【完結】CombatZone   作:Allenfort

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学校が始まってしまった・・・小説書く時間が削れる・・・

「ある程度は書き溜めしてるだろ。」

まあ、これからも土日に更新していく予定です。

それでは本編をどうぞ!


mission51 仕返し

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13:00

USSポセイドン ブリーフィングルーム

side 函南

 

スクリーンの前にギャリソン艦長が立ち、ブリーフィングが始まる。

 

「はい注目。資料の解読が終わった。まず、デウスエクスマキナについてだ。どうもサイボーグ化させた感染者のようだ。それ以外は不明。

もう1つ。以前USSアンタレスを沈めた潜水艦が実は沈んでいなかった事が判明した。」

 

何!? 死んだふりは聞いたことあるが、沈んだふりは聞いたことないぞ!?

 

「で、あれはロシアの潜水艦だ。というわけでヴィンペル。責任取ってアレを鹵獲しろ。」

 

盗られたのはヴィンペルのせいでは無いんだがな。

 

「ファイルcrazy shooterを開け。作戦を説明する。」

 

crazy shooter(イかれた射手)って長谷川の事か?

 

「現在、SLFの艦隊が接近中だ。その中に例の潜水艦がいるとの事。まずSEALsのハンターチームが潜水艦に爆薬を設置、スクリューを吹っ飛ばす。で、緊急浮上した所でヴィンペルを殴り込ませる。制圧したら巡行ミサイルを敵艦隊にぶち込んでやれ。ついでにバルチャー。敵空母に爆薬仕掛けて来い。陽動だ。」

 

俺達はついでかよ。ま、いいか。あのマスクを初めて使うことになるな。

 

14:05

 

「SLF艦隊接近! 総員戦闘配置!」

 

放送が流れた頃、俺達バルチャーとハンターはウェットスーツに着替えだ。ゴーグルはいつものスポーツグラスタイプではなく、密閉式のゴーグルだ。そして水中用酸素マスク。水の電気分解で酸素を取り込む。バッテリーが大容量なので8時間は潜れる。

 

車両甲板では、潜水艦への殴り込みのため、複合艇にヴィンペルチームが乗り込んでいた。接近戦のため、AS VAL装備だ。

 

俺達は水中スクーターを用意した。

 

「各員状況開始!」

 

『START THE MISSION』

 

とゴーグルに表示される。

 

同時にハッチが開き、甲板に水が入って来る。

 

「GOGOGO!!」

 

スクーターに掴まり、海へ進む。

 

潜ると、マスクが正常動作。ゴーグルのレーダーに敵艦が映る。

 

目標まで3kmか。

 

しばらく水中を進み続けて、敵艦の真下に到着する。

 

水中では操作ディスプレイを使い、テキストチャットを行う。

 

俺は、『ターゲット確認。攻撃開始』と打ち込み、バルチャーチームに送信する。程なくして、『了解』の2文字がゴーグルに表示される。

 

空母の真下だ。狙うは舵。ソナーは動いてないな。

 

『設置開始』

 

水中用の爆薬を強力マグネットで貼り付ける。

 

『ハンター、設置完了』

 

『バルチャー、設置完了。退避する』

 

スクーターの方向を変え、退避する。ギャリソンに報告だ。

 

『設置完了。爆破準備よし。』

 

『フォートレス了解。地獄を見せてやれ』

 

『ハンター、爆破許可』

 

『了解した。バルチャーの次に爆破する』

 

よし。攻撃だ。

 

『3-2、粉々にしてやれ』

 

長谷川はスイッチを取り出し、押す。

 

爆破し、舵を破壊。ハンターの方も成功したようだ。

 

『バルチャー、爆破成功』

 

『ハンター、爆破成功。』

 

『フォートレス了解。帰還しろ』

 

帰還命令だ。あとはヴィンペルに任せよう。

 

スクーターをポセイドンに向け、発進した。

 

side ユーリ

 

「攻撃開始だ! 出せユーリ!」

 

「分かってるぜウラッド!」

 

フォートレスから攻撃開始の指示を受け、俺達は複合艇を発進させた。

 

