「ここまで長かったような短かったような・・・」
書いてて、ここまで進んだの!?って思うことがよくあるからなぁ。さて、本編をどうぞ!
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13:00
USSポセイドン ブリーフィングルーム
side 函南
今、ポセイドンに乗船している海兵隊員がブリーフィングルームに集結している。とうとう鷹見のウイルスが奴の居場所を突き止めた。
モリソン将軍がスクリーンの前に立つ。
「諸君、とうとうこの時が来た。鷹見軍曹のウイルスがロイ・サージェンスキーのアジトを見付け出した! 我々は奴のアジトへの攻撃を開始する! ファイル
ディスプレイを操作し、ファイルを開く。
奴のアジト周辺地図、ロイの顔写真などが表示される。
「今回は詳しい位置情報は教えられないが、太平洋側のビーチに上陸し、その先の森林の中にあるアジトを見つけ出す。偵察の結果、森にコンクリート製の建造物があり、そこから地下へ入れるそうだ。また、その周辺には攻撃ヘリ、戦車が配置されている。そのため、作戦は明朝に決行する。君達が上陸する頃にはちょうど台風が直撃する。それで敵は航空兵器を出せなくなる。」
嵐の中で!?
「正面からドアをノックして入るなんてお上品な事してるヒマは無い。バルチャーチームの函南上級曹長、鷹見一等軍曹、長谷川伍長。君達は森林の裏に嵐が来る前に降下し、背後を突け。君達には奴との因縁があるだろう。君達の手でケリをつけるんだ。なお、今作戦は第7、6艦隊の合同で行う。」
それから細かい説明ののちに解散となった。
「函南、宮間軍曹はどうなるんだ?」
長谷川が言う。
「聞いてなかったのか? ウラッドのとこのヴィンペルチームに参加だ。お前ら、ワークショップに行くぞ。」
「ウーラー。」
長谷川と鷹見を連れてワークショップに向かう。
「グレゴワール、銃のメンテ頼む。」
「どこをいじる?」
「アダプター外してG36Cの専用マグ使う。」
「分かった。明日は決戦だ。お前の後悔も悲しみもバレルの汚れと一緒に落としていけ。」
「ああ。」
「今夜には出来る。それまで待て。」
俺達はグレゴワールに銃を預けて移動する。
思えば散々な始まりだった。
テロに巻き込まれて戦い、生き延びた。
そしてパンデミック。仲間と共に逃げ、タスクフォースに拾われた。
その中で、救いたくても救えなかった命、自らの手で奪った命。その他と、消えていく命を見続けた。
明日は激戦となる。だけど、その中で何が起きても俺は任務を果たし、仲間を守り抜く。
もしかしたら、もう戻って来れないかも知れない。
いつ死ぬか分からないこの世界で、よくここまで生き延びられたとつくづく思う。
あんな状況になって、とっとと自殺するという手もあったけど、俺達はそんな事を考えなかった。
ただ、生き延びる事を考えていた。俺はなんで惜しくも無い命にしがみつこうと思ったのだろう。
「函南? 大丈夫か?」
気づけば左舷側の船外通路にいた。
「大丈夫だ鷹見。」
「俺達の手でこの滅びの運命を断ち切ってやろうぜ。」
「そうだな長谷川。運命なんて無い。俺達で創り出すぞ。」
ベッカー。お前と人類の仇は俺が必ず討つ。だから、見ていてくれ。
懐中時計のカバーを開き、オルゴールを鳴らす。オルゴールの音は波の音にかき消されてしまう。
なぜ、俺達は生きるのか。何度問い続けても答えが返って来たためしはない。
18:00
食堂
食堂では、明日の作戦の前の景気付けにパーティが開かれている。
「おうパトルシェフ軍曹。このワインの飲んで見てくれたまえ。こいつを飲んでどう思う?」
「すごく・・・いいですモリソン将軍。」
珍しくモリソンとキリルが一緒にワインを飲んでいる。明日が別れになるかも知れない。今日は悔いの無いように騒ごう。
「おう坊主共!」
「熊井軍曹!」
「私もいるわよ♪」
「博麗軍曹も。明日はどこで戦闘で?」
「俺達は上陸部隊だ。戦車に乗るぜ。」
「え? 俺達の方に撃たないで下さいよ?」
「おい祐介、撃つのは逸波だ。最強の砲手だぞ?」
「マジ?」
「フフフ、明日はスクラップの山を作るわよ♪ いい? 祐介。私達の命はあなた達バルチャーチームに掛かってるの。絶対に負けちゃダメよ? いい?」
「俺達が負けるとでも? あの
「信じてるわよ。」
俺は移動し、宮間軍曹の方へ行く。
「あ、函南曹長! 丁度いいところへ!」
「どうしたんすか?」
宮間軍曹は俺にカランビットを渡す。
「私の代わりに
俺は腰のククリナイフを1つ、鞘ごと外してカランビットの鞘を着け、ククリを宮間軍曹に渡す。
「なら、俺からはククリを。」
「フフフ、ククリ、マシェット、そして予備のカランビットでナイフの三段構えですね♪」
それからしばらくするとモリソン将軍が来た。
「函南曹長。私は君達がここまでの精鋭になるとは思ってもみなかった。立派になったな。」
「ありがとうございます将軍。」
「君達も『円卓の騎士』の仲間入りだな。」
「円卓の騎士? そんな部隊ありましたか?」
「精鋭達のあだ名だよ。今のところはジャッカル、ヴィンペル、ユニオンだ。そこにバルチャーも加わるがな。それだけの力量があるってことだ。期待しているぞ。」
「必ず期待に応えて見せましょう。」
その後はピザとかを食ってボンヤリしていたらウラッドが来た。
「よう祐介。大役を任されたな。お前を見つけ出した俺達も鼻が高いよ。」
「俺達、ウラッドに見つけられなかったなら、今頃どうなってたかな。」
「そんな事は誰にも分からん。ただ、お前達に会って、弟でも出来た気分だった。いいか?
「任せたぜ兄貴。」
「なら、今は楽しめ。あそこにキリルのボルシチがあるぞ。」
「それを早く言え!」
俺はボルシチに飛んで行った。腹が減っては戦はできぬ。
というか、キリルのボルシチを逃したら死んでも死に切れん!
「3人でアジトに殴り込みか。」
作戦はブリーフィングの通りです。この作戦はACT.3書く前から考えてたので。
「ちなみに思いついたのってどのへんで?」
タスクフォース148を思いついた時だから・・・去年の11月頃かな。ACT.1を下書きしてた頃。
「早っ、さて、俺達どうなるのかな?」
それは3人次第。それでは
「「次回もよろしく!」」