「珍しく俺の出番か。腕が鳴るな。」
がんばってください! それでは本編をどうぞ!
9/12
19:00
USSポセイドン ブリーフィングルーム
side 鷹見
「諸君。今回は神奈川県の米軍横須賀基地の奪回作戦だ。ここさえ潰せばSLFの海上戦力を大幅に削る事が可能だ。」
まあ、他の国に停泊してる敵艦が来る可能性はあるが、日本で活動してる敵海上部隊にとっては大打撃だろう。
「だが、横須賀基地は日本で最大級の米海軍基地だ。いつも通りドンパチやったら被害が増える可能性がある。そのため、今回は夜間作戦とする。ゴーグルのIRNVビジョンが役立つはずだ。」
あれがあればナイトスコープを持ってく必要も無いし、ディスプレイをワンタッチするだけで通常視界に戻せる。かさばらないのがいいな。
「ファイルGHOSTを開け。今回は近くの公園にこっそり上陸だ。そしてここからが肝だ。函南曹長、鷹見軍曹。君達は先行し、ビルから狙撃で友軍の前進をサポートしろ。なお、観測地点については作戦前にタックゴーグルに情報を送信する。」
なんで正規軍連中にやらせないんだ?正規軍連中は前衛に回したいのか?
「なお、基地の海岸からは別部隊を上陸させる。以上。」
成る程ね。
9/14
22:46
市街地
米軍横須賀基地まで直線距離3km地点のマンションの廊下。俺と函南はスナイパーライフルを持って突入部隊の前進を支援している。
ちなみに俺はいつも通りMk.11mod0を持って来た。サブにMP7。元々はSR-25を元にした米海軍のライフルシステムだ。200m位ならばいける。これはマークスマンライフルだ。だから3-9xライフルスコープを搭載している。文句あるか?
函南はPSG-1を持って来てる。こんな時までH&Kにこだわってやがる。俺がPCのパーツにこだわるようなものだろうか?よくぞまぁ8kgもあるもんを持ち運べるよなこいつ。見た目痩せ型なのに。
とりあえず両方サプレッサー付きだ。
「
「確認した
IRNVビジョンの緑の背景に人が黄色く浮かび上がる。頭上にブルーのアイコン。味方のマークだ。IRストロボも確認した。
「バルチャー3-1よりバルチャー3-2。前方に敵歩哨。見えるか?」
ベッカーからだ。ベッカー達の前方に歩哨2。
「確認した。始末するから待て。」
函南が応答している。
「3-4。同時に行く。タイミングは任せた。」
「了解。右は頼んだ。」
ゴーグルの風速、距離計を見る。距離200、風は北に2。それを基に照準を調整する。
息を思い切り吸い、吐きながらトリガーに軽く力を込める。
ダッ!
ダッ!
俺に合わせて函南が撃つ。
頭にヒット。ターゲットが倒れた。
「3-2から3-1へ。路上はクリア。進んでいいぞ。こっちも観測地点Bへ移動する。オーバー。」
「了解。3-1アウト。」
さて、マンションから降りる。路地裏を駆け抜け、次の建物へ。
またマンションの廊下に陣取る。
「3-1、隠れて待機。トラックがそっちに行く。」
「了解した3-2。」
ベッカー達の横をトラックが通り過ぎる。
「3-4、立ちションしてる奴を殺れ。しくったら俺がカバーする。」
「了解。」
照準よし。
タン!
タン!
俺に合わせて函南が撃つ。俺の放った弾丸は奴の頭を、函南の弾丸は心臓を射抜く。
「俺のはいらなかったな。進んでいいぞ3-1。観測地点Cへ向かう。」
「了解した。」
バイポッドをたたみ、マンションから降りる。
次の観測地点は目標地点から1km地点だ。
鉤縄を使ってガソリンスタンドの屋根に登り、バイポッドを展開する。
「バルチャー3-2から突入部隊、路上クリア。合流地点へ向かう。」
「こちら3-1、了解。」
地上に味方を確認。函南に続いて屋根を降りる。既に合流地点に着いていたベッカー達と合流する。
突入部隊は俺と函南を抜いたバルチャー、ジャッカル、ヴィンペル、ユニオンその他諸々だ。そして、
「ベア0-1だ、やっぱりお前らか。」
「バルチャー3-4です。熊井さん。」
ベアチーム。最近食料調達部隊から戦闘部隊に異動してきた。分隊長は熊井さんだ。他は猟友会のメンバーらしい。
「あなたが函南曹長?」
ベアチームの女性が函南に話しかける。
「そうです。あなたは?」
「ベア0-4、博麗逸波。二等軍曹です。」
VSSを持ってる。俺もVSSにするべきだったかな?
ちなみに突入部隊はベッカーが指揮している。
「野郎ども、基地の入口には監視塔がある。2人が制圧するまで待て。
「了解。3-2と3-4は直ちに狙撃地点
函南に続いて狙撃地点へ向かう。
狙撃地点はとある民家だ。函南がピッキング道具を持って来ているので2階から狙撃だ。
「くそ、ディンプル錠だ!手持ちじゃピッキングは無理だ。」
「おい待て函南、どうすんだよ?」
函南はおもむろに取り出したMk.23にサプレッサーを付け、
パン!
鍵を破壊した。
「まさかの物理ピッキングとはな。」
「咄嗟に壊す位考えつかなきゃやってけないぞ?」
すぐに2階の窓に陣取り、基地の入り口を見る。距離100。
「3-2、状況は?」
「3-2から3-1、入り口の監視塔に2、地上に2。暫く待て。」
函南がベッカーに指示。俺は射撃姿勢を取る。
「3-4、まず上からだ。タイミングは任せた。」
「了解。」
左の塔の敵に狙いを定める。風がいい感じに止んで来た。
息を吸い、吐きながらトリガーを引く。
タン!
タン!
函南が一瞬遅れて撃つ。命中!
下の奴は宮間軍曹と思しき人影が接近して仕留めた。カランビット使ったな。鮮やかな手捌きだ。
「3-2、集合だ。電子ロックの解除に3-4が要る。」
「了解。3-2アウト。」
バイポッドをたたみ、すぐにベッカーの元へと移動する。
今回は入り口への移動までです。
「最初は俺と函南はM40A5の予定だったんだよな?」
まあ、せっかくマークスマンライフルあるんだし、見せ場を作ろうと思いましてね。
「函南のヤツ、8kgはあるPSG-1持ってひょいひょいと移動するんだぞ?」
まあ、他の装備が軽い分重い銃持っても大丈夫でしょう。
「まあ、長谷川も同じ位の重さのM249持ってるんだし、長谷川より体力ある函南に持てないわけ無いよな。」
あの2人はね。それではこの辺で
「「次回もよろしく!」」