「どの位再現出来てるかな。」
それでは本編をどうぞ！
8/2
9:00
福岡空港 ロビー
side函南
さーて、楽しいブリーフィングの時間だ。ゴーグルに写真や地図が表示される。
「今回は広島空港への攻撃だ。現在陸軍が広島ヘリポート(旧広島西飛行場)へ攻撃を行っており、広島空港は手薄だ。というわけで、C-130で高度10000mからHALO降下してもらう。」
わざわざHALO降下する必要あるか？
「連中、市街地の守りを固めてるからな。陸軍が広島ヘリポート攻撃後、陸路で広島空港を攻撃すると読んだようだ。なら、奴らの度肝を抜いてやるぞ。エンジン音でバレたらマズいのでHALO降下で侵入する。侵入後はターミナルを占領しろ。」
だいたいこんなとこだ。空挺降下は始めてだ。
9:55
C-130機内
「野郎共。パラシュートをチェックするぞ。」
ベッカーの指示に従って、鷹見は宮間軍曹と、俺と長谷川、ベッカーでパラシュートのチェックを行う。問題無し。
その後、ベッカーから作戦のおさらいがあった。滑走路及びエプロンにHALO降下、ターミナルに侵入し、占拠。それだけだ。
長谷川は念のためとか言ってC4爆弾を持って来た。何に使う気だ？
そんなこんなしてるうちに1000時。状況開始だ。C-130が一斉に飛び立ち、広島空港を目指す。
広島空港上空 高度10000m
空港ならレーダーに引っかかりそうだが、パンデミックの混乱の最中にレーダーを感染者が壊したらしい。おかげで反撃されない。
酸素マスクを起動。異常なし。
ディスプレイを操作。高度計をゴーグルに表示。高度10000m確認。
パイロットとの通信確認。
「暢！プラットホームを降ろせ！」
ベッカーが叫ぶと、長谷川がスイッチを乱暴に押し、プラットホームを降ろす。
「レッドオン！レッドオン！」
パイロットの声がインカムから聞こえる。降下準備。
「グリーンオン！鳥になって来い！」
俺達は走り、プラットホームから飛び降りた。一瞬、ジェットコースターで落下したような感じがする。
次の瞬間には風を体中に浴び、落下していく。
手は体の側面に付け、頭を下に落下する。
ある程度降下したところで腹を下にして、手足を広げる。
雲の上に太陽が見える。眩しく、綺麗だ。
体に風を浴び、落ちるというよりも浮いているような感じだ。
楽しい！
いつも地上から見上げることしか出来なかった空に自分はいる。何にも縛られない。
そのうち雲に突入した。ジメジメしている。水蒸気だからな。子供の頃に雲は綿菓子だとか思ってたな。
一面真っ白だ。ベッカー達が見えない。
雲を抜けると、空港が見えた。同時にベッカーから通信。
「降下速度を維持。警報をまて。」
高度1500mを切る。同時に警報が鳴る。
「パラシュート展開！」
絡まないようにタイミングをずらし、パラシュートを開く。楽しい空挺降下はまた今度だ。
俺達はゆっくりとエプロンに着地した。すると敵が慌ててターミナルから飛び出してきたが、数は少ない。
すぐにその辺に転がっていたコンテナに身を隠すと、俺はマグニファイアをセットし、倍率を上げたG36Cを構える。
サークルドットを頭に合わせ、撃つ。
放たれた弾丸はズレる事なくターゲットの脳天をぶち抜き、俺はすぐに隣のターゲットにも照準を合わせて撃つ。こいつをカスタムした長谷川には感謝しておこう。
アスファルトが血に染まる。
横からも味方の銃声。ターミナルから出て来た敵は一方的にやられて行く。
「敵のバギー！」
誰かが叫ぶ。敵のグロウラーが走ってきた！俺達の前に止まると、機関銃をぶっ放して来やがった！
「ユニオンの奴らが狙われてる！3-3！あのクソを殺れ！」
ベッカーが叫ぶと 同時に俺は奴にレーザーペイントする。距離20m。
「3-3！ターゲットをマークした！距離20！」
鷹見はスコープを覗き、撃つ。
鷹見の放った7.62mmは正確にガンナーの頭を撃ち抜いた。降りて応戦していた奴らは長谷川の弾幕狂奏曲によって倒れた。
ん？何かエンジン音？
「今度はBMP-1！」
キリルが叫ぶ。なんてものを持ってきてやがる！格納庫に隠してたな！
「どーすんだ！RPGなんて無いぞ！」
「少しは方法を考えて下さい！」
パニックを起こしかけた長谷川を宮間軍曹が抑える。あいつらBMPから感染者を出しやがった！
ヴィンペルがBMPに狙われ、ジャッカルとユニオンは感染者を相手、RPGは無い！
・・・待てよ、確か
「長谷川！C4は！？」
「そう言えばそんな愉快な物があったな！3つはあるぜ！」
「寄越せ！俺がアレを
「何する気です曹長！」
宮間軍曹が驚きの表情だ。
「宮間、BMPの弱点は？」
「え！？ああ、後部ドアが燃料タンクを兼ねてます！そこを吹っ飛ばせば破壊出来ます！」
「了解！長谷川！C4とスイッチ！」
「持ってけ！」
俺は長谷川からC4を受け取り、グロウラーのバンパーに両面テープで貼り付け、バギーに乗り込み、アクセルを踏んだ！
BMPはこっちに気付いてない。チャンス！
背後に回り込んで一瞬アクセルを全開にして加速、バギーから飛び降りた！
バギーは俺が降りた後もしばらく走り、BMPの後部ドアに衝突。
チェックメイトだ。
カチッ！
ドガァァァァァァァ！！！
バンパーに貼り付けたC4が爆発し、BMP-1を破壊した。燃料タンクやられたんだ。ただじゃ済まないさ。
その間に感染者は全て倒したようだ。
「フォートレスから広島空港攻撃部隊へ。陸軍連中が広島ヘリポートを占拠。敵が撤退して行く！すぐにターミナルを制圧しろ！5分後に後続部隊を乗せたC-130が到着する。」
ターミナルには敵がいなかった。撤退したらしい。BMPは時間稼ぎ用だったのか？
とりあえず、作戦は成功。
ちなみに、ウォッカなどの食料や飲料が広島空港のレストランに保管されており、福岡空港に戻ってからイワン共のオールナイトパーティが始まり、余りのうるささに一睡も出来なかった。
宮間軍曹はパーティにこっそり参加して酔いつぶれかけたとか。ヴィクトルがそれ以上飲むとヤバいと宮間軍曹にドクターストップをかけたらしい。
あいたたた・・・
「どうした？」
挿絵描いてたら首が・・・
「挿絵？」
イラストはど素人ですが、バルチャーチームの3人を描いて見ました。次回あたりに載せられるかな。
「マジかよ。そういや、C4貼り付けたバギーで突撃って・・・」
BFで散々やってたんで函南にもやらせてみたんです。
「飛び降りるのめちゃくちゃイテェんだからあまりやるな！」
了解。
「とりあえずそろそろ締めてくれ。あいつらのパーティのせいで寝不足なんだ。」
了解です。それでは
「「次回もよろしく！」」
「祐介ー！ パーティやるぞ！」
「少しは寝させろよキリル！」