどね。」

 

宮間は函南の寝顔を見て呟く。

 

「こいつは、意外とピュアなところもあるしな。」

 

長谷川は自分のM249をあちこち弄くり回している。また魔改造する気だ。

 

函南は、いい夢を見ているようだ。

 

「さて、続きをやるか。」

 

長谷川は作業を続ける。

 

「ここを少し削るか? いや、パーツを換装すればなんとか・・・出来れば軽量化も・・・」

 

長谷川は自分の銃をあれこれ改造する。

 

宮間や鷹見はワークショップに預けてメンテナンスしている。

 

「にしても、中東でってことは、現地での弾薬の調達も考えてAKシリーズを使った方がいいんじゃないでしょうか?」

 

宮間が言う。

 

「ペチェネグだめ?」

 

「追跡になった時に重いでしょう?」

 

「まあねえ・・・鷹見はドラグノフか?」

 

「だな。函南は何にすると思う?」

 

「んー・・・あいつの性格的にAK-74Mかな。」

 

「函南少尉ってカービンの方がお好みなんじゃ?」

 

「あ、それもあるな。でもAEK-971使ってたこともあったし・・・宮間さんは?」

 

「AKS-74uで♪」

 

なんだかおっかない笑みを浮かべる宮間だった。

 

 

後日

 

 

「総員。国連から正式に出動命令が出た。派手に行くぞ。バルチャー4名はパキスタンへ向かえ。武器の密輸をやってるファラーズという男を連れてこい。タイドマンへつながる鍵だ。ジャッカルはバクー、ヴィンペルはリオのファベーラだ。」

 

こうして、出撃先が決まった。函南達はワークショップへ向かい、武器を受け取る。

 

「AKS-74uが3丁、ドラグノフ1丁くれ。」

 

函南はワークショップ担当のグレゴワールに注文する。

 

「これな。カスタムは別だ。」

 

「俺はPK-AS(ホロサイト)で。宮間軍曹がPK-A(3.4倍スコープ)で、長谷川がKOBRA(ダットサイト)な。」

 

アタッチメントを注文し、銃にセットしてもらう。

 

「さあ、狩りといこうじゃないか。」

 

「おーい、服仕入れて来たぜ!」

 

鷹見が4人分の服を持ってきた。パキスタンで民間人に化けるための服だ。

 

「宮間さん結構似合ってるな。」

 

「函南さんもターバン似合ってますよ。寝癖隠すのにちょうど・・・」

 

「それは言わないで!」

 

函南の寝癖は蒸しタオルや寝癖直しすらも跳ね返すという評判がある。

 

「ターバンないと暑さで大変なことになるらしいけどな。」

 

長谷川が言う。

 

「だな。蒸し焼きで熱中症はごめんだな。」

 

鷹見もターバンをかぶりながら言う。4人は準備をまるで遠足にでも行くような気分で整える。




さて、ここから物語が展開して行きますよ〜!

函南「なあ、長谷川は何をやってたんだあれ?」

銃の軽量化とか工作を・・・

函南「流石、魔改造大好き人間・・・」

さて、続きはまだあれこれ悩みながら書いてます!もうちょっとプロットしておけばよかったな・・・

次回もよろしく!

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