「いつでもオーケーだ!」
よし。頼むよ。
それでは本編をどうぞ!
6/27
19:32
USSポセイドン ブリーフィングルーム
no side
ブリーフィングルームにはモリソン、ギャリソン、ラウ、そしてジャッカル、ヴィンペル、ユニオン、宮間が集まっていた。
そして、モリソンの話が始まる。
「さて、今回はラウが鍵だ。陸、海軍連中が日本の敵基地を大体押さえた。で、今中国を牛耳っているチャンの野郎がこっちに兵力を送ってきている。そこで、中国を元あるべき状態に戻すぞ。」
「今度はどんな奇抜な作戦なんです?」
アランが言う。
「簡単だ。ラウを元の国家元首に戻すだけ何だからな。」
「確かにそれが元の状態ですが、どうやって?」
ジェームズが珍しく意見する。
「チャンは明日の夜に国営テレビ局で演説する。と言うわけで放送中に乗り込んで電波ジャックするぞ。」
「面白え。カメラの前で奴のケツ引っ叩いてやるぜ。」
ラウは不敵な笑みを浮かべる。
「大佐、それは死に勝る屈辱なのでは?」
「ドミトリエフ少尉、それが狙いなのだよ♪」
(うわ、こいつ悪魔だ。)
で、モリソンはティッシュをねじったクジ引きを取り出す。
「宮間軍曹はヴィンペルと行動しろ。で、分隊長3人はクジを引け。赤だったチームはラウの護衛な。」
「「「そんな決め方で大丈夫か?」」」
「(本当は)大丈夫じゃ無い。問題だ。」
3人は渋々クジを引き
「ゲ! 俺達かよ!」
「ジャッカルで決まりのようだな。さて、他の面々には別の任務と行こうか。」
「「「「「「「「「結局任務あるのかよ!」」」」」」」」」
ジャッカル以外のチームの大合唱である。
「お前らこういう時だけは息ピッタリだよな。上海から不審な貨物船が出港準備をしている。乗り込んで制圧してこい。開始は明日だ。」
各自、装備の点検を始める。
「そうそう、ジャッカルチームには武器を支給するからいつものは置いていけ。」
「「「「えー!」」」」
アラン達は自分の銃に愛着があったので不満の合唱。
「なら、その理由についてお話を伺っても?」
「「「「いえ、支給最高!」」」」
完全に棒読みである。流石にインタビューは怖かったらしい。
6/28
19:00
ジャッカルチームは内通者の手引きによって中国に乗り込み、市街地を進行中だ。ラウを護衛しながら。
「さーて、何が入ってるかな。」
ウィリアムがバックパックから銃を出す。中身はUMP-45だった。
「UMPか。悪く無いな。」
ちゃっちゃと銃を配る。
「で、アラン。テレビ局には警備隊がいるんだよな?」
「そうだなヘンリー。強行突破するか?」
「俺に任せろ。」
ラウが名乗りを上げる。
「あんたはVIPだろ? 万一の事があったら・・・」
「まあ、やって見てから言え海兵。」
やれやれとばかりにジャッカルチームは溜息をついてラウについて行く。破天荒すぎるのは考えものだ。
テレビ局前に移動すると、入り口には2人の兵士がいた。警備のようだ。
「どうする? 始末するか?」
ジャックがセーフティを解除しながら言う。
「俺に任せろ。」
ラウは中国兵に近寄って行く。
(『』は中国語と思って下さい)
『よう、調子はどうかな?』
『おい! ここは立ち入り禁止だ! 撃たれたくなければ帰れ!』
兵士はラウにTYPE95を向ける。
『おいおい、この顔を忘れたとは言わせねぇぞ?』
『お前何を言って・・・まさか、ラウ?』
『ご名答♪ 俺は生きてる。チャンのバカ野郎に借りを返しに来たのさ。』
『おい本物かよ・・・どうか握手を!』
『いいだろう友よ!』
ラウは兵士2人と握手する。この兵士はラウ派だったようだ。
「アラン! 出て来てもいいぞ!」
物陰からジャッカルチームが姿を現す。
「大した男だな。」
「とりあえず中に入るぞ!」
『ラウさん、この中の奴らはチャン側の人間です。下手をすれば射殺されます。』
『なら、殲滅するだけだ。』
『どうかご無事で!』
『お前もな!』
ラウ達はテレビ局内に侵入する。
「あいつらが見て見ぬ振りしてくれたから助かったけど、この先どうする?」
「分かってるだろアラン。索敵殲滅。それだけだ。」
ダイヤモンドフォーメーションでラウを囲みながら前進する。目指すはスタジオだ。
「エレベーターに乗るぞ。」
ヘンリーがボタンを押してエレベーターを呼ぶ。
エレベーターはすぐに到着し、ドアが開く。
5人はエレベーターに乗り込み、ジャックがボタンを押して上を目指す。
「なあ、バルチャーはどうなったのかな。」
ウィリアムがぼそりと言う。
「分からない。ただ」
アランが何かを言いかけた時、ドアが開いて正面にいた中国兵と目が合った。
アランは咄嗟にUMP-45を構えて頭を撃ち抜く。
「この階じゃねぇ! 早く閉めろ!」
慌ててジャックがドアを閉じると、向こうから敵の増援が走ってくるのが見えた。間一髪とはまさにこの事だ。一行はさらに上を目指す。
「バレちまったな。」
「すまないアラン。俺のミスだ。」
「どっちにしろやることは変わらないんだ。気にせずに行くぞ。」
「ウーラー。」
ドアが開く。今度は誰もいない。
「廊下はクリア。進め。」
アランを先頭に進む。曲がり角で少し身を乗り出して廊下の先を見ると敵が4人。
アランはハンドサインで敵の数を伝えると、4人は縦に頷く。
ジャックがフラッシュバンを取り出して投げ、敵の視界を奪う。
同時にアラン、ジャック、ヘンリーが角から躍り出て敵へ向かって撃つ。
敵兵は反撃する事も出来ず、血を流して床に倒れる。
「クリア! 移動する!」
廊下のさらに先、スタジオの入り口に到着する。ドアには鍵が掛かっている。
「ウィル、任せた。」
「あいよ。ちょっと待ってろ。」
ウィリアムがピッキングを始めると、廊下の向こうから声。
「お出ましだな。応戦するぞ!」
アラン達は廊下に置いてあった撮影用の機材でバリケードを作る。
「大佐は伏せていて下さい。」
曲がり角から敵が出てきた。
「攻撃開始!」
アランの声と共に3人は敵兵に.45ACP弾を撃ち込んで行く。
敵は狭い廊下に大人数で攻めて来たので、ロクに身動きも取れず、一方的にやられて行く。
「グレネード!」
バリケードの中にグレネードが投げ込まれた。咄嗟にラウが拾って敵に投げ返すと、見事に残っていた敵を吹き飛ばした。
「ワーオ! ナイス!」
「どうだ! 俺の名前を言ってみろ!」
「よし、開いたぞ!」
ウィリアムのピッキングが終わり、鍵が開いた。
「突入! 突入!」
アランが乱暴にドアを蹴り、スタジオに突入する。
が、そこには誰もいなかった。
「どう言うことだ? チャンの野郎は?」
ウィリアムが機材を調べる。
「どうやら自動放送のようだな。大佐、演説でもやります?」
「そうだな。ウィル、機材を準備してくれ。私が演説する。」
「Yes,sir!」
「フォートレス! ジャッカル1-1だ! スタジオにチャンはいない! 自動放送だ! これから演説を放送する!」
「フォートレス了解。既に増援が到着し、放送局は掌握した。ラウ派の兵士2人が手引きしてくれたよ。」
「おーいアラン! そこどいてくれ! カメラに映っちまう!」
「あ、悪りぃ悪りぃ。ジャッカル1-1アウト。」
アランは通信を切った。
その後、ラウは中国のトップに返り咲き、タスクフォースの支援をすることになる。
「さて、全然出番なかった俺がまともに働いたな。」
お疲れ様です大佐殿。あまり出番のなかったキャラ達に出番を与えようと思いまして。まあ、この作戦はラウ大佐を考えついた時に思いついて。
「最初からジャッカルにやらせる気だったのか?」
いや、当初はバルチャーでしたが、展開的にジャッカルが適任かな〜と。
「まあ、どっちでもいいが。それ以前に俺の事を覚えてる人ってどれくらいいるかな?」
知らない方がいいかと。
それでは次回もよろしく!