「俺と長谷川か? どんな作戦なんだよ?」
それでは本編をどうぞ!
3/19
13:00
USSポセイドン ブリーフィングルーム
side 函南
「今回は東京の製薬会社の施設だ。奴ら、そこで研究してるらしくてな。建物は10階建てのビルと、5階建ての研究フロアに分かれている。」
ファイルを開くと施設の画像が表示された。
「バルチャー3-1、3-2、ビルに突入し、研究フロアへ攻撃。その他の部隊は陽動のため、ちゃんと玄関から入るぞ。」
そんなブリーフィングで大丈夫か?
大丈夫だ。問題無い(はず)
22:00
東京 製薬会社ビル 屋上
ビルの屋上にロープを固定し、降下準備を整える。
俺はG36Cを持って来た。長谷川はCQBにM249はどうなの? と言う事でSIG556にリフレックスサイトを付けて来た。アンダーバレルにはM870だ。(M26はイヤならしい。)
「フォートレスからバルチャー3-1、ターゲットの強化ガラスは通常弾での突破は不能だ。爆薬を使って突入しろ。オーバー。」
「了解。爆薬を使用してターゲットに突入する。バルチャー3-1アウト。」
無線を切る。
「長谷川、爆薬テープを」
長谷川は爆薬テープを1つ俺に渡す。
ビルは円柱状で、5階より下は外側に沿って廊下があり、奥に研究施設に続く扉がある。6階より上は会議室などがあるそうだ。とりあえず5階に突入し、3階へ降りる。そこから研究施設へ突入し、制圧だ。
「状況開始! 陽動部隊、及び突入部隊は行動を開始せよ!」
ロープをチェック。
「降下開始!」
俺と長谷川はロープで5階まで降り、窓に爆薬テープを仕掛ける。
「陽動部隊は戦闘を開始!」
陽動部隊からの通信が入る。
俺と長谷川は窓を思い切り蹴って窓から離れ、長谷川が爆薬テープを起爆し、窓にヒビを入れる。
足を引っ込め、振り子の要領で窓へ近づき、窓を蹴る。爆薬でヒビが入っていたので、あっさり割れた。
前方の吹き抜けを挟んで敵。マグニファイアをセットし、セミオートで1発撃つ。頭にヒット。
「下のフロアにタンゴ!」
長谷川がSIG556のリフレックスサイトを覗き、敵を撃つ。腹やら足やらに弾がヒットし、敵は倒れる。
「ちゃんと頭を狙えよ。」
「善処してる。」
まだ息のある敵の頭を撃ち、トドメを刺す。
廊下を進むと下のフロアに敵部隊が突入して来た! しかも完全装備が6!
「これキツくないか?」
「3-2、あのシャンデリア落とすぞ!」
「了解。」
天井のシャンデリアを撃ち、落下させる。敵はとっさに反応出来ず、シャンデリアの下敷きとなった。
「うわ〜、エグい。」
「お前の弾幕よりはマシだな。バルチャー3-3、そっちはどうだ? オーバー。」
「こちらバルチャー3-3! ビルからT-90が湧いてきやがったぜ! ユーリの野郎がRPG撃ち込んで吹っ飛ばしたけどな!」
「マジかよ。ま、いいや。バルチャー3-1アウト。」
どっからT-90なんて運び込んだんだろう? 破壊神の長谷川はやっぱT-90の相手させた方がよかったか?
目標のドアへ到達。突入する。
T字に道が分かれている。
「曲がり角が多いな。」
「CQB訓練を思い出せ。お前ショットガン使って暴れ回っただろ。」
左の道へ行く。すると、15m先の曲がり角から敵!
長谷川がアンダーバレルのM870に装填してあるバックショット弾をありったけぶっ放し、制圧する。
「なんだ、ちょろいじゃん。」
そりゃあ、閉所でショットガンなんて使ったら無敵だろ。
前進すると、長めの廊下に辿り着く。
「12時方向にタンゴ! 盾持ちだぜ!」
長谷川が言う。あの防弾盾貫通出来るか?
「アレ貫通出来るか?」
「ムリぽ。まぁ、M320あるからいいけどな!」
長谷川は奴らのちょっと後ろにM320を撃ち、40×46mmHE弾が着弾、炸裂し、盾の後ろから敵を吹っ飛ばす。
「ざーまーあー!」
「行くぞ。あそこの角を右だ。」
右に曲がり、左のドアへ入る。ここは薬品の保管庫のようだ。
階段を駆け上がり、ドアを出ると、立ち話している敵がいた。すぐにG36Cを構え、奴らの頭と
頭をなぞるように狙って撃ち抜き、倒す。
また進み、やっと研究施設に着いたようだ。
「フォートレス、バルチャー3-1だ。研究施設に到達。オーバー。」
「了解した。レベル3を制圧しろ。」
「了解。バルチャーアウト。」
今いるのはレベル1だ。さらに2つ上のフロアを制圧しろとの事だ。
その時
『アンノウン上方』
モーションスキャンに反応! すぐにその場から飛び退くと、吹き抜けから何かが降ってきた!
そいつはリッパーのようだが、ガリガリで目が赤く光っている。
「撃て!」
長谷川がM870を撃つ。が、ものすごいスピードでジャンプし、散弾を躱した! 赤い残像が残る。
「クソ! 何なんだアイツは!?」
ターゲットは2。
奴はジャンプで上のフロアまで飛び、壁に貼り付く! どんな構造してんだあいつの足は!?
「また来る!」
上から俺目掛けて片方が落下攻撃を仕掛けて来る!
ローリングする。落下を始めた奴は軌道を変える事が出来ずに床へ落下。爪がコンクリート製の床を貫く。
「どんだけ鋭いんだあの爪! アーマー抜かれるぞ!」
「クソ! フォートレス! バルチャー3-1だ! 新型と思わしき感染者と交戦中! コンクリの床を爪でぶち抜きやがった! オーバー!」
「画像を確認! そいつはType0027 シノビだ! そいつの爪はアーマー抜くから気をつけろ!」
「どうすりゃいい!?」
「ショットガンで足吹っ飛ばせ! 壁に貼り付くから気をつけろよ!」
「貼りつくのはもう知ってる! 3-1アウト!」
また落下攻撃が来る!
回避し、奴が着地して硬直している間に長谷川がバックショット弾でシノビの片足を吹っ飛ばし、機動力を殺す。
「あいつは頼んだ!」
「了解!」
長谷川はもう片方の足を吹っ飛ばしに掛かり、俺は足が吹っ飛んだ方の頭にストンプを見舞い、頭を潰す。
もう片方のシノビは長谷川目掛けて落下攻撃! 対する長谷川はSIG556のストックで殴り、シノビに反撃するが
「ヤベ! ストック壊れた!」
「伸縮式のストックで殴ったら壊れて当たり前だろうがバカ!」
シノビは両腕を伸ばして回転攻撃をして来た!
「あぶねっ! お前はフードプロセッサーか!」
長谷川が回転中のシノビの足を吹っ飛ばし、ついでに頭にもバックショット弾を撃ち込み、撃破した。
「危なかった・・・フォートレス、バルチャー3-1だ。シノビを撃破。オーバー。」
「了解。陽動部隊が間も無く到着する。待機しろ。」
「了解。」
その後、鷹見達と合流し、施設の制圧に成功した。
3/20
3:00
USSポセイドン
「で? 落下攻撃してきたシノビに咄嗟にストックで殴りかかって壊した。間違いないか、長谷川伍長?」
「間違いありませ「モリソン☆キック!」おごふっ!? 痛い! 二重の意味で!」
モリソン将軍によるお説教中。長谷川のSIG556は貸出品だったのだ。で、備品を壊した事により、長谷川と分隊長である俺は説教を受けるハメになったのだ。
「罰として、艦内のワークショップでストックを自腹購入、修理しろ。ついでにハイダーも曲がってるから修理しとけ。以上。」
よかった。インタビューされずに済んだ。
ワークショップ
「ん〜、SIG556のストックとハイダー、ついでにG36Cのトリガープルとハイダーある?」
俺はワークショップで部品の発注をしている。
「それなら在庫がある。他には?」
「あ〜、G36CのリコイルスプリングとSTANAGマガジンがそろそろ寿命かな。マガジンは4つくらい頂戴。」
「ほらよ。」
「ほい。代金だ。」
代金を払って部品を受け取る。
「あれ、鷹見? お前も買い物か?」
「ああ。スコープに敵弾が当たって壊れちまってな。お前は?」
「長谷川がぶっ壊したSIGの部品とG36Cのパーツ。マガジンとリコイルスプリングが死にかけ。」
「なるほどな。それじゃまた。」
格納庫の作業台で長谷川が修理を行い明朝にSIGを返却した。
そう言えば、ホロサイトの電池も買っとけばよかったかな?
「制圧作戦で新型の感染者かよ!」
設定は
Type0027 シノビ
リッパーをガリガリにしたような外見。素早い動きで、壁に張り付くこともできる。
機動性が高く、刃はカーボンベストをも貫く。
目が赤く光り、移動時に残像を残す
です。
「あの装甲貫通するのかよ! 迂闊に近寄れないな。」
対処法は足を吹っ飛ばして機動性を奪う事です。ガリガリなのが災いして耐久性は他の感染者以下ですから。
「でも装甲抜くのは危ないな。で、ワークショップって?」
タスクフォース148限定です。銃やパーツの販売をしています。
「支給じゃなくて販売とはあこぎな商売を・・・」
モリソンに言っとこう。
「勘弁!」
さて、今回はこのあたりで
「「次回もよろしく!」」