「「「「Урааааааааа!!!」」」」

 

しばらく進むと潜水艦が水面に出てきた。

 

「ユーリ!」

 

浮かび上がる途中だったので、まだ水中にある部分の上に複合艇を走らせる。すると、浮かんで来た潜水艦に上手く乗っかる事ができた。

 

「あそこのハッチだ!」

 

キリルの指差した所から敵が出て来た。それをヴィクトルが仕留める。

 

「野郎共! 殴り込みだ!」

 

ウラッドがハッチに走る。それに続いて潜水艦の中へ入ると、敵のお出迎えが待っていた。

 

「狭いなここ。」

 

ぶつくさ文句を言いながら通路の敵を排除して行く。

 

途中で階段を見つけた。

 

「ユーリとキリルは下を! 俺とヴィクトルは上だ!」

 

「「「Да!(了解!)」」」

 

俺はキリルと前進し、どんどん敵を蹴散らす。

 

「イテェ! 跳弾がケツに!」

 

「何やってんだキリル!」

 

キリルはケツにメディパックを打つ。

 

「あのクソが! 覚悟しろ!」

 

ブチ切れたキリルがダッシュで敵に接近し、マシェットで首を切りつけた。

 

「よーしクリアだ。」

 

「こっちもクリア! この先の階段で上に来い!」

 

ウラッドからだ。

 

「了解。行くぞキリル。」

 

階段を上り、ウラッドと合流する。

 

「食らったか?」

 

「俺は無傷だが、キリルのケツに跳弾が当たった。」

 

「おい言うなって!」

 

「とりあえずこっちがブリッジだ。行くぞ。」

 

ウラッドについて行く。

 

で、ブリッジ前の水密扉に到着。

 

「ヴィクトル、吹っ飛ばせ。」

 

扉にヴィクトルが爆薬を仕掛け、俺達は横に下がる。

 

扉を爆破し、一気に突入! 怯んだ敵を片っ端から撃ち倒す。

 

「ブリッジクリア!」

 

ウラッドが艦長らしき死体からキーを奪う。

 

「フォートレス! ヴィンペル2-1だ! ブリッジを制圧!」

 

「了解。座標を送る。奴らを粉々にしろ!」

 

ディスプレイで敵の座標を確認。俺はキーボードで座標をセットする。

 

「ウラッド! 座標をロックした!」

 

「了解! ヴィクトル! そっちのキーを回せ!」

 

ウラッドとヴィクトルがキーを同時に回し、発射スイッチを押した。

 

「発射完了!」

 

「ジャッカル1-1が回収に向かう。そいつから脱出しろ!」

 

元来た道を戻り、外に出る。

 

「おいロシア! ポセイドンへの最終便だ! 乗るか?」

 

「もち! 乗れ野郎共!」

 

アランの複合艇に飛び乗ると、アランはポセイドンへ向けて船を出す。

 

「ヴィクトル! 銃座に付け!」

 

ヴィクトルがM134を構える。

 

「敵の小型艇!」

 

右から敵! ヴィクトルは敵小型艇の後ろに積んである機雷を狙い、小型艇を破壊する。

 

その時、発射したミサイルが雨あられと降り注ぎ、SLF艦隊を木っ端微塵にして行く。

 

「うぉっ!」

 

「あぶねぇ! 破片が飛んでくるぞ!」

 

アランは右へ左へ舵を切り、破片を避けて行く。

 

破片の雨をやり過ごし、ポセイドンの車両甲板に到着した。本当にホッとした。この後はウォトカで一服しないと眠れないな。

 




「このマスク、使うの始めてだな。」

作ったはいいけど出番が無かった便利アイテムです。

「にしても、テキストチャット機能便利だな。」

ハンドサインより時間は掛かるけど、間違えることは無いですからね。

「そして、ヴィンペルの方はユーリ視点か。」

ユーリは結構お気に入りのキャラなのに出番が無かったのでね(汗)せっかくのキャラ達なんだからもっと目立たせたいです。それではこの辺で

「「次回もよろしく!」」

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