次回から戦闘が多くなります。
函南「成る程。」
それにあちこちで色々なフラグ建ててますし。
函南「フラグ?何の?」
それは言わないですよ?
函南「嫌な予感しかしないがまあいいか。それでは本編をどうぞ!!」
1/3 台本形式から書き直しました。
(函南視点)
8階バックヤード
俺達は、バックパックに、弾薬を詰めている。その辺に落ちてたガンケースにさっきまで使っていた銃を仕舞い、代わりにMP7を装備する。
「函南、マジでやるのか?」
長谷川が聞く。
数分前、俺が、一旦銃を持って脱出、鷹見と仲の良い銃砲店のオーナーに預ける。
という作戦を提案した。
「ああ。恐らく奴らの目的はさっきの化け物絡みだ。となると、もっとヤバイ事が起きた時に備える必要があるってことだ。」
「というと、パンデミックみたいなのか?」
鷹見は俺の考えが分かったようだ。
「そうなるな。そんな時、武器があった方がいいだろ?丸腰じゃ1時間も持ちゃしねぇ。」
「まあな。全くもって余計なモノを作りやがって。」
「まさにムダだな。何がしたいんだか。」
長谷川と鷹見は文句を言う。
それ以前に死体を蘇らせ、ついでに腕をあんなに変異させるって、どんなもん注射したらそうなるんだよ?
あれこれ言いながら、バックパックに銃弾、予備弾倉、タクティカルベスト、グレネードやアタッチメントを入れる。
長谷川はついでにM249SPW(バイポッド付き)を取った。(危ない予感がしたが、俺と鷹見はあえてスルーした。)
そして、3人ともMP7を装備、予備弾倉を持つ。(ハンドガンはもう一丁取って腰のホルスターに入れてある。)
階段を降りたが、誰にも出くわすことはなかった。
1階ロビー
警備がザルだな。
「スナイパー!!隠れろ!」
長谷川の警告を聞くと同時にその辺に隠れると、近くを弾丸が掠めた。セーフ。
「殺れ。」
2人に指示する。スナイパーはとっとと始末するに限る。本当ならRPGぶち込んでやる位したいのだが、あいにくRPGを持っていないし、こんなとこで撃ったら間違いなく建物が崩れて俺達も巻き込まれるからな。
物陰を匍匐で移動。側面に回り込む。
敵はスコープで俺達がいた場所を見ている。バカめ俺達はこっちだ。
頭を狙う。瞬間・・・
グサ!うっ!?ガハッ!!
敵スナイパーが後ろからやって来た化け物に心臓を貫かれた。
敵はそのまま崩れ落ちる。そして化け物はこっちを狙って走ってくる!
すぐに俺は化け物の頭を狙って撃つ。
だが、手が震えて狙いがズレた。
頭ではなく、心臓の辺りに3発ヒット。それで化け物は倒れる。
「あれ?心臓にも効いてる?」
「そのようだな。弱点みっけ」
鷹見はちょっと驚いていた。
ゾンビって心臓には攻撃しても意味無いんじゃなかったっけ?
「さて、」
長谷川はスナイパーの頭を撃っておく。指先が変異しかけていたのでヤバイと思ったらしい。
ロビーはクリア。
そして、外に出ると・・・
「どういうことだ?」
俺はつぶやく。なぜならパトカーの一台もいなかったからだ。
ジャマーのおかげで、外まで情報が伝わって無いのだろうか。
「とりあえず、ついて来い!」
鷹見に続いて銃砲店へ向かう。
俺達は取り敢えず安全な場所に出た様だ。だが、アレが外に漏れ出さないか。それだけが心配だった。
数分後
店の扉を開けて、鷹見が店主に声を掛ける。
「熊井さーん。居ますか?」
「お、鷹見!函南と長谷川もどうした?」
店からは50代くらいのゴツい男性が出てきた。彼こそ、猟師兼銃砲店オーナー、熊井猛さんである。
「何も言わずにコレを預かってもらえませんか?」
と、俺はバックパックの中身を見せる。
「どうしたこんなもん!?」
「取り敢えず、話は後で!」
「地下室の金庫が空いてる。そこに入れとけ。」
「感謝します!」
熊井さんについて行き、金庫に武器を仕舞う。
数分後・・・
「で?その実銃はどこで手に入れた?」
まあ、普通はそれを聞くよな。
「現在進行形でテロ発生。で、テロリストのものを盗ってきた。」
鷹見が答える。
「テロ!?どこでだ?」
「そこのデパート。」
「バカな!パトカーの一台もいねぇじゃねぇか!」
まあ、そう思うだろうな。
「店の中はジャマーでケータイが通じない。そして、これが証拠です。」
俺はこっそりケータイであの化け物を撮っていた。後で証拠として使えるからな。
その画像を見た瞬間、熊井さんは驚愕の表情を浮かべた。
「何なんだコレ?」
「歩く死体。腕が変異して刃になるオマケ付き。しかも人を襲う。まさに歩く殺人マシーンだ。」
「合成じゃなさそうだな。今すぐ警察呼ぶからここにいろ!」
確かにそれが一番だ。だが、
「そうはいかないですよ。あの化け物を始末しないと。」
確かに警察が信じてくれるかも疑わしい。それに到着を待っている間に1匹でも外へ出られたら被害の拡大は免れないだろう。
「お前、死にたいのか!」
「でも、あれが外に出たら取り返しがつかない!警察なんか待ってられるか!」
MP7を握りしめた鷹見はデパートに走って行った。
「あのバカ。熊井さん、警察にこのケータイの画像見せて下さい。あと、万一に備えて銃を用意しといてください!」
「分かった!死ぬなよ!」
「簡単に死ぬ気はないですよ!」
熊井さんは棚からレミントンM870を取り出す。
俺達もMP7を握りしめ、デパートへ走る。
仲間を見捨てて逃げるような腰抜けじゃない。
覚悟なら、とっくに出来ている。
そして、
あいつらを外へ出す訳には行かない。
必ず全て仕留めてやる。
自分の命と引き換えにしても。
さて、新キャラ登場!
熊井「よう!呼ばれた気がしたぞ!」
鷹見「ワ!おどかさないで下さいよ!心臓に悪い。」
熊井「悪い悪い。で?俺って脇役なのか?」
考え中であります。どこかで活躍してもらいたいけども使い所が難しいんですよ。
長谷川「まあ、どっかで暴れてもらうんでしょ?」
もちろん!いつになるかは分かりませんが。
熊井「期待しとくぞ。」
鷹見「そういや熊井さん、警察は?」
熊井「最初は全然信じてくれなくてな。一喝いれてやっとパトカー出すって言わせてやったんだぞ!」
鷹見「うわ、熊井さんに怒鳴られるとか、電話の相手が可哀想だ。」
そんなに?
鷹見「そりゃ、ドスの効いたあの声で怒鳴られたらビビるよ。」
うわ、こええ。
熊井「ま、そんなとこか。締めるぞ?」
アイアイサ。それでは!
「「「「「次回もよろしく!!」」」」」
熊井「なあ主、このM870を見てくれ。こいつを見てどう思う?」
ちょい待ち!こっちに向けるな!