「初任務か。緊張するぜ。」
それでは本編をどうぞ!
15:30
河原
side函南
「シャーク4-1から全ユニット! ターゲットエリアの制空権を確保した。」
航空部隊が制空権を確保したので、俺達は安全に目標地点まで来ることが出来た。
「ゴーゴーゴーゴー!!」
オスプレイのプラットホームを下ろし、どんどんロープを使って地上に降りる。
着地後、各分隊は点呼を取り、目標地点を目指し、市街地へ突入する。突入するのは3つの分隊で計15人。残りは回収地点の確保だ。
市街地ではあちこちに乗り捨てられた車があった。モーションスキャンに反応はない。
飛行場まで250m付近
「スナイパー! 隠れろ!」
誰かが叫び、全員が物陰に隠れる。が、1人もたついた。次の瞬間、そいつは頭を撃ち抜かれて倒れた。
「1人やられた!」
前方の民家だ。2階から光が見える。
「バルチャー3-3、ターゲットをレーザーペイントする。撃て。」
「了解。」
ベッカーはそう言うと、ゴーグルに装備されたレーザー照準器でスナイパーをマーク。ゴーグルに赤のマークが表示される。
「距離100の風は南西に1!」
ベッカーからの情報を基に鷹見は照準を調整し、撃つ。
ダン!
血飛沫が見えた。タンゴダウン。
「サーマルに反応なし。キル確認だ。よくやった3-3!」
「ありがと。3-1。」
「バルチャー3-1から全ユニットへ、スナイパーは無力化。」
前進を再開する。さっき撃たれた隊員はダメだったようだ。味方がドッグタグを回収している。
「フォートレス、こちらバルチャー3-1、目標地点100m手前。オーバー。」
「了解、バルチャー。艦砲射撃を中止する。アウト。」
艦砲射撃によりターミナルは穴だらけだ。滑走路は穴を開けたら使い物にならないので狙わなかったらしい。
俺達は前進する。駐機場には情報通り爆撃機が大量にあった。砲撃で幾つか壊されている。
さて、誘導路に3つの対空砲がある。俺達は一番奥、滑走路の脇の対空砲を狙う事となった。
・・・おかしい。上手く事が運び過ぎている。とりあえず、誰にも気づかれずに対空砲にC4を設置した。他の分隊も設置が終わったとの事だ。
「バルチャー3-1からフォートレス、C4を設置した。ターミナルまで退避する。」
「了解。攻撃機を離陸させる。」
戻り途中に爆撃機の1つにビーコンを設置した。攻撃機への目印だ。
全員がターミナルまで退避したのを確認。
「暢、お前の仕事だ。」
「ウーラー。」
ベッカーは長谷川にスイッチを渡す。
「HAHAHA!スクラップ一丁あがり!」
カチカチ!
長谷川が滅びの音色を奏で
ドガァァ!!!
対空砲を破壊。
「フォートレス、バルチャー3-1だ。対空砲を破壊。だが何かおかしいぞ。オーバー。」
「3-1、どうした?」
「敵兵がいない。もぬけの殻だ。爆撃機がこんなにあるのに。」
「回収地点のチームからは異常なしとの報だ。・・・訂正する。市街地に敵が潜んでいたとの事だ!すぐに合流しろ!」
「了解!」
待ち伏せか!?それとも市街地に退避していたのか!?
「攻撃部隊は今すぐ市街地へ急行!奴らの背後をつく!」
ベッカーに続き、14人が市街地へ突入しようとしたその時!
「モーションスキャンに感あり!感染者だ!」
誰かが叫ぶ。奴ら感染者も戦力にしてるのか!?
「交戦しろ!奴らを潰せ!」
俺は近くの車に身を隠しながら撃つ。隣では宮間軍曹がリーンショットで奴らを撃つ。
長谷川においてはワンボックスカーによじ登り、屋根から乱射している。全員が長谷川より後ろから撃っている。弾幕に巻き込まれたくないからな。
「ベッカー!この配置はおかしい!なにか匂うぞ!今すぐ前進した方がいい!」
長谷川がなにかを察知したようだ。左右には背の高い建物があるくらいだが。
「ベッカー!こいつの勘はよく当たるんだ!」
「分かった。総員!感染者の群を突破しろ!」
「俺がポイントに立つ。宮間軍曹!これ持ってて!」
俺は宮間軍曹にG36Cを渡し、2本のククリナイフを手に取る。
「全員!函南曹長に続け!」
全員が突っ込み、俺はナイフを構えて、まず走ってきたリッパーにタックルし、倒れた所で首を切り裂く。左から来た奴は鷹見の狙撃を受けて倒れる。
前方からまた来る。反時計回りに回り、奴の背後に回り込み、首を横からV字に切り裂く。
長谷川が危険を察知した地点から20mまで離れた時、
ドォォォォ!ドゴゴゴゴ!!!
爆音と共に2つの背の高い建物が崩れ始めた!奴らIEDを仕掛けて置いて俺達を建物の下敷きにするつもりだったな!
俺達は走り、崩壊する建物から離れる。後ろでは感染者が瓦礫に潰されていく。
俺達はひた走り、どうにか瓦礫から逃れた。小学校まで50m。
「ジャッカル1-1から全ユニット!こっちはAH-64により制圧!回収地点はクリア!」
アラン達が回収地点の敵を制圧したようだ。対空砲をぶっ壊したのでポセイドンから攻撃ヘリを送って来たらしい。
回収のオスプレイが飛んでくる。
小学校に到着した俺達はオスプレイに乗り込み、戦闘地域を脱出。爆撃機は攻撃機により、全てスクラップにされた。
ちなみにポセイドンに戻ってから知った事だが、敵は援軍を送ったらしいが、ヘリから歩兵を降ろす前に
なお、飛行場は別の部隊により占領され、後で工兵連隊を送って修理するとのこと。やっぱりそれが狙いだったか。
俺達はUSSポセイドンに乗って福岡に帰還した。
USSポセイドン 食堂
戦闘後、ちょっとしたパーティが食堂で開かれた。俺はピザとコーラを持ってその辺に立っている。
で、
「あ!」
チャーリーが蹴躓いて皿が宙を舞う。
「アラン! キリル!」
「分かってるぜバーンズ!」
アラン、キリル、バーンズが椅子を踏み台にジャンプし、物凄いスピードで皿を空中で回収し、スタイリッシュに着地した!
ギャラリーから拍手喝采。
「どうも、ありがとうございました〜!」
アランが一礼。
「助かりましたロドリゲス少尉。」
「チャーリー、次運ぶ時は小分けにして運べ。お前は大抵転んで皿割るんだから。そのうち膝の皿割っちまうぞ?」
今度は爆笑。チャーリーは皿割りの常習犯なのだ。
「IEDトラップかよ。あぶねぇなぁ。」
長谷川が気付かなかったら全員生き埋めでしたね。
「あいつの勘というか洞察力というか、それに感謝だな。」
長谷川は高い洞察力を持ってます。本人は自覚してないから勘だと思ってますが。
「感染者にナイフで突撃して、俺よく生きてたよな。」
ナイフで突撃なんてこれが始めてじゃないでしょ。
「まあな。そういや、パーティ中にチャーリーが転けたが。」
おっちょこちょい設定を活用しました。アラン達にちょっと本気を出してもらいましたが。
「曲芸かよ。ま、いいか。」
それではこの辺で
「「次回もよろしく!」」