【完結】CombatZone   作:Allenfort

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「落ち着け主。そう言えばBF4で新しいエンブレムを作ったようだがあれってもしかして」

バルチャーチームのエンブレムです。前にキャラのイラスト載せた時にはエンブレム考え中だったから載せられなかったんですよ。

「機会があったらイラスト描けば? それでは本編をどうぞ!」


mission44 いつものバルチャーチーム

8/23

14:00

USSポセイドン 車両甲板

side 函南

 

ガッ!ガッ!

 

今、車両甲板で宮間軍曹と格闘戦の訓練中だ。俺と宮間軍曹はゴム製のカランビットを使って近接戦闘をしている。

 

「前よりはいい動きですね。それでもまだまだです!」

 

宮間軍曹はカランビットを回転させ、人差し指と親指で持ち、突きを入れてくる。

 

右下にしゃがんで避ける。が、宮間軍曹は一瞬でカランビットを逆手に持ち替え、俺の首に突き付けた。

 

「函南曹長KIA(戦死)ですね。」

 

「カランビット持たせた宮間軍曹に勝てる奴がいるとは思えませんがね。」

 

「次は長谷川伍長ですよ〜。」

 

「了解。」

 

俺は長谷川にカランビットを投げ渡す。ゴム製だけど、あれで切られると痛い。

 

「お疲れ。飲むか?」

 

「サンクス、ベッカー。」

 

ベッカーから水を貰い、飲み干す。

 

「愛良は強いな。俺も負けた。」

 

「宮間軍曹は元々ナイフ好きだからな。カランビットの扱い位お手の物だろ。」

 

ベッカーはちょっと鼻で笑う。

 

「いい仲間を持ったな祐介。」

 

「ずっとあいつらに支えられて来た。本当は俺が支える立場だったんだがな。」

 

「いや、あいつらから聞いたが、お前は何でも1人でどうにかしようとしてるって言ってたぞ。」

 

「そうか?」

 

全く自覚が無い。

 

「確かに自分で解決しようとするのは立派だ。だけどお前は全部1人で抱え込んでしまう。それが悪いクセだ。」

 

ベッカーの言葉には重みがあった。

 

「あいつらから聞いたが、お前は家族とのすれ違いがあった時、1人で抱え込んで苦しみ続けたそうだな。なんであいつらに頼らなかったんだ?」

 

「どう頼ればいいのか分からなかった。」

 

「ほう?」

 

「何を自分で解決して、どこで仲間に頼ればいいのか分からなかった。俺が弱い所見せるのを嫌っていたからかも知れんな。」

 

「バーカ。あいつらもお前を信頼してるんだからたまには弱い所見せちまってもいいんだぜ。祐介、分隊は家族。俺はそう教わった。だから言うぜ弟よ。それぞれの足りないところを補い合ってこそだ。お前はあいつらに足りない物を十分カバーしてる。だから、今度はお前がカバーしてもらえ。いいな?」

 

気が付いたら俺は泣いていた。もしかしたら、俺はあいつらを信用し切れていなかったのかも知れない。弱い所を見せたらあいつらが浮き足立つかも知れない、俺から離れて行くかも知れないと。

 

だが、ベッカーに諭されて気付いた。

 

あいつらはどんな時も支えようとしてくれた。俺を信じて動いてくれた。そんな事に気づけ無かった。

 

「ほんっと、俺ってバカだな。」

 

ベッカーが俺の背中を叩く。

 

「俺もあいつらもお前になら背中を安心して預けられる。いいか、お前は1人じゃない。バルチャーチームの一員なんだから。」

 

「分かったよ。兄貴。」

 

「曹長!次はお前だぞ〜。」

 

鷹見が投げてきたカランビットを指にはめる。

 

「一発やって来い!」

 

「ウーラー!」

 

そして5分持ちこたえたが、投げ技とカランビットを駆使した宮間軍曹にフルボッコにされた。ヘルメットが無ければ即死だった。

 

18:00

食堂

 

「だ〜!イテェ!」

 

俺は医務室で貰った氷嚢を頭に乗っけながら照り焼きバーガーを頬張る。

 

「宮間軍曹に投げ飛ばされて頭から床に墜落。首にカランビットを突き付けられてチェックメイトか。よく生きてたな。」

 

鷹見が俺の頭を見て言う。

 

「頭割れたかと思った。」

 

「うう〜、ごめんなさい。」

 

「いやいや、あれを実戦で使えたら宮間軍曹無敵じゃないですかヤダ〜。」

 

俺は冗談めかして言う。

 

「リベットガンで感染者を葬りまくった悪魔なんだから勝てなくても仕方ないな。」

 

長谷川が苦笑いしながら言う。頭にリベットガン突きつけられた事を思い出してちょっと背筋が冷えた。

 

「で?車両甲板で暴れていたのはどこのどいつかね?」

 

一斉に振り向くと、おっかない笑みを浮かべたモリソン将軍がいた。ヤバい、インタビューのパターンか!?

 

「あれは訓練でありますサー!」

 

ベッカーが答える。声が震えてるが。

 

「ほーう。それでは何で函南曹長が頭に氷嚢を乗っけているのかね?」

 

「訓練中の事故です!本当です!」

 

「お前らは函南曹長の様に頭を冷やしてみたらどうだ?ちょっと取り調べと行こうか。」

 

それからモリソンの取り調べが始まり、終わる頃には全員がぐったりしていた。インタビューみたいに精神がやられないだけマシか。

 




「いてて、安全の為にメットしてて正解だったな。普段はしてないけど。」

あれはね。宮間軍曹のナイフはベッカーですら敵わない位ですからね。

「チートかよ。」

まあ、白兵戦なんてそうそう無いし大丈夫でしょ。

「何が大丈夫なんだよ?」

とりあえずナイフの間合いに入れば宮間軍曹に敵う奴はそうそういませんね。前回のアレも宮間軍曹に相手させればよかったかな?

「10秒で決着がつくだろ?」

そうだった・・・とりあえず今回はこの辺で

「「次回もよろしく!」」


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