「ある程度は書き溜めしてるだろ。」
まあ、これからも土日に更新していく予定です。
それでは本編をどうぞ!
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13:00
USSポセイドン ブリーフィングルーム
side 函南
スクリーンの前にギャリソン艦長が立ち、ブリーフィングが始まる。
「はい注目。資料の解読が終わった。まず、デウスエクスマキナについてだ。どうもサイボーグ化させた感染者のようだ。それ以外は不明。
もう1つ。以前USSアンタレスを沈めた潜水艦が実は沈んでいなかった事が判明した。」
何!? 死んだふりは聞いたことあるが、沈んだふりは聞いたことないぞ!?
「で、あれはロシアの潜水艦だ。というわけでヴィンペル。責任取ってアレを鹵獲しろ。」
盗られたのはヴィンペルのせいでは無いんだがな。
「ファイルcrazy shooterを開け。作戦を説明する。」
「現在、SLFの艦隊が接近中だ。その中に例の潜水艦がいるとの事。まずSEALsのハンターチームが潜水艦に爆薬を設置、スクリューを吹っ飛ばす。で、緊急浮上した所でヴィンペルを殴り込ませる。制圧したら巡行ミサイルを敵艦隊にぶち込んでやれ。ついでにバルチャー。敵空母に爆薬仕掛けて来い。陽動だ。」
俺達はついでかよ。ま、いいか。あのマスクを初めて使うことになるな。
14:05
「SLF艦隊接近! 総員戦闘配置!」
放送が流れた頃、俺達バルチャーとハンターはウェットスーツに着替えだ。ゴーグルはいつものスポーツグラスタイプではなく、密閉式のゴーグルだ。そして水中用酸素マスク。水の電気分解で酸素を取り込む。バッテリーが大容量なので8時間は潜れる。
車両甲板では、潜水艦への殴り込みのため、複合艇にヴィンペルチームが乗り込んでいた。接近戦のため、AS VAL装備だ。
俺達は水中スクーターを用意した。
「各員状況開始!」
『START THE MISSION』
とゴーグルに表示される。
同時にハッチが開き、甲板に水が入って来る。
「GOGOGO!!」
スクーターに掴まり、海へ進む。
潜ると、マスクが正常動作。ゴーグルのレーダーに敵艦が映る。
目標まで3kmか。
しばらく水中を進み続けて、敵艦の真下に到着する。
水中では操作ディスプレイを使い、テキストチャットを行う。
俺は、『ターゲット確認。攻撃開始』と打ち込み、バルチャーチームに送信する。程なくして、『了解』の2文字がゴーグルに表示される。
空母の真下だ。狙うは舵。ソナーは動いてないな。
『設置開始』
水中用の爆薬を強力マグネットで貼り付ける。
『ハンター、設置完了』
『バルチャー、設置完了。退避する』
スクーターの方向を変え、退避する。ギャリソンに報告だ。
『設置完了。爆破準備よし。』
『フォートレス了解。地獄を見せてやれ』
『ハンター、爆破許可』
『了解した。バルチャーの次に爆破する』
よし。攻撃だ。
『3-2、粉々にしてやれ』
長谷川はスイッチを取り出し、押す。
爆破し、舵を破壊。ハンターの方も成功したようだ。
『バルチャー、爆破成功』
『ハンター、爆破成功。』
『フォートレス了解。帰還しろ』
帰還命令だ。あとはヴィンペルに任せよう。
スクーターをポセイドンに向け、発進した。
side ユーリ
「攻撃開始だ! 出せユーリ!」
「分かってるぜウラッド!」
フォートレスから攻撃開始の指示を受け、俺達は複合艇を発進させた。
「「「「Урааааааааа!!!」」」」
しばらく進むと潜水艦が水面に出てきた。
「ユーリ!」
浮かび上がる途中だったので、まだ水中にある部分の上に複合艇を走らせる。すると、浮かんで来た潜水艦に上手く乗っかる事ができた。
「あそこのハッチだ!」
キリルの指差した所から敵が出て来た。それをヴィクトルが仕留める。
「野郎共! 殴り込みだ!」
ウラッドがハッチに走る。それに続いて潜水艦の中へ入ると、敵のお出迎えが待っていた。
「狭いなここ。」
ぶつくさ文句を言いながら通路の敵を排除して行く。
途中で階段を見つけた。
「ユーリとキリルは下を! 俺とヴィクトルは上だ!」
「「「
俺はキリルと前進し、どんどん敵を蹴散らす。
「イテェ! 跳弾がケツに!」
「何やってんだキリル!」
キリルはケツにメディパックを打つ。
「あのクソが! 覚悟しろ!」
ブチ切れたキリルがダッシュで敵に接近し、マシェットで首を切りつけた。
「よーしクリアだ。」
「こっちもクリア! この先の階段で上に来い!」
ウラッドからだ。
「了解。行くぞキリル。」
階段を上り、ウラッドと合流する。
「食らったか?」
「俺は無傷だが、キリルのケツに跳弾が当たった。」
「おい言うなって!」
「とりあえずこっちがブリッジだ。行くぞ。」
ウラッドについて行く。
で、ブリッジ前の水密扉に到着。
「ヴィクトル、吹っ飛ばせ。」
扉にヴィクトルが爆薬を仕掛け、俺達は横に下がる。
扉を爆破し、一気に突入! 怯んだ敵を片っ端から撃ち倒す。
「ブリッジクリア!」
ウラッドが艦長らしき死体からキーを奪う。
「フォートレス! ヴィンペル2-1だ! ブリッジを制圧!」
「了解。座標を送る。奴らを粉々にしろ!」
ディスプレイで敵の座標を確認。俺はキーボードで座標をセットする。
「ウラッド! 座標をロックした!」
「了解! ヴィクトル! そっちのキーを回せ!」
ウラッドとヴィクトルがキーを同時に回し、発射スイッチを押した。
「発射完了!」
「ジャッカル1-1が回収に向かう。そいつから脱出しろ!」
元来た道を戻り、外に出る。
「おいロシア! ポセイドンへの最終便だ! 乗るか?」
「もち! 乗れ野郎共!」
アランの複合艇に飛び乗ると、アランはポセイドンへ向けて船を出す。
「ヴィクトル! 銃座に付け!」
ヴィクトルがM134を構える。
「敵の小型艇!」
右から敵! ヴィクトルは敵小型艇の後ろに積んである機雷を狙い、小型艇を破壊する。
その時、発射したミサイルが雨あられと降り注ぎ、SLF艦隊を木っ端微塵にして行く。
「うぉっ!」
「あぶねぇ! 破片が飛んでくるぞ!」
アランは右へ左へ舵を切り、破片を避けて行く。
破片の雨をやり過ごし、ポセイドンの車両甲板に到着した。本当にホッとした。この後はウォトカで一服しないと眠れないな。
「このマスク、使うの始めてだな。」
作ったはいいけど出番が無かった便利アイテムです。
「にしても、テキストチャット機能便利だな。」
ハンドサインより時間は掛かるけど、間違えることは無いですからね。
「そして、ヴィンペルの方はユーリ視点か。」
ユーリは結構お気に入りのキャラなのに出番が無かったのでね(汗)せっかくのキャラ達なんだからもっと目立たせたいです。それではこの辺で
「「次回もよろしく!」」