「・・・(無言でアップ中)」
では、本編をどうぞ!
side 函南
「ゴーグルをチェック。異常なし。そっちは?」
「バルチャー3-2は異常なし。」
「3-3異常なし。」
俺達は装備の最終確認を行う。
「バルチャー、目標地点到達だ。降下しろ。」
パイロットからの声。プラットホームを下ろす。
「覚悟はいいな?」
鷹見と長谷川は黙って頷く。
「GO!」
俺達はダッシュし、プラットホームから飛び降りる。
頭を下に降下して行く。朝日が見える。地平線から顔を出した太陽は俺達を見守っているようだった。
腹を下にし、どんどん降下して行く。
「バルチャーチーム、降下速度を維持。警告音を待て。」
「了解。」
「ウーラー。」
空は暗雲に覆われ始め、朝日が見えなくなる。
警告音が聞こえた。
「パラシュート展開!」
パラシュートを開き、森の中へと降下する。
「フォートレス、バルチャー3-1だ。降下完了。指示を待つ。」
「了解。上陸部隊が攻撃を開始した。合図があるまで待機しろ。オーバー。」
「バルチャー了解。」
風が強まり、木々が揺れる。暴風雨が俺達を隠す。浜からは銃声。
「フォートレスからバルチャー3-1、上陸部隊の方へ敵の増援。突入を許可する!」
「バルチャー3-1了解。ターゲットへ突入する。」
「奴を捕らえるか殺すかはお前に任せる。全てお前達次第だ。片付けろ。」
「了解。バルチャー3-1アウト。行くぞ野郎ども!」
「「ウーラー!」」
作戦前に偵察した部隊の報告通りの場所に入り口の扉があった。セキュリティゲートか。
「3-3、あのパネルをハッキングできないか?」
ゲートの横にはパネル。もしかしたら・・・
「ちょっと待て。」
鷹見はケーブルでディスプレイとパネルを繋ぎ、ハッキングを開始する。
「へっ、ちょろいな。開いたぞ。」
ゲートが開き、中への道が現れる。
「3-2、お前が前衛だ。」
「ウーラー。この先は引き返せない。それでもいいのか?」
長谷川が言う。
「ああ。俺はお前らについて行くぜ。」
鷹見は覚悟を決めている。
「行くぜ。この世界が明日を得る可能性があるのなら。」
俺達はゲートをくぐり抜け、施設に突入した。ロイ、今度こそ逃がさないぞ。
ゲートをくぐったそこは倉庫のようだ。弾薬やら武器が置いてある。
「おっと、コンソール発見。」
鷹見がハッキングを開始。マップデータと敵の無線周波数をゲットだ。
「フォートレス、バルチャー3-3だ。マップデータと敵の無線周波数を入手。そっちに送る。」
「確認した。敵の無線を傍受する。」
とりあえず弾薬は足りてるので倉庫はスルーだ。前進する。
廊下に入る。前方30m、敵の歩哨。数は2。
「始末するぞ3-3。タイミングは任せた。」
鷹見は無言でMk.11を構える。俺もG36Cにマグニファイアをセットし構える。
ダン!
廊下に響く一発の銃声。
タン!
遅れて響くG36C一発の銃声。
バタ!ドサ!
そして敵は壊れた人形のように崩れ落ちる。
「フォートレスからバルチャー、敵に気付かれたようだ。気を付けろ。」
「了解。」
鷹見の入手したマップデータを頼りに前進する。この先の大きめの部屋が怪しいな。
部屋の前まで進み、ドアを開ける。
すると、大きめの部屋だった。天井はざっと10mと言った所か。
「よく来たな。まさかここまでしぶといガキどもとは思わなかったよ。」
スピーカーから声!
「ロイ! どこにいやがる!」
「教える義理はないな。話が出来て光栄だよ。例え、さよならの挨拶をするだけでもな!」
突如、部屋の端っこのゲートが開き、巨大なゴリラみたいなやつが入って来た!
「ククク、Type0331コンガ。こいつがお前らを葬ってくれる。あまりジタバタしない方が楽に死ねるぞ?」
「ふざけんな! あんなゴリ公にやられると思うなよ!」
ブチ切れた長谷川が叫ぶ。
「総員交戦開始! 3-3は弱点を探せ! 3-2は俺と奴を引きつけろ!」
「「ウーラー!」」
奴の突進を俺達は散開して避ける。
俺と長谷川は固まって制圧射撃でコンガを牽制し、鷹見が弱点を探っている。その間にもコンガは突進や両腕の叩きつけで攻撃してくる。俺達はどうにかそれを紙一重で躱す。
「3-3! 弾が弾かれてないか?」
「バッチリ弾かれてる! 全然効いてない!」
コンガの装甲は弾丸を弾き、攻撃を受け付けない。
「3-2! 爆薬は無いか?」
「それなら
「奴にぶち込め!」
「ウーラー! ってうわぁぁぁぁ!」
長谷川がコンガに足を掴まれ、逆さ吊りにされる!
「放せクソッタレ!」
逆さ吊りにされたままM320を撃ち込み、コンガの腹に命中。コンガの腹の肉が抉れ、黄色い肉塊が姿を現す。肉塊は規則正しく脈打っている。あれが心臓か?
コンガは長谷川を放し、距離を取る。
「肉塊を狙え!」
俺はコンガを牽制し、立ち上がって威嚇したところで鷹見が心臓へ7.62mm弾をブチ込むと、コンガは大きく仰け反る。
「やっぱりアレが弱点だ! 長谷川!」
「分かってらーに!」
体勢を立て直した長谷川が立ち上がって威嚇して来たコンガの心臓にもう1発榴弾を撃ち込み、心臓を破壊。コンガを倒した。
「ザマァ見ろカース!」
一番痛い目に遭った長谷川がコンガに罵詈雑言を並べ立てる。
「フォートレス、バルチャー3-1だ。コンガを撃破。オーバー。」
「了解。
「Yes,sir.バルチャーアウト。」
さて、ここに来て新型が・・・
「長谷川が痛い目見たな。」
情報は
Type 0331 コンガ
ゴリラ型の妖怪に感染したタイプ。あちこち装甲で覆われており、小銃弾なら弾く。外見はDeadspaceのプルート。
倒すには各関節の装甲が無い所を狙うか、爆発物で装甲を剥がし、心臓が変化したコアを狙う。
こんな所です。
「げぇ、あのデカブツと同じ外見かよ・・・」
長谷川はグレネードランチャー使って反撃したからよかったけど、しなかったら体引きちぎられてるところで・・・
「危なかったな。」
さて、今回はこの辺で
「「次回もよろしく!」